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○案ずるより産むが易いあんずるよりうむがやすい🔗⭐🔉
○案ずるより産むが易いあんずるよりうむがやすい
事前にあれこれ心配するよりも、実際にやってみると案外たやすいことにいう。
⇒あん・ずる【案ずる】
あんせい【安政】
[群書治要「庶人政を安んじ、然る後君子位を安んず」]江戸末期、孝明天皇朝の年号。嘉永7年11月27日(1855年1月15日)改元、安政7年3月18日(1860年4月8日)万延に改元。
⇒あんせい‐きんぎん【安政金銀】
⇒あんせい‐ごかこくじょうやく【安政五カ国条約】
⇒あんせい‐じしん【安政地震】
⇒あんせい‐の‐たいごく【安政の大獄】
あん‐せい【安静】
静かでおちついていること。特に、病気療養中静かにしていること。「絶対―」
⇒あんせい‐ど【安静度】
あんせい‐きんぎん【安政金銀】
江戸幕府が1854〜60年(安政1〜万延1)に発行した金銀貨幣6種(洋銀を加えて7種)の総称。
⇒あんせい【安政】
あんせい‐ごかこくじょうやく【安政五カ国条約】‥デウ‥
江戸幕府が、安政5年6月(1858年7月)、米・蘭・露・英・仏の5カ国との間に結んだ修好通商条約の総称。箱館・神奈川・長崎・新潟・兵庫の5港の開港を約した。勅許を待たず調印されたので、安政の仮条約と称することもある。→条約改正。
⇒あんせい【安政】
あんせい‐じしん【安政地震】‥ヂ‥
安政初年に起こった地震。
㋐安政元(嘉永7)年(1854)11月4日、東海道の大地震。安政東海地震。震源地遠州灘なだ沖。マグニチュード8.4。死者約2000〜3000人。
㋑同年11月5日、南海道の大地震。安政南海地震。震源地土佐沖。マグニチュード8.4。死者数千人。
㋒安政2年10月2日、江戸の大地震。江戸地震。震源地江戸川河口。マグニチュード6.9。死者(藤田東湖ら)数千人。
⇒あんせい【安政】
あんせい‐しちん【安西四鎮】
唐代に、安西都護府のもとに置かれた亀玆きじ・于闐うてん・疏勒そろく・砕葉(のちに焉耆えんき)の四都督府。→スイアーブ
あんせい‐ど【安静度】
療養中の患者が安静を要する程度。
⇒あん‐せい【安静】
あんせい‐の‐たいごく【安政の大獄】
安政5年から翌年にかけて大老井伊直弼が政争の反対派らに下した弾圧事件。将軍継嗣問題で、井伊が紀州の徳川慶福(家茂)を擁立し、また勅許を得ずに安政五カ国条約に調印したことを、一橋慶喜を推す一橋派が批判、これに対し井伊が同派の公卿・諸大名らを罰し、梅田雲浜・吉田松陰・頼三樹三郎・橋本左内ら多数の尊王攘夷派人士を投獄・処刑。
⇒あんせい【安政】
あん‐せきしょく【暗赤色】
黒みを帯びた赤色。
アンセム【anthem】
英国国教会または聖公会で、礼拝式に歌われる英語の合唱曲。ローマ‐カトリックのモテットに相当。
アンセルムス【Anselmus】
スコラ哲学初期の代表者の一人。イタリアに生まれ、ベック修道院で活動、後にカンタベリー大司教。神の存在の証明を試みて有名。「理解を求める信仰」を提言した。著「モノロギオン」「プロスロギオン」など。(1033〜1109)→存在論的証明
あん‐せん【暗線】
太陽などの連続スペクトル中に現れる吸収による黒線。吸収スペクトル。
あん‐ぜん【安全】
(中世ではアンセン)
①安らかで危険のないこと。平穏無事。平家物語7「かの夭逆にをかされて、四海鎮とこしなえにその―をえず」。「家内―」「旅の―を祈る」
②物事が損傷したり、危害を受けたりするおそれのないこと。「―な場所に隠す」
⇒あんぜん‐かみそり【安全剃刀】
⇒あんぜん‐ガラス【安全硝子】
⇒あんぜん‐き【安全器】
⇒あんぜん‐きょういく【安全教育】
⇒あんぜん‐ぐつ【安全靴】
⇒あんぜん‐けいすう【安全係数】
⇒あんぜん‐けん【安全圏】
⇒あんぜん‐こう【安全光】
⇒あんぜん‐こうちゅう【安全鉱柱】
⇒あんぜん‐しきさい【安全色彩】
⇒あんぜん‐しゅうかん【安全週間】
⇒あんぜん‐そうち【安全装置】
⇒あんぜん‐ちたい【安全地帯】
⇒あんぜん‐とう【安全灯】
⇒あんぜん‐とう【安全島】
⇒あんぜん‐パイ【安全牌】
⇒あんぜん‐ばくやく【安全爆薬】
⇒あんぜん‐ピン【安全ピン】
⇒あんぜん‐ベルト【安全ベルト】
⇒あんぜん‐べん【安全弁】
⇒あんぜん‐ぼう【安全帽】
⇒あんぜん‐ほしょう【安全保障】
⇒あんぜん‐ほしょう‐かいぎ【安全保障会議】
⇒あんぜん‐ほしょう‐じょうやく【安全保障条約】
⇒あんぜん‐ほしょう‐りじかい【安全保障理事会】
⇒あんぜん‐マッチ【安全マッチ】
⇒あんぜん‐りつ【安全率】
あん‐ぜん【晏然】
やすらかなさま。落ち着いたさま。
あん‐ぜん【暗然・黯然】
①暗いさま。また、黒いさま。
②悲しくて心のふさぐさま。「―たる面持ち」「―とした気分になる」
あんぜん‐かみそり【安全剃刀】
替刃式の西洋かみそり。皮膚を傷つけないように工夫してある。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐ガラス【安全硝子】
破損した場合も、飛び散って人を傷つけないように作った板ガラス。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐き【安全器】
破損・危険の防止のため、電気機械の回路中に挿入する装置。過度の電流が流れると自動的に回路を切断する。ヒューズ式とリレー式とがある。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐きょういく【安全教育】‥ケウ‥
交通事故・火災・公害・地震・犯罪などから子供を守り、安全の維持・向上を目的とする教育。近年、学校では健康教育の一環として組織的に実施。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐ぐつ【安全靴】
作業時に足を保護するため、爪先に金属などを入れて補強した靴。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐けいすう【安全係数】
(→)安全率に同じ。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐けん【安全圏】
それを達成することがほぼ確実であると見られる範囲。「合格の―にいる」「当選の―に入る」
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐こう【安全光】‥クワウ
