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え【江】🔗⭐🔉
え【江】
海や湖の一部分が陸地に入り込んだところ。入江。湾。
え‐がわ【江川・江河】‥ガハ🔗⭐🔉
え‐がわ【江川・江河】‥ガハ
川の入江。
えど【江戸】🔗⭐🔉
えど【江戸】
①(古今要覧稿に「江所(江に臨む所)」の意とする)東京の旧名。古くは武蔵国豊島郡の一部に過ぎず、平安末期に秩父氏の一支流江戸四郎重継が今の皇居の地に居館を営み、下って1457年(長禄1)太田道灌が築城、その後上杉・北条の手を経て、徳川氏が幕府を開くに及んで大都会となった。すなわち、家康は1590年(天正18)江戸に入り土木を起こし、1604年(慶長9)から江戸城を大きく改造。以降4代家綱の頃まで、諸大名に負担させては大工事を行い、幕末までいわゆる八百八町の繁栄を保ち、享保(1716〜1736)以降は人口100万以上を維持。1868年9月(慶応4年7月)東京と改称。→江戸城。
②吉原・深川あたりで内神田・日本橋辺を指していった称。遊子方言「今日は―へ参りました」
⇒江戸の敵を長崎で討つ
⇒江戸は諸国の入り込み
えど‐あきない【江戸商い】‥アキナヒ🔗⭐🔉
えど‐あきない【江戸商い】‥アキナヒ
商品を江戸に出して商うこと。世間胸算用5「国土万人―を心がけ」
えど‐うた【江戸唄】🔗⭐🔉
えど‐うた【江戸唄】
①江戸で成立した長唄・常磐津・清元などの三味線伴奏歌曲に対する、上方かみがたでの称。↔上方唄。
②1のうち、上方にのみ伝わっている曲。主に上方舞の伴奏として演奏される。
えど‐え【江戸絵】‥ヱ🔗⭐🔉
えど‐え【江戸絵】‥ヱ
江戸に発達した一枚摺の浮世絵版画。錦絵。吾妻あずま錦絵。↔上方絵
えど‐がくもんじょ【江戸学問所】🔗⭐🔉
えど‐がくもんじょ【江戸学問所】
昌平黌しょうへいこうの異称。
えど‐がね【江戸金】🔗⭐🔉
えど‐がね【江戸金】
江戸から大坂・京都の商店に送って来る為替かわせの金。江戸銀えどぎん。浄瑠璃、冥途飛脚「そなたへ渡る―がふらりと上るを」
えど‐がのう【江戸狩野】🔗⭐🔉
えど‐かぶき【江戸歌舞伎】🔗⭐🔉
えど‐かぶき【江戸歌舞伎】
江戸で発達した歌舞伎。→江戸狂言
えど‐がろう【江戸家老】‥ラウ🔗⭐🔉
えど‐がろう【江戸家老】‥ラウ
江戸時代、大名の江戸屋敷に勤めていた家老。↔国家老
えど‐がわせ【江戸為替】‥ガハセ🔗⭐🔉
えど‐がわせ【江戸為替】‥ガハセ
大坂など上方から江戸に送って来た為替手形。→江戸金がね
えど‐がわら【江戸瓦】‥ガハラ🔗⭐🔉
えど‐がわら【江戸瓦】‥ガハラ
長屋などに用いた、屋根瓦の下等品。
えど‐かんばん【江戸看板】🔗⭐🔉
えど‐かんばん【江戸看板】
劇場看板の一種。鳥居派の絵、勘亭かんてい流の字によって書かれた江戸三座の看板。
えど‐ぎく【江戸菊】🔗⭐🔉
えど‐ぎく【江戸菊】
エゾギクの別称。
えど‐きょうげん【江戸狂言】‥キヤウ‥🔗⭐🔉
えど‐きょうげん【江戸狂言】‥キヤウ‥
江戸独特の歌舞伎狂言。歌舞伎十八番の荒事や河竹黙阿弥によって完成された生世話物きぜわものがその代表。↔上方狂言
えど‐げいしゃ【江戸芸者】🔗⭐🔉
えど‐げいしゃ【江戸芸者】
江戸の町芸者。吉原の郭くるわ芸者に対して、町方に散在していたものをいう。
えど‐ご【江戸語】🔗⭐🔉
えど‐ご【江戸語】
上方かみがた語に対して、江戸言葉。
えど‐こうた【江戸小唄】🔗⭐🔉
えど‐こうた【江戸小唄】
小唄2を指して特に小歌2と区別するための称。
えど‐ことば【江戸言葉】🔗⭐🔉
えど‐ことば【江戸言葉】
江戸で使用されたことば。明和・安永の頃以後江戸文化が成熟し、独特の語彙と語法を持つようになり、東京語の母胎となった。江戸語。
