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いや【礼・敬】ヰヤ🔗⭐🔉
いや【礼・敬】ヰヤ
うやまうこと。礼儀。うや。敏達紀「―の無きこと玆これ甚し」
いや‐いや・し【礼礼し】ヰヤヰヤシ🔗⭐🔉
いや‐いや・し【礼礼し】ヰヤヰヤシ
〔形シク〕
礼儀正しい。うやうやしい。源氏物語真木柱「―・しく書きなし給ひけり」
いや‐ごと【礼言】ヰヤ‥🔗⭐🔉
いや‐ごと【礼言】ヰヤ‥
礼のことば。春雨物語「―申して寺をくだり」
いや‐ごと【礼事】ヰヤ‥🔗⭐🔉
いや‐ごと【礼事】ヰヤ‥
礼儀。「いやのこと」とも。
いや‐しろ【礼代・礼物】ヰヤ‥🔗⭐🔉
いや‐しろ【礼代・礼物】ヰヤ‥
敬意を表すしるしとして贈る品物。れいもつ。いやじ。いやじり。古事記下「その妹いもの―として」
いや‐な・し【礼無し】ヰヤ‥🔗⭐🔉
いや‐な・し【礼無し】ヰヤ‥
〔形ク〕
無礼である。無作法である。皇極紀(岩崎本)平安中期点「多さわに行無礼ヰヤナキワザす」
いや・ぶ【礼ぶ】ヰヤブ🔗⭐🔉
いや・ぶ【礼ぶ】ヰヤブ
〔他上二〕
うやまう。推古紀(岩崎本)平安中期点「神祇を拝ヰヤヒマツルべし」
いや‐ま・う【敬ふ・礼ふ】ヰヤマフ🔗⭐🔉
いや‐ま・う【敬ふ・礼ふ】ヰヤマフ
〔他四〕
うやまう。崇神紀「神を―・ふこと」
いや‐やか【礼やか】ヰヤ‥🔗⭐🔉
いや‐やか【礼やか】ヰヤ‥
うやうやしいさま。礼儀正しいさま。土佐日記「家の人の出で入り、にくげならず―なり」
うや【礼】🔗⭐🔉
うや【礼】
うやうやしくすること。礼儀。いや。〈類聚名義抄〉
うや‐えぼし【礼烏帽子】🔗⭐🔉
うや‐えぼし【礼烏帽子】
礼装用に烏帽子の峰を立てたもの。十訓抄「白き衣きぬに赤き袴着給ひて、―してぞゐ給ひたりける」
うや‐か・く【礼かく】🔗⭐🔉
うや‐か・く【礼かく】
〔自四〕
うやうやしくする。礼儀にかなって振る舞う。今鏡「―・きてまさしくもありつるものを」
うや‐な・し【礼無し】🔗⭐🔉
うや‐な・し【礼無し】
〔形ク〕
(→)「いやなし」に同じ。景行紀「出入―・し」
うや・ぶ【礼ぶ】🔗⭐🔉
うや・ぶ【礼ぶ】
〔他上二〕
うやまう。礼儀正しくふるまう。いやぶ。
らい‐かん【礼冠】‥クワン🔗⭐🔉
らい‐かん【礼冠】‥クワン
奈良時代以降、朝賀または即位の大儀に、礼服らいふくを着用してかぶった冠。漆地の三山冠さんざんかんに透かし彫の金環をはめ、さらに金鈴・珠玉の飾りを施す。隋・唐の制を参酌して設定。天皇のを冕冠べんかん、女帝のを宝冠、親王以下諸臣五位以上のを玉冠、武官のを武礼冠ぶらいかんという。れいかん。
礼冠

らいき【礼記】🔗⭐🔉
らいき【礼記】
五経の一つ。周末から秦・漢時代の儒者の古礼に関する説を集めた書。初め漢の武帝の時、河間献王が礼儀に関する古書131編を編述、その後214編となったが、戴徳が削って「大戴礼だいたいれい」85編を作り、その甥戴聖が更に削って「小戴礼」49編としたとされる。今の礼記は小戴礼をいう。大学・中庸・曲礼・内則・王制・月令・礼運・楽記・緇衣しいなどから成る。「周礼しゅらい」「儀礼ぎらい」と共に三礼さんらいと称。
らい‐さん【礼参】🔗⭐🔉
らい‐さん【礼参】
神仏に詣でて拝礼すること。
らい‐さん【礼讃・礼賛】🔗⭐🔉
らい‐さん【礼讃・礼賛】
①〔仏〕三宝を礼拝して、その功徳を讃歎さんだんすること。「―偈げ」
②ありがたく思って、ほめたたえること。「偉業を―する」
⇒らいさん‐まい【礼讃舞】
らいさん‐まい【礼讃舞】‥マヒ🔗⭐🔉
らいさん‐まい【礼讃舞】‥マヒ
浄土宗で創始した如来礼讃の偈文げもん(経文中の詩句)に伴って舞う舞。
⇒らい‐さん【礼讃・礼賛】
らい‐し【礼紙】🔗⭐🔉
らい‐し【礼紙】
①他人に送る書状(本紙)に儀礼的に添える一枚の白紙。必ず本紙と同一の料紙を用いる。本紙・礼紙を重ねて折って包む紙を上巻うわまきという。点紙。
②書き物や書状などの紙の端の、余白の部分。
⇒らいし‐がき【礼紙書】
らいし‐がき【礼紙書】🔗⭐🔉
らいし‐がき【礼紙書】