暗室内で、感光材料に悪影響を及ぼすことなく、それを容易に取り扱えるように使用する照明光。暗室光。セーフライト。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐こうちゅう【安全鉱柱】‥クワウ‥
地盤の沈下を防ぎ、または坑道が破壊されないように、掘らずに柱状に残しておく鉱石や石炭の部分。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐しきさい【安全色彩】
災害防止などのため、使用場所を決めて用いる色。消火栓を赤く塗る類。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐しゅうかん【安全週間】‥シウ‥
工場・工事場または交通機関などで、災害の起こらないように特に努めるため定められる週間。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐そうち【安全装置】‥サウ‥
銃砲・機械・器具や巨大装置の危険防止のために取り付けた装置。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐ちたい【安全地帯】
災厄に対して安全な地帯。特に、路面電車などの乗降客の危険を防ぐために路上に設けた場所。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐とう【安全灯】
鉱山や炭坑で、メタンガスに引火しないように作った照明器具。当初は燃焼室の周囲に金網を張った揮発油のランプだったが、後に電池式に移行。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐とう【安全島】‥タウ
車の走る道の中央に一段高く設置した、歩行者用の安全地帯。あんぜんじま。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐パイ【安全牌】
マージャンで、それを捨てても相手に上がられる危険のない牌。転じて、毒にも薬にもならないような人。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐ばくやく【安全爆薬】
硝安爆薬中の食塩・海藻などの断熱消炎剤を増加し、硝安分を減らした爆薬。メタンガスに引火しないので炭鉱での発破に使われる。炭鉱爆薬。検定爆薬。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐ピン【安全ピン】
楕円形に曲げ、危険な針先を覆った止め針。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐ベルト【安全ベルト】
体を座席に固定したり高所からの落下を防いだりするために装着するベルト。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐べん【安全弁】
①ボイラー内の圧力が規定以上になると、自動的に弁が開いて蒸気を放出し、蒸気圧力を規定以下に保つように工夫された装置。
②比喩的に、危険や破滅を未然に防止する役をするもの。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐ぼう【安全帽】
頭部を保護するためにかぶる帽子。保安帽。保護帽。ヘルメット。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐ほしょう【安全保障】‥シヤウ
外部からの侵略に対して国家および国民の安全を保障すること。各国別の施策、友好国同士の同盟、国際機構による集団安全保障など。近年、人間の生命と生活の保全を重視する「人間の安全保障」という概念も提唱。→集団安全保障。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐ほしょう‐かいぎ【安全保障会議】‥シヤウクワイ‥
内閣に置かれ、国防に関する重要事項および重大な緊急事態への対処に関する重要事項を審議する機関。1988年に国防会議を改編したもの。総理大臣を議長とし、総務・外務・財務・防衛各大臣、内閣官房長官、国家公安委員会委員長等で組織される。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐ほしょう‐じょうやく【安全保障条約】‥シヤウデウ‥
外部からの侵略・攻撃に対して国家の安全を維持する目的で締結される条約。二国間の例としては日米安全保障条約。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐ほしょう‐りじかい【安全保障理事会】‥シヤウ‥クワイ
(Security Council)国連の主要機関の一つ。米・英・ロ・仏・中の5常任理事国と、総会で選挙される10非常任理事国とで構成され、国際平和安全の維持を任務とする。常任理事国には拒否権が認められている。安保理。
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐マッチ【安全マッチ】
「マッチ」参照。福地桜痴、もしや草紙「―を箱の裏にてチュツト擦すって燃さしに火を附け」
⇒あん‐ぜん【安全】
あんぜん‐りつ【安全率】
材料の極限強さと許容応力との比。設計の際には、部材内に生じる応力を、材料の極限強さを安全率で除した値の範囲内に止めるようにする。安全係数。
⇒あん‐ぜん【安全】
あん‐そうおん【暗騒音】‥サウ‥
音を測定する場合、その対象としている音以外に聞こえる騒音。居室での、空調の吹出し音などがその例。
アンソール【J. Ensor】
⇒エンソール
あん‐そく【安息】
①やすらかに休むこと。
②中国人がパルティアを呼んだ名称。始祖名アルサケスの転じたアルシャク(Arshak)の音訳。安息国。
⇒あんそく‐かく【安息角】
⇒あんそく‐こう【安息香】
⇒あんそく‐にち【安息日】
あんそく‐かく【安息角】
石炭・石炭灰・ぼた・土壌などを積んだ斜面が崩れ落ちないで安定している最大角。円錐形とみなし、水平面と母線との角度で表す。休止角。
⇒あん‐そく【安息】
あんそく‐こう【安息香】‥カウ
⇒あんそっこう。
⇒あん‐そく【安息】
あんそく‐にち【安息日】
(Sabbath ラテン)(アンソクジツ・アンソクビとも)
①ユダヤ教で、1週の第7日に与えた名称で、金曜日の日没から土曜日の日没まで。この日は一切の業務・労働を停止して神の安息に与る。