えど‐こもん【江戸小紋】🔗⭐🔉
えど‐こもん【江戸小紋】
小紋染の一種。江戸時代、裃かみしもや男女の小袖に用いた緻密な文様の小紋染。近時、小紋という言葉が広義に用いられるようになったため、江戸時代以来の小紋染を特定した用語。
えど‐ざ【江戸座】🔗⭐🔉
えど‐ざくら【江戸桜】🔗⭐🔉
えど‐ざくら【江戸桜】
①(江戸に多かったからいう)ソメイヨシノの別称。貝おほひ「春風になれそななれそ―」
②江戸時代に流行した白粉おしろいの名。また、その発売店の名。浮世風呂3「本町二丁目の―でお買ひ」
えど‐さんがい【江戸三界】🔗⭐🔉
えど‐さんがい【江戸三界】
上方から遠く隔たった江戸の地。江戸くんだり。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「山も見えざるかりそめの―へ行かんして」
えど‐さんざ【江戸三座】🔗⭐🔉
えど‐さんざ【江戸三座】
江戸の歌舞伎劇場、中村座・市村座・森田座。山村座を加えて江戸四座という。
えど‐じだい【江戸時代】🔗⭐🔉
えど‐じだい【江戸時代】
徳川家康が1600年(慶長5)関ヶ原の戦で勝利を占め、03年幕府を江戸に開いた頃から、1867年(慶応3)徳川慶喜の大政奉還に至るまで約260年間の称。徳川時代。
⇒えどじだい‐ぶんがく【江戸時代文学】
えどじだい‐ぶんがく【江戸時代文学】🔗⭐🔉
えどじだい‐ぶんがく【江戸時代文学】
江戸時代に作られた文学。町人の興隆とともに町人文学が極盛の域に達し、義理・人情・蓄富・物欲・好色・粋・通・滑稽などが、しばしばその主題となった。初期の仮名草子・笑話などの啓蒙的な文学についで、元禄期には古学の勃興があり、芭蕉の蕉風確立、近松の新浄瑠璃完成、西鶴の浮世草子創始など花々しい時代を現出。ついで、文学の中心は上方から江戸に移り、江戸市民の繊巧な精神生活を反映して、読本よみほん・洒落本しゃれぼん・黄表紙・人情本・滑稽本・合巻・狂歌・川柳などの通つうの文学、江戸趣味の文学を生んだ。近世文学。
⇒えど‐じだい【江戸時代】
えど‐じゅうりしほう‐おかまい【江戸十里四方御構】‥ジフ‥ハウ‥カマヒ🔗⭐🔉
えど‐じゅうりしほう‐おかまい【江戸十里四方御構】‥ジフ‥ハウ‥カマヒ
(→)江戸追放に同じ。
えど‐じゅんれい【江戸巡礼】🔗⭐🔉
えど‐じゅんれい【江戸巡礼】
江戸前期、江戸の富豪の子女や茶屋女などが、着飾った巡礼姿で市中の寺院を巡拝したこと。
えどっ‐こ【江戸っ子・江戸っ児】🔗⭐🔉
えどっ‐こ【江戸っ子・江戸っ児】
江戸で生まれ江戸で育った者。はじめ日本橋・神田あたりで生まれ育った者にいった。普通は、金銭に淡白で威勢がいいなどの含みで用いる。東京で生まれた者にもいう。江戸者。斎藤緑雨、おぼえ帳「純粋の―は今深川に多く本所に多し」。「生粋の―」「ちゃきちゃきの―」
⇒江戸っ子は五月の鯉の吹流し
⇒江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ
○江戸っ子は五月の鯉の吹流しえどっこはさつきのこいのふきながし
江戸っ子は鯉幟こいのぼりのように腹に何もなくさっぱりしているということ。口先ばかりで中身がない意でもいう。
⇒えどっ‐こ【江戸っ子・江戸っ児】
○江戸っ子は宵越しの銭は持たぬえどっこはよいごしのぜにはもたぬ
江戸っ子は、その日に得た収入はその日に使い果たし、夜を越えて翌日に持ち越すことはしない。江戸っ子の金銭に淡白な気風を表すことば。
⇒えどっ‐こ【江戸っ子・江戸っ児】
○江戸っ子は五月の鯉の吹流しえどっこはさつきのこいのふきながし🔗⭐🔉
○江戸っ子は五月の鯉の吹流しえどっこはさつきのこいのふきながし
江戸っ子は鯉幟こいのぼりのように腹に何もなくさっぱりしているということ。口先ばかりで中身がない意でもいう。
