複数辞典一括検索+

あい【合い・会い】アヒ🔗🔉

あい合い・会いアヒ [一]〔名〕 ①あうこと。出会い。万葉集2「直ただの―は逢ひかつましじ石川に雲立ち渡れ見つつ偲しのはむ」 ②二人で杙くいを打ち合うときに用いる大きな槌つち。掛矢かけや。あいづち。倭名類聚鈔15「椓撃、漢語抄云阿比」 ③共に組んで事(特に悪事)をすること。また、その仲間。同類。ぐる。浄瑠璃、吉野都女楠「むむ、さては―ぢやの、さあそなたから銭せう」 [二]〔接頭〕 (「相」と書く) ①名詞または動詞に付いて、一つの事柄に共にかかわる意をあらわす。 ㋐一緒に。同じ関係にある。源氏物語帚木「ある上人来あひて、この車に―乗りて侍れば」。「―弟子」「―客」 ㋑互いに。万葉集4「―見ずは恋ひざらましを」。「―対」 ②(動詞に冠して)語勢を添え、語調を整え、また改まった意を添える。候文そうろうぶんに用いることが多い。宇治拾遺物語5「―構へてつとめよ」。夏目漱石、書簡「又しばらく人間界の御厄介に―成る事と―成候」。「―済みません」

あい【相】アヒ🔗🔉

あいアヒ 〔接頭〕 ⇒あい(合)[二]

あい‐あい【相合】アヒアヒ🔗🔉

あい‐あい相合アヒアヒ 一緒に物事をすること。共有・共用すること。松翁道話「仏壇の御あかしと―で夜業よなべするのぢや」 ⇒あいあい‐いど【相合井戸】 ⇒あいあい‐うし【相合牛】 ⇒あいあい‐がさ【相合傘】 ⇒あいあい‐ギセル【相合煙管】 ⇒あいあい‐ばかま【相合袴】 ⇒あいあい‐ばん【相合版】

あいあい‐いど【相合井戸】アヒアヒヰ‥🔗🔉

あいあい‐いど相合井戸アヒアヒヰ‥ 近所で共同に使う井戸。浄瑠璃、傾城八花がた「―の水鏡、移れば変る品々の」 ⇒あい‐あい【相合】

あいあい‐うし【相合牛】アヒアヒ‥🔗🔉

あいあい‐うし相合牛アヒアヒ‥ 二人以上で牛を共用すること。また、その牛。 ⇒あい‐あい【相合】

あいあい‐ギセル【相合煙管】アヒアヒ‥🔗🔉

あいあい‐ギセル相合煙管アヒアヒ‥ 男女二人が1本のキセルでタバコを吸うこと。 ⇒あい‐あい【相合】

あい‐いびしゃ【相居飛車】アヒヰ‥🔗🔉

あい‐いびしゃ相居飛車アヒヰ‥ 将棋で、先手・後手がともに居飛車とすること。

あい‐うち【相撃ち・相打ち・相討ち】アヒ‥🔗🔉

あい‐うち相撃ち・相打ち・相討ちアヒ‥ ①二人で同時に物を打つこと。 ②敵味方双方が同時に相手をうつこと。転じて、勝ち負けのないこと。あいこ。「―になる」 ③一人の敵を味方二人で一緒に討つこと。

あい‐う・つ【相撃つ・相打つ】アヒ‥🔗🔉

あい‐う・つ相撃つ・相打つアヒ‥ 〔自五〕 互いに打ち合う。「肉弾―・つ」

あい‐がかり【相懸り】アヒ‥🔗🔉

あい‐がかり相懸りアヒ‥ ①敵味方の双方が同時に攻めかかること。太平記5「防ぐ兵は打物の鞘をはづして―に近づく」 ②平手将棋で、序盤の一陣形。双方とも居飛車いびしゃで互いに飛車先の歩を進め、同じ形に組み上げて攻め合うこと。

あい‐がき【合欠・相欠】アヒ‥🔗🔉

あい‐がき合欠・相欠アヒ‥ 〔建〕梁はり・根太ねだなどの継ぎ手の一種。継ぐ位置で両材の端を同形に欠いて重ね合わせること。→合決あいじゃくり 合欠

あい‐かご【相駕籠】アヒ‥🔗🔉

あい‐かご相駕籠アヒ‥ 一つの駕籠に二人が相乗りすること。あいあいかご。浄瑠璃、山崎与次兵衛寿の門松「いざ―とささやきて」

あい‐かた【相肩】アヒ‥🔗🔉

あい‐かた相肩アヒ‥ 二人で物をかつぐ時の相手の者。相棒。

あい‐かまえ‐て【相構へて】アヒカマヘ‥🔗🔉

あい‐かまえ‐て相構へてアヒカマヘ‥ ①よく気を配って。慎重に。今昔物語集16「京に上る船に付きて―上りぬ」 ②(下に禁止の語を伴う)必ず。決して。平家物語1「―念仏おこたり給ふな」

あい‐きゃく【相客】アヒ‥🔗🔉

あい‐きゃく相客アヒ‥ ①宿屋で同じ部屋に泊まり合わせた客。 ②たまたま同時に来合わせた客。

あい‐きゅう【相給】アヒキフ🔗🔉

あい‐きゅう相給アヒキフ 江戸時代、一つの村を複数の給人(領主)が分割知行していること。領主が3人・4人の場合、三給・四給ともいった。その村を相給地という。

あい‐くち【合口・相口】アヒ‥🔗🔉

あい‐くち合口・相口アヒ‥ ①物と物とがぴったり合うこと。容器(身)と蓋ふたとのあわせめ。 ②(「匕首」とも書く)鍔つばがなく、柄口つかぐちと鞘口さやぐちとがよく合うように造った短刀。九寸五分くすんごぶ。 ③互いに話の合う間柄であること。また、そういう人。狂言、止動方角しどうほうがく「汝と伯父御様は―ではないか」。「―がいい相手」 ⇒あいくち‐づくり【合口造】

あい‐くやみ【相悔み】アヒ‥🔗🔉

あい‐くやみ相悔みアヒ‥ 互いに不幸があること。服喪中の人が他家の喪を見舞わないこと。

あい‐けん【相見】アヒ‥🔗🔉

あい‐けん相見アヒ‥ 示し合わせた上でのこと。馴れあい。合意。浄瑠璃、栬狩剣本地「奥様の―にて、お袖の下より金いただき」

あい‐ご【相碁】アヒ‥🔗🔉

あい‐ご相碁アヒ‥ 腕前が互いに等しい者同士の囲碁。→互先たがいせん

あい‐ごと【相言】アヒ‥🔗🔉

あい‐ごと相言アヒ‥ 二人で語り合うこと。一説に、「逢事」で、会うこと。伊勢物語「夜ひと夜酒飲みしければ、もはら―もえせで」

あい‐ことな・る【相異なる】アヒ‥🔗🔉

あい‐ことな・る相異なるアヒ‥ 〔自五〕 二つを比べ合わせた時、違いがある。「意見が―・る」

あい‐ぜき【相関】アヒ‥🔗🔉

あい‐ぜき相関アヒ‥ 相撲で、次位の大関の称。今の張出大関に当たる。

あい‐つ・ぐ【相次ぐ・相継ぐ】アヒ‥🔗🔉

あい‐つ・ぐ相次ぐ・相継ぐアヒ‥ [一]〔自五〕 次々に起こる。続けざまに生ずる。「事故が―・ぐ」「―・いでゴールインする」 [二]〔他四〕 受けつぐ。相続する。源氏物語松風「その御のちはかばかしう―・ぐ人もなくて」

あい‐つと・める【相勤める】アヒ‥🔗🔉

あい‐つと・める相勤めるアヒ‥ 〔他下一〕[文]あひつと・む(下二) 「つとめる」のかしこまった言い方。「不肖私が議長を―・めます」

あい‐づわり【相悪阻】アヒヅハリ🔗🔉

あい‐づわり相悪阻アヒヅハリ 妻の妊娠によって、夫も悪阻と同様な状態になること。男のくせやみ。ともづわり。

あい‐の‐た【相の田】アヒ‥🔗🔉

あい‐の‐た相の田アヒ‥ 河川の跡を水田としたもの。他の田畑より地勢が一段と低い。

あい‐の‐つち【相の鎚】アヒ‥🔗🔉

あい‐の‐つち相の鎚アヒ‥ (→)「あいづち」に同じ。

あい‐の‐て【間の手・合の手・相の手】アヒ‥🔗🔉

あい‐の‐て間の手・合の手・相の手アヒ‥ ①邦楽歌曲で、唄と唄との間に、楽器だけで奏される短い部分。 ②歌や踊りの調子に合わせて間に入れる掛け声や手拍子。 ③会話・物事の進行の間に別の人が挟む言葉や物事。「―を入れる」