②キリスト教ではイエスの復活の日である日曜日。新島襄、板垣退助宛書簡「昨日は―故全く銃猟は打捨、思を耶蘇聖経に寄せ静に一日を送り」
⇒あん‐そく【安息】
あんそっ‐こう【安息香】‥ソクカウ
①エゴノキ科の落葉高木。スマトラ・ジャワ原産。樹皮は茶褐色、葉は卵形で鋭頭。夏、葉の付け根に赤色を帯びた小花を総状につける。タイ・スマトラなどで栽培。アンソクコウノキ。〈本草和名〉
②1の樹皮から分泌する樹脂。帯赤色または褐色の塊で甘味を有し、その中に乳白色の顆粒を蔵し、熱すれば強い芳香を放つ。薫香に用い、安息香チンキは去痰剤・呼吸刺激剤。ベンゾイン樹脂。日葡辞書「アンゾッカウ」
⇒あんそっこう‐さん【安息香酸】
あんそっこう‐さん【安息香酸】‥ソクカウ‥
(benzoic acid)分子式C6H5COOH 芳香族のカルボン酸中、最も簡単な化合物。安息香2を静かに熱する時に生じる、白色または淡黄色の小葉状あるいは針状の結晶。工業的にはトルエンなどを酸化して製する。防腐剤・媒染剤・化粧品などに用い、合成中間体としても有用。
⇒あんそっ‐こう【安息香】
あん‐そぼろ【餡そぼろ】
そぼろ風に加工した餡菓子。蒸時雨むししぐれの類。
アンソロジー【anthology】
詩文などの選集。詞華集。
あんた
〔代〕
(二人称)アナタの転。近世後期、初め遊里で目上の人に対して用いた。現在は対等か目下の者に使い、親しみ、またぞんざいな感じを伴う。洒落本、北廓鶏卵方「―はこねへだの京町のしわくちやをお聞きなせへやしたかへ」
あんだ【箯輿】
(アミイタ(編板)の転)
①長方形の板を台にし、竹で編んだ縁をつけ、竹でつるした輿こし。罪人・戦死者・負傷者などを運ぶのに用いた。あみいた。あおだ。あうた。
箯輿
②(→)「あんぽつ」に同じ。
あん‐だ【安打】
野球で、打者が打って守備側の失策・野選によらずに出塁した場合のその打球。ヒット。
アンダー【under】
①下の。
②(underexposureまたはunderdevelopmentの略)写真用語で、露出不足または現像不足。
⇒アンダー‐ウェア【underwear】
⇒アンダー‐グラウンド【underground】
⇒アンダー‐シャツ【undershirt】
⇒アンダー‐スロー
⇒アンダー‐パー【under-par】
⇒アンダー‐バスト【under bust】
⇒アンダー‐ハンド【underhand】
⇒アンダー‐ライター【underwriter】
⇒アンダー‐ライン【underline】
⇒アンダー‐リペア【under repair】
アンダー‐ウェア【underwear】
下着の総称。
⇒アンダー【under】
アンダー‐グラウンド【underground】
(「地下の」の意)
①地下運動のような秘密の抵抗や犯罪組織などの意。
②非主流の意。前衛的・実験的な芸術運動。→アングラ。
⇒アンダー【under】
アンダー‐シャツ【undershirt】
男物の下着用のシャツ。
⇒アンダー【under】
アンダー‐スロー
(underhand throw)野球その他の競技でボールを投げる時、腕を下からすくい上げるように振る投球法。下手投げ。
⇒アンダー【under】
アンダーソン【Benedict Anderson】
イギリス出身のアメリカの政治学者。著書「想像の共同体」で、国民国家が歴史的に創出される過程を解明。(1936〜)
アンダーソン【Carl David Anderson】
アメリカの原子物理学者。ウィルソン霧箱で宇宙線を研究中、陽電子・ミュー粒子を発見。ノーベル賞。(1905〜1991)
アンダーソン【Philip Warren Anderson】
アメリカの物理学者。磁性・超伝導など固体物理学の基礎理論に多くの業績を残す。ランダム系における電子の高圧状態の研究で著名。ノーベル賞。(1923〜)
アンダーソン【Sherwood Anderson】
アメリカの小説家。中西部の庶民の生活と心情を、口語体を用いて心理主義風に描く。代表作に連作短編集「オハイオ州ワインズバーグ」がある。(1876〜1941)
アンダーソン【Johan Gunnar Andersson】
スウェーデンの地質学者・考古学者。中国政府の鉱政顧問として調査・研究に従い、北京原人を発見。仰韶ぎょうしょう遺跡の発掘など中国先史文化研究でも業績をあげる。著「黄土地帯」など。アンデルソン。(1874〜1960)
アンダー‐パー【under-par】
ゴルフで、パー(基準打数)よりも打数が少ないこと。
⇒アンダー【under】
アンダー‐バスト【under bust】
女性の衣服、特にファウンデーション2用の採寸部位の一つ。乳房の真下の高さの胸囲寸法。↔トップバスト。
⇒アンダー【under】
アンダー‐ハンド【underhand】
腕を下から振り上げてボールを投げたり打ったりすること。「―‐パス」
⇒アンダー【under】
アンダー‐ライター【underwriter】
株式・公社債などの証券の売買業務や保険の引受けをする人。
⇒アンダー【under】
アンダー‐ライン【underline】
注意をひくため、または備忘のために、横書きの字句の下に引く線。下線。
⇒アンダー【under】
アンダー‐リペア【under repair】
ゴルフコース内の修理地。ふつう、白線または青杭で表示する。
⇒アンダー【under】
あん‐たい【安泰】
やすらかなこと。無事なこと。「お家―」「今日は横綱大関そろって―だった」
アンタイド‐ローン【untied loan】
〔経〕使途が指定されていない借款。↔タイド‐ローン
あんだえ【安陀会】‥ヱ
(梵語antarvāsa 内衣・中宿衣・下衣と訳す)三衣さんえの一種。五条の袈裟けさ。
あんたがたどこさ
手鞠唄。「あんたがたどこさ、肥後さ、肥後どこさ、熊本さ…」と問答形式で続く。
アンタキア【Antakya トルコ】
⇒アンティオキア
あんたく‐せいろ【安宅正路】
[孟子離婁上](仁は人の身をおくべき地、故に安宅という。義は人の履ふむべき道、故に正路という)仁と義をいう。
アンタッチャブル【untouchable】
(「不可触の」の意)
①インドの不可触民。
②アメリカの連邦捜査局員。
アンタナナリヴォ【Antananarivo】
マダガスカル共和国の首都。同国中部の商工業都市。人口71万(1993)。
アンダマン【Andaman】
インドのベンガル湾東部に南北に連なる諸島。面積6500平方キロメートル。住民はネグリトに属する採取狩猟民。現在はインド領。
あんだら
(上方語)あほう。おろかもの。たわけ。東海道中膝栗毛6「―つくせ」
アンダルシア【Andalucía】