⇒えどっ‐こ【江戸っ子・江戸っ児】
○江戸っ子は宵越しの銭は持たぬえどっこはよいごしのぜにはもたぬ🔗⭐🔉
○江戸っ子は宵越しの銭は持たぬえどっこはよいごしのぜにはもたぬ
江戸っ子は、その日に得た収入はその日に使い果たし、夜を越えて翌日に持ち越すことはしない。江戸っ子の金銭に淡白な気風を表すことば。
⇒えどっ‐こ【江戸っ子・江戸っ児】
えど‐づま【江戸褄】
女性の和服で、前身頃と衽おくみの表裏に斜めに文様を染め出したもの。天保(1830〜1844)の頃、江戸幕府の大奥の女中から始まったという。
江戸褄
えど‐づめ【江戸詰】
江戸時代、大名・家臣が江戸にある藩邸で勤務したこと。江戸番。↔国詰
エトナ【Etna】
イタリア、シチリア島の東岸にそびえる活火山。標高3323メートル。
えど‐な【江戸菜】
高菜たかなの異称。
えど‐ながうた【江戸長唄】
(→)長唄2に同じ。長歌との混同を避けるときに用いることが多い。

えど‐づめ【江戸詰】🔗⭐🔉
えど‐づめ【江戸詰】
江戸時代、大名・家臣が江戸にある藩邸で勤務したこと。江戸番。↔国詰
えど‐な【江戸菜】🔗⭐🔉
えど‐な【江戸菜】
高菜たかなの異称。
○江戸の敵を長崎で討つえどのかたきをながさきでうつ🔗⭐🔉
○江戸の敵を長崎で討つえどのかたきをながさきでうつ
意外な所で、また筋違いのことで、昔のうらみをはらす。一説に、「江戸の敵を長崎が討つ」。
⇒えど【江戸】
えど‐の‐みず【江戸の水】‥ミヅ
江戸時代の戯作者式亭三馬が売り出した白粉下おしろいした用の化粧水。
えど‐は【江戸派】
和歌の流派。賀茂真淵の死後、門人のうち万葉調によらなかった加藤千蔭・村田春海の二人が中心となって形成。→伊勢派→桂園派
えど‐ばくふ【江戸幕府】
徳川家康が1603年(慶長8)江戸に開いた幕府。1867年(慶応3)徳川慶喜の大政奉還まで15代265年間。執政機関として大老(非常置)・老中・若年寄を設置、また、寺社・町・勘定の三奉行を置いて寺社・幕領の訴訟・行政に当たり、別に大目付・目付を置き、政務を監察させた。徳川幕府。
江戸幕府(将軍一覧)
1 徳川家康
2 徳川秀忠
3 徳川家光
4 徳川家綱
5 徳川綱吉
6 徳川家宣
7 徳川家継
8 徳川吉宗
9 徳川家重
10 徳川家治
11 徳川家斉
12 徳川家慶
13 徳川家定
14 徳川家茂
15 徳川慶喜

えど‐の‐みず【江戸の水】‥ミヅ🔗⭐🔉
えど‐の‐みず【江戸の水】‥ミヅ
江戸時代の戯作者式亭三馬が売り出した白粉下おしろいした用の化粧水。
○江戸は諸国の入り込みえどはしょこくのいりごみ🔗⭐🔉
○江戸は諸国の入り込みえどはしょこくのいりごみ
江戸は諸国の人が入りまじっている所であるの意。洒落本、初葉南志「三ンかの津と申すうち江戸表は諸国の入り込みにて気が広過ぎ、ささへな事は打捨て置く」
⇒えど【江戸】
えど‐ばらい【江戸払】‥バラヒ
江戸時代の追放刑の一種。江戸市内に居住を許さず、品川・板橋・千住・四谷大木戸以遠、ならびに本所・深川の町奉行支配地以外に追放したこと。→江戸追放
えど‐ハルマ【江戸ハルマ】
(→)「ハルマ(波留麻)」1の別称。
えど‐ばん【江戸番】
(→)江戸詰えどづめに同じ。
えどはんじょうき【江戸繁昌記】‥ジヤウ‥
江戸市中の風俗とその繁栄ぶりを漢文で叙述した書。寺門静軒著。5編5冊。1832〜36年(天保3〜7)刊。天保の改革の取締りで発禁処分となる。
→文献資料[江戸繁昌記]
えど‐はんだゆう【江戸半太夫】‥ダイフ
(初世)江戸節(半太夫節)の祖。幼名、坂本半之丞。正徳(1711〜1716)頃、剃髪して坂本梁雲と称。江戸の戸塚の人。江戸肥前掾の門から出て一派をなし、貞享の頃、操り座を興行、座敷浄瑠璃としても盛行し、薩摩浄雲以来の名人と称せられた。1717年(享保2)に高弟の河東かとうが独立する頃から衰えた。( 〜1743)