あい‐の‐ま【合の間・相の間】アヒ‥🔗🔉

あい‐の‐ま合の間・相の間アヒ‥ 主な二つの部屋または建物の間にある部屋。開山堂・八幡造・権現造などにあるもの。

あい‐の‐やま【間の山・相の山】アヒ‥🔗🔉

あい‐の‐やま間の山・相の山アヒ‥ 三重県伊勢市の地名。内宮と外宮との間にある。尾部坂おべざか⇒あいのやま‐ぶし【間の山節】

あい‐ばさみ【相挟み】アヒ‥🔗🔉

あい‐ばさみ相挟みアヒ‥ 二人で一つの物を箸はしで挟み合うこと。また、箸から箸に直接受けわたすこと。火葬の骨上げにそうするので、平常は忌む。

あい‐びき【相引・合引】アヒ‥🔗🔉

あい‐びき相引・合引アヒ‥ ①敵味方が互いに弓を引くこと。平家物語4「敵射るとも―すな」 ②敵味方がともにひき退くこと。謡曲、八島「船は沖へ、陸は陣へ、―に引く潮の」 ③(「逢引」「媾曳」と書く)互いに語りあってひそかに事をたくらむこと。特に男女の密会をいう。木下尚江、良人の自白「千鳥ツて待合で密会あいびきだとね」 ④「相引の緒」の略。 ⑤(歌舞伎で) ㋐鬘かつらの左右につける紐。後頭部で結ぶ。 ㋑衣裳・小道具などに仕掛けた糸・細紐の称。 ㋒俳優が演技中に腰掛ける方形の箱。 ⑥袴の両脇の下部の前後を縫い合わせた所。ここをつまみあげ、股立ちを取る。 ⇒あいびき‐の‐お【相引の緒】

あいびき‐の‐お【相引の緒】アヒ‥ヲ🔗🔉

あいびき‐の‐お相引の緒アヒ‥ヲよろいの右脇の引合ひきあわせの緒。近世は高紐たかひもの異称。相引。→大鎧(図) ⇒あい‐びき【相引・合引】

あい‐まみ・える【相見える】アヒ‥🔗🔉

あい‐まみ・える相見えるアヒ‥ 〔自下一〕[文]あいまみ・ゆ(下二) 互いに顔を合わせる。対面する。 ○合間を縫うあいまをぬう 物事のとぎれるあいだの短い時間を活用していく。 ⇒あい‐ま【合間】

あい‐みつもり【相見積り】アヒ‥🔗🔉

あい‐みつもり相見積りアヒ‥ 注文を出す前に金額などを比較検討するために、複数の業者から提示させる、それぞれの見積り。

あい‐も‐かわら‐ず【相も変わらず】アヒ‥カハラ‥🔗🔉

あい‐も‐かわら‐ず相も変わらずアヒ‥カハラ‥ 「あいかわらず」参照。

あい‐よめ【相嫁】アヒ‥🔗🔉

あい‐よめ相嫁アヒ‥ 兄弟の妻どうし。

うつ‐から・ぶ【相携ぶ】🔗🔉

うつ‐から・ぶ相携ぶ】 〔他四〕 手をたずさえる。雄略紀「手を―・びて後宮に入りましぬ」

さが【相・性】🔗🔉

さが相・性】 (字音語か。すがた・さまの意) ①もって生まれた性質や宿命。源氏物語椎本「いとくまなきみ心の―にておしはかり給ふにや侍らむ」。「悲しい―」 ②ならわし。習慣。くせ。源氏物語「後れ先立つほどの定めなさは世の―と見たまへ知りながら」

さがら‐そうぞう【相楽総三】‥ザウ🔗🔉

さがら‐そうぞう相楽総三‥ザウ 尊攘派志士。小島四郎左衛門(将満)の変名。江戸生れ。父は下総の郷士。水戸天狗党の筑波山挙兵に参加。また西郷隆盛の指令を受け江戸で治安を攪乱。赤報隊を結成し年貢半減令を掲げて東山道を進軍途上、維新政府に偽官軍として捕らえられ、下諏訪で処刑。(1839〜1868)

しょう【相】シヤウ🔗🔉

しょうシヤウ たすけること。君主を輔佐し政を行う職。大臣。「外―」→そう(相)

しょう‐かん【相看】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐かん相看シヤウ‥ 会うこと。接見。太平記4「異朝の僧に御―の事は」

しょう‐き【相器】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐き相器シヤウ‥ 宰相たるべき、りっぱな器量・人物。

しょう‐こう【相公】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐こう相公シヤウ‥ ①宰相の敬称。 ②参議の唐名。

そう【相】サウ🔗🔉

そうサウ (呉音) ①すがた。ありさま。外見。形状。 ②物にあらわれた吉凶。また、それを見ること。「水難の―」 ③〔仏〕性質。特徴。現象的なすがた。↔性しょう。 ④〔言〕(→)アスペクト2に同じ。 ⑤〔理〕(phase)物質系の一部がその内部で物理的・化学的に全く同一性質を示す時、その部分が同じ相にあるという。二つ以上の相の間の平衡は相律によって論じられる。 ⑥生花の中段の役枝やくえだの名。 ⑦相模国さがみのくにの略。「相州・武相」 →しょう(相)

そう‐あい【相愛】サウ‥🔗🔉

そう‐あい相愛サウ‥ 互いに愛し合うこと。「相思―の仲」

そうあみ【相阿弥】サウ‥🔗🔉

そうあみ相阿弥サウ‥ 室町後期の画家。真相とも称した。号は松雪斎・鑑岳。能阿弥の孫、芸阿弥の子で、3代続いて将軍に仕え、同朋衆となる。牧谿もっけいを学んだ絵画は墨画・淡彩いずれにも秀で、また書画の鑑定や生花・香道・連歌などに通じた。大徳寺大仙院山水図襖絵がその作とされるが不明。著「君台観左右帳記くんだいかんそうちょうき」「御飾おかざり記」。( 〜1525) ⇒そうあみ‐りゅう【相阿弥流】

そうあみ‐りゅう【相阿弥流】サウ‥リウ🔗🔉

そうあみ‐りゅう相阿弥流サウ‥リウ ①室町末期の香道の流派。相阿弥を祖とする。香書に散見するが内容は未詳。 ②生花の流派。 ⇒そうあみ【相阿弥】

そう‐い【相異】サウ‥🔗🔉

そう‐い相異サウ‥ たがいに異なっていること。「考え方の―」

そう‐い【相違】サウヰ🔗🔉

そう‐い相違サウヰ たがいに違っていること。一致しないこと。ちがい。「証言と―する」「案に―する」「―点」 ⇒そうい‐な・い【相違ない】

そうい‐な・い【相違ない】サウヰ‥🔗🔉

そうい‐な・い相違ないサウヰ‥ 〔形〕[文]相違な・し(ク) 判断と事態とにちがいがない。確実である。「合格するに―・い」 ⇒そう‐い【相違】

そう‐おう【相応】サウ‥🔗🔉

そう‐おう相応サウ‥ ①程よくつりあうこと。ふさわしいこと。相当。平家物語3「日本に―せぬ大臣なれば、いかさまにも今度失せなんず」。「分―の暮し」 ②〔仏〕心と心の作用などが和合すること。 ⇒そうおう‐に【相応に】

そうおう‐に【相応に】サウ‥🔗🔉

そうおう‐に相応にサウ‥ 〔副〕 ちょうどつりあって。ふさわしく。「身分―振る舞う」 ⇒そう‐おう【相応】

そう‐おん【相恩】サウ‥🔗🔉

そう‐おん相恩サウ‥ 代々相伝えて恩を受けること。甲陽軍鑑2「尤も三代―の主君に」

そう‐がく【相学】サウ‥🔗🔉

そう‐がく相学サウ‥ 人相・地相・家相などを観る学。

そうか‐へいきん【相加平均】サウ‥🔗🔉

そうか‐へいきん相加平均サウ‥ 個の数を加えた和をで割って得る平均値。算術平均。

そう‐かん【相姦】サウ‥🔗🔉

そう‐かん相姦サウ‥ 社会通念に反する間柄での性交。「近親―」 ⇒そうかん‐こん【相姦婚】 ⇒そうかん‐しゃ【相姦者】

そう‐かん【相関】サウクワン🔗🔉

そう‐かん相関サウクワン (correlation) ①相互に関係しあっていること。互いに影響しあう関係にあること。「―概念」 ②〔数〕いくつかの変量がかなりの程度の相互関係を示しつつ同時に変化していく性質。 ⇒そうかん‐かんけい【相関関係】 ⇒そうかん‐けいすう【相関係数】 ⇒そうかん‐ず【相関図】