スペイン南部、イベリア半島最南端の地方。中世に約800年間ムーア人の支配を受け、イスラム文化の影響が強く残る。セビリアを中心に、コルドバ・グラナダなどの都市がある。→アンダルス。
アンダルシアのいぬ【アンダルシアの犬】
(Un chien andalou フランス)ブニュエルとダリが1928年にパリで共同制作したシュールレアリスム映画。
アンダルス【al‐Andalus アラビア】
イベリア半島、特にそのうちイスラム教徒が支配した地域の呼称。一時は半島のほぼ全体に及んだが、レコンキスタのため縮小。グラナダ王国時代には、現在のスペインのアンダルシア地方のみとなり、1492年同王国の滅亡により、消滅。
アンタル‐ものがたり【アンタル物語】
(Sīra ‘Antar アラビア)6世紀の黒人アラブ詩人アンタル=イブン=シャッダードを主人公とする英雄譚。アラブの講釈師が伝えた民間伝承の一つ。
アンタレス【Antares】
(「火星の対抗者」の意のギリシア語から)夏の宵に南天に見える蠍座さそりざの首星。中国では大火または火と称した。極大光度1.0等の変光星。赤色巨星の代表。
あん‐たん【暗澹】
①暗くて静かなさま。
②うす暗く、ものすごいさま。「―たる雲行き」
③将来への希望などを失って暗い気持でいるさま。見通しがつかず悲観的なさま。「―とした思い」「前途は―としている」
アンダンテ【andante イタリア】
〔音〕速度標語。「歩くくらいの速さで」「ゆるやかに」の意。モデラートとアダージョとの中間。
アンダンティーノ【andantino イタリア】
〔音〕速度標語。「アンダンテよりもやや速く」の意。
アンタント【entente フランス】
協商。協約。
あん‐ち【安置】
(古くはアンヂとも)ある場所に据えて置くこと。特に、神仏の像や遺骨・位牌などを据え置いて祭ること。
アンチ【anti】
「反」「反対」の意の接頭辞。
⇒アンチウイルス‐ソフト
⇒アンチ‐エージング【anti-aging】
⇒アンチ‐クライマックス【anticlimax】
⇒アンチ‐クリスト【Antichrist】
⇒アンチ‐コドン【anticodon】
⇒アンチ‐セミティズム【Anti-Semitism】
⇒アンチ‐ダンピング‐ぜい【アンチダンピング税】
⇒アンチ‐テアトル【anti-théâtre フランス】
⇒アンチ‐テーゼ【Antithese ドイツ】
⇒アンチ‐ノック‐ざい【アンチノック剤】
⇒アンチ‐ノック‐せい【アンチノック性】
⇒アンチ‐ヒーロー【antihero】
⇒アンチ‐ロマン【anti-roman フランス】
アンチーク【antique フランス】
⇒アンティーク
アンチウイルス‐ソフト
(anti-virus software)コンピューター‐ウイルスによる感染を防御し、感染した場合にはそれを除去するソフトウェア。ワクチン‐ソフト。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐エージング【anti-aging】
老化を防止すること。多く、医療・美容などでいう。老化防止。抗老化。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐クライマックス【anticlimax】
強い口調を次第に弱くする修辞法。漸降法(bathos)。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐クリスト【Antichrist】
(→)反キリストに同じ。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐コドン【anticodon】
コドンに相補的な塩基三つの連なり。リボソーム上に結合したメッセンジャーRNAのコドンに、それに対応するアンチコドンを持つ転移RNAが結合し、ここでメッセンジャーRNA上の遺伝暗号は転移RNAに対応するアミノ酸の配列に対応づけられる。→翻訳2。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐セミティズム【Anti-Semitism】
19世紀後半からドイツなどヨーロッパ諸国に興ったユダヤ人差別運動。ユダヤ人をセム人とみなし、アーリア人種の敵とした。ナチスはこれを政治目標に掲げ、ホロコーストを実行した。反ユダヤ主義。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐ダンピング‐ぜい【アンチダンピング税】
外国のダンピングに対抗してその効果を相殺するために賦課する関税。ダンピング防止税。
⇒アンチ【anti】
アンチック【antique フランス】
①活字の書体の一つ。片かな・平がなの肉太の文字。太さ一様のゴシック(例「ゴ」)に比して、やわらかみを特長とする。(本辞典の項目の見出しに用いたかな文字がその実例)
②⇒アンティーク
アンチ‐テアトル【anti-théâtre フランス】
第二次大戦後、フランスを中心に現れた前衛的演劇の運動。反演劇。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐テーゼ【Antithese ドイツ】
〔哲〕特定の肯定的主張(定立)に対立して定立された特定の否定的主張。反立。反定立。弁証法ではフュール‐ジッヒの段階。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐ノック‐ざい【アンチノック剤】
(antiknock)ガソリンに添加してアンチノック性を向上させる薬剤。テトラエチル鉛・テトラメチル鉛など。耐爆剤。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐ノック‐せい【アンチノック性】
(antiknocking)内燃機関のシリンダー内でノッキングを生じにくいガソリンの性質。その尺度はオクタン価で表す。耐爆性。
⇒アンチ【anti】
アンチノミー【antinomy】
〔哲〕二律背反。カント哲学の用語。
アンチ‐ヒーロー【antihero】
平凡な人物や悪人など、類型的な英雄像からはずれたヒーロー。
⇒アンチ【anti】
アンチピリン【Antipyrin ドイツ】
フェニル‐ジメチル‐ピラゾロンの薬品名。白色無臭の微苦味ある稜柱状の結晶または粉末。解熱・鎮痛剤。ピリン剤の一つ。
アンチモニー【antimony】
(→)アンチモンに同じ。
アンチモン【Antimon ドイツ】