えど‐ひがん【江戸彼岸】
サクラの一種。本州以南や中国大陸の一部に自生する。ときに20メートルもの大木となる。3月末に葉に先立って数個の花を散形状につける。ヒガンザクラ(小彼岸)とは別種。ソメイヨシノの片親とされる。ウバヒガン。アズマヒガン。
エドヒガンザクラ
提供:ネイチャー・プロダクション
えど‐ひきまわし【江戸引回し】‥マハシ
江戸時代の刑罰の一種。極刑である火刑・磔・鋸挽・獄門などの付加刑で、江戸市内の要所を引き回して見せしめにした刑。→引回し
エトピリカ
(アイヌ語)チドリ目ウミスズメ科の海鳥。中形で、体色は大体黒褐色。夏、顔は白色となり、大きな嘴くちばしは橙黄色、眼の上に淡黄色の飾り羽を生ずる。岩礁上で繁殖。常に海上で生活し、小魚を捕食する。冬期北海道の海に多い。オイランドリ。
エトピリカ
撮影:小宮輝之
えど‐ふう【江戸風】
①江戸の流儀。えどまえ。
②宝井其角きかくの江戸座の流れをうけついだ俳風。うきよふう。しゃれふう。
えど‐ぶし【江戸節】
①半太夫節の異称。
②肥前節・半太夫節・河東節の総称。
えど‐ぶね【江戸船】
上方方面から、江戸向けの荷を運ぶ船。江戸廻船。世間胸算用1「―一艘、五人乗の御座ぶね、通ひ舟付けて売り申し候」
えど‐ぶんがく【江戸文学】
江戸時代の文学。近世文学。特に江戸中期以後、江戸を中心として作られた洒落本・滑稽本・人情本など。↔上方文学。→江戸時代文学
えど‐べん【江戸弁】
江戸言葉(でしゃべること)。歯切れのいいのが特色。→江戸言葉
えど‐ま【江戸間】
(主として江戸で行われたのでいう)(→)田舎間いなかまに同じ。
えど‐まえ【江戸前】‥マヘ
(芝・品川など「江戸前面の海」の意で、ここで捕れる魚を江戸前産として賞味したのに始まる。鰻うなぎでは浅草川(隅田川の河口近く)・深川産のものをさす)
①東京湾付近で捕れる魚介類の称。東海道中膝栗毛発端「―の魚のうまみに」
②江戸風ふう。梅暦「―の市隠」
えど‐ます【江戸枡】
徳川家康が1590年(天正18)江戸枡座を開いて製作・販売させた枡。1升枡は方5寸、深さ2寸5分。→京枡
えど‐まちがいしょ【江戸町会所】‥グワイ‥
(→)町会所2に同じ。
えど‐まちどしより【江戸町年寄】
江戸町奉行の命をうけ、名主なぬしを統率し、市中の取締り・自治をつかさどった町役人。館(奈良屋)・喜多村・樽屋の3氏が世襲。
えど‐まちぶぎょう【江戸町奉行】‥ギヤウ
江戸幕府の職名。老中の支配に属し、江戸市中の行政・司法・警察などをつかさどった。三奉行の一つ。属吏に与力よりき・同心があった。南・北二奉行所(一時は3カ所)があり、月番交替で訴願を受理。当時は単に町奉行といった。
えど‐まわし【江戸廻し】‥マハシ
貨物を、大坂から海路で江戸へ廻送すること。また、その貨物。世間胸算用5「―の油、寒中にも氷らぬ事を分別仕出し」
えど‐まんざい【江戸万歳】
江戸風の万歳。三河万歳をまねて江戸市中をまわった門付け。
えど‐むらさき【江戸紫】
(武蔵野にゆかりのある紫草を染料とし江戸で染め始めたのでいう)染色の名。紫色で藍色の勝ったもの。「―に京鹿子」
Munsell color system: 3P3.5/7
えどめいしょき【江戸名所記】
地誌。浅井了意著。7巻7冊。1662年(寛文2)刊。江戸城以下79項の名所を、古歌や狂歌・俳句を交えながら説明。最初の本格的な江戸の名所案内記。
えどめいしょずえ【江戸名所図会】‥ヅヱ
地誌。斎藤幸雄編、子の幸孝補修、孫の幸成(月岑げっしん)校訂。長谷川雪旦画。7巻20冊。文政12年(1829)自序、1834〜36年(天保5〜7)刊。北斗七星の位置に配当して江戸の神社・仏閣・名所・旧跡を7巻に分け、挿絵を加えて説明。