そう‐かん【相観】サウクワン🔗🔉

そう‐かん相観サウクワン 〔生〕(physiognomy)植物群落、特にその最上層によって形成される景観または様相。植物生態学における群系の指標として重要。

そうかん‐かんけい【相関関係】サウクワンクワン‥🔗🔉

そうかん‐かんけい相関関係サウクワンクワン‥ 一方が他方との関係を離れては意味をなさないようなものの間の関係。父と子、右と左など。相関関係にある概念を相関概念という。 ⇒そう‐かん【相関】

そうかん‐けいすう【相関係数】サウクワン‥🔗🔉

そうかん‐けいすう相関係数サウクワン‥ 二つの変量または現象の間に何らかの相関的関係があると予想される時、その関係の程度を量的に表現する数学的係数。 ⇒そう‐かん【相関】

そうかん‐こん【相姦婚】サウ‥🔗🔉

そうかん‐こん相姦婚サウ‥ 姦通により離婚しまたは刑の宣告を受けた者が、その姦通の相手方とする婚姻。旧民法で禁じていた。 ⇒そう‐かん【相姦】

そうかん‐しゃ【相姦者】サウ‥🔗🔉

そうかん‐しゃ相姦者サウ‥ 1947年改正前の刑法で、姦通行為の相手方の男。 ⇒そう‐かん【相姦】

そうかん‐ず【相関図】サウクワンヅ🔗🔉

そうかん‐ず相関図サウクワンヅ 〔数〕二つの変量の値を平面上の直交座標の縦軸と横軸にとり、資料の組を点として表したグラフ。一方が増加するとき他方が増加(減少)すれば、正(負)の相関があるという。 ⇒そう‐かん【相関】

そう‐ぎょう【相形】サウギヤウ🔗🔉

そう‐ぎょう相形サウギヤウ かおつき。形相。相好そうごう

そう‐ぎん【相銀】サウ‥🔗🔉

そう‐ぎん相銀サウ‥ 相互銀行の略。

そう‐くうかん【相空間】サウ‥🔗🔉

そう‐くうかん相空間サウ‥ 〔数〕(→)位相空間1に同じ。

そう‐けん【相見】サウ‥🔗🔉

そう‐けん相見サウ‥ 相見あいまみえること。面会。

そうご‐いそん【相互依存】サウ‥🔗🔉

そうご‐いそん相互依存サウ‥ ①互いに頼りにしあうこと。 ②国々が安全保障・経済・資源など諸分野で依存しあっていること。 ⇒そう‐ご【相互】

そうご‐インダクタンス【相互インダクタンス】サウ‥🔗🔉

そうご‐インダクタンス相互インダクタンスサウ‥ (mutual inductance)二つの電流回路間の相互誘導の大きさを表す量。単位はヘンリー(H)。相互誘導係数。 ⇒そう‐ご【相互】

