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○磯の鮑の片思いいそのあわびのかたおもい🔗⭐🔉
○磯の鮑の片思いいそのあわびのかたおもい
「鮑の片思い」に同じ。→鮑(成句)
⇒いそ【磯】
いそのかみ【石上】
[一]〔名〕
奈良県天理市北部の地名。もと付近一帯の郷名。
[二]〔枕〕
(石上に布留ふるという所があるからいう)「ふる(旧る・降る・振る)」にかかる。
⇒いそのかみ‐じんぐう【石上神宮】
⇒いそのかみ‐でら【石上寺】
いそのかみ【石上】
姓氏の一つ。古代豪族物部氏が改姓。
⇒いそのかみ‐の‐ちゅうなごん【石上中納言】
⇒いそのかみ‐の‐まろ【石上麻呂】
⇒いそのかみ‐の‐やかつぐ【石上宅嗣】
いそのかみささめごと【石上私淑言】
歌論書。本居宣長著。3巻。初めの2巻は1763年(宝暦13)成り、1816年(文化13)刊。百余項を問答体で記し、歌の本質を明らかにする。
いそのかみ‐じんぐう【石上神宮】
奈良県天理市布留町にある元官幣大社。祭神は布都御魂大神ふつのみたまのおおかみ。二十二社の一つ。布留社ふるのやしろ。所蔵の七支刀が著名。
石上神宮
撮影:的場 啓
⇒いそのかみ【石上】
いそのかみ‐でら【石上寺】
奈良県天理市にあった寺。その旧跡に2説ある。一つは石上にあった在原寺で、もと在原業平の邸宅で在原山光明寺と称した寺といい、他は布留ふるにあって良因寺・良峰寺・今宵薬師と称し、僧正遍昭・素性が住んだところという。(歌枕)
⇒いそのかみ【石上】
いそのかみ‐の‐ちゅうなごん【石上中納言】
竹取物語中の人物。かぐや姫に求婚する一人。石上のまろたり。
⇒いそのかみ【石上】
いそのかみ‐の‐まろ【石上麻呂】
物部氏の嫡系の貴族。元明・元正天皇の頃、正二位左大臣。(640〜717)
⇒いそのかみ【石上】
いそのかみ‐の‐やかつぐ【石上宅嗣】
奈良末期の貴族・文人。麻呂の孫。乙麻呂の子。中国古典に通じ、書をよくし、大納言に進む。旧宅を阿閦寺あしゅくじとし、寺内に漢籍を置いて芸亭うんていと称、日本の図書館の始め。(729〜781)
⇒いそのかみ【石上】
いそ‐の‐くちあけ【磯の口明】
禁止していた海草や貝類の採取を、適期適日を選んで解禁すること。浜の口明。海下うみおり。磯開き。また、採取禁止の状態を「磯の口止」という。〈[季]春〉
いそ‐の‐ぜんじ【磯禅師】
源義経の愛妾静しずかの母。讃岐小磯の人と言われ、鳥羽天皇の時、藤原通憲に白拍子の歌を学び、静に白拍子を伝えたという。磯の前司。
いそ‐の‐みや【磯宮】
皇大神宮の古名とも、内宮の地にあった斎宮いつきのみやの居所ともいう。
い‐そば・う‥ソバフ
〔自四〕
(イは接頭語)あそびたわむれる。そばう。万葉集13「―・ひをるよ斑鳩いかるがと鴲ひめと」
いそはく
(イソ(勤)フのク語法)勤めはげむこと。万葉集1「筏に作り泝のぼすらむ―見れば」
いそ‐ばな【磯花】
八放サンゴ亜綱ヤギ目の花虫類。群体は樹枝状で枝はおおむね一平面上に配列、やや硬い石灰質の中軸がある。赤・黄・橙色など色彩変異が著しい。本州中部以南の、太平洋岸の浅い岩礁に着生。
いそ‐はなび【磯花火】
〔植〕イソマツの別称。
いそ‐はま【磯浜】
(砂浜に対して)岩や石の浜辺。
いそ‐ひめ【磯姫】
人の血を吸うという海の妖女。海女子うみおなご。海女房うみにょうぼ。濡女ぬれおんな。
いそ‐ひよどり【磯鵯】
スズメ目ツグミ科のツグミ大の鳥。雄は灰青色で腹部は褐色、雌は灰褐色、下面は灰白色。海岸の岩石の多い所にすみ、鳴き声がよい。北海道以南の各地に分布。イソツグミ。
イソヒヨドリ
撮影:小宮輝之
いそ‐びらき【磯開き】
海草や貝類の採取を解禁すること。磯の口明くちあけ。磯明いそあけ。〈[季]春〉
いそ‐ぶえ【磯笛】
海女あまが水中での作業を終え浮上したときの呼吸音。口笛のように聞こえる。
いそ‐ぶし【磯節】
茨城県の民謡。大洗町磯浜から起こった舟唄。のち座敷唄となり、1909年(明治42)以降全国的に流行。歌詞は「磯で名所は大洗様よ、松が見えますほのぼのと」。
→磯節
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