金属元素の一種。元素記号Sb 原子番号51。原子量121.8。銀白色の光沢があり、もろい。主要な鉱石は輝安鉱。活字合金・軸受合金・化合物半導体などの成分として用いる。アンチモニー。
あん‐ちゃく【安着】
①落ち着くこと。
②無事に到着すること。「―を知らせる」
あん‐ちゃん【兄ちゃん】
(アニサンの転)
①兄の称。また、若い衆を呼ぶ称。
②俗に、不良じみた青少年を呼ぶ称。「―風ふうの男」
あん‐ちゅう【暗中】
くらがり。やみのなか。
⇒あんちゅう‐ひやく【暗中飛躍】
⇒あんちゅう‐もさく【暗中模索】
あんちゅう‐ひやく【暗中飛躍】
世間に知れないようにひそかに策動すること。暗躍。
⇒あん‐ちゅう【暗中】
あんちゅう‐もさく【暗中模索】
[隋唐佳話中]くらやみの中で手さぐりで捜すこと。転じて、手がかりのない物事をさがしもとめること。
⇒あん‐ちゅう【暗中】
あん‐ちょう【暗潮】‥テウ
表面にあらわれない潮流。転じて、外面にあらわれない世の風潮・勢力。
あん‐ちょく【安直】
①値が安いこと。安価。
②安易なさま。手軽なさま。「―な方法に頼る」「―に始末する」
あん‐ちょこ
(アンチョク(安直)の訛)教科書で学習する要点が記されていて、自分で調べたり考えたりする必要のない参考書。虎の巻。
アンチョビー【anchovy】
①カタクチイワシ科の小形硬骨魚。地中海・ヨーロッパ近海産。
②1の加工食品。塩蔵品を油漬にしたもの。
アンチ‐ロマン【anti-roman フランス】
〔文〕(反小説の意)(→)ヌーヴォー‐ロマンに同じ。
⇒アンチ【anti】
あんちん‐きよひめ【安珍清姫】
紀州道成寺の伝説中の男女の主人公の名。熊野詣での若僧安珍に清姫が恋慕、帰途の約束を裏切られたことから大蛇となって後を追い、道成寺の釣鐘に隠れていた安珍を鐘もろとも焼き殺したという。「法華験記」「今昔物語集」などに原形が見えるが、安珍・清姫の名が定着するのは近世以降。能・浄瑠璃・歌舞伎舞踊などに脚色。→道成寺
あんちん‐ほう【安鎮法】‥ホフ
密教で、新宅を造る時にその安穏を祈り、また鎮護国家の祈願をなすために修する法。特に皇室・将軍家の場合になされ、本尊はふつう不動明王。安鎮国家法。→地鎮法
あんちん‐まんだら【安鎮曼荼羅】
不動明王を中尊として構成された曼荼羅。不動安鎮法の本尊。国家や家宅の鎮護の祈祷をするときに用いる。
アン‐ツー‐カー【en-tout-cas フランス】
(「いつでも」の意)水はけをよくするため、陸上競技場のトラックに使用する人工土。花崗岩を高熱で焼いて造り、テニスコートなどにも使用。
あん‐てい【安定】
①物事が落ち着いていて、激しい変化のないこと。「物価の―」「天気が―する」
②〔理〕物体のつり合いや運動の状態がわずかな乱れを与えられた時に、元の状態へ戻ろうとする性質を持つこと。「この壺は―が悪い」
③〔化〕物質が分解・反応・壊変しにくいこと。
⇒あんてい‐かぶぬし【安定株主】
⇒あんてい‐かん【安定感】
⇒あんてい‐きょうこう【安定恐慌】
⇒あんてい‐ざい【安定剤】
⇒あんてい‐せいちょう【安定成長】
⇒あんてい‐そうさ【安定操作】
⇒あんてい‐たすう【安定多数】
⇒あんてい‐どういたい【安定同位体】
⇒あんてい‐りくかい【安定陸塊】
あんてい【安貞】
(アンジョウとも)[易経坤卦]鎌倉中期、後堀河天皇朝の年号。嘉禄3年12月10日(1228年1月18日)改元、安貞3年3月5日(1229年3月31日)寛喜に改元。
アンティーク【antique フランス】
骨董品。古美術品。また、そのような趣のあること。アンチック。
アンディーブ【endive フランス】
〔植〕
①チコリーのフランス語名。
②(綴りが同一であることからの混用)エンダイブのこと。
アンティオキア【Antiochia ラテン】
トルコ南部の都市。前300年頃シリア王国のセレウコス1世の創建。ローマ時代に商業都市として繁栄。パレスチナ以外で最初のキリスト教教団が組織された所。現在はトルコ語でアンタキアと称する。人口14万5千(2000)。
あんてい‐かぶぬし【安定株主】
会社の業績や株価の動向に左右されずに、長い期間株式を安定的に継続保有する株主。関係金融機関や取引先など。
⇒あん‐てい【安定】
あんてい‐かん【安定感】
いかにも安定している感じ。「―のあるデザイン」
⇒あん‐てい【安定】
あんてい‐きょうこう【安定恐慌】‥クワウ
インフレを収束させ、通貨価値の安定を回復するのに伴って生ずる恐慌現象。
⇒あん‐てい【安定】
アンティグア【Antigua】
グアテマラ南西部の都市。標高1500メートルの高地にあり、スペイン植民地時代のグアテマラの首府。当時の建造物が多く残り、世界遺産。
アンティグア
提供:JTBフォト
アンティグア‐バーブーダ【Antigua and Barbuda】
カリブ海、小アンティル諸島にある国。1981年イギリスより独立。面積440平方キロメートル。人口8万1千(2004)。首都セント‐ジョーンズ。→中央アメリカ(図)
アンティゴネ【Antigonē】
ギリシア神話で、テーベ王オイディプスの娘。自ら目を潰し追放の身となった父を導いて放浪。父の死後、国の法に背いて兄の屍を葬ったため岩屋に閉じこめられた。ソフォクレスはこれに取材して悲劇を作る。
あんてい‐ざい【安定剤】
化学製品などが時間の経過とともに物理的・化学的変化を受けて変質するのを防ぐために添加する物質。
⇒あん‐てい【安定】
アンティステネス【Antisthenēs】
ギリシアの哲学者。ソクラテスの門人。禁欲主義的な教えを説いた。キニク学派の創始者。(前455頃〜前360頃)
あんてい‐せいちょう【安定成長】‥チヤウ
インフレや国際収支の悪化を避けながら、できるかぎり高い経済成長を達成すること。
⇒あん‐てい【安定】
あんてい‐そうさ【安定操作】‥サウ‥
有価証券(公社債・株券など)の相場を安定させる目的で有価証券市場において一連の売買取引をし、またはその委託・受託をすること。有価証券の募集・売出しを容易にするために行う場合にのみ許容される。
⇒あん‐てい【安定】
あんてい‐たすう【安定多数】
国会のすべての常任委員会の過半数を維持できる議席数。→絶対安定多数。
⇒あん‐てい【安定】
あんてい‐どういたい【安定同位体】‥ヰ‥
自発的には放射線を放出せず、他の核種に変化することのない同位体。
⇒あん‐てい【安定】
アンティパスト【antipasto イタリア】
前菜。
あんてい‐りくかい【安定陸塊】‥クワイ
大陸にあって、先カンブリア代(約4.2億年より前)以降、造山運動を受けていない地殻の安定した部分。楯状地や卓状地をなす。↔造山帯
⇒あん‐てい【安定】