→文献資料[江戸名所図会]
えど‐もじ【江戸文字】
江戸時代末期から、興行の看板や番付に用いた独特の書体の文字の総称。歌舞伎の勘亭流かんていりゅうのほか、寄席文字・相撲文字などがある。
えど‐もとゆい【江戸元結】‥ユヒ
(江戸で作り始めたのでいう)元結の異称。西鶴置土産「渡世に―の賃びねりして」
えど‐もの【江戸者】
(→)「江戸っ子」に同じ。
エドモントン【Edmonton】
カナダ南西部、アルバータ州中央部にある州都。1947年、市の南方に大油田が発見されて発展。人口99万1千(2003)。
えど‐よざ【江戸四座】
「江戸三座」参照。
エトランゼ【étranger フランス】
見知らぬ人。外国からの旅行者。異邦人。外国人。エトランジェ。
え‐とり【餌取り】ヱ‥
古代・中世、鷹狩の鷹の餌とするため、牛馬を屠ほふってその肉を取る者。倭名類聚鈔2「楊氏漢語鈔云、屠児、和名恵止利」。今昔物語集15「食じきすべき物なければ―の取り残したる馬牛の肉ししを取り持て来たりて」
え‐とり【餌鳥】ヱ‥
鷹の餌とする鳥。享保集成糸綸録「御―代金之儀は」
え‐どり【絵取】ヱ‥
いろどること。彩色すること。「―本」
えとり‐もち【忌取餅】
(隠岐で)死後50日目の忌明けの日に食べる餅。いみあけのもち。
えど‐りんぱ【江戸琳派】
(→)抱一派に同じ。
え‐ど・る【絵取る】ヱ‥
〔他五〕
彩色を施す。いろどる。狂言、金岡「何と―・れどこの面が恋しき人の顔には似いで」
エトルリア【Etruria】
イタリア、トスカーナ地方の古名。
⇒エトルリア‐ご【エトルリア語】
⇒エトルリア‐じん【エトルリア人】
⇒エトルリア‐もじ【エトルリア文字】
エトルリア‐ご【エトルリア語】
(Etruscan)エトルリア人の言語。十分に解読されておらず、他の言語との系統関係は不明。エトルリア文字によって記される。
⇒エトルリア【Etruria】
エトルリア‐じん【エトルリア人】
古代北イタリアの民族。おそらく小アジア方面から前10世紀頃移住。前7世紀その国家は最盛期を迎え、前3世紀にはローマに攻撃されて滅亡。文化面ではギリシアの影響が強いが、エトルリア美術と呼ばれる多くの作品を残した。エトルスキ。
⇒エトルリア【Etruria】
エトルリア‐もじ【エトルリア文字】
エトルリア語を書き表すための文字。初期には西ギリシア文字とほぼ同様であったが、後にはエトルリア語の特徴に合わせて、文字の追加や削除が行われた。
⇒エトルリア【Etruria】
え‐どろ【江泥】
岩に生ずる海草。畑の肥料とする。
えとろふ‐とう【択捉島】‥タウ
千島列島中の最大の島。国後くなしり島を隔てて北海道本島に対する。江戸前期から知られ、1855年(安政元年12月)日露和親条約で日本領。第二次大戦後、国後島と共にその領有問題でロシアと係争中。面積3183平方キロメートル。
エドワード【Edward】
イギリス王。王太子。
①懺悔王(E. the Confessor)。在位1042〜66年。即位前長くノルマンディーに滞在し、帰国して即位。ノルマン人を重用し、ノルマン征服の遠因を作った。(1003頃〜1066)
②(1世)在位1272〜1307年。ヘンリー3世の長男。皇太子の時、父王を助けてシモン=ド=モンフォールを敗死させ、即位後イングランドの法律・制度を整え、ウェールズを征服、スコットランドにも遠征、1295年いわゆる「模範議会」を召集した。(1239〜1307)
③(3世)1世の孫。在位1327〜77年。フランスの王位継承権を主張して、同国との間に百年戦争を始めた。(1312〜1377)