イソブチレン【isobutylene】
分子式(CH3)2C=CH2 オレフィン炭化水素の一つ。石油精製の廃ガス、ナフサ熱分解ガス中に含まれる気体。合成ゴムの原料。2‐メチルプロペン。イソブテン。
いそ‐ぶね【磯船】
磯の多い漁場で使用する小型の漁船。波や岩礁に対して強い構造をもつ和船。
イソフラボン【isoflavone】
分子式C15H10O2 フラボンのフェニル基の位置の異なる異性体。大豆胚芽に多く含まれるフラボン族化合物の一種。天然には多くの誘導体が存在する。女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があり、骨粗鬆症や更年期障害に用いられる。
いそ‐ふり【磯振り・磯触り】
磯辺に打ち寄せる荒波。土佐日記「―の寄する磯には」
いそふれ
〔感〕
⇒いそうれ
イソプレン【isoprene】
分子式C5H8 共役二重結合をもつ炭化水素。天然ゴムの熱分解でできる無色透明の液体。工業的には石油ナフサの分解物から抽出、またオレフィン類からも製造される。合成ゴムの重要原料。
イソプロピル‐アルコール【isopropyl alcohol】
分子式(CH3)2CHOH プロピレンを硫酸に吸収させイソプロピル硫酸としたのち加水分解して製するアルコール。工業用溶剤として多用。イソプロパノールは誤称。2‐プロパノール。IPA
いそ‐べ【磯辺】
磯のほとり。磯端いそばた。「―の松原」
⇒いそべ‐まき【磯辺巻】
いそべ‐おんせん【磯部温泉】‥ヲン‥
群馬県南西部、安中市磯部にある温泉。鉱泉で、泉質は塩化物泉。
いそ‐べこ【磯褌】
海女あまが潜水する際使用するふんどし。畚褌もっこふんどし。
いそべ‐まき【磯辺巻】
餅・煎餅・蒲鉾などを海苔のりで巻いた料理や菓子。
⇒いそ‐べ【磯辺】
いそ‐べん【いそ弁】
(居候いそうろう弁護士の略)独立した事務所をもたず、他の法律事務所に雇用されている弁護士の俗称。
イソホものがたり【伊曾保物語】
「イソップ寓話集」の翻訳。訳者未詳。1593年(文禄2)天草で版行したキリシタン版ローマ字綴り口語文「伊曾保物語エソポのハブラス」1巻、慶長・元和の漢字平仮名交り文語体活字本、1639年(寛永16)出版の漢字平仮名交り文語体活字本、59年(万治2)出版の絵入本などがある。
→文献資料[伊曾保物語]
いそ‐ま【磯間】
(万葉集の原文「伊蘇未」の未を末と誤写誤読したところから生じた語か)(→)磯回いそみ2に同じ。千載和歌集恋「藻屑火の―を分くるいさり舟」
いそまき‐たまご【磯巻卵】
浅草海苔のりで、卵焼を巻いたもの。
いそ‐まくら【磯枕】
海辺や川辺に宿って寝ること。いそね。堀河百首秋「織女の天の岩舟ふな出して今宵やいかに―する」
いそ‐まげ【磯髷】
海女あまが潜水する際の結髪。頭髪を上へ引きつめ小さく巻き結んだもの。いそぐる。さんてまげ。
いそ‐まつ【磯松】
①磯辺に生えている松。また、庭の池のほとりの松。万葉集20「今日のあるじは―の常にいまさね」
②イソマツ科の多年草。暖地の海岸に生え、高さ約15センチメートル、茎は分岐。古い部分は木本状で、皮がクロマツの幹に似る。細いへら形の厚い葉を上部に密生。春から夏に分岐した花穂を出し、多数の淡紫色の小花をつける。イシハナビ。イソハナビ。
⇒いそまつ‐か【磯松科】
いそまつ‐か【磯松科】‥クワ
双子葉植物の一科。草本または小低木。世界で20属800種あり、海岸や乾燥地に多い。ハマカンザシ属(アルメリア)・イソマツ属など。
⇒いそ‐まつ【磯松】
いそ‐まつかぜ【磯松風】
小麦粉に砂糖・食塩・水をまぜ、ふくらし粉を加えて蒸し、気孔を密集させた菓子。シソの粉末などをふりかける。
いそ‐まつり【磯祭】
海辺の村で3月3日の節供に女性たちが仕事をせず、浜に集まって草餅・海産物などを食べたり、潮干狩をしたりして遊ぶ風習。磯遊び。浜下はまおり。
いそ‐み【磯回】
①磯にそって行きめぐること。万葉集7「声遠ざかる―すらしも」
②海辺の入りこんだところ。いそわ。万葉集17「白浪の寄する―を」
いそ‐み【磯見】
鉤鉾かぎぼこで突いたり引っかけたりして魚介類を獲る漁法。見突漁。
いそ‐め【磯目】