アンティル‐しょとう【アンティル諸島】‥タウ
(Antilles)大アンティル諸島および小アンティル諸島の総称。
アンデス【Andes】
南米大陸の北岸から西岸に沿って連なる大山脈。延長約9000キロメートル。最高峰アコンカグアは標高6960メートル。
アンデス山脈
撮影:小松義夫
アンデス山脈
提供:NHK
アンテナ【antenna】
①無線通信やラジオ・テレビジョン等の送受信を行うため、電磁波エネルギーを空間に発射し、または空間より受けとる装置。空中線。
②昆虫類や甲殻類の触角。
⇒アンテナ‐ショップ【antenna shop】
⇒アンテナを張る
アンテナ‐ショップ【antenna shop】
消費動向や商品の売れ行きなどの情報を収集するため、製造業者や流通業者が設置する直販店。パイロット‐ショップ。
⇒アンテナ【antenna】
②(→)「あんぽつ」に同じ。
あん‐だ【安打】
野球で、打者が打って守備側の失策・野選によらずに出塁した場合のその打球。ヒット。
アンダー【under】
①下の。
②(underexposureまたはunderdevelopmentの略)写真用語で、露出不足または現像不足。
⇒アンダー‐ウェア【underwear】
⇒アンダー‐グラウンド【underground】
⇒アンダー‐シャツ【undershirt】
⇒アンダー‐スロー
⇒アンダー‐パー【under-par】
⇒アンダー‐バスト【under bust】
⇒アンダー‐ハンド【underhand】
⇒アンダー‐ライター【underwriter】
⇒アンダー‐ライン【underline】
⇒アンダー‐リペア【under repair】
アンダー‐ウェア【underwear】
下着の総称。
⇒アンダー【under】
アンダー‐グラウンド【underground】
(「地下の」の意)
①地下運動のような秘密の抵抗や犯罪組織などの意。
②非主流の意。前衛的・実験的な芸術運動。→アングラ。
⇒アンダー【under】
アンダー‐シャツ【undershirt】
男物の下着用のシャツ。
⇒アンダー【under】
アンダー‐スロー
(underhand throw)野球その他の競技でボールを投げる時、腕を下からすくい上げるように振る投球法。下手投げ。
⇒アンダー【under】
アンダーソン【Benedict Anderson】
イギリス出身のアメリカの政治学者。著書「想像の共同体」で、国民国家が歴史的に創出される過程を解明。(1936〜)
アンダーソン【Carl David Anderson】
アメリカの原子物理学者。ウィルソン霧箱で宇宙線を研究中、陽電子・ミュー粒子を発見。ノーベル賞。(1905〜1991)
アンダーソン【Philip Warren Anderson】
アメリカの物理学者。磁性・超伝導など固体物理学の基礎理論に多くの業績を残す。ランダム系における電子の高圧状態の研究で著名。ノーベル賞。(1923〜)
アンダーソン【Sherwood Anderson】
アメリカの小説家。中西部の庶民の生活と心情を、口語体を用いて心理主義風に描く。代表作に連作短編集「オハイオ州ワインズバーグ」がある。(1876〜1941)
アンダーソン【Johan Gunnar Andersson】
スウェーデンの地質学者・考古学者。中国政府の鉱政顧問として調査・研究に従い、北京原人を発見。仰韶ぎょうしょう遺跡の発掘など中国先史文化研究でも業績をあげる。著「黄土地帯」など。アンデルソン。(1874〜1960)
アンダー‐パー【under-par】
ゴルフで、パー(基準打数)よりも打数が少ないこと。
⇒アンダー【under】
アンダー‐バスト【under bust】
女性の衣服、特にファウンデーション2用の採寸部位の一つ。乳房の真下の高さの胸囲寸法。↔トップバスト。
⇒アンダー【under】
アンダー‐ハンド【underhand】
腕を下から振り上げてボールを投げたり打ったりすること。「―‐パス」
⇒アンダー【under】
アンダー‐ライター【underwriter】
株式・公社債などの証券の売買業務や保険の引受けをする人。
⇒アンダー【under】
アンダー‐ライン【underline】
注意をひくため、または備忘のために、横書きの字句の下に引く線。下線。
⇒アンダー【under】
アンダー‐リペア【under repair】
ゴルフコース内の修理地。ふつう、白線または青杭で表示する。
⇒アンダー【under】
あん‐たい【安泰】
やすらかなこと。無事なこと。「お家―」「今日は横綱大関そろって―だった」
アンタイド‐ローン【untied loan】
〔経〕使途が指定されていない借款。↔タイド‐ローン
あんだえ【安陀会】‥ヱ
(梵語antarvāsa 内衣・中宿衣・下衣と訳す)三衣さんえの一種。五条の袈裟けさ。
あんたがたどこさ
手鞠唄。「あんたがたどこさ、肥後さ、肥後どこさ、熊本さ…」と問答形式で続く。
アンタキア【Antakya トルコ】
⇒アンティオキア
あんたく‐せいろ【安宅正路】
[孟子離婁上](仁は人の身をおくべき地、故に安宅という。義は人の履ふむべき道、故に正路という)仁と義をいう。
アンタッチャブル【untouchable】
(「不可触の」の意)
①インドの不可触民。
②アメリカの連邦捜査局員。
アンタナナリヴォ【Antananarivo】
マダガスカル共和国の首都。同国中部の商工業都市。人口71万(1993)。
アンダマン【Andaman】
インドのベンガル湾東部に南北に連なる諸島。面積6500平方キロメートル。住民はネグリトに属する採取狩猟民。現在はインド領。
あんだら
(上方語)あほう。おろかもの。たわけ。東海道中膝栗毛6「―つくせ」
アンダルシア【Andalucía】
スペイン南部、イベリア半島最南端の地方。中世に約800年間ムーア人の支配を受け、イスラム文化の影響が強く残る。セビリアを中心に、コルドバ・グラナダなどの都市がある。→アンダルス。
アンダルシアのいぬ【アンダルシアの犬】
(Un chien andalou フランス)ブニュエルとダリが1928年にパリで共同制作したシュールレアリスム映画。
アンダルス【al‐Andalus アラビア】
イベリア半島、特にそのうちイスラム教徒が支配した地域の呼称。一時は半島のほぼ全体に及んだが、レコンキスタのため縮小。グラナダ王国時代には、現在のスペインのアンダルシア地方のみとなり、1492年同王国の滅亡により、消滅。
アンタル‐ものがたり【アンタル物語】
(Sīra ‘Antar アラビア)6世紀の黒人アラブ詩人アンタル=イブン=シャッダードを主人公とする英雄譚。アラブの講釈師が伝えた民間伝承の一つ。