礼紙に記された追而書おってがき。礼紙には本文を書かないのが儀礼であるが、時には「追申」などとことわり書きして、本文に続けて用件を書き記す。
⇒らい‐し【礼紙】
らい・す【礼す】🔗⭐🔉
らい・す【礼す】
〔他サ変〕
礼拝する。敬礼する。今昔物語集1「婆羅門を―・して後に」
らい‐どう【礼堂】‥ダウ🔗⭐🔉
らい‐どう【礼堂】‥ダウ
〔仏〕本堂の前方などにあって礼拝・読経するための建物。また、仏堂内前方の外陣。礼拝堂。
らい‐はい【礼拝】🔗⭐🔉
らいはい‐こう【礼拝講】‥カウ🔗⭐🔉
らいはい‐こう【礼拝講】‥カウ
比叡山延暦寺で、3月12・13の両日に日吉ひよし大社の宝前、またつづいて同月24・25の両日に同社十禅師宮の社前で行う法華八講会。前者を本礼拝講、後者を新礼拝講という。
⇒らい‐はい【礼拝】
らいはい‐どう【礼拝堂】‥ダウ🔗⭐🔉
らいはい‐どう【礼拝堂】‥ダウ
①本堂の前などにあって本尊を礼拝する堂。礼堂。
②⇒れいはいどう
⇒らい‐はい【礼拝】
らい‐はかせ【礼博士】🔗⭐🔉
らい‐はかせ【礼博士】
古代・中世、大学で「礼記らいき」などを講じた明経みょうぎょう博士。中原氏がこれに当たった。
らい‐ばん【礼盤】🔗⭐🔉
らい‐ばん【礼盤】
〔仏〕本尊の前にある木製の壇。導師が上に坐って仏に礼拝する所で、前に経机、右に磬けい、左に柄香炉えこうろ台を置く。箱型または猫脚型。らいはん。
礼盤
撮影:関戸 勇

らい‐ふく【礼服】🔗⭐🔉
らい‐ふく【礼服】
即位・朝賀などの大儀に着用した服装。隋・唐の制を参考に制定。礼冠らいかん・衣・褶うわみ・単ひとえ・白袴うえのはかま・大口・綬・玉佩・笏・襪しとうず・烏皮くりかわの舃せきのくつを用いる。五位以上の所用で、衣は当色とうじきによって区別があった。内親王・女王・内命婦は宝髻ほうけい・衣・紕帯そえのおび・褶ひらみ・裙も・襪・舃を用いる。
らい‐ほう【礼法】‥ホフ🔗⭐🔉
らい‐ほう【礼法】‥ホフ
作法さほう。れいほう。古今著聞集2「山伏の―正しうして」
れい【礼】🔗⭐🔉
れい【礼】
(呉音はライ)
①社会の秩序を保つための生活規範の総称。儀式・作法・制度・文物などを含み、儒教では最も重要な道徳的観念として「礼記らいき」などに説く。「―にかなう」
②規範・作法にのっとっていること。「―装」
③敬意を表すこと。その動作。おじぎ。「起立、―」
④謝意を表すこと。また、そのために贈る金品。「―を言う」
→らい(礼)
⇒礼も過ぎれば無礼になる
⇒礼煩わしければ則ち乱る
⇒礼を失する
れい‐い【礼意】🔗⭐🔉
れい‐い【礼意】
①他に対して礼をつくしてへりくだる気持。敬意。
②礼の精神。礼儀の真意。
れい‐おうぎ【礼扇】‥アフギ🔗⭐🔉
れい‐おうぎ【礼扇】‥アフギ
年始の回礼などに配る扇。世間胸算用4「―は明くることなし」
れい‐がえし【礼返し】‥ガヘシ🔗⭐🔉
れい‐がえし【礼返し】‥ガヘシ
他から受けた礼に対して返し報いること。また、その品物。返礼。〈日葡辞書〉
れい‐かた【礼方】🔗⭐🔉
れい‐かた【礼方】
諸礼の方式。
れい‐かん【礼冠】‥クワン🔗⭐🔉
れい‐かん【礼冠】‥クワン
⇒らいかん
れい‐き【礼器】🔗⭐🔉
れい‐き【礼器】
祭祀または賓客の接待に用いる器。
れい‐ぎ【礼義】🔗⭐🔉
れい‐ぎ【礼義】
①礼と義。
②人の行うべき礼の道。続日本紀3「人民豊楽にして―敦く行はる」
れい‐ぎ【礼儀】🔗⭐🔉
れい‐ぎ【礼儀】
①社会生活の秩序を保つために人が守るべき行動様式。特に、敬意をあらわす作法。「―正しい」「―に反する行い」「―を尽くす」
②謝礼。報酬。醒睡笑「―いかほど入り候はんや」
れいぎるいてん【礼儀類典】🔗⭐🔉
れいぎるいてん【礼儀類典】
朝廷における年中行事・践祚せんそ・国忌などあらゆる儀礼に関する史料を集録した書。510巻、序目2巻、図絵3巻。徳川光圀が勅命を受けて編纂に着手。1710年(宝永7)朝廷に献上。
れい‐きん【礼金】🔗⭐🔉
れい‐きん【礼金】
①謝礼として出す金銭。謝金。「―を包む」
②家や部屋を借りるときに、お礼という名目で家主に払う金銭。「―と敷金」