イソメ科などの多毛類の一群の総称。体は多数の環節から成り、体長5ミリメートル〜1メートル。海岸の砂礫中に生息、種類が多い。釣の餌とする。イワムシ・オニイソメなど。
いそ‐め・く【急めく】
〔自四〕
いそがしそうにする。弁内侍日記「ゆゆしげに―・きあはれけるに」
イソメラーゼ【isomerase】
異性体を生じる反応を触媒する酵素の総称。同じ炭素原子に結合する基の立体配置が転位する反応(ラセマーゼ・エピメラーゼ)、シス‐トランス異性化、分子内酸化還元反応、分子内基転移反応、分子内開裂反応などを担う。異性化酵素。
いそ‐もぐり【磯潜り】
磯の多い比較的浅い所で行う潜水漁。また、その仕事をする海女あま。→船もぐり
いそ‐もじ【急文字】
(女房詞)いそがしいこと。浄瑠璃、生玉心中「神の御身さへ、ああ―の」
いそ‐もと【磯許】
磯の波うちぎわ。いそぎわ。万葉集7「大海の―ゆすり立つ波の」
いそ‐もなか【磯最中】
和菓子の一種。貝の形に焼いた皮に餡あんを入れたもなか。
いそ‐もの【磯物】
磯近くでとれる海産物。また、海草の類。十六夜日記「―などのはしばしも、いささかつつみ集めて」
いそ‐や【磯屋】
海岸にある漁師などの家。いそやかた。千載和歌集旅「玉藻葺く―が下にもる時雨」
いそ‐やかた【磯屋形・磯館】
(→)磯屋に同じ。
いそ‐やき【磯焼】
小麦粉に砂糖・醤油を加えて水で練った後、胡麻油をひいた鍋の上で焼いて、餡あんを包んだ菓子。
いそ‐やけ【磯焼け】
海水の塩分の減少などによる磯の海藻の枯死。
いそ‐やま【磯山】
磯辺にある山。新後撰和歌集旅「清見潟―づたひ行き暮れて」
いそ‐ようかん【磯羊羹】‥ヤウ‥
青海苔のりを用いた羊羹。相模国(神奈川県)三浦三崎の名産。
い‐ぞり【居反り】ヰ‥
相撲の手の一つ。立ち上がるとき、腰を落として、相手を両手で押し上げるようにして、身をそらせながら、うしろへ投げるもの。
いぞり
いそ‐りょうり【磯料理】‥レウ‥
新鮮な海産物を用いた、磯の香のあふれる料理。
イソロイシン【Isoleucin ドイツ】
必須アミノ酸の一つ。
いそろくじょう【異素六帖】‥デフ
洒落本しゃれぼん。中氏嬉斎(沢田東江)作。2巻2冊。1757年(宝暦7)刊。書名は中国の「義楚六帖」をもじったもの。歌学者・儒者・僧侶が相会し、遊里のことを談ずるという筋。
いそ‐わ【磯回】
(→)「いそみ」2に同じ。夫木和歌抄4「淡路島―の桜咲きにけり」
い‐そん【依存】
(イゾンとも)他のものをたよりとして存在すること。「親に―した暮し」
⇒いそん‐かんけい【依存関係】
⇒いそん‐こうか【依存効果】
⇒いそん‐しょう【依存症】
い‐そん【異損】
古代、虫害など異常の災害のために田地の10分の3以上収穫が減ったこと。→例損
い‐そん【遺存】ヰ‥
現在もなお残っていること。
⇒いそん‐しゅ【遺存種】
⇒いそん‐たい【遺存体】
い‐ぞん【異存】
①他人とはちがう考え。
②反対の意見。異議。「誰も―はない」
いそん‐かんけい【依存関係】‥クワン‥
〔論〕(dependence)ある物の存在ないし性質が他のものによって規定され、条件づけられる関係。帰結と理由とのような論理的な依存関係、結果と原因とのような実在的な依存関係などがある。依属。
⇒い‐そん【依存】
いそん‐こうか【依存効果】‥カウクワ
(dependence effect)現代社会における消費者の欲望が自律的でなく、企業の働きかけによって喚起される現象。ガルブレイスの用語。
⇒い‐そん【依存】
いそん‐しゅ【遺存種】ヰ‥
〔生〕(relic species)かつては広く分布していたが、その後環境条件などの変化で、分布範囲が局地に制限されたと推定される種。残存種。
⇒い‐そん【遺存】
いそん‐しょう【依存症】‥シヤウ
ある物に頼ることをやめられない状態。「アルコール―」
⇒い‐そん【依存】
い‐そん・ずる【射損ずる】
〔他サ変〕[文]射損ず(サ変)
射はずす。射そこなう。
いそん‐たい【遺存体】ヰ‥
(イゾンタイと読む)遺跡から出土する動植物などの有機体。
⇒い‐そん【遺存】
いそん‐ひん【易損品】
運送中などに、こわれやすい品物。陶器・ガラス器・紙細工などの類。
いた【板】