アンタレス【Antares】
(「火星の対抗者」の意のギリシア語から)夏の宵に南天に見える蠍座さそりざの首星。中国では大火または火と称した。極大光度1.0等の変光星。赤色巨星の代表。
あん‐たん【暗澹】
①暗くて静かなさま。
②うす暗く、ものすごいさま。「―たる雲行き」
③将来への希望などを失って暗い気持でいるさま。見通しがつかず悲観的なさま。「―とした思い」「前途は―としている」
アンダンテ【andante イタリア】
〔音〕速度標語。「歩くくらいの速さで」「ゆるやかに」の意。モデラートとアダージョとの中間。
アンダンティーノ【andantino イタリア】
〔音〕速度標語。「アンダンテよりもやや速く」の意。
アンタント【entente フランス】
協商。協約。
あん‐ち【安置】
(古くはアンヂとも)ある場所に据えて置くこと。特に、神仏の像や遺骨・位牌などを据え置いて祭ること。
アンチ【anti】
「反」「反対」の意の接頭辞。
⇒アンチウイルス‐ソフト
⇒アンチ‐エージング【anti-aging】
⇒アンチ‐クライマックス【anticlimax】
⇒アンチ‐クリスト【Antichrist】
⇒アンチ‐コドン【anticodon】
⇒アンチ‐セミティズム【Anti-Semitism】
⇒アンチ‐ダンピング‐ぜい【アンチダンピング税】
⇒アンチ‐テアトル【anti-théâtre フランス】
⇒アンチ‐テーゼ【Antithese ドイツ】
⇒アンチ‐ノック‐ざい【アンチノック剤】
⇒アンチ‐ノック‐せい【アンチノック性】
⇒アンチ‐ヒーロー【antihero】
⇒アンチ‐ロマン【anti-roman フランス】
アンチーク【antique フランス】
⇒アンティーク
アンチウイルス‐ソフト
(anti-virus software)コンピューター‐ウイルスによる感染を防御し、感染した場合にはそれを除去するソフトウェア。ワクチン‐ソフト。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐エージング【anti-aging】
老化を防止すること。多く、医療・美容などでいう。老化防止。抗老化。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐クライマックス【anticlimax】
強い口調を次第に弱くする修辞法。漸降法(bathos)。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐クリスト【Antichrist】
(→)反キリストに同じ。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐コドン【anticodon】
コドンに相補的な塩基三つの連なり。リボソーム上に結合したメッセンジャーRNAのコドンに、それに対応するアンチコドンを持つ転移RNAが結合し、ここでメッセンジャーRNA上の遺伝暗号は転移RNAに対応するアミノ酸の配列に対応づけられる。→翻訳2。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐セミティズム【Anti-Semitism】
19世紀後半からドイツなどヨーロッパ諸国に興ったユダヤ人差別運動。ユダヤ人をセム人とみなし、アーリア人種の敵とした。ナチスはこれを政治目標に掲げ、ホロコーストを実行した。反ユダヤ主義。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐ダンピング‐ぜい【アンチダンピング税】
外国のダンピングに対抗してその効果を相殺するために賦課する関税。ダンピング防止税。
⇒アンチ【anti】
アンチック【antique フランス】
①活字の書体の一つ。片かな・平がなの肉太の文字。太さ一様のゴシック(例「ゴ」)に比して、やわらかみを特長とする。(本辞典の項目の見出しに用いたかな文字がその実例)
②⇒アンティーク
アンチ‐テアトル【anti-théâtre フランス】
第二次大戦後、フランスを中心に現れた前衛的演劇の運動。反演劇。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐テーゼ【Antithese ドイツ】
〔哲〕特定の肯定的主張(定立)に対立して定立された特定の否定的主張。反立。反定立。弁証法ではフュール‐ジッヒの段階。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐ノック‐ざい【アンチノック剤】
(antiknock)ガソリンに添加してアンチノック性を向上させる薬剤。テトラエチル鉛・テトラメチル鉛など。耐爆剤。
⇒アンチ【anti】
アンチ‐ノック‐せい【アンチノック性】
(antiknocking)内燃機関のシリンダー内でノッキングを生じにくいガソリンの性質。その尺度はオクタン価で表す。耐爆性。
⇒アンチ【anti】
アンチノミー【antinomy】
〔哲〕二律背反。カント哲学の用語。
アンチ‐ヒーロー【antihero】
平凡な人物や悪人など、類型的な英雄像からはずれたヒーロー。
⇒アンチ【anti】
アンチピリン【Antipyrin ドイツ】
フェニル‐ジメチル‐ピラゾロンの薬品名。白色無臭の微苦味ある稜柱状の結晶または粉末。解熱・鎮痛剤。ピリン剤の一つ。
アンチモニー【antimony】
(→)アンチモンに同じ。
アンチモン【Antimon ドイツ】
金属元素の一種。元素記号Sb 原子番号51。原子量121.8。銀白色の光沢があり、もろい。主要な鉱石は輝安鉱。活字合金・軸受合金・化合物半導体などの成分として用いる。アンチモニー。
あん‐ちゃく【安着】
①落ち着くこと。
②無事に到着すること。「―を知らせる」
あん‐ちゃん【兄ちゃん】
(アニサンの転)
①兄の称。また、若い衆を呼ぶ称。
②俗に、不良じみた青少年を呼ぶ称。「―風ふうの男」
あん‐ちゅう【暗中】
くらがり。やみのなか。
⇒あんちゅう‐ひやく【暗中飛躍】
⇒あんちゅう‐もさく【暗中模索】
あんちゅう‐ひやく【暗中飛躍】
世間に知れないようにひそかに策動すること。暗躍。
⇒あん‐ちゅう【暗中】
あんちゅう‐もさく【暗中模索】
[隋唐佳話中]くらやみの中で手さぐりで捜すこと。転じて、手がかりのない物事をさがしもとめること。
⇒あん‐ちゅう【暗中】
あん‐ちょう【暗潮】‥テウ
表面にあらわれない潮流。転じて、外面にあらわれない世の風潮・勢力。