れい‐ぐう【礼遇】🔗⭐🔉
れい‐ぐう【礼遇】
①礼を厚くして待遇すること。
②旧制で、宮中席次などにおける特別の待遇。「前官―」
れい‐ごしらえ【礼拵え】‥ゴシラヘ🔗⭐🔉
れい‐ごしらえ【礼拵え】‥ゴシラヘ
礼装をととのえること。浄瑠璃、染模様妹背門松「さあさあ七つでもあらう、おれはそろそろ―」
れい‐しき【礼式】🔗⭐🔉
れい‐しき【礼式】
①礼意を表す作法。「献茶の―」「―にかなう」
②訪問の時、礼意を表すために贈る金品。〈日葡辞書〉
れい‐しゃ【礼者】🔗⭐🔉
れい‐しゃ【礼者】
年賀にまわり歩く人。〈[季]新年〉
れい‐しゃ【礼謝】🔗⭐🔉
れい‐しゃ【礼謝】
礼を述べること。
れい‐じょう【礼状】‥ジヤウ🔗⭐🔉
れい‐じょう【礼状】‥ジヤウ
謝礼の書状。
れい‐じょう【礼譲】‥ジヤウ🔗⭐🔉
れい‐じょう【礼譲】‥ジヤウ
他人に対し礼をつくしてへりくだること。
れい‐せつ【礼接】🔗⭐🔉
れい‐せつ【礼接】
礼を以て人に接すること。
れい‐せつ【礼節】🔗⭐🔉
れい‐せつ【礼節】
①貴人に対して礼を行う作法。礼儀のきまり。宇治拾遺物語8「公卿あひて―して車をおさへたれば」
②礼儀と節度。「衣食足りて―を知る」
れい‐せん【礼銭】🔗⭐🔉
れい‐せん【礼銭】
①礼として差し出す金銭。〈日葡辞書〉
②特定の祝儀に際して幕府に奉った金銭。また、役人などに贈る賄賂をもいう。
れい‐そう【礼装】‥サウ🔗⭐🔉
れい‐そう【礼装】‥サウ
礼服を着用すること。また、儀式用の正式のよそおい。
れい‐だい【礼代】🔗⭐🔉
れい‐だい【礼代】
礼として贈る物。礼物。いやしろ。
れい‐ちょう【礼帳】‥チヤウ🔗⭐🔉
れい‐ちょう【礼帳】‥チヤウ
年賀の客が署名する帳面。玄関に机・筆硯とともに置く。〈[季]新年〉
れい‐てん【礼典】🔗⭐🔉
れい‐てん【礼典】
①礼儀に関する法則。また、それを記した書物。
②礼法にのっとった儀式。
③サクラメントの訳語の一つ。多くプロテスタント教会でいう。
れい‐てん【礼奠】🔗⭐🔉
れい‐てん【礼奠】
神仏や死者の霊に物を供えてまつること。また、その供物。
れい‐でん【礼電】🔗⭐🔉
れい‐でん【礼電】
謝礼または儀礼の電報。
れい‐ば【礼馬】🔗⭐🔉
れい‐ば【礼馬】
武将の行列に、供の者が一番先頭に引いてゆく馬。
れい‐ば【礼場】🔗⭐🔉
れい‐ば【礼場】
葬礼の場所。
れい‐はい【礼拝】🔗⭐🔉
れい‐はい【礼拝】
神仏などを拝むこと。現代では主としてキリスト教でいう。→らいはい。
⇒れいはい‐どう【礼拝堂】
れいはい‐どう【礼拝堂】‥ダウ🔗⭐🔉
れいはい‐どう【礼拝堂】‥ダウ
キリスト教で、教会堂以外の礼拝所。特に城塞・宮殿・学校などに付設したもの。らいはいどう。チャペル。
⇒れい‐はい【礼拝】
れい‐ぶ【礼部】🔗⭐🔉
れい‐ぶ【礼部】
①六部りくぶの一つ。礼楽・祀祭・貢挙などの事を総轄した官庁。
②治部省じぶしょうの唐名。
⇒れいぶ‐きょう【礼部卿】
⇒れいぶ‐しょう【礼部省】
れいぶ‐きょう【礼部卿】‥キヤウ🔗⭐🔉
れいぶ‐きょう【礼部卿】‥キヤウ
礼部省の長官。
⇒れい‐ぶ【礼部】
れい‐ふく【礼服】🔗⭐🔉
れい‐ふく【礼服】
儀式に着用する衣服。↔平服
れいぶ‐しょう【礼部省】‥シヤウ🔗⭐🔉
れいぶ‐しょう【礼部省】‥シヤウ
758年(天平宝字2)に治部省を改称したもの。間もなく旧称に復した。
⇒れい‐ぶ【礼部】
れい‐ぶん【礼文】🔗⭐🔉
れい‐ぶん【礼文】
典礼と文化。礼法・制度・文物など。
れい‐へい【礼聘】🔗⭐🔉
れい‐へい【礼聘】
礼を厚くして人を招くこと。
れい‐ほう【礼法】‥ハフ🔗⭐🔉
れい‐ほう【礼法】‥ハフ
礼の作法。礼儀。らいほう。「―にのっとる」
れい‐ほう【礼砲】‥ハウ🔗⭐🔉
れい‐ほう【礼砲】‥ハウ
軍隊の礼式の一つで、敬意を表するために発する空砲。
れい‐ぼう【礼帽】🔗⭐🔉
れい‐ぼう【礼帽】
礼装用の帽子。
れい‐ぼう【礼貌】‥バウ🔗⭐🔉
れい‐ぼう【礼貌】‥バウ
礼儀を正し、容貌を整えること。
れい‐ぼうこう【礼奉公】🔗⭐🔉