①材木を薄く平たくひきわったもの。「―を渡す」
②金属や石などを薄く平たくしたもの。「鉄の―」
③板敷の略。枕草子36「いとつややかなる―の端近う」
④板物の略。
⑤板付蒲鉾かまぼこの略。
⑥神依板かみよりいたの略。
⑦板場いたば・俎まないた・板前いたまえの略。「―さん」
⑧舞台。「―にのせる」
⑨版木のこと。
⇒板に付く
⇒板に上す
いた【甚】
〔副〕
甚だしく。ひどく。古事記下「―泣かば人知りぬべし」
いた【痛】
〔感〕
痛い時に発する声。「あ、―」
い‐だ【藺田】ヰ‥
藺を植える田。
いだ【韋陀】ヰ‥
⇒ヴェーダ(吠陀)
いた‐い【板井】‥ヰ
板で囲んだ井。古今和歌集神遊歌「わがかどの―の清水」
いた‐い【板猪】‥ヰ
(樹脂を塗って、板のように身を固めているといわれるところから)年を経たいのしし。
い‐たい【衣帯】
①衣と帯。
②衣服を着、帯を結ぶこと。装束しょうぞく。
い‐たい【位袋】ヰ‥
大宝令で、親王・諸王および初位以上の諸臣の朝服に着けた袋。722年(養老6)廃止。
い‐たい【異体】
①普通とはかわったかたち。異風。
②同一でない身体。「雌雄―」
③異体字のこと。
⇒いたい‐じ【異体字】
⇒いたい‐どうしん【異体同心】
⇒いたい‐もじ【異体文字】
い‐たい【遺体】ヰ‥
①(「父母ののこした身体」の意から)自分の身体。
②人のなきがら。遺骸いがい。
いた・い【痛い・甚い】
〔形〕[文]いた・し(ク)
心身に強く感ずるさま、または心身を強く刺激する状態を表す。
①(身体に)痛みを感ずる。万葉集5「―・ききずにはから塩をそそくちふが如く」。「足が―・い」
②(心に)苦しく感ずる。また、弱点を突かれたりして閉口する。万葉集4「―・き恋」。「これは―・い。まんまとしてやられた」
③見聞きするに堪えない。また、いたわしい。ふびんである。万葉集16「屎鮒くそぶなはめる―・き女奴めやつこ」。源氏物語行幸「古体なる御文がきなれど―・しや。此の御手よ」
④感に堪えない。はなはだよい。すばらしい。源氏物語若紫「娘かしづきたる家、いと―・しかし」
⑤(連用形で副詞的に用いる)
㋐はなはだしく。ひどく。古事記上「水穂の国は―・くさやぎてありなり」。万葉集15「沖つ風―・く吹きせば」。源氏物語桐壺「いと匂ひやかにうつくしげなる人の―・うおもやせて」。「―・く感激した」
㋑(下に打消の語を伴って)たいして。それほど。徒然草「妙観が刀は―・くたたず」
⇒痛いところを衝く
⇒痛い目に合う
⇒痛くも痒くもない
⇒痛くもない腹を探られる
⇒痛し痒し
い‐だい【医大】
医科大学の略称。医科に関する単科大学。
い‐だい【偉大】ヰ‥
すぐれて大きいこと。りっぱなこと。「―な政治家」「―な業績」
い‐だい【遺題】ヰ‥
和算家が著書を出版する際、難問に解答をつけず、他の和算家に解答せよと挑戦する問題。和算初期に行われた習慣。
いたいいたい‐びょう【イタイイタイ病】‥ビヤウ
カルシウム脱失による一種の骨疾患。骨軟化症・骨粗鬆こつそしょう症様の病変で、四肢・骨盤・脊椎・肋骨に変形・萎縮・骨折を来し、疼痛を伴う。大正以来北陸地方、特に富山県の神通川流域に多発し、中年女性に多い。スラグによる慢性カドミウム中毒が原因と考えられ、1968年公害病として認定。
一審判決後交渉の患者代表と会社 1971年8月31日
提供:毎日新聞社
いたい‐け【幼気】
①小さくて愛すべきさま。美しくかわいらしいさま。「七つになる子が―な事言うた」(狂言歌謡)
②子供などのいじらしくいたいたしいさま。あわれむべきさま。「―な遺児」
⇒いたいけ‐ざかり【幼気盛り】
⇒いたいけ・す【幼気す】
⇒いたいけ‐な・い【幼気ない】
いだいけ【韋提希】ヰ‥
(梵語Vaidehī)古代インド、マガダ国王頻婆娑羅びんばしゃらの后。子の阿闍世あじゃせ太子に幽閉され、釈尊に説法を請うた時、釈尊の説いたのが「観無量寿経」であると伝えられる。
いたいけ‐ざかり【幼気盛り】
子供のきわめてかわいい年頃。
⇒いたい‐け【幼気】
いたいけ・す【幼気す】
〔自サ変〕
いたいけなさまをしている。弁内侍日記「小さくて―・したるを」
⇒いたい‐け【幼気】
いたいけ‐な・い【幼気ない】
〔形〕
「いたいけ」を形容詞化した語。頑是ない。「―・い子供」