そう‐ごう【相好】サウガウ🔗🔉

そう‐ごう相好サウガウ (仏の容貌の特徴を三十二相八十種好はちじっしゅごうというところから)顔つき。顔かたち。 ⇒相好を崩す

○相好を崩すそうごうをくずす🔗🔉

○相好を崩すそうごうをくずす 顔をほころばせて大いに笑い、または大いに喜ぶさまにいう。 ⇒そう‐ごう【相好】 そうこ‐えいぎょう倉庫営業サウ‥ゲフ 保管料を受けて、倉庫に他人の寄託貨物を保管し、倉庫を賃貸し、また保管物の質入れ、代金取立て、売買の周旋などもする営業。 ⇒そう‐こ【倉庫】 そうこ‐かい操觚界サウ‥ 新聞・雑誌その他評論に従事する人々の社会。 ⇒そう‐こ【操觚】 そうこ‐がいしゃ倉庫会社サウ‥グワイ‥ 倉庫営業をする会社。 ⇒そう‐こ【倉庫】 そうご‐がいしゃ相互会社サウ‥グワイ‥ 保険事業を営む場合にのみ認められた会社形態。保険契約者が社員となる社団法人。相互保険会社。 ⇒そう‐ご【相互】 そうご‐かんけい相互関係サウ‥クワン‥ おたがいの関係。相関関係。 ⇒そう‐ご【相互】 そうご‐ぎんこう相互銀行サウ‥カウ 1951年(昭和26)公布の相互銀行法による銀行。相互無尽会社に代わるもので、主に中小企業を対象に業務を行う。89年普通銀行に転換し、第二地方銀行(第二地銀)となった。 ⇒そう‐ご【相互】 そう‐こく宗国】 宗主と仰ぐ国。本家すじの国。 そう‐こく相剋・相克サウ‥ ①両者が互いに勝とうとして相争うこと。「理想と現実との―」 ②「五行ごぎょう1」参照。 そう‐こく曾国】 中国、周代〜戦国時代の諸侯国。今の湖北省にあった。→曾侯乙墓 そう‐こく蒼黒サウ‥ あおぐろい色。 ぞう‐こく造国ザウ‥ 平安後期以降、皇居・社寺などの造営の負担を割り当てられた国。造営料国。 ⇒ぞうこく‐し【造国司】 ぞう‐こく増石】 醸造高を増すこと。 ぞうこく‐し造国司ザウ‥ 造国の国守。 ⇒ぞう‐こく【造国】 ぞうこく‐ぜい造石税ザウ‥ もと、酒類の醸造者に対し、醸造高に応じて賦課した租税。 ぞうこく‐だか造石高ザウ‥ 酒・醤油などの醸造高。 そう‐こくてん双黒点サウ‥ 太陽面上に一対となって現れる黒点。 ぞうこく‐ぬり象谷塗ザウ‥ 漆器の一種。玉楮たまかじ象谷が存星ぞんせい・蒟醤キンマ塗などを研究し創始した同種の漆器。香川県高松市の名産。 そう‐こくはん曾国藩】 清の政治家・思想家。字は伯。湖南湘郷の人。太平天国の乱平定に湘軍を率いて活躍。洋務運動を推進。諡おくりなは文正。著「曾文正公全集」「曾文正公手書日記」。(1811〜1872) そう‐こくぶんじ総国分寺】 (全国に置かれた国分寺の総本寺の意)東大寺の別称。総国分尼寺は法華寺。 そうご‐コンダクタンス相互コンダクタンスサウ‥ (mutual conductance)真空管やトランジスターで、入力電圧の変化に対する出力電流の変化の割合。 ⇒そう‐ご【相互】 そうご‐さよう相互作用サウ‥ ①互いに働きかけること。 ②〔哲〕(Wechselwirkung ドイツ)2個または2個以上の事物・現象が相互に作用しあって原因となり結果となること。交互作用。 ③〔理〕(interaction)物理系の構成要素が互いに影響しあうこと。影響によって生じたエネルギーの変化(相互作用エネルギー)として表されることが多い。→素粒子の相互作用。 ④〔生〕(coaction)生物群集や個体群の間にみられる相互関係。共生的・敵対的・中立的な関係に大別。植物が動物のすみかとなる関係、捕食者‐被食者関係など。共働。 ⇒そう‐ご【相互】 そうごさよう‐せつ相互作用説サウ‥ 〔哲〕精神と身体との間に相互に制約する因果関係を認める説。交互作用説。相制説。↔並行論。 ⇒そう‐ご【相互】 そうこじけつ操觚字訣サウ‥ 実詞・虚詞にわたり、同訓の漢字を集録して意義の異同を示した書。伊藤東涯創草。東涯没後、子の東所が修訂増補。7編。宝暦13年(1763)東所の序がある。 そうこ‐しゃ操觚者サウ‥ 文筆に従事する人。著述家・編纂者・新聞や雑誌の記者など。 ⇒そう‐こ【操觚】 そうこしゃ‐りゅう操觚者流サウ‥リウ 操觚者の類たぐい。操觚者の連中。坪内逍遥、小説神髄「世の狂才ある―は皆争うて稗史はいしをあらはし」 ⇒そう‐こ【操觚】 そうご‐しゅかんせい相互主観性サウ‥クワン‥ (→)間主観性に同じ。 ⇒そう‐ご【相互】 そうご‐しゅぎ相互主義サウ‥ (principle of reciprocity) ①一国が国際法上負う義務は他国のそれと常に同等でなければならないとする原則。 ②外国人に権利を与える場合に、その本国が自国人に同様の権利を与えることを条件とする考え方。 ③関税等に関する貿易交渉で、当事国同士が相互の利益のバランスを確保しなければならないとする原則。互恵主義。 ⇒そう‐ご【相互】 そうこ‐しょうけん倉庫証券サウ‥ 倉庫営業者が寄託者の請求によって発行・交付する有価証券。預り証券・質入証券・倉荷証券の総称。 ⇒そう‐こ【倉庫】 そうこ‐しんよう倉庫信用サウ‥ 倉庫へ寄託した貨物を担保として、銀行から資金の融通を受けること。 ⇒そう‐こ【倉庫】 ぞうご‐せいぶん造語成分ザウ‥ 単語を構成する最小の意味単位。多くは複合語の構成部分。語素。造語要素。 ⇒ぞう‐ご【造語】 そう‐こつ痩骨】 やせ細って骨ばったからだ。痩躯そうくぞうこつ‐き蔵骨器ザウ‥ 火葬した遺骨を収納・埋葬するための金銅製・陶製などの容器。骨蔵器。 そうご‐てんか相互転化サウ‥クワ いくつかの粒子が消滅すると同時に、いくつかの粒子が生成する現象。素粒子という物質の階層で初めて現れ、この階層を特徴づける過程。 ⇒そう‐ご【相互】 そうご‐のりいれ相互乗入れサウ‥ 列車などが、互いに他社に所属する路線に直通運転をすること。 ⇒そう‐ご【相互】 そうご‐ふじょ相互扶助サウ‥ ①互いに助け合うこと。互助ごじょ。 ②(entr'aide フランス)クロポトキンがダーウィンの生存競争説に反対して主張した学説。生物や社会の進化は生存競争や闘争によるのではなく、自発的に助け合うことによるとする。 ⇒そう‐ご【相互】 そうこ‐ほうし桑弧蓬矢サウ‥ [礼記内則]桑の弓に蓬よもぎの矢。中国の古俗で、男子が生まれた時、これで天地四方を射て将来の雄飛を祈った。転じて、男子が志を立てること。桑蓬之志。 ⇒そう‐こ【桑弧】 そうご‐ほけん相互保険サウ‥ 保険契約者を構成員とし、相互の保険を行うことを目的とする法律上の団体を保険者とする保険。↔営業保険。→相互会社⇒そう‐ご【相互】 そうご‐ゆうどう相互誘導サウ‥イウダウ 2個の電流回路間における電磁気誘導。相互感応。 ⇒そう‐ご【相互】 そう‐こん爪痕サウ‥ つめのあと。 そう‐こん早婚サウ‥ 普通の結婚適齢期より早期に結婚すること。「―の人」↔晩婚 そう‐こん草根サウ‥ くさのね。 ⇒そうこん‐もくひ【草根木皮】 そう‐こん瘡痕サウ‥ きずのあと。きずあと。 そう‐ごん荘厳サウ‥ ①たっとくおごそかなこと。重々しく立派なこと。「―な儀式」 ②⇒しょうごん ぞう‐ごん雑言ザフ‥ 種々の悪口。ぞうげん。「罵詈ばり―」 そうこんしゅう草根集サウ‥シフ 正徹の家集。正広しょうこう編。文明5年(1473)の一条兼良序がある。丹鶴叢書本15巻15冊。後半生約30年の詠約1万1000首。 そうこん‐もくひ草根木皮サウ‥ くさのねと木のかわ。転じて、漢方医の薬剤の称。そうこんぼくひ。 ⇒そう‐こん【草根】 そうさ匝瑳サフ‥ 千葉県北東部の市。北部丘陵地と南部の平坦地からなり、九十九里海岸に面する。農業・植木栽培が盛ん。人口4万2千。 そう‐さ走査】 (scanning)テレビジョンやファクシミリの送信で、像を点の集合に分解してその明暗の度を順次に電流の強さに変えて送信する操作。また、受信の際、電気的信号をそれに対応する各点の明るさに変換してもとの画像を組み立てる操作。 ⇒そうさがた‐でんしけんびきょう【走査型電子顕微鏡】 ⇒そうさがた‐トンネル‐けんびきょう【走査型トンネル顕微鏡】 ⇒そうさ‐せん【走査線】 そう‐さ捜査サウ‥ ①さがしてとりしらべること。 ②捜査機関が、公訴の提起・維持のため、犯人および犯罪事実に関する証拠を発見・収集すること。「事件を―する」 ⇒そうさ‐きかん【捜査機関】 ⇒そうさ‐ほんぶ【捜査本部】 そう‐さ操作サウ‥ (機械などを)あやつって働かせること。また、自分に都合のよいようにうまく運用・処理すること。「ハンドルの―」「帳尻を―する」 ⇒そうさ‐しゅぎ【操作主義】 そう‐ざ相座・相坐サウ‥ 犯人の一家・一族または組合の者などが共に処罰されること。まきぞえ。連座。 そう‐ざ草座サウ‥ 〔仏〕僧の敷く座具の一種。四方に糸を垂れて草の葉にかたどったもの。