れい‐ぼうこう【礼奉公】
奉公人が年季の済んだ後、報恩のために主家に留まって働くこと。西鶴置土産「無事に年も明けて、―も一年勤めて」
れい‐まいり【礼参り】‥マヰリ🔗⭐🔉
れい‐まいり【礼参り】‥マヰリ
神仏などにかけた願がんが叶った礼に参詣すること。→お礼参り
れい‐まわり【礼回り】‥マハリ🔗⭐🔉
れい‐まわり【礼回り】‥マハリ
謝礼のために世話になった人の所をまわり歩くこと。回礼。
○礼も過ぎれば無礼になるれいもすぎればぶれいになる🔗⭐🔉
○礼も過ぎれば無礼になるれいもすぎればぶれいになる
礼儀も度が過ぎればかえって失礼になるということ。
⇒れい【礼】
れい‐もつ【礼物】
①祭祀の礼式を行うために用いる品物。れいぶつ。
②謝礼としての贈物。進物。犬子集えのこしゅう「典薬の其の―はおびただし」
れい‐もつ【霊物】
神秘的な働きのある物。れいぶつ。
レイモント【Władysław Stanisław Reymont】
ポーランドの小説家。代表作は工業都市ウッジを舞台にした「約束の土地」、農民の生活の四季を描く四部作「農民」。ノーベル賞。(1867〜1925)
レイヤード【layered】
(「積重ね」の意)重ね着のこと。レイヤード‐ルック。
れい‐やく【冷薬】
漢方で、患部をひやすのに用いる薬。〈運歩色葉集〉
れい‐やく【霊薬】
不思議な効能のある薬。
れいやしゅう【怜野集】‥シフ
私撰集。清原雄風撰。12巻12冊。文化3年(1806)の序・跋あり。万葉集以来の諸家の秀歌約1万5000首を、春・夏・秋・冬・恋・雑に類題大成したもの。類題怜野集。類題和歌怜野集。
れい‐ゆう【霊囿】‥イウ
周の文王が霊台の下に設けて禽獣を放し飼いにした園。
れいゆう‐かい【霊友会】‥イウクワイ
法華系の新宗教。1925年(大正14)久保角太郎と小谷喜美が開いた。法華経信仰と先祖供養とを結合した教義をかかげる。
れい‐よ【令誉】
よいほまれ。名誉。令聞。
れい‐よ【零余】
わずかの残り。あまり。はした。
れい‐よう【礼容】
礼儀正しい様子・態度。
れい‐よう【羚羊】‥ヤウ
ウシ科の哺乳類の一群で、多くはアフリカ・アジアの草原・砂漠にすむものの総称。ハーテビースト・オリックス・インパラ・エランドなどを含む。分類上の群ではない。体形は走るのに適し、脚が細い。アンテロープ。
⇒れいよう‐かく【羚羊角】
れい‐よう【麗容】
うるわしい姿。麗姿。
れい‐よう【麗様】‥ヤウ
艶麗・優美な歌体。毎月抄「もとの姿と申すは、勘へ申し候ひし十体の中の幽玄様、事可然様、―、有心体、これらの四にて候べし」
れいよう‐かく【羚羊角】‥ヤウ‥
羚羊の角つの。漢方の解熱・鎮静・通経薬。〈日葡辞書〉
⇒れい‐よう【羚羊】
れいよう‐しゅ【冷用酒】
(→)冷酒2に同じ。
れいよ‐し【零余子】
⇒むかご
レイヨニスム【rayonnisme フランス】
〔美〕20世紀初頭に、ロシアのラリオノフ(M. F. Larionov1881〜1964)によって提唱された絵画理念。画面を多くの光線で構成し、絵画の純粋化を求めるもの。抽象絵画の先駆。光線主義。ルチズム。光輝主義。
れい‐らく【零落】
①草木の葉が枯れ落ちること。菅家文草5「何に因りてか苦ねむごろに惜む、花の―することを」
②おちぶれること。さびれること。すたれること。源平盛衰記14「運衰へて諸国に―し」。「―の身」「見る影もなく―する」
③死ぬこと。
れい‐り【怜悧・伶俐】
かしこいこと。りこうなこと。「―な頭脳」
レイリー【Lord Rayleigh】
(本名John William Strutt)イギリスの物理学者。数学を駆使して物理現象を解明。また、ラムゼーとともにアルゴンを発見。主著「音響学」。ノーベル賞。(1842〜1919)
⇒レイリー‐さんらん【レイリー散乱】
⇒レイリー‐は【レイリー波】
レイリー‐さんらん【レイリー散乱】
波長よりもはるかに小さい粒子による電磁波の散乱。散乱強度は波長の4乗に反比例する。→ミー散乱。
⇒レイリー【Lord Rayleigh】