⇒いたい‐け【幼気】
いた‐いし【板石】
薄く平たい、板に似た石材。
いたい‐じ【異体字】
漢字や仮名の標準字体以外のもの。異体文字。
⇒い‐たい【異体】
いたいた‐ぐさ【痛痛草】
イラクサの別称。
いたいた‐し・い【痛痛しい】
〔形〕[文]いたいた・し(シク)
はたから見て心が痛むほど、大層かわいそうである。日葡辞書「イタイタシュウセッカン(折檻)スル」。「見るも―・いやせこけた姿」
いたい‐どうしん【異体同心】
身体は別でも心が同一なこと。
⇒い‐たい【異体】
⇒いそのかみ【石上】
いそのかみ‐でら【石上寺】
奈良県天理市にあった寺。その旧跡に2説ある。一つは石上にあった在原寺で、もと在原業平の邸宅で在原山光明寺と称した寺といい、他は布留ふるにあって良因寺・良峰寺・今宵薬師と称し、僧正遍昭・素性が住んだところという。(歌枕)
⇒いそのかみ【石上】
いそのかみ‐の‐ちゅうなごん【石上中納言】
竹取物語中の人物。かぐや姫に求婚する一人。石上のまろたり。
⇒いそのかみ【石上】
いそのかみ‐の‐まろ【石上麻呂】
物部氏の嫡系の貴族。元明・元正天皇の頃、正二位左大臣。(640〜717)
⇒いそのかみ【石上】
いそのかみ‐の‐やかつぐ【石上宅嗣】
奈良末期の貴族・文人。麻呂の孫。乙麻呂の子。中国古典に通じ、書をよくし、大納言に進む。旧宅を阿閦寺あしゅくじとし、寺内に漢籍を置いて芸亭うんていと称、日本の図書館の始め。(729〜781)
⇒いそのかみ【石上】
いそ‐の‐くちあけ【磯の口明】
禁止していた海草や貝類の採取を、適期適日を選んで解禁すること。浜の口明。海下うみおり。磯開き。また、採取禁止の状態を「磯の口止」という。〈[季]春〉
いそ‐の‐ぜんじ【磯禅師】
源義経の愛妾静しずかの母。讃岐小磯の人と言われ、鳥羽天皇の時、藤原通憲に白拍子の歌を学び、静に白拍子を伝えたという。磯の前司。
いそ‐の‐みや【磯宮】
皇大神宮の古名とも、内宮の地にあった斎宮いつきのみやの居所ともいう。
い‐そば・う‥ソバフ
〔自四〕
(イは接頭語)あそびたわむれる。そばう。万葉集13「―・ひをるよ斑鳩いかるがと鴲ひめと」
いそはく
(イソ(勤)フのク語法)勤めはげむこと。万葉集1「筏に作り泝のぼすらむ―見れば」
いそ‐ばな【磯花】
八放サンゴ亜綱ヤギ目の花虫類。群体は樹枝状で枝はおおむね一平面上に配列、やや硬い石灰質の中軸がある。赤・黄・橙色など色彩変異が著しい。本州中部以南の、太平洋岸の浅い岩礁に着生。
いそ‐はなび【磯花火】
〔植〕イソマツの別称。
いそ‐はま【磯浜】
(砂浜に対して)岩や石の浜辺。
いそ‐ひめ【磯姫】
人の血を吸うという海の妖女。海女子うみおなご。海女房うみにょうぼ。濡女ぬれおんな。
いそ‐ひよどり【磯鵯】
スズメ目ツグミ科のツグミ大の鳥。雄は灰青色で腹部は褐色、雌は灰褐色、下面は灰白色。海岸の岩石の多い所にすみ、鳴き声がよい。北海道以南の各地に分布。イソツグミ。
イソヒヨドリ
撮影:小宮輝之
いそ‐びらき【磯開き】
海草や貝類の採取を解禁すること。磯の口明くちあけ。磯明いそあけ。〈[季]春〉
いそ‐ぶえ【磯笛】
海女あまが水中での作業を終え浮上したときの呼吸音。口笛のように聞こえる。
いそ‐ぶし【磯節】
茨城県の民謡。大洗町磯浜から起こった舟唄。のち座敷唄となり、1909年(明治42)以降全国的に流行。歌詞は「磯で名所は大洗様よ、松が見えますほのぼのと」。
→磯節
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
イソブチレン【isobutylene】
分子式(CH3)2C=CH2 オレフィン炭化水素の一つ。石油精製の廃ガス、ナフサ熱分解ガス中に含まれる気体。合成ゴムの原料。2‐メチルプロペン。イソブテン。
いそ‐ぶね【磯船】
磯の多い漁場で使用する小型の漁船。波や岩礁に対して強い構造をもつ和船。
イソフラボン【isoflavone】
分子式C15H10O2 フラボンのフェニル基の位置の異なる異性体。大豆胚芽に多く含まれるフラボン族化合物の一種。天然には多くの誘導体が存在する。女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があり、骨粗鬆症や更年期障害に用いられる。