釈尊が成道したとき吉祥草を敷いた故事による。茅座。香芻。 そう‐ざ総座】 その座全体。日葡辞書「ソウザノシュ(衆)」 ぞう‐さ造作ザウ‥ ①造ること。正法眼蔵大悟「大悟を拈来して迷を―するか」 ②技巧。装飾。遊楽習道風見「まさしく―の一もなく」 ③(「雑作」とも書く)手間や費用がかかること。面倒。醒睡笑「道の程遠ければ人馬ありきは―なる条」。「―をかける」 ④もてなし。ごちそう。浄瑠璃、山崎与次兵衛寿の門松「当正月には―の上、貴殿が世話になん与平」 ⇒ぞうさ‐な・い【造作無い】 ⇒ぞうさ‐ま【造作魔】 ぞう‐さ雑作ザフ‥ ⇒ぞうさ(造作)3 そう‐さい相殺サウ‥ (「殺さい」は、へらす意) ①互いに差し引いて損得なしにすること。 ②〔法〕二人が相互に負担する同種の債務を、その一方的な意思表示により対当額において消滅させること。 ⇒そうさい‐かんぜい【相殺関税】 ⇒そうさい‐けいやく【相殺契約】 ⇒そうさい‐けん【相殺権】 そう‐さい掃洒サウ‥ ほうきではき、水をそそぎかけること。はき清めること。そうじ。洒掃。 そう‐さい喪祭サウ‥に服することとまつること。 そう‐さい葬祭サウ‥ 葬式と祭祀。「冠婚―」 ⇒そうさい‐りょう【葬祭料】 そう‐さい僧斎】 〔仏〕死者の追善などのため、僧尼に食事を供養すること。 そう‐さい総裁】 ①機関の長として全体を総括し、とりさばくこと。また、その職。「日銀―」 ②慶応3年12月9日(1868年1月3日)、王政復古の大号令により議定ぎじょう・参与とともに設置された最高官。翌慶応4年閏4月、政体書により廃止。 ⇒そうさい‐せいふ【総裁政府】 そう‐さい繒綵】 いろどりのあるきぬ。あやぎぬ。 そう‐ざい早材サウ‥ (→)春材に同じ。 そう‐ざい総菜・惣菜】 日々の食事の副食物。飯のおかず。菜の物。誹風柳多留6「―はあらめと禿かむろ口ばしり」 ぞう‐ざい造材ザウ‥ 伐採した木を枝払いし、適当に切断して素材とすること。 そうさい‐かんぜい相殺関税サウ‥クワン‥ 輸入品が相手国で輸出補助金を得ていた場合、それを相殺する目的で賦課する関税。 ⇒そう‐さい【相殺】 そうさい‐けいやく相殺契約サウ‥ 当事者間に対立する債権がある場合、その内容に従って双方の債務を相殺する契約。 ⇒そう‐さい【相殺】 そうさい‐けん相殺権サウ‥ ①民法上、相殺によって自己の債務を消滅させうる権利。 ②破産法上、破産者に対して債務を負担する破産債権者が、破産債権とその債務とを相殺できる権利。 ⇒そう‐さい【相殺】 そうさい‐せいふ総裁政府】 (Directoire フランス)大革命時代の動乱後、1795年成立したフランス政府。上下二院の立法部と総裁5名の構成する行政部とから成る。制限選挙にもとづく共和制であるため、左右両翼の攻撃を受けて次第に軍部の発言力が増大、99年ナポレオンのブリュメール十八日のクーデターにより打倒。→統領政府 ⇒そう‐さい【総裁】 そう‐ざいちょう総在庁‥チヤウ 大寺や僧綱所で、法務の下にあって衆僧の事務をつかさどり、法会の時、衆僧を引率・指揮する僧。綱務。総官。 そうさい‐りょう葬祭料サウ‥レウ ①葬祭に要する費用。 ②〔法〕労働者が業務上の事由により死亡した場合、使用者または労災保険によって葬祭を行う者に支払われる災害補償の一つ。 ⇒そう‐さい【葬祭】 そうさがた‐でんしけんびきょう走査型電子顕微鏡‥キヤウ (scanning electron microscope)電子線を試料表面上で走査してブラウン管に像を写し出す型の電子顕微鏡。物質表面の観察に適する。略称SEM ⇒そう‐さ【走査】 そうさがた‐トンネル‐けんびきょう走査型トンネル顕微鏡‥キヤウ (scanning tunneling microscope)試料表面の形状を原子スケールの精度で観察できる顕微鏡。細い針を帯電させて試料表面に沿って移動させると、トンネル効果によって針と表面との間に電流が流れることを利用する。略称STM ⇒そう‐さ【走査】 そうさ‐きかん捜査機関サウ‥クワン 犯罪捜査の権限のある国家機関。検察官・検察事務官および司法警察職員の総称。 ⇒そう‐さ【捜査】 そう‐さく捜索サウ‥ ①さがし求めること。たずねさがすこと。「事故機の行方を―する」 ②裁判官・検察官・司法警察職員が、証拠物件または犯人を発見するため、強制的に家宅・身体・物件などについてさがし求めること。 そう‐さく創作サウ‥ ①はじめてつくること。つくりはじめること。創造。 ②芸術的感興を文芸・絵画・音楽などの芸術作品として独創的に表現すること。また、その表現された作品。「―家」 ③つくりごと。うそ。 ⇒そうさく‐はんが【創作版画】 ⇒そうさく‐ぶつ【創作物】 そうさく創作サウ‥ 若山牧水・若山喜志子主宰の詩歌雑誌。1910年(明治43)創刊。第二次大戦後、短歌雑誌として継承。 そう‐さく総作・惣作】 江戸時代、耕作者がいなくなった田畑を、村中で耕作し、年貢を納入すること。 そう‐さく操作サウ‥ ⇒そうさ ぞう‐さく造作ザウ‥ (「雑作」とも書く) ①つくること。特に、家を建てること。建築。「―をする」 ②建築内部の仕上材・取付物の総称。天井・床板・階段・棚・敷居・鴨居などの類。また、畳・建具の類。「―に凝る」 ③比喩的に、顔のつくり。目鼻立ち。顔つき。「顔の―も立派だ」 ⇒ぞうさく‐つき【造作付】 ぞう‐さく雑作ザフ‥ (→)造作ぞうさくに同じ。 そう‐さくいん総索引】 ①ある全集や雑誌の全体について、題名・著者名などを総合的に検索できるように作った索引。 ②ある書物中の単語をすべて収めた索引。 ぞうさく‐つき造作付ザウ‥ 貸家や売家に畳・建具のついていること。昔は、畳・建具などは借主が入れるのが普通であった。 ⇒ぞう‐さく【造作】 そうさく‐はんが創作版画サウ‥グワ 版画独自の表現を追求する、芸術性の高い版画。日本では明治末以後の、自画・自刻・自刷を旨とする近代版画運動を指す。→方寸(雑誌名)⇒そう‐さく【創作】 そうさく‐ぶつ創作物サウ‥ ①創作した文芸作品。 ②〔法〕人の精神的創作活動の成果の総称。すなわち著作物・発明・考案・意匠など。 ⇒そう‐さく【創作】 そうさ‐しゅぎ操作主義サウ‥ 〔哲〕概念の意味は一定の具体的操作によって規定されると考える立場。例えば長さの概念は長さを測る一群の測定操作によって定義される。アメリカの物理学者ブリッジマン(P.W.Bridgman1882〜1961)が提唱。 ⇒そう‐さ【操作】 そうさ‐せん走査線】 テレビ画面を構成する線状に走る電気信号の線。日本のテレビは標準方式で525本、高精細度テレビジョンで1125本を採用。 ⇒そう‐さ【走査】 そう‐さつ相殺サウ‥ ソウサイの慣用読み。 そう‐さつ聡察】 さとくて物事に明るいこと。明察。 ぞう‐さつ増刷】 さらに追加して印刷すること。また、その印刷物。ましずり。おいずり。 ぞうさ‐な・い造作無いザウ‥ 〔形〕[文]ざうさな・し(ク) 面倒でない。わけはない。たやすい。色道大鏡「一度通じて後は再会―・きものと知るべし」。「―・く勝つ」 ⇒ぞう‐さ【造作】 そうさ‐ほんぶ捜査本部サウ‥ 重要・特異な事件の発生に際し、捜査を統一的かつ強力に推進するため、所轄署に置かれる組織。 ⇒そう‐さ【捜査】 ぞうさ‐ま造作魔ザウ‥ 仏道修行者が、戦争などの平和を害する俗事を悪魔視して呼ぶ称。太平記18「天狗共力を得て―の心をぞ付けたりける」 ⇒ぞう‐さ【造作】 そう‐ざらい総浚い‥ザラヒ ①今まで習ったことを全部復習すること。そうざらえ。 ②(→)総稽古に同じ。 そう‐さん壮蚕サウ‥ 第4齢・第5齢の蚕。→稚蚕 そう‐さん早参サウ‥ ①早く参上すること。↔遅参。 ②早朝の参禅。朝参。 そう‐ざん早産サウ‥ 月たらずで産むこと。22週以後37週未満の間の出産を指し、これ以前の出産は流産と呼ぶ。 ⇒そうざん‐じ【早産児】 そう‐ざん僧残】 〔仏〕僧尼の守るべき具足戒の一部。波羅夷はらいに次ぐ重罪。大衆だいしゅの前に懺悔すれば、滅罪して僧団に残りうるところから名づける。十三項目あるので十三僧残と称する。 ぞう‐さん増産】 生産を増やすこと。↔減産 ぞうざん‐うんどう造山運動ザウ‥ 陸上の大山脈や弧状列島の地質構造をつくる機構。プレート収束帯における付加・衝突作用を含む地殻変動、火成活動、変成作用すべてを含む。稀に山脈形成の隆起運動だけを指す。 そうざん‐じ早産児サウ‥ 母体の疾病などによって妊娠22週から36週の間に生まれた嬰児えいじ。早生児。 ⇒そう‐ざん【早産】 ぞうざん‐たい造山帯ザウ‥ 造山運動の起こった地帯。一般にプレートの境界に沿う。2億年前以後現在までに活動した造山帯は、環太平洋造山帯とアルプス‐ヒマラヤ造山帯とにまとめられる。 