レイリー‐は【レイリー波】
表面波の一種。伝播方向に平行で表面に垂直な面内で楕円を描いて振動。理論的に導いたレイリーの名に因む。レーリー波。レーレー波。
⇒レイリー【Lord Rayleigh】
れい‐りょう【冷涼】‥リヤウ
ひんやりして、すずしいこと。「秋気―」
れい‐りょく【霊力】
不思議な力。精神の力。
れい‐りん【伶倫】
中国古伝説上の人物。音楽をつかさどり世々楽官となったという。転じて、伶人のこと。
れい‐れい【冷冷】
①ひややかなさま。また、清く涼しいさま。謡曲、翁「滝の水―として、夜の月鮮かに浮んだり」
②音声のひろくあふれるさま。和漢朗詠集「第三第四の絃は―たり」
れい‐れい【玲玲】
①玉や金属が触れて美しい音をたてるさま。太平記25「―たる鈴の声は」
②光のうるわしいさま。
れい‐れい【麗麗】
いかめしく立派に飾り立てるさま。はっきりと人目に立つさま。
⇒れいれい‐し・い【麗麗しい】
れいれい‐し・い【麗麗しい】
〔形〕[文]れいれい・し(シク)
人目に立つように飾り立ててある。ことさらに目立つようにしてある。「―・く名をつらねる」
⇒れい‐れい【麗麗】
れい‐ろ【零露】
おちる露。したたる露。
れい‐ろう【令郎】‥ラウ
他人の子息の尊敬語。令息。
れい‐ろう【玲瓏】
①金属や玉などが美しいさえた音をたてるさま。また、音声の澄んで響くさま。「―として響く鈴の音」「―たる美声」
②玉などが透き通り曇りのないさま。
③うるわしく照りかがやくさま。「八面―たる富士の山」
れい‐わ【例話】
例として引合いに出す話。たとえばなし。「―に引く」
れい‐もつ【礼物】🔗⭐🔉
れい‐もつ【礼物】
①祭祀の礼式を行うために用いる品物。れいぶつ。
②謝礼としての贈物。進物。犬子集えのこしゅう「典薬の其の―はおびただし」
れい‐よう【礼容】🔗⭐🔉
れい‐よう【礼容】
礼儀正しい様子・態度。
○礼煩わしければ則ち乱るれいわずらわしければすなわちみだる🔗⭐🔉
○礼煩わしければ則ち乱るれいわずらわしければすなわちみだる
[書経説命中]礼儀もあまりやかましく繁雑にすると、かえって守られなくなる。
⇒れい【礼】
○礼を失するれいをしっする🔗⭐🔉
○礼を失するれいをしっする
通常とるべき礼を示さない。泉鏡花、灯明之巻「そこで、はじめて気がついたと云ふのでは、まことに―に当る」
⇒れい【礼】
レイン【rain】
雨。
⇒レイン‐コート【raincoat】
⇒レイン‐シューズ
⇒レインハット【rain hat】
⇒レイン‐バンド【rain band】
レイン【Ronald David Laing】
イギリスの精神科医。「反精神医学」の代表的思想家。統合失調症の家族療法の臨床経験から、狂気・正気問題のはらむ社会性・政治性を考察。著「ひき裂かれた自己」「自己と他者」「経験の政治学」など。(1927〜1989)
レイン‐コート【raincoat】
雨天用のコート。雨外套。
⇒レイン【rain】
レイン‐シューズ
(和製語rain shoes)雨の時にはく靴。あまぐつ。
⇒レイン【rain】
レインハット【rain hat】
雨の時にかぶる防水加工した帽子。
⇒レイン【rain】
レイン‐バンド【rain band】
帯状の降水域。幅1キロメートル、長さ10〜100キロメートル。主にレーダーで識別される。
⇒レイン【rain】
レインボー【rainbow】
虹。
レウ【leu ルーマニア】
ルーマニアの貨幣単位。複数レイ(lei)。
レヴァイアサン【Leviathan】
⇒リヴァイアサン
レヴァント‐ぼうえき【レヴァント貿易】
(Levantは地中海東部沿岸地方の総称)(→)東方貿易に同じ。
レヴィ‐ストロース【Claude Lévi-Strauss】
フランスの文化人類学者。構造主義の祖。人類学に構造主義的方法を導入し、親族の研究や、神話の構造分析を行い、現代思想に大きな影響を与えた。著「悲しき熱帯」「野生の思考」「神話学」など。(1908〜)
レヴィナス【Emmanuel Levinas】