④黒太子(the Black Prince)。3世の長男。百年戦争中クレッシーの戦に勇名をはせ、ポワティエの戦に大勝。フランス王ジャン2世を捕虜とする。黒い甲冑を着用したので後世「黒太子」と呼ばれ、中世騎士道の華とうたわれる。(1330〜1376)
⑤(7世)ヴィクトリア女王の長男。1901年60歳で即位。英仏協商を成立させ、南ア戦争を終結させるなど、イギリスの国際的地位の確保に努めた。(1841〜1910)
⑥(8世)ジョージ5世の長子。シンプソン夫人との結婚問題のため、在位11カ月で退位、以後ウィンザー公と称。(1894〜1972)
エトワール【étoile フランス】
(星の意)花形俳優。スター。
エトワス【etwas ドイツ】
或るもの。何ものか。
えど‐わずらい【江戸煩い】‥ワヅラヒ
脚気かっけの俗称。
えな【恵那】ヱ‥
岐阜県南東部の市。中山道の宿駅。製紙・精密機械工業が立地。付近に恵那峡がある。人口5万6千。
恵那峡
撮影:山梨勝弘
え‐な【胞衣】
胎児を包んだ膜と胎盤。徒然草「御―とどこほる時の」→後産あとざん
えな‐おけ【胞衣桶】‥ヲケ
胞衣を入れて埋めるのに用いた桶。外面を胡粉で塗り、雲母で松・竹・鶴・亀などを描く。おしおけ。
えな‐おさめ【胞衣納め】‥ヲサメ
産後5日または7日に、胞衣を桶または壺に納めて吉方えほうの土中に埋める儀式。
え‐なが【柄長】
スズメ目エナガ科の鳥。小形で体色は白と黒の斑、尾羽は黒く長い。山地の森林で繁殖し、冬期は人里にも小群をなして現れる。精巧な巣を作るので有名。繁殖には、つがいの他にヘルパー個体がつくことがある。韈雀。
エナガ
撮影:小宮輝之
え‐ながし【江流し】
(→)江伏えぶせに同じ。
えな‐がたな【胞衣刀】
胞衣を切るのに用いた竹刀。
⇒えながたな‐つつみ【胞衣刀包】
えながたな‐つつみ【胞衣刀包】
包み紙などの折り方の一つ。
⇒えな‐がたな【胞衣刀】
えな‐ぎ【胞衣着】
赤子の宮参りの時、産衣うぶぎの上に着せる衣服。地質は白羽二重または晒さらしで、紅もみの襟を掛ける。
胞衣着
えな‐さん【恵那山】ヱ‥
木曾山脈最南端の山。岐阜・長野県境にあり、標高2191メートル。北麓を中央自動車道恵那山トンネル(上り線8649メートル、下り線8489メートル)が貫く。
恵那山
提供:オフィス史朗
エナジー【energy】
⇒エネルギー
エナメル【enamel】
①金属器具・陶器・ガラス器などの表面に焼き付ける着色・被覆の総称。普通には琺瑯ほうろうのこと。
②エナメル‐ペイントの略。「―の靴」
⇒エナメル‐がわ【エナメル革】
⇒エナメル‐しつ【エナメル質】
⇒エナメル‐せん【エナメル線】
⇒エナメル‐ペイント【enamel paint】
エナメル‐がわ【エナメル革】‥ガハ
革の表面にエナメル‐ペイントを塗り、光沢を強め耐水性をもたせたもの。
⇒エナメル【enamel】
エナメル‐しつ【エナメル質】
歯冠の外側をおおう硬い表皮性物質。歯の内部を保護する。琺瑯ほうろう質。→歯(図)。
⇒エナメル【enamel】
エナメル‐せん【エナメル線】
銅線に絶縁ワニスを塗布し焼きつけたもの。電気機器の巻線用で、絶縁性・耐熱性・耐酸性などに富む。
⇒エナメル【enamel】
エナメル‐ペイント【enamel paint】
ワニスと顔料とを混合した塗料。乾燥が速く、塗膜の光沢や硬さがすぐれている。
⇒エナメル【enamel】
え‐なら‐ず
(エは副詞。よいものに関していう)いうにいわれず。一通りでなく。源氏物語明石「御しつらひなど―して」
えな‐わらい【胞衣笑い】‥ワラヒ
胞衣を埋めた者が、笑って帰る習俗。室町時代の記録に見え、大津や沖縄にも残っていた。
えなんじ【淮南子】ヱ‥