あん‐ちょく【安直】
①値が安いこと。安価。
②安易なさま。手軽なさま。「―な方法に頼る」「―に始末する」
あん‐ちょこ
(アンチョク(安直)の訛)教科書で学習する要点が記されていて、自分で調べたり考えたりする必要のない参考書。虎の巻。
アンチョビー【anchovy】
①カタクチイワシ科の小形硬骨魚。地中海・ヨーロッパ近海産。
②1の加工食品。塩蔵品を油漬にしたもの。
アンチ‐ロマン【anti-roman フランス】
〔文〕(反小説の意)(→)ヌーヴォー‐ロマンに同じ。
⇒アンチ【anti】
あんちん‐きよひめ【安珍清姫】
紀州道成寺の伝説中の男女の主人公の名。熊野詣での若僧安珍に清姫が恋慕、帰途の約束を裏切られたことから大蛇となって後を追い、道成寺の釣鐘に隠れていた安珍を鐘もろとも焼き殺したという。「法華験記」「今昔物語集」などに原形が見えるが、安珍・清姫の名が定着するのは近世以降。能・浄瑠璃・歌舞伎舞踊などに脚色。→道成寺
あんちん‐ほう【安鎮法】‥ホフ
密教で、新宅を造る時にその安穏を祈り、また鎮護国家の祈願をなすために修する法。特に皇室・将軍家の場合になされ、本尊はふつう不動明王。安鎮国家法。→地鎮法
あんちん‐まんだら【安鎮曼荼羅】
不動明王を中尊として構成された曼荼羅。不動安鎮法の本尊。国家や家宅の鎮護の祈祷をするときに用いる。
アン‐ツー‐カー【en-tout-cas フランス】
(「いつでも」の意)水はけをよくするため、陸上競技場のトラックに使用する人工土。花崗岩を高熱で焼いて造り、テニスコートなどにも使用。
あん‐てい【安定】
①物事が落ち着いていて、激しい変化のないこと。「物価の―」「天気が―する」
②〔理〕物体のつり合いや運動の状態がわずかな乱れを与えられた時に、元の状態へ戻ろうとする性質を持つこと。「この壺は―が悪い」
③〔化〕物質が分解・反応・壊変しにくいこと。
⇒あんてい‐かぶぬし【安定株主】
⇒あんてい‐かん【安定感】
⇒あんてい‐きょうこう【安定恐慌】
⇒あんてい‐ざい【安定剤】
⇒あんてい‐せいちょう【安定成長】
⇒あんてい‐そうさ【安定操作】
⇒あんてい‐たすう【安定多数】
⇒あんてい‐どういたい【安定同位体】
⇒あんてい‐りくかい【安定陸塊】
あんてい【安貞】
(アンジョウとも)[易経坤卦]鎌倉中期、後堀河天皇朝の年号。嘉禄3年12月10日(1228年1月18日)改元、安貞3年3月5日(1229年3月31日)寛喜に改元。
アンティーク【antique フランス】
骨董品。古美術品。また、そのような趣のあること。アンチック。
アンディーブ【endive フランス】
〔植〕
①チコリーのフランス語名。
②(綴りが同一であることからの混用)エンダイブのこと。
アンティオキア【Antiochia ラテン】
トルコ南部の都市。前300年頃シリア王国のセレウコス1世の創建。ローマ時代に商業都市として繁栄。パレスチナ以外で最初のキリスト教教団が組織された所。現在はトルコ語でアンタキアと称する。人口14万5千(2000)。
あんてい‐かぶぬし【安定株主】
会社の業績や株価の動向に左右されずに、長い期間株式を安定的に継続保有する株主。関係金融機関や取引先など。
⇒あん‐てい【安定】
あんてい‐かん【安定感】
いかにも安定している感じ。「―のあるデザイン」
⇒あん‐てい【安定】
あんてい‐きょうこう【安定恐慌】‥クワウ
インフレを収束させ、通貨価値の安定を回復するのに伴って生ずる恐慌現象。
⇒あん‐てい【安定】
アンティグア【Antigua】
グアテマラ南西部の都市。標高1500メートルの高地にあり、スペイン植民地時代のグアテマラの首府。当時の建造物が多く残り、世界遺産。
アンティグア
提供:JTBフォト
アンティグア‐バーブーダ【Antigua and Barbuda】
カリブ海、小アンティル諸島にある国。1981年イギリスより独立。面積440平方キロメートル。人口8万1千(2004)。首都セント‐ジョーンズ。→中央アメリカ(図)
アンティゴネ【Antigonē】
ギリシア神話で、テーベ王オイディプスの娘。自ら目を潰し追放の身となった父を導いて放浪。父の死後、国の法に背いて兄の屍を葬ったため岩屋に閉じこめられた。ソフォクレスはこれに取材して悲劇を作る。
あんてい‐ざい【安定剤】
化学製品などが時間の経過とともに物理的・化学的変化を受けて変質するのを防ぐために添加する物質。
⇒あん‐てい【安定】
アンティステネス【Antisthenēs】
ギリシアの哲学者。ソクラテスの門人。禁欲主義的な教えを説いた。キニク学派の創始者。(前455頃〜前360頃)
あんてい‐せいちょう【安定成長】‥チヤウ
インフレや国際収支の悪化を避けながら、できるかぎり高い経済成長を達成すること。
⇒あん‐てい【安定】
あんてい‐そうさ【安定操作】‥サウ‥
有価証券(公社債・株券など)の相場を安定させる目的で有価証券市場において一連の売買取引をし、またはその委託・受託をすること。有価証券の募集・売出しを容易にするために行う場合にのみ許容される。
⇒あん‐てい【安定】
あんてい‐たすう【安定多数】
国会のすべての常任委員会の過半数を維持できる議席数。→絶対安定多数。
⇒あん‐てい【安定】
あんてい‐どういたい【安定同位体】‥ヰ‥
自発的には放射線を放出せず、他の核種に変化することのない同位体。
⇒あん‐てい【安定】
アンティパスト【antipasto イタリア】
前菜。
あんてい‐りくかい【安定陸塊】‥クワイ
大陸にあって、先カンブリア代(約4.2億年より前)以降、造山運動を受けていない地殻の安定した部分。楯状地や卓状地をなす。↔造山帯
⇒あん‐てい【安定】
アンティル‐しょとう【アンティル諸島】‥タウ
(Antilles)大アンティル諸島および小アンティル諸島の総称。
アンデス【Andes】
南米大陸の北岸から西岸に沿って連なる大山脈。延長約9000キロメートル。最高峰アコンカグアは標高6960メートル。
アンデス山脈
撮影:小松義夫
アンデス山脈
提供:NHK
アンテナ【antenna】
①無線通信やラジオ・テレビジョン等の送受信を行うため、電磁波エネルギーを空間に発射し、または空間より受けとる装置。空中線。
②昆虫類や甲殻類の触角。
⇒アンテナ‐ショップ【antenna shop】
⇒アンテナを張る
アンテナ‐ショップ【antenna shop】
消費動向や商品の売れ行きなどの情報を収集するため、製造業者や流通業者が設置する直販店。パイロット‐ショップ。
⇒アンテナ【antenna】
広辞苑に「案ずるより産むが易い」で始まるの検索結果 1-1。