フランスの哲学者。フッサール現象学をフランスに導入、ユダヤ教の伝統に立ち、独自の倫理学を説く。著「全体性と無限」「存在とは違って」など。(1906〜1995)
レヴィ‐ブリュール【Lucien Lévy-Bruhl】
フランスの社会学者。デュルケムの学風を継承して原始社会の精神生活や道徳の研究に多大の功績をあげた。著「コントの哲学」「未開社会の思惟」など。(1857〜1939)
レヴィ‐モンタルチーニ【Rita Levi-Montalcini】
イタリアの生物学者。コーエン(Stanley Cohen1922〜)と共同して神経成長因子を発見。ノーベル賞。(1909〜)
レヴィン【Kurt Lewin】
ドイツの心理学者。ゲシュタルト心理学の首唱者の一人。1933年渡米。情意・欲求の分野で実験的研究を行い、場理論ばりろんを導入、後に社会行動、グループ‐ダイナミックスの研究に従事。主著「トポロギー心理学の原理」「社会科学における場の理論」。(1890〜1947)
レウキッポス【Leukippos】
ギリシアの哲学者。前5世紀頃の人。原子論の創唱者。その説はデモクリトスによって伝えられている。
レーヴィ【Carlo Levi】
イタリアの作家・画家。トリノの反ファシズムの環境で育つ。小説「キリストはエボリに止まりぬ」など。(1902〜1975)
レーヴィ【Primo Levi】
イタリアの作家。アウシュヴィッツ体験の意味を問い続けるも、自ら命を絶った。小説「これが人間か」「周期律」「今でなければいつ」など。(1919〜1987)
レーヴィット【Karl Löwith】
ドイツのユダヤ系哲学者。ナチスを逃れ来日。1952年ハイデルベルク大教授。近代ヨーロッパ哲学を批判、哲学は自然的世界の真理を探究すべきと説く。著「ヘーゲルからニーチェへ」「歴史における意味」。(1897〜1973)
レーウィン【rawin】
(radio wind direction finding)ラジオゾンデの一種。気圧計で高度を測定し、位置の変化から上空の風向・風速の高度分布を求める。
レーヴェ【Carl Loewe】
ドイツ、ロマン派の作曲家。バラード「魔王」「鳥刺しハインリヒ」など、多くの歌曲がある。(1796〜1869)
レーウェンフック【Anton van Leeuwenhoek】
オランダの顕微鏡学者。顕微鏡を自作し、細菌・原生動物を発見。(1632〜1723)
レーガノミクス【Reaganomics】
1980年代の米国レーガン政権の経済政策の総称。市場メカニズムを信頼して、供給面を重視し、減税・歳出削減・規制緩和などを打ち出し、マネタリズムに基づく通貨政策を実施。
レーガン【Ronald W. Reagan】
アメリカ合衆国の第40代大統領(1981〜1989)。共和党出身。もと映画俳優・カリフォルニア州知事。小さな政府と軍備増強を主張、また冷戦終結に関与。(1911〜2004)
レーガン
提供:ullstein bild/APL
レーキ【lake】
水溶性の染料に金属塩などの沈殿剤を加えて不溶性にした有機顔料。印刷インク・絵具・着色剤などに用いる。レーキ顔料。
レーキ【rake】
農具の一種。短い鉄の歯を櫛形に並べて柄をつけたもの。草掻きなどに用いる。手杷しゅはの類。
⇒レーキ‐ドーザー
レーキ‐ドーザー
(和製語)大きな熊手のような刃を取り付けたブルドーザー。抜根、岩石の掘り起し作業などに用いる。
⇒レーキ【rake】
レーク【lake】
湖。湖沼。
⇒レーク‐サイド【lakeside】
レーク‐サイド【lakeside】
湖のほとり。湖畔。
⇒レーク【lake】
レーク‐プラシッド【Lake Placid】
アメリカ、ニューヨーク州北西部の保養地。1932年および80年の冬季オリンピック開催地。
レーサー【racer】
競走用の自動車・自転車・オートバイ・ヨットなど。また、その競技者。
レーザー【laser】