漢の淮南わいなん王劉安が学者を集めて作った書。現存するもの21篇。老荘の説を中心に周末以来の儒家・兵家・法家などの思想をとり入れ、治乱興亡・逸事・瑣談を記載する。淮南鴻烈解。
えなんぼう【絵難坊】ヱ‥バウ
後白河法皇時代の人。どんな名画を見てもどこかに非を見つけたので名づけられたという。転じて、人の描いた絵を見て非難する人。
えに【縁】
(字音の韻尾のnに母音iを添えて表記したもの)因縁。ゆかり。ちなみ。えん。伊勢物語「木の葉ふりしく―こそありけれ」
エニアック【ENIAC】
(electronic numerical integrator and calculator)初期のコンピューターの一つ。モークリー(J. W. Mauchly1907〜1980)、エッカート(J. P. Eckert1919〜1995)が1943〜46年に設計・構築。






えど‐ハルマ【江戸ハルマ】🔗⭐🔉
えど‐ハルマ【江戸ハルマ】
(→)「ハルマ(波留麻)」1の別称。
えど‐ひきまわし【江戸引回し】‥マハシ🔗⭐🔉
えど‐ひきまわし【江戸引回し】‥マハシ
江戸時代の刑罰の一種。極刑である火刑・磔・鋸挽・獄門などの付加刑で、江戸市内の要所を引き回して見せしめにした刑。→引回し
えど‐ま【江戸間】🔗⭐🔉
えど‐ま【江戸間】
(主として江戸で行われたのでいう)(→)田舎間いなかまに同じ。
えど‐まわし【江戸廻し】‥マハシ🔗⭐🔉
えど‐まわし【江戸廻し】‥マハシ
貨物を、大坂から海路で江戸へ廻送すること。また、その貨物。世間胸算用5「―の油、寒中にも氷らぬ事を分別仕出し」
えど‐むらさき【江戸紫】🔗⭐🔉
えど‐むらさき【江戸紫】
(武蔵野にゆかりのある紫草を染料とし江戸で染め始めたのでいう)染色の名。紫色で藍色の勝ったもの。「―に京鹿子」
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えど‐もとゆい【江戸元結】‥ユヒ🔗⭐🔉
えど‐もとゆい【江戸元結】‥ユヒ
(江戸で作り始めたのでいう)元結の異称。西鶴置土産「渡世に―の賃びねりして」
えど‐もの【江戸者】🔗⭐🔉
えど‐もの【江戸者】
(→)「江戸っ子」に同じ。
えど‐よざ【江戸四座】🔗⭐🔉
えど‐よざ【江戸四座】
「江戸三座」参照。
えのしま【江ノ島】🔗⭐🔉
えのしま【江ノ島】
①神奈川県藤沢市片瀬海岸に近い陸繋島。周囲4キロメートル余。稚児ケ淵や弁財天の祠があって名勝地。絵島。
②山田流箏曲。山田検校作曲。20代初め頃の処女作とも。「江島神社縁起」に取材し、江ノ島への参詣道行から島の叙景、弁財天の神徳をたたえる。のち、長唄にも移曲。江嶋。江嶋曲。
○柄の無い所に柄をすげるえのないところにえをすげる
無理に理屈をつけ、または、口実を設ける。
⇒え【柄】
えばら【江原】🔗⭐🔉
えばら【江原】
姓氏の一つ。
⇒えばら‐そろく【江原素六】
えばら‐そろく【江原素六】🔗⭐🔉
えばら‐そろく【江原素六】
教育家・政治家。江戸生れの幕臣。維新後静岡で教育に携わるとともに、キリスト教を伝道。のち代議士に当選、自由党・政友会の長老。(1842〜1922)
⇒えばら【江原】
えみ【江見】🔗⭐🔉
えみ【江見】
姓氏の一つ。
⇒えみ‐すいいん【江見水蔭】
えみ‐すいいん【江見水蔭】🔗⭐🔉
えみ‐すいいん【江見水蔭】
小説家。名は忠功ただかつ。岡山市生れ。硯友社同人。後、大衆小説を旺盛に執筆。代表作「女房殺し」。(1869〜1934)
⇒えみ【江見】
カンウォン‐ド【江原道】🔗⭐🔉
カンウォン‐ド【江原道】
(Kangwŏn-do)朝鮮半島中部、日本海に臨む道。中央を北西から南東に太白山脈が走る。林産・鉱産資源に富む。軍事境界線によって南北に分けられ、北側の道庁所在地は元山ウォンサン、南側は春川チュンチョン。→朝鮮(図)