いそ‐ふり【磯振り・磯触り】
磯辺に打ち寄せる荒波。土佐日記「―の寄する磯には」
いそふれ
〔感〕
⇒いそうれ
イソプレン【isoprene】
分子式C5H8 共役二重結合をもつ炭化水素。天然ゴムの熱分解でできる無色透明の液体。工業的には石油ナフサの分解物から抽出、またオレフィン類からも製造される。合成ゴムの重要原料。
イソプロピル‐アルコール【isopropyl alcohol】
分子式(CH3)2CHOH プロピレンを硫酸に吸収させイソプロピル硫酸としたのち加水分解して製するアルコール。工業用溶剤として多用。イソプロパノールは誤称。2‐プロパノール。IPA
いそ‐べ【磯辺】
磯のほとり。磯端いそばた。「―の松原」
⇒いそべ‐まき【磯辺巻】
いそべ‐おんせん【磯部温泉】‥ヲン‥
群馬県南西部、安中市磯部にある温泉。鉱泉で、泉質は塩化物泉。
いそ‐べこ【磯褌】
海女あまが潜水する際使用するふんどし。畚褌もっこふんどし。
いそべ‐まき【磯辺巻】
餅・煎餅・蒲鉾などを海苔のりで巻いた料理や菓子。
⇒いそ‐べ【磯辺】
いそ‐べん【いそ弁】
(居候いそうろう弁護士の略)独立した事務所をもたず、他の法律事務所に雇用されている弁護士の俗称。
イソホものがたり【伊曾保物語】
「イソップ寓話集」の翻訳。訳者未詳。1593年(文禄2)天草で版行したキリシタン版ローマ字綴り口語文「伊曾保物語エソポのハブラス」1巻、慶長・元和の漢字平仮名交り文語体活字本、1639年(寛永16)出版の漢字平仮名交り文語体活字本、59年(万治2)出版の絵入本などがある。
→文献資料[伊曾保物語]
いそ‐ま【磯間】
(万葉集の原文「伊蘇未」の未を末と誤写誤読したところから生じた語か)(→)磯回いそみ2に同じ。千載和歌集恋「藻屑火の―を分くるいさり舟」
いそまき‐たまご【磯巻卵】
浅草海苔のりで、卵焼を巻いたもの。
いそ‐まくら【磯枕】
海辺や川辺に宿って寝ること。いそね。堀河百首秋「織女の天の岩舟ふな出して今宵やいかに―する」
いそ‐まげ【磯髷】
海女あまが潜水する際の結髪。頭髪を上へ引きつめ小さく巻き結んだもの。いそぐる。さんてまげ。
いそ‐まつ【磯松】
①磯辺に生えている松。また、庭の池のほとりの松。万葉集20「今日のあるじは―の常にいまさね」
②イソマツ科の多年草。暖地の海岸に生え、高さ約15センチメートル、茎は分岐。古い部分は木本状で、皮がクロマツの幹に似る。細いへら形の厚い葉を上部に密生。春から夏に分岐した花穂を出し、多数の淡紫色の小花をつける。イシハナビ。イソハナビ。
⇒いそまつ‐か【磯松科】
いそまつ‐か【磯松科】‥クワ
双子葉植物の一科。草本または小低木。世界で20属800種あり、海岸や乾燥地に多い。ハマカンザシ属(アルメリア)・イソマツ属など。
⇒いそ‐まつ【磯松】
いそ‐まつかぜ【磯松風】
小麦粉に砂糖・食塩・水をまぜ、ふくらし粉を加えて蒸し、気孔を密集させた菓子。シソの粉末などをふりかける。
いそ‐まつり【磯祭】
海辺の村で3月3日の節供に女性たちが仕事をせず、浜に集まって草餅・海産物などを食べたり、潮干狩をしたりして遊ぶ風習。磯遊び。浜下はまおり。
いそ‐み【磯回】
①磯にそって行きめぐること。万葉集7「声遠ざかる―すらしも」
②海辺の入りこんだところ。いそわ。万葉集17「白浪の寄する―を」
いそ‐み【磯見】
鉤鉾かぎぼこで突いたり引っかけたりして魚介類を獲る漁法。見突漁。
いそ‐め【磯目】
イソメ科などの多毛類の一群の総称。体は多数の環節から成り、体長5ミリメートル〜1メートル。海岸の砂礫中に生息、種類が多い。釣の餌とする。イワムシ・オニイソメなど。
いそ‐め・く【急めく】
〔自四〕
いそがしそうにする。弁内侍日記「ゆゆしげに―・きあはれけるに」
イソメラーゼ【isomerase】
異性体を生じる反応を触媒する酵素の総称。同じ炭素原子に結合する基の立体配置が転位する反応(ラセマーゼ・エピメラーゼ)、シス‐トランス異性化、分子内酸化還元反応、分子内基転移反応、分子内開裂反応などを担う。異性化酵素。
いそ‐もぐり【磯潜り】