(light amplification by stimulated emission of radiation)メーザーと同じ原理によってマイクロ波よりも波長の短い紫外線・可視光線・近赤外線などの光の増幅・発振をする装置。その発生する光は普通の光と異なって、位相がよく揃い収束性もよいので、狭い面積にきわめて高密度の光エネルギーを集中させうる。光通信・機械的加工・医療などに応用。→メーザー。
⇒レーザー‐ダイオード【laser diode】
⇒レーザー‐ディスク【laser disc】
⇒レーザー‐プリンター【laser printer】
⇒レーザー‐ポインター【laser pointer】
⇒レーザー‐メス
レーザー【razor】
(レザーとも)かみそり。西洋剃刀かみそり。
⇒レーザー‐カット【razor cut】
レーザー‐カット【razor cut】
剃刀を用いて調髪すること。
⇒レーザー【razor】
レーザー‐ダイオード【laser diode】
(→)半導体レーザーに同じ。
⇒レーザー【laser】
レーザー‐ディスク【laser disc】
レーザーで再生を行う方式のビデオ‐ディスク。元来は商標名。LD
⇒レーザー【laser】
レーザー‐プリンター【laser printer】
電子写真式のページ‐プリンター。LP
⇒レーザー【laser】
レーザー‐ポインター【laser pointer】
レーザー光を発して、その光点で物を指し示す器具。
⇒レーザー【laser】
レーザー‐メス
(和製語)レーザー光線のエネルギーを用いて生体組織の切開や凝固を行う外科的装置。レーザー発振部と導光路部から成る。脳や肝臓の手術、気管支や胃の内視鏡的手術などに用いる。
⇒レーザー【laser】
レーシング‐カー【racing car】
競走用自動車。レーサー。
レース【lace】
糸を編み、組み合わせ、より合わせるなどして、種々の透かし模様を作った布地や編地。「袖口に―をつける」
⇒レース‐あみ【レース編み】
レース【lathe】
(→)旋盤せんばん。
レース【race】
競走。競泳。競漕きょうそう。
⇒レース‐クイーン
レース‐あみ【レース編み】
糸をいろいろに組み合わせて透かし模様に編むこと。また、その布地や編地。手編みと機械編みとに大別。手編みでは鉤針かぎばり・ヘアピン・ボビン・シャトルなどを用いる。
⇒レース【lace】
レース‐クイーン
(和製語race queen)自動車レースで、スポンサーの広報活動などをして華やかさを添える女性。
⇒レース【race】
レースラー【K. F. H. Roesler】
⇒ロエスレル
レーズン【raisin】
乾葡萄ほしぶどう。
レーゼドラマ【Lesedrama ドイツ】
上演を目的とせず、読むだけのために書いた戯曲。演出の制限を離れて思想表現に重点をおく。
レーゾン‐デートル【raison d'être フランス】
存在理由。
レーダー【radar】
(radio detection and ranging)電波を発射し目標物からの反射を利用してその位置を決定する装置。指向性のあるマイクロ波を用い、航空機・船舶や陸上目標の探知、気象観測などに利用。電波探知機。「―網」
⇒レーダー‐サイト【radar site】
レーダー‐サイト【radar site】
レーダー基地。
⇒レーダー【radar】
レート【rate】
割合。歩合ぶあい。また、相場。「為替―」
レート‐ショー【late show】
夜遅い時間帯に行う映画興行。
レードル【ladle】
御玉杓子おたまじゃくしの一種。半球形や片口のものなど形状や大きさは様々。
レーナウ【Nikolaus Lenau】
オーストリアの詩人。ハンガリー生れ。抒情詩「葦の歌」「ポーランドの歌」、叙事詩「サヴォナローラ」など。(1802〜1850)
レーニア【Rainier】
アメリカ合衆国北西部、ワシントン州にある円錐火山。標高4392メートル。上部に氷河がある。レーニア山国立公園の中心。
レーニン【Vladimir Il'ich Lenin】