カンファ‐ド【江華島】🔗⭐🔉
カンファ‐ド【江華島】
(Kanghwa-do)韓国京畿道、漢江の河口にある小島。1875年同島付近で示威演習を行なった日本軍艦「雲揚」が砲撃され、それを機として翌年朝鮮の開国を定めた日本との修好条規(江華島条約)が結ばれた。
こう【江】カウ🔗⭐🔉
こう【江】カウ
①大きい川。
②長江の称。
③近江国おうみのくにの略。
④江戸の略。
こう‐が【江河】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐が【江河】カウ‥
①大きな川。
②長江と黄河。
こう‐かい【江海】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐かい【江海】カウ‥
川と海。
こうか‐とう【江華島】カウクワタウ🔗⭐🔉
こうか‐とう【江華島】カウクワタウ
⇒カンファ‐ド
こう‐かん【江漢】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐かん【江漢】カウ‥
(Jianghan)
①中国湖北省の中部から南部にかけて広がる平原。湖沼多く、食糧などの重要産地。
②長江と漢水。
ごう‐け【江家】ガウ‥🔗⭐🔉
ごう‐け【江家】ガウ‥
大江おおえ氏の家筋。
ごうけしだい【江家次第】ガウ‥🔗⭐🔉
ごうけしだい【江家次第】ガウ‥
大江匡房まさふさが関白二条師通の委嘱によって、朝廷の公事くじ・儀式などを詳記した書。21巻。巻16・巻21は伝わらない。略称、江次第。一条兼良かねよしに「江次第抄」がある。
こう‐げつ【江月】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐げつ【江月】カウ‥
江の上の月。
こうげつ‐そうがん【江月宗玩】カウ‥グワン🔗⭐🔉
こうげつ‐そうがん【江月宗玩】カウ‥グワン
江戸初期の臨済宗の僧。大徳寺住持。別号は欠伸子。茶人津田宗及の子。紫衣しえ事件に際し、沢庵・玉室宗珀とともに江戸に下ったが処罰を免れた。小堀遠州らと親交を結び、大徳寺竜光院内に茶室孤篷庵を開く。(1574〜1643)
こうげん‐どう【江原道】カウ‥ダウ🔗⭐🔉
こうげん‐どう【江原道】カウ‥ダウ
⇒カンウォン‐ド
つくも【九十九】🔗⭐🔉
つくも【九十九】
①くじゅうく。→九十九髪つくもがみ。
②〔植〕(「江浦草」と書く)フトイの異称。
⇒つくも‐がみ【九十九髪・江浦草髪】
つくも‐がみ【九十九髪・江浦草髪】🔗⭐🔉
つくも‐がみ【九十九髪・江浦草髪】
老女の白髪をいう。伊勢物語物語の歌「百年ももとせに一とせ足らぬ―我を恋ふらしおもかげに見ゆ」から、ツクモはツグモモ(次百)の約で、百に満たず九十九の意と見、それを「百」の字に1画足りない「白」の字とし、白髪にたとえたという。また、白髪が江浦草つくもに似るからともいう。
⇒つくも【九十九】
[漢]江🔗⭐🔉
江 字形
筆順
〔水(氵・氺)部3画/6画/常用/2530・393E〕
〔音〕コウ〈カウ〉(漢) ゴウ〈ガウ〉(慣)
〔訓〕え
[意味]
①揚子江ようすこう。「江水・江南・江河」▶川全体を長江といい、その下流を揚子江という。
②転じて一般に、かわ。大きなかわ。「江上・江湖こうこ・ごうこ・大江」
▷日本語の「え」は、海や湖水の陸地に湾入している所。
③「近江おうみ国」の略。「江州ごうしゅう・江西学派」
[解字]
形声。「水」+音符「工」(=つらぬく)。大陸をつらぬいて流れる大きな川の意。
[下ツキ
峡江・遡江・澱江
[難読]
江浦草髪つくもがみ


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