そう‐ざんよう総算用】 全体の計算。総計。〈日葡辞書〉 そう‐し三四サウ‥ 3あるいは4。みつよつ。日葡辞書「カミ(紙)サウシマイ」 そう‐し双子サウ‥ ふたご。 そう‐し双糸サウ‥ 撚糸ねんしのうち、単糸たんしを2本撚り合わせたもの。 そう‐し冊子・草紙・草子・双紙サウ‥ (一説に、サクシの音便で、冊子を正字とする) ①(巻子本かんすぼんに対する語)綴じた書冊。枕草子89「うすやうの―」 ②仮名文の書。物語・日記・歌書の類。枕草子23「古今の―を」 ③中世・近世の読物で、絵を主とした小説。多く短編。お伽草子・草双紙の類。 ④書いてまだ整頓していない下書き。草案。また、練習の字や絵を書く帳面の類。「手習―」 ⇒そうし‐あらい【草紙洗】 ⇒そうし‐あわせ【草紙合】 ⇒そうし‐がみ【草紙紙】 ⇒そうし‐ぎり【草紙錐】 ⇒そうし‐ばさみ【草紙挟み】 ⇒そうし‐みせ【草紙店】 そう‐し壮士サウ‥ ①壮年の男子。 ②意気のさかんな者。血気にはやる男子。 ③明治時代、自由民権思想を唱え歩いた者。 ④社会正義を振りかざし、脅迫まがいの行動をする者。 ⇒そうし‐しばい【壮士芝居】 ⇒そうし‐やくしゃ【壮士役者】 そう‐し壮志サウ‥ さかんなこころざし。壮烈な心。 そう‐し争子サウ‥ 親の不徳・不義を諫いさめる子。 そうし宋史】 二十四史の一つ。宋代の正史。本紀47巻、志162巻、表32巻、列伝255巻。全496巻で、歴代正史中、最も膨大。元の托克托トクトすなわち脱脱らが勅を奉じて撰。1345年成る。 そう‐し宋詞】 中国、宋代に盛行した韻文の体。宋代を代表する文学は詞とされ、漢文・唐詩・宋詞・元曲と併称される。→填詞てんし そう‐し宗子】 一族の長たるべき子。家をつぐべき子。宗家の嫡子。 そう‐し宗祀】 たっとんでまつること。 そう‐し宗師】 尊ぶべき師匠。第一の師範。 そう‐し奏詞】 天皇に奏上することば。 そう‐し相思サウ‥ 互いに思いしたうこと。おもいあうこと。 ⇒そうし‐じゅ【相思樹】 ⇒そうし‐そうあい【相思相愛】 ⇒そうし‐ちょう【相思鳥】 ⇒そうし‐びょう【相思病】 そう‐し草市サウ‥ 唐代以降、県城外の小商業地に発達した市いちそうし荘子サウ‥ (曾子との混同を避けてソウジとも) ①荘周の敬称。 ②「老子」と併称される道家の代表著書。荘周著。現行本は内編7、外編15、雑編11から成る。内編(逍遥遊・斉物論など)は多くの寓言によって、万物は斉同で生死などの差別を超越することを説く。外編・雑編は内編の意を敷衍ふえんしたもの。唐代、南華真経と称。 そう‐し桑梓サウ‥ [詩経小雅、小弁](昔、中国で戸ごとに桑と梓あずさとを垣に植え、養蚕と器具用として子孫に残したので、その父母の恩を敬っていう)ふるさと。故郷。 そう‐し掃司サウ‥ 律令制の後宮十二司の一つ。宮中の諸行事の設営・掃除を担当する役所。かもりづかさ。かにもりのつかさ。 そう‐し創始サウ‥ 物事を初めて起こすこと。はじまり。「―者」 そうし曾子】 曾参そうしんの敬称。 そう‐し叢祠】 くさむらの中にあるほこら。 そう‐し叢誌】 種々の事を集めた記録。 そう‐し騒士サウ‥ (「騒」は漢韻文の一体)文人。風流人。騒客。 そう‐し繰糸サウ‥ 糸をくること。煮た繭まゆから糸を採って生糸にする作業。糸くり。 そう‐じ双児サウ‥ ふたご。そうし。 ⇒そうじ‐きゅう【双児宮】 そう‐じ床子サウ‥ ⇒しょうじ そう‐じ走時】 地震波が、震源からある地点まで到達するのに要した時間。 ⇒そうじ‐きょくせん【走時曲線】 そう‐じ奏事】 ①事を奏上すること。また、その奏上の事項。 ②律令制の公文書の一形式で、太政官からたてまつった奏状。 ⇒そうじ‐はじめ【奏事始】 そう‐じ相似サウ‥ ①互いに似ていること。 ②〔生〕異種の生物の器官で、進化的・発生的にその起源は異なるが、機能が等しいため形状が類似する現象。例えば鳥類の翼と昆虫の翅。↔相同。 ③〔数〕一つの図形が一様に拡大または縮小すると他の図形と完全に重ね合わせられること。 ⇒そうじ‐きかん【相似器官】 ⇒そうじ‐けい【相似形】 ⇒そうじ‐ひ【相似比】 そう‐じ草字サウ‥ 草書体の文字。 ⇒そうじ‐こばん【草字小判】 そう‐じ草次サウ‥ あわただしいさま。造次ぞうじそうじ荘子サウ‥ ⇒そうし そう‐じ送辞】 送別のあいさつ。特に、卒業式で在校生が卒業生を送ることば。↔答辞 そう‐じ掃除サウヂ ①ごみやほこりをはいたりふいたりして取りのぞき、清潔にすること。比喩的に、害悪を一掃すること。「部屋をきれいに―する」「―機」 ②便所の糞尿を汲み取ること。 ⇒そうじ‐うお【掃除魚】 ⇒そうじ‐だい【掃除代】 そう‐じ僧寺】 僧のいる寺。寺。↔尼寺 そう‐じ層次】 ①かさなること。段。 ②順次。次第。 そう‐じ精進サウ‥ (ソウジンの撥音ンを略した発音。またンを表記しない形) ⇒しょうじん。枕草子26「―の日のおこなひ」 ⇒そうじ‐もの【精進物】 そう‐じ総持‥ヂ 〔仏〕(梵語dhāraṇī 陀羅尼の漢訳)善を持して失わず、悪を起こさないようにする意。→陀羅尼→真言 そう‐じ聡耳】 さとい耳。 そう‐じ障子サウ‥ ⇒しょうじ。枕草子8「北の―に、懸金もなかりけるを」 ⇒そうじ‐ぐち【障子口】 ぞう‐し承仕⇒しょうじ。小世継「―召してとらする折に」 ぞう‐し曹司ザウ‥ ①宮中または官署などの官吏または女官の用部屋。また、貴族や武家の邸宅内で子弟に与えられる部屋。つぼね。へや。古今和歌集哀傷「右近中将にて住み侍りける―の」 ②平安時代の大学寮の寄宿舎。東曹・西曹に分かれる。 ③(「曹司住み」の略から)部屋住みの公達きんだち。武家の嫡流の部屋住みの子。「八郎御―」 ⇒ぞうし‐ずみ【曹司住み】 ⇒ぞうし‐まち【曹司町】 ぞう‐し増資】 資本金を増加すること。↔減資 ぞう‐し雑仕ザフ‥ ①平安以後、宮中で雑役・走使いに奉仕した役。行幸・行啓にも供奉ぐぶした。枕草子277「台盤所の―ぞ御使にはきたる」 ②雑仕女ぞうしめの略。 ⇒ぞうし‐め【雑仕女】 ぞう‐し雑紙ザフ‥ ①粗製の紙。 ②鼻紙。 ぞう‐し蔵司ザウ‥ 律令制の後宮十二司の一つ。神璽しんじ・関契・御服などをつかさどる役所。くらのつかさ。 ぞう‐し贈賜】 おくりたまわること。たまもの。 ぞう‐し贈諡】 諡おくりなをおくること。また、その諡。 ぞう‐じ造寺ザウ‥ 寺をつくること。 ⇒ぞうじ‐し【造寺司】 ぞう‐じ造次ザウ‥ ①わずかのひま。短時間。「―も忘れることが出来ない」 ②あわただしいさま。草次。 ⇒ぞうじ‐てんぱい【造次顛沛】 ぞう‐じ雑事ザフ‥ ①雑多の事柄。ざつじ。源氏物語帚木「さるべからむ―らは」 ②種々の公事くじ。雑税。 ③雑事銭の略。 ⇒ぞうじ‐せん【雑事銭】 そうし‐あらい草紙洗サウ‥アラヒ 能。(→)「草子洗小町」に同じ。 ⇒そう‐し【冊子・草紙・草子・双紙】 そうしあらいこまち草子洗小町・草紙洗小町サウ‥アラヒ‥ 能。鬘物。内裏の歌合に小野小町の相手となった大伴黒主が、ひそかにその詠歌を盗み聞いて万葉集の草子に書き込み、当日その歌を古歌だと主張して難ずるが、草子を洗うと文字は消える。草紙洗。他に長唄や一中節。 そうし‐あわせ草紙合サウ‥アハセ 物合ものあわせの一種。互いに物語の草紙の料紙・装丁などの優劣をきそって、判者がこれを決する遊戯。金葉和歌集「藤原親子の家の―にしぐれをよめる」 ⇒そう‐し【冊子・草紙・草子・双紙】 そうじ‐うお掃除魚サウヂウヲ 他の魚の皮膚から、寄生虫や有機物などを食べて除去(掃除)する魚の総称。ホンソメワケベラなど、目立った色彩のものが多い。掃除される魚は一般にはるかに大形なので、掃除魚が他の魚に捕食される危険が減り、互いに共生関係にある。 ⇒そう‐じ【掃除】 そうじ‐うんそう相次運送サウ‥ 同一の運送品を、数人の運送人が相次いで運送すること。 そうし‐かいめい創氏改名サウ‥ 日本が植民地支配のため、朝鮮人の姓名を日本式の氏名に改めることを強制した政策。皇民化政策の一環として関連法令が1939年(昭和14)公布、40年施行。 そうし‐がみ草紙紙サウ‥ ①手習草紙の紙。 ②すきかえしの紙。 ⇒そう‐し【冊子・草紙・草子・双紙】 ぞうしがや雑司ヶ谷ザフ‥ 東京都豊島区南東部の住宅地区。雑司ヶ谷霊園や鬼子母神がある。 ぞうし‐かん造士館ザウ‥クワン 薩摩藩の藩校。1773年(安永2)藩主島津重豪しげひでの創設。幕末には和漢書のほかに洋学を鼓吹。1901年(明治34)第七高等学校造士館となり官立に移管。 そう‐しき相識サウ‥ 互いに知り合っている仲。知人。 そう‐しき葬式サウ‥ 死者をほうむる儀式。葬儀。「―を出す」 ⇒そうしき‐ぶっきょう【葬式仏教】 そう‐じき僧食】 僧の食べる食事。