磯の多い比較的浅い所で行う潜水漁。また、その仕事をする海女あま。→船もぐり
いそ‐もじ【急文字】
(女房詞)いそがしいこと。浄瑠璃、生玉心中「神の御身さへ、ああ―の」
いそ‐もと【磯許】
磯の波うちぎわ。いそぎわ。万葉集7「大海の―ゆすり立つ波の」
いそ‐もなか【磯最中】
和菓子の一種。貝の形に焼いた皮に餡あんを入れたもなか。
いそ‐もの【磯物】
磯近くでとれる海産物。また、海草の類。十六夜日記「―などのはしばしも、いささかつつみ集めて」
いそ‐や【磯屋】
海岸にある漁師などの家。いそやかた。千載和歌集旅「玉藻葺く―が下にもる時雨」
いそ‐やかた【磯屋形・磯館】
(→)磯屋に同じ。
いそ‐やき【磯焼】
小麦粉に砂糖・醤油を加えて水で練った後、胡麻油をひいた鍋の上で焼いて、餡あんを包んだ菓子。
いそ‐やけ【磯焼け】
海水の塩分の減少などによる磯の海藻の枯死。
いそ‐やま【磯山】
磯辺にある山。新後撰和歌集旅「清見潟―づたひ行き暮れて」
いそ‐ようかん【磯羊羹】‥ヤウ‥
青海苔のりを用いた羊羹。相模国(神奈川県)三浦三崎の名産。
い‐ぞり【居反り】ヰ‥
相撲の手の一つ。立ち上がるとき、腰を落として、相手を両手で押し上げるようにして、身をそらせながら、うしろへ投げるもの。
いぞり
いそ‐りょうり【磯料理】‥レウ‥
新鮮な海産物を用いた、磯の香のあふれる料理。
イソロイシン【Isoleucin ドイツ】
必須アミノ酸の一つ。
いそろくじょう【異素六帖】‥デフ
洒落本しゃれぼん。中氏嬉斎(沢田東江)作。2巻2冊。1757年(宝暦7)刊。書名は中国の「義楚六帖」をもじったもの。歌学者・儒者・僧侶が相会し、遊里のことを談ずるという筋。
いそ‐わ【磯回】
(→)「いそみ」2に同じ。夫木和歌抄4「淡路島―の桜咲きにけり」
い‐そん【依存】
(イゾンとも)他のものをたよりとして存在すること。「親に―した暮し」
⇒いそん‐かんけい【依存関係】
⇒いそん‐こうか【依存効果】
⇒いそん‐しょう【依存症】
い‐そん【異損】
古代、虫害など異常の災害のために田地の10分の3以上収穫が減ったこと。→例損
い‐そん【遺存】ヰ‥
現在もなお残っていること。
⇒いそん‐しゅ【遺存種】
⇒いそん‐たい【遺存体】
い‐ぞん【異存】
①他人とはちがう考え。
②反対の意見。異議。「誰も―はない」
いそん‐かんけい【依存関係】‥クワン‥
〔論〕(dependence)ある物の存在ないし性質が他のものによって規定され、条件づけられる関係。帰結と理由とのような論理的な依存関係、結果と原因とのような実在的な依存関係などがある。依属。
⇒い‐そん【依存】
いそん‐こうか【依存効果】‥カウクワ
(dependence effect)現代社会における消費者の欲望が自律的でなく、企業の働きかけによって喚起される現象。ガルブレイスの用語。
⇒い‐そん【依存】
いそん‐しゅ【遺存種】ヰ‥
〔生〕(relic species)かつては広く分布していたが、その後環境条件などの変化で、分布範囲が局地に制限されたと推定される種。残存種。
⇒い‐そん【遺存】
いそん‐しょう【依存症】‥シヤウ
ある物に頼ることをやめられない状態。「アルコール―」
⇒い‐そん【依存】
い‐そん・ずる【射損ずる】
〔他サ変〕[文]射損ず(サ変)
射はずす。射そこなう。
いそん‐たい【遺存体】ヰ‥
(イゾンタイと読む)遺跡から出土する動植物などの有機体。
⇒い‐そん【遺存】
いそん‐ひん【易損品】
運送中などに、こわれやすい品物。陶器・ガラス器・紙細工などの類。
いた【板】
①材木を薄く平たくひきわったもの。「―を渡す」
②金属や石などを薄く平たくしたもの。「鉄の―」
③板敷の略。枕草子36「いとつややかなる―の端近う」
④板物の略。
⑤板付蒲鉾かまぼこの略。
⑥神依板かみよりいたの略。
⑦板場いたば・俎まないた・板前いたまえの略。「―さん」
⑧舞台。「―にのせる」
⑨版木のこと。
⇒板に付く
⇒板に上す
いた【甚】
〔副〕
甚だしく。ひどく。古事記下「―泣かば人知りぬべし」
いた【痛】
〔感〕
痛い時に発する声。「あ、―」
い‐だ【藺田】ヰ‥
藺を植える田。
いだ【韋陀】ヰ‥
⇒ヴェーダ(吠陀)
いた‐い【板井】‥ヰ