(本姓Ul'yanov 別名Nikolai L.)ロシアのマルクス主義者。ボリシェヴィキ党・ソ連邦の創設者。学生時代より革命運動に従事、流刑・亡命の生活を経て、1917年ロシア革命に成功、その後ソビエト政府首班として社会主義建設を指導。マルクス主義を独自の仕方で体系づけた。著「ロシアにおける資本主義の発展」「何をなすべきか」「唯物論と経験批判論」「帝国主義論」「国家と革命」など。(1870〜1924)→マルクス‐レーニン主義。
レーニン
提供:毎日新聞社
モスクワで演説中のレーニン。右はトロツキー
提供:毎日新聞社
⇒レーニン‐しゅぎ【レーニン主義】
⇒レーニン‐ほう【レーニン峰】
レーニン‐しゅぎ【レーニン主義】
(Leninism)レーニンが発展させたとされるマルクス主義。帝国主義論・一国社会主義思想などがその特徴。
⇒レーニン【Vladimir Il'ich Lenin】
レーニン‐ほう【レーニン峰】
(Pik Lenina ロシア)中央アジア、キルギス・タジキスタンの国境アライスキー山脈の東部にある同山脈の最高峰。標高7134メートル。
⇒レーニン【Vladimir Il'ich Lenin】
レーピン【Il'ya Efimovich Repin】
ロシアの画家。苦悩するロシア民衆の姿を透徹したリアリズムで赤裸々に表現した。作「ヴォルガの舟曳き」「トルストイ像」など。(1844〜1930)
レーベル【label】
①⇒ラベル。
②レコードやカセット‐テープに貼った、曲目・演奏者などを記した紙。転じて、レコードの制作・販売を行う組織やブランド。
レーベン【Leben ドイツ】
生命。生活。人生。
レーミゾフ【Aleksei M. Remizov】
ロシアの作家。民衆文学を素材にし、幻想的で異彩を放つ独自の装飾的散文を切り拓く。1921年パリに亡命。小説「十字架の姉妹」「第五の悪」など。(1877〜1957)
レームス【Remus】
「ロムルス」参照。
レーヨン【rayon】
人造絹糸。また、それで織った織物。人絹。
レール【rail】
①車輪を支え、その上を円滑に走らせる細長い鋼材。断面の形によってT字頭型・溝型・段型などに分かれる。日本では長さ1メートルの重量をキログラムで表して、その大きさを示す。軌条。
②引き戸などを滑らせる棒状のもの。「カーテン‐―」
③手すり。柵さく。「ガード‐―」
④物事を進めるための道すじ、下準備。「紛争解決への―を敷く」
⇒レール‐ウェー【railway】
⇒レール‐バス【railbus】
⇒レールが敷かれる
レール‐ウェー【railway】
鉄道。
⇒レール【rail】



れぶん【礼文】🔗⭐🔉
れぶん【礼文】
北海道北部、稚内わっかない市の西方50キロメートル、利尻島北西方の日本海中にある島。面積82平方キロメートル。
[漢]礼🔗⭐🔉
礼 字形
筆順
〔示(礻)部1画/5画/教育/4673・4E69〕
[禮] 字形
〔示(礻)部13画/18画/6725・6339〕
〔音〕レイ(漢) ライ(呉)
〔訓〕いや (名)のり・あや
[意味]
①社会生活の規範。儀式・作法・制度・文物など。儒教で五常の一つ。「仁義礼智ち信・礼楽れいがく」
②形式をととのえた儀式・作法。「礼にかなう」「礼をつくす」「礼法・礼服れいふく・らいふく・儀礼・婚礼・無礼ぶれい・即位礼」
③敬意を表し示す動作。おじぎ(をする)。「挙手の礼」「礼拝れいはい・らいはい・目礼・最敬礼」
④感謝の気持ちを表す言葉や金品。「礼を言う」「礼状・謝礼・返礼」
[解字]
形声。「示」(=祭壇)+音符「豊」(=たかつきにきちんと供え物を盛った形)。きちんと整った祭りの意。「礼」は、古字[
]による。
[下ツキ
回礼・割礼・嘉礼・享礼・虚礼・儀礼・敬礼・欠礼・家礼・婚礼・祭礼・失礼・射礼・謝礼・巡礼・順礼・浸礼・洗礼・葬礼・大礼・頂礼・朝礼・典礼・答礼・拝礼・博文約礼・繁文縟礼・非礼・無礼・返礼・黙礼・目礼・薬礼




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