正法眼蔵行持上「なんぢすでに年老なり、―を食じきすべし」 ぞう‐しき雑色ザフ‥ (雑多な色、雑多なものの意) ①律令制で、諸司の品部しなべおよび使部しぶ。 ②蔵人所くろうどどころに属する下級職員。本員数8人。代々蔵人に転ずる。 ③院司・東宮・摂関家などで雑役・走使いに任じた無位の職。一般に、雑役に従う召使にもいう。能因本枕草子五月の御精進のほど「供に侍、―三人ばかり」 ④鎌倉・室町幕府の雑事に当たった下級役人。走衆はしりしゅう。小舎人こどねり。 ⑤江戸時代、京都所司代の下で要人の警固、布告の伝達などに当たった町役人。四座雑色。 ⇒ぞうしき‐どころ【雑色所】 そうじ‐きかん相似器官サウ‥クワン 異種の生物の間で相似の関係にある器官。 ⇒そう‐じ【相似】 ぞうしき‐どころ雑色所ザフ‥ 雑色3の詰所。落窪物語2「―など、さまざまに物すゑなどして待ち給ふ」 ⇒ぞう‐しき【雑色】 そうしき‐ぶっきょう葬式仏教サウ‥ケウ 現代の仏教を、葬式や先祖の供養をするだけだとして、非難の意をこめていう語。 ⇒そう‐しき【葬式】 そうじ‐きゅう双児宮サウ‥ (Gemini ラテン)黄道十二宮の第3宮。紀元前2世紀には双子座ふたござに相当していたが、現在では牡牛座の西部から双子座の西部までを含む。太陽は5月22日頃から6月22日頃までこの宮にある。 ⇒そう‐じ【双児】 そうじ‐きょくせん走時曲線】 縦軸に走時、横軸に震央距離をとったグラフ。地震波の速さが一定の範囲内では直線になるが、一般には折れ線や曲線となる。 ⇒そう‐じ【走時】 そうし‐ぎり草紙錐サウ‥ 帳簿などをつづるのに用いる錐。〈日葡辞書〉 ⇒そう‐し【冊子・草紙・草子・双紙】 そうじ‐ぐち障子口サウ‥ 障子を立てた出入口。 ⇒そう‐じ【障子】 そうじ‐けい相似形サウ‥ 互いに相似の関係にある二つ以上の図形。 ⇒そう‐じ【相似】 そうじ‐こばん草字小判サウ‥ 文政小判のこと。→文政金銀 ⇒そう‐じ【草字】 そうじ‐じ総持寺‥ヂ‥ 横浜市鶴見区にある曹洞宗の大本山。もと石川県鳳珠郡門前町にあり、天平(729〜749)年間行基の草創と伝え、真言宗に属したが、1321年(元亨1)寺僧定賢が瑩山けいざんに帰依して曹洞宗に転じた。1911年(明治44)現在地に移転。 総持寺 大祖堂 撮影:関戸 勇 総持寺 三門 撮影:関戸 勇 ぞうじ‐し造寺司ザウ‥ 古代、官営寺院の造営や修理のために臨時に置いた官庁。奈良時代の造東大寺司は八省に準ずる機構であった。平安時代以後は東大寺・興福寺の造寺司のみとなる。 ⇒ぞう‐じ【造寺】 そうし‐しばい壮士芝居サウ‥ヰ 壮士3が自由民権思想を広める目的で始めた素人演劇。角藤すどう定憲が1888年(明治21)大阪で旗上げした新演劇に始まり、川上音二郎一座などを経て、一時隆盛を誇った。書生芝居。 ⇒そう‐し【壮士】 そうし‐じゅ相思樹サウ‥ マメ科アカシア属の常緑高木。高さ6〜9メートル。葉はへら形。花は黄色で球状に集まって咲く。台湾・フィリピンの原産。小笠原で自生化。熱帯各地で街路樹・生垣とする。材は薪炭材・家具材。 ⇒そう‐し【相思】 そう‐じしょく総辞職】 総員が辞職すること。特に、内閣総理大臣以下全国務大臣が辞職すること。 ぞうし‐ずみ曹司住みザウ‥ ①つぼねにさがって休息していること。宇治拾遺物語1「―にてありける所へ」 ②部屋住み。また、その公達きんだち⇒ぞう‐し【曹司】 そう‐しせき宋紫石】 江戸中期の画家。本姓、楠本。名は幸八。号、雪渓。江戸生れ。長崎に遊学、熊斐ゆうひに沈南蘋しんなんぴんの写生的な花鳥画風を学び、また中国人画家宋紫岩に師事して改名。平賀源内とも交友。(1715〜1786) ぞうじ‐せん雑事銭ザフ‥ 雑事の費用。小遣銭。 ⇒ぞう‐じ【雑事】 そうし‐そうあい相思相愛サウ‥サウ‥ 互いに慕い合い、愛し合っていること。「―の仲」 ⇒そう‐し【相思】 そう‐し‐たサウ‥ 〔連体〕 そのような。そんな。「―話はよく耳にする」 そうじ‐だい掃除代サウヂ‥ 江戸時代、汲取りの百姓が支払った糞尿の代金。 ⇒そう‐じ【掃除】 そうし‐ちょう相思鳥サウ‥テウ スズメ目チメドリ科の鳥。大きさはスズメぐらい。背は緑色、眼の周囲は黄白色。喉と翼の一部は黄色で、くちばしは赤色。中国南部からインドの山地に産、飼鳥。美しくさえずる。日本では1980年頃から野生化。 ソウシチョウ 撮影:小宮輝之 ⇒そう‐し【相思】 そう‐しつ宗室】 ①一族の宗とする家。本家。宗家。 ②先祖の霊廟。 ③天子の一族。皇族。 そう‐しつ喪失サウ‥ なくすこと。失うこと。多く精神的なものにいう。「記憶を―する」「資格―」「自信―」 そうじつ‐はい桑実胚サウ‥ 動物の発生の初期にできる胚。割球のまだ腔所のできていないもの。形状が桑の実に似るところからいう。 そう‐して然うしてサウ‥ 〔接続〕 それから。それに続いて。そして。天草本平家物語「文武共に達者ぢやと言うてほめた。―源氏も平家も陣を合はせて」 そう‐じ‐て総じて】 〔副〕 ①すべて。合わせて。平家物語1「其外白拍子二人、―四人、ひとつ車にとりのつて」 ②だいたいのところ。一体に。なべて。おおよそ。「―人の噂はあてにならぬもの」 ぞうじ‐てんぱい造次顛沛ザウ‥ [論語里仁]とっさの場合とつまずき倒れる場合。転じて、わずかのま。 ⇒ぞう‐じ【造次】 そう‐じとう惣地頭・総地頭‥ヂ‥ ①鎌倉時代、荘園の分割相続によって細分化した数名の小地頭(一分地頭)を支配した者。各地頭の宗家がこれに任命され、御家人役などをつかさどった。惣領地頭。 ②鎌倉初期、鎮西に特有の地頭。現地の土豪を小地頭とし、幕府派遣の上位の地頭を惣地頭と呼んだ。 そうじ‐ねん桒字年サウ‥ (「桒(桑)」は「十」の字四つ、その下に「八」の字が一つあるところから)48歳の称。 そう‐しはいにん総支配人】 一つの経営で営業所がいくつにも分かれている場合、そのすべての支配人である人。また、各営業所の支配人を統括する人。 そうし‐ばさみ草紙挟みサウ‥ 書籍を挟んで保護する具。書籍と同じ大きさの2枚の板の間に書籍を挟み、板に通した叢濃むらごの平緒などで結ぶもの。草子形そうしがた。板文庫。板帙いたちつ。夾板きょうばん⇒そう‐し【冊子・草紙・草子・双紙】 そうじ‐はじめ奏事始】 皇室行事の一つ。正月4日、年の始めにあたり、掌典長が天皇に神宮および皇室祭祀等について奉告する行事。旧制の政始まつりごとはじめを1949年(昭和24)に改称。 ⇒そう‐じ【奏事】 そうじ‐ひ相似比サウ‥ 相似の関係にある二つの図形の対応する部分の長さの比。相似比が1のとき二つの図形は合同である。 ⇒そう‐じ【相似】 そうし‐びょう相思病サウ‥ビヤウ 相思の恋情がつのって起こる病。恋わずらい。 ⇒そう‐し【相思】 そう‐しぶん宋子文】 (Song Ziwen)中国の政治家・財政家。浙江財閥の代表者。宋慶齢の弟、宋美齢の兄。広東省の人。中央銀行総裁・国民政府行政院長などを歴任。(1894〜1971) そう‐しぼり総絞り】 着物の生地の全体を絞り染めにしたもの。 そう‐じまい総仕舞‥ジマヒ ①全部終わること。全部を片づけること。「無いが意見の―」 ②全部を買い切ること。また、全部を売り切ること。歌舞伎、お染久松色読販「こいつをぐつと―はどうでござりませふ」 ③特に遊郭で、一妓楼の遊女を全部買い揚げること。総あげ。文武二道万石通「大磯中の女芸者、めりやすのために―にして」 ぞうし‐まち曹司町ザウ‥ 宮中で多くの曹司を建てつらねた所。つぼねまち。源氏物語少女「女房の―ども」 ⇒ぞう‐し【曹司】 そう‐じみ正身サウ‥ (サウシンの転)まさしくその人。当人。本人。宇津保物語藤原君「父大将に請ひ―に請ふに」 そうし‐みせ草紙店サウ‥ 草双紙などを売る店。 ⇒そう‐し【冊子・草紙・草子・双紙】 そう‐じめ総締め】 ①内訳の合計をよせ集めた計算。総計。 ②全体を統べまとめること。また、その人。 ぞうし‐め雑仕女ザフ‥ 雑役・走使いに従事した下級の女官。また一般に、女中。雑仕。宇津保物語吹上上「みづしどころの―の」 ⇒ぞう‐し【雑仕】 そうじ‐もの精進物サウ‥ ⇒しょうじんもの ⇒そう‐じ【精進】 そう‐しもん宋之問】 初唐の詩人。字は延清。則天武后の宮廷詩人として活躍。のち南へ流され、ついには死を賜る。作風は流麗で精工、沈佺期しんせんきとともに七言律詩の確立に貢献、沈宋と併称された。(656〜712) そう‐しゃ壮者サウ‥ 壮年の人。働きざかりの人。若者のように元気な人。「―をしのぐ元気な老人」 そう‐しゃ走者】 ①リレーなどで、はしる人。「第2―」 ②野球で、出塁している選手。ランナー。 そう‐しゃ宗社】 宗廟そうびょうと社稷しゃしょく。転じて、国家の意。 ⇒そうしゃ‐とう【宗社党】 そう‐しゃ奏者】 ①天子に事を奏上する人。ま