板で囲んだ井。古今和歌集神遊歌「わがかどの―の清水」
いた‐い【板猪】‥ヰ
(樹脂を塗って、板のように身を固めているといわれるところから)年を経たいのしし。
い‐たい【衣帯】
①衣と帯。
②衣服を着、帯を結ぶこと。装束しょうぞく。
い‐たい【位袋】ヰ‥
大宝令で、親王・諸王および初位以上の諸臣の朝服に着けた袋。722年(養老6)廃止。
い‐たい【異体】
①普通とはかわったかたち。異風。
②同一でない身体。「雌雄―」
③異体字のこと。
⇒いたい‐じ【異体字】
⇒いたい‐どうしん【異体同心】
⇒いたい‐もじ【異体文字】
い‐たい【遺体】ヰ‥
①(「父母ののこした身体」の意から)自分の身体。
②人のなきがら。遺骸いがい。
いた・い【痛い・甚い】
〔形〕[文]いた・し(ク)
心身に強く感ずるさま、または心身を強く刺激する状態を表す。
①(身体に)痛みを感ずる。万葉集5「―・ききずにはから塩をそそくちふが如く」。「足が―・い」
②(心に)苦しく感ずる。また、弱点を突かれたりして閉口する。万葉集4「―・き恋」。「これは―・い。まんまとしてやられた」
③見聞きするに堪えない。また、いたわしい。ふびんである。万葉集16「屎鮒くそぶなはめる―・き女奴めやつこ」。源氏物語行幸「古体なる御文がきなれど―・しや。此の御手よ」
④感に堪えない。はなはだよい。すばらしい。源氏物語若紫「娘かしづきたる家、いと―・しかし」
⑤(連用形で副詞的に用いる)
㋐はなはだしく。ひどく。古事記上「水穂の国は―・くさやぎてありなり」。万葉集15「沖つ風―・く吹きせば」。源氏物語桐壺「いと匂ひやかにうつくしげなる人の―・うおもやせて」。「―・く感激した」
㋑(下に打消の語を伴って)たいして。それほど。徒然草「妙観が刀は―・くたたず」
⇒痛いところを衝く
⇒痛い目に合う
⇒痛くも痒くもない
⇒痛くもない腹を探られる
⇒痛し痒し
い‐だい【医大】
医科大学の略称。医科に関する単科大学。
い‐だい【偉大】ヰ‥
すぐれて大きいこと。りっぱなこと。「―な政治家」「―な業績」
い‐だい【遺題】ヰ‥
和算家が著書を出版する際、難問に解答をつけず、他の和算家に解答せよと挑戦する問題。和算初期に行われた習慣。
いたいいたい‐びょう【イタイイタイ病】‥ビヤウ
カルシウム脱失による一種の骨疾患。骨軟化症・骨粗鬆こつそしょう症様の病変で、四肢・骨盤・脊椎・肋骨に変形・萎縮・骨折を来し、疼痛を伴う。大正以来北陸地方、特に富山県の神通川流域に多発し、中年女性に多い。スラグによる慢性カドミウム中毒が原因と考えられ、1968年公害病として認定。
一審判決後交渉の患者代表と会社 1971年8月31日
提供:毎日新聞社
いたい‐け【幼気】
①小さくて愛すべきさま。美しくかわいらしいさま。「七つになる子が―な事言うた」(狂言歌謡)
②子供などのいじらしくいたいたしいさま。あわれむべきさま。「―な遺児」
⇒いたいけ‐ざかり【幼気盛り】
⇒いたいけ・す【幼気す】
⇒いたいけ‐な・い【幼気ない】
いだいけ【韋提希】ヰ‥
(梵語Vaidehī)古代インド、マガダ国王頻婆娑羅びんばしゃらの后。子の阿闍世あじゃせ太子に幽閉され、釈尊に説法を請うた時、釈尊の説いたのが「観無量寿経」であると伝えられる。
いたいけ‐ざかり【幼気盛り】
子供のきわめてかわいい年頃。
⇒いたい‐け【幼気】
いたいけ・す【幼気す】
〔自サ変〕
いたいけなさまをしている。弁内侍日記「小さくて―・したるを」
⇒いたい‐け【幼気】
いたいけ‐な・い【幼気ない】
〔形〕
「いたいけ」を形容詞化した語。頑是ない。「―・い子供」
⇒いたい‐け【幼気】
いた‐いし【板石】
薄く平たい、板に似た石材。
いたい‐じ【異体字】
漢字や仮名の標準字体以外のもの。異体文字。
⇒い‐たい【異体】
いたいた‐ぐさ【痛痛草】
イラクサの別称。
いたいた‐し・い【痛痛しい】
〔形〕[文]いたいた・し(シク)
はたから見て心が痛むほど、大層かわいそうである。日葡辞書「イタイタシュウセッカン(折檻)スル」。「見るも―・いやせこけた姿」
いたい‐どうしん【異体同心】
身体は別でも心が同一なこと。
⇒い‐たい【異体】
広辞苑に「磯の鮑の片思い」で始まるの検索結果 1-1。