そうご‐がいしゃ【相互会社】サウ‥グワイ‥🔗🔉

そうご‐がいしゃ相互会社サウ‥グワイ‥ 保険事業を営む場合にのみ認められた会社形態。保険契約者が社員となる社団法人。相互保険会社。 ⇒そう‐ご【相互】

そうご‐かんけい【相互関係】サウ‥クワン‥🔗🔉

そうご‐かんけい相互関係サウ‥クワン‥ おたがいの関係。相関関係。 ⇒そう‐ご【相互】

そうご‐ぎんこう【相互銀行】サウ‥カウ🔗🔉

そうご‐ぎんこう相互銀行サウ‥カウ 1951年(昭和26)公布の相互銀行法による銀行。相互無尽会社に代わるもので、主に中小企業を対象に業務を行う。89年普通銀行に転換し、第二地方銀行(第二地銀)となった。 ⇒そう‐ご【相互】

そうご‐コンダクタンス【相互コンダクタンス】サウ‥🔗🔉

そうご‐コンダクタンス相互コンダクタンスサウ‥ (mutual conductance)真空管やトランジスターで、入力電圧の変化に対する出力電流の変化の割合。 ⇒そう‐ご【相互】

そうご‐さよう【相互作用】サウ‥🔗🔉

そうご‐さよう相互作用サウ‥ ①互いに働きかけること。 ②〔哲〕(Wechselwirkung ドイツ)2個または2個以上の事物・現象が相互に作用しあって原因となり結果となること。交互作用。 ③〔理〕(interaction)物理系の構成要素が互いに影響しあうこと。影響によって生じたエネルギーの変化(相互作用エネルギー)として表されることが多い。→素粒子の相互作用。 ④〔生〕(coaction)生物群集や個体群の間にみられる相互関係。共生的・敵対的・中立的な関係に大別。植物が動物のすみかとなる関係、捕食者‐被食者関係など。共働。 ⇒そう‐ご【相互】

そうごさよう‐せつ【相互作用説】サウ‥🔗🔉

そうごさよう‐せつ相互作用説サウ‥ 〔哲〕精神と身体との間に相互に制約する因果関係を認める説。交互作用説。相制説。↔並行論。 ⇒そう‐ご【相互】

そうご‐しゅかんせい【相互主観性】サウ‥クワン‥🔗🔉

そうご‐しゅかんせい相互主観性サウ‥クワン‥ (→)間主観性に同じ。 ⇒そう‐ご【相互】

そうご‐しゅぎ【相互主義】サウ‥🔗🔉

そうご‐しゅぎ相互主義サウ‥ (principle of reciprocity) ①一国が国際法上負う義務は他国のそれと常に同等でなければならないとする原則。 ②外国人に権利を与える場合に、その本国が自国人に同様の権利を与えることを条件とする考え方。 ③関税等に関する貿易交渉で、当事国同士が相互の利益のバランスを確保しなければならないとする原則。互恵主義。 ⇒そう‐ご【相互】

そうご‐てんか【相互転化】サウ‥クワ🔗🔉

そうご‐てんか相互転化サウ‥クワ いくつかの粒子が消滅すると同時に、いくつかの粒子が生成する現象。素粒子という物質の階層で初めて現れ、この階層を特徴づける過程。 ⇒そう‐ご【相互】

そうご‐のりいれ【相互乗入れ】サウ‥🔗🔉

そうご‐のりいれ相互乗入れサウ‥ 列車などが、互いに他社に所属する路線に直通運転をすること。 ⇒そう‐ご【相互】

そうご‐ふじょ【相互扶助】サウ‥🔗🔉

そうご‐ふじょ相互扶助サウ‥ ①互いに助け合うこと。互助ごじょ。 ②(entr'aide フランス)クロポトキンがダーウィンの生存競争説に反対して主張した学説。生物や社会の進化は生存競争や闘争によるのではなく、自発的に助け合うことによるとする。 ⇒そう‐ご【相互】

そうご‐ほけん【相互保険】サウ‥🔗🔉

そうご‐ほけん相互保険サウ‥ 保険契約者を構成員とし、相互の保険を行うことを目的とする法律上の団体を保険者とする保険。↔営業保険。→相互会社⇒そう‐ご【相互】

そうご‐ゆうどう【相互誘導】サウ‥イウダウ🔗🔉

そうご‐ゆうどう相互誘導サウ‥イウダウ 2個の電流回路間における電磁気誘導。相互感応。 ⇒そう‐ご【相互】

そう・する【相する】サウ‥🔗🔉

そう・する相するサウ‥ 〔他サ変〕[文]相す(サ変) ①物事のすがた・ありさまを観て、その実体を判断する。 ②人相・家相などを観て、その吉凶を判断する。うらなう。平家物語12「昔頼朝を―・し給ひしやうに」

そう‐み【相見】サウ‥🔗🔉

そう‐み相見サウ‥ 人相を見ること。また、その人。人相見。相人そうにん。洒落本、名所拝見「―にみせたら」

ふさい【相応】フサヒ🔗🔉

ふさい相応フサヒ 適合すること。つりあうこと。源氏物語紅梅「宮は御―のかたに聞き伝へ給ひて」

ふさ・う【相応ふ】フサフ🔗🔉

ふさ・う相応ふフサフ 〔自四〕 つり合う。適合する。相当する。古事記「これは―・はず」。日葡辞書「コノクスリガフサイマラシタ」

ふさわし・い【相応しい】フサハシイ🔗🔉

ふさわし・い相応しいフサハシイ 〔形〕[文]ふさは・し(シク) 相応している。つりあっている。よく似合っている。落窪物語1「さる心ざまや―・しかりけむ」。「その場に―・い服装」 ○ぶさを打つぶさをうつ 不義理をする。特に、借りて返さない。浄瑠璃、新版歌祭文「彼奴きゃつが所はぶさ打つてある」 ⇒ぶ‐さ

[漢]相🔗🔉

 字形  筆順 〔木部5画/9画/教育/3374・416A〕 〔音〕ソウ〈サウ〉(呉) ショウ〈シャウ〉(漢) 〔訓〕あい=・みる・たすける (名)すけ [意味] ①見る。よく見て吉凶などを判定する。「地を相する」「相法・相術」 ②(内面の本質が)外面にあらわれたかたち。すがた。ありさま。「女難じょなんの相」「人相・家相・樹相・世相せそう・位相・相貌そうぼう・相好そうごう」 ③ショウたすける。君主を補佐する(役職)。大臣。「相国・宰相・首相・文相」 ④二つのものが関係し合う。あい。 ㋐互いに。ともに。「相互・相違・相思相愛・相談・相伴しょうばん」 ㋑動作の及ぶ対象があることをあらわす語。「明月来りて相照らす」〔王維〕 ㋒次から次へ。代々。「相続・相伝・相承」 ⑤「相模さがみ国」の略。「相州・武相」 ▷「雨が降りそうだ」「悲しそうな顔」などと使う助動詞「そうだ」は、「相」②+「だ」。 [解字] もと、目部4画。会意。「木」+「目」。木を対象として目で見る意。一説に、「木」は「桑そう」の変わった形で音符、「相」は「省」と同じく、明らかに見る意、とする。は異体字。 [下ツキ 悪相・亜相・位相・異相・右相・家相・観相・奇相・吉相・形相・相・血相・険相・骨相・宰相・山相・色相・死相・事相・実相・首相・樹相・丞相・諸相・真相・瑞相・枢相・世相・粗相・地相・人相・八相・皮相・百面相・貧相・福相・変相・法相・方相氏・滅相・面相・物相・様相・良相・林相 [難読] 相模さがみ・相撲すもう・相応しいふさわしい

[漢]相🔗🔉

 〔目部4画〕 ⇒木部

広辞苑で始まるの検索結果 1-94もっと読み込む