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か【禍】クワ🔗⭐🔉
か【禍】クワ
わざわい。災厄さいやく。
か‐いん【禍因】クワ‥🔗⭐🔉
か‐いん【禍因】クワ‥
わざわいの起こるもと。禍の原因。
か‐おう【禍殃】クワアウ🔗⭐🔉
か‐おう【禍殃】クワアウ
天災・火災などによるわざわい。災禍。
か‐がい【禍害】クワ‥🔗⭐🔉
か‐がい【禍害】クワ‥
災難。わざわい。
か‐かん【禍患】クワクワン🔗⭐🔉
か‐かん【禍患】クワクワン
わざわい。災難。不幸。
か‐き【禍機】クワ‥🔗⭐🔉
か‐き【禍機】クワ‥
わざわいの生ずる機会。わざわいのきざし。
か‐こん【禍根】クワ‥🔗⭐🔉
か‐こん【禍根】クワ‥
わざわいの起こるもと。「将来に―を残す」「―を断つ」
か‐さい【禍災】クワ‥🔗⭐🔉
か‐さい【禍災】クワ‥
わざわい。災難。災害。
か‐しん【禍心】クワ‥🔗⭐🔉
か‐しん【禍心】クワ‥
禍害を加えようとする心。
か‐たい【禍胎】クワ‥🔗⭐🔉
か‐たい【禍胎】クワ‥
わざわいのもと。禍根。
か‐なん【禍難】クワ‥🔗⭐🔉
か‐なん【禍難】クワ‥
災難。わざわい。
か‐はい【禍敗】クワ‥🔗⭐🔉
か‐はい【禍敗】クワ‥
わざわいと失敗。
か‐ふく【禍福】クワ‥🔗⭐🔉
○禍福門なしただ人の招く所かふくもんなしただひとのまねくところ🔗⭐🔉
○禍福門なしただ人の招く所かふくもんなしただひとのまねくところ
[左伝襄公23年]禍福は、あらかじめ定まった門から入って来るのではなく、悪を行えば禍が来、善を行えば福が来るというものである。幸不幸は自らの所業が招くものであるの意。
⇒か‐ふく【禍福】
○禍福を擅にするかふくをほしいままにする🔗⭐🔉
○禍福を擅にするかふくをほしいままにする
権威を濫用して、勝手に人を賞したり罰したり、また退けたり引き上げたりする。
⇒か‐ふく【禍福】
かぶ‐けん【株券】
株主権を示す有価証券。株式。
⇒かぶけんとう‐たいしゃく‐とりひき【株券等貸借取引】
かぶけんとう‐たいしゃく‐とりひき【株券等貸借取引】
(stock lending)貸借料を支払って株券等を借り入れ、一定期間を経た後に同種同等の株券等を返済すること。ストック‐レンディング。
⇒かぶ‐けん【株券】
かぶ‐こうぞう【下部構造】‥ザウ
①下部の組み立てかた。下部組織。
②(Unterbau ドイツ)マルクスの史的唯物論で、上部構造としての政治・法制・イデオロギーなどに対し、それらの土台をなす社会の経済構造。
カプサイシン【capsaicin】
トウガラシの辛味成分。化学式C18H27NO3 殺菌作用があり、唾液や胃液の分泌を促し、また、皮膚や粘膜の血管拡張を起こす。
かぶ‐さいぼう【株細胞】‥バウ
連続的に継代培養が可能な細胞。癌組織由来のものは株細胞になりやすく、L細胞・ヒーラ細胞が有名。増殖性が高く培養しやすいので、種々の実験に使われる。細胞株。
かぶさ・る【被さる】
〔自五〕
①上におおいかかる。「髪が目に―・る」
②物事が負担や圧迫となって及んでくる。「税金が―・って来た」
かぶし【頭】
頭の格好。徒然草「―・かたちなど、いとよしと見えて」
かぶ‐しき【株式】
①株式会社の資本の構成単位。
②株主権。
③株券。
⇒かぶしき‐いてん【株式移転】
⇒かぶしき‐がいしゃ【株式会社】
⇒かぶしき‐きんゆう【株式金融】
⇒かぶしき‐こうかい【株式公開】
⇒かぶしき‐こうかい‐かいつけ【株式公開買付】
⇒かぶしき‐こうかん【株式交換】
⇒かぶしき‐さきものとりひき【株式先物取引】
⇒かぶしき‐しじょう【株式市場】
⇒かぶしき‐しょうきゃく【株式消却】
⇒かぶしき‐とりひきじょ【株式取引所】
⇒かぶしき‐なかがいにん【株式仲買人】
⇒かぶしき‐はいとう【株式配当】
⇒かぶしき‐ぶんかつ【株式分割】
⇒かぶしき‐もちあい【株式持合】
かぶしき‐いてん【株式移転】
株式会社が完全親会社を設立し、自らはその子会社となるための制度。株主の所有する株式を全て親会社に移転し、それと引換えに親会社の株式を割り当てる。→株式交換。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐がいしゃ【株式会社】‥グワイ‥
資本金が株式という均等な形式に分割され、出資者すなわち株主が組織する有限責任会社。その機関は、株主総会・取締役会・代表取締役・監査役などから成る。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐きんゆう【株式金融】
①企業・会社の新設・拡張に必要な資金を株式の発行引受または買取発行によって供給すること。
②株式を担保とする貸付・借入。株式担保金融。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐こうかい【株式公開】
同族会社や限られた少数の株主による会社の株式を、一般の投資家に広く分散所有されるようにすること。公開された株式を公開株という。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐こうかい‐かいつけ【株式公開買付】‥カヒ‥
(take-over bid)会社の経営権を取得するために、買付価格・数量・期間などを公告して金融商品取引所を通さずに一般株主から株式を買い付けること。テンダー‐オファー。TOB
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐こうかん【株式交換】‥カウクワン
株式会社が他の会社の完全親会社になるための制度。子会社となる会社の株主の所有する株式を、一定の比率で親会社となる会社の株式と交換する。→株式移転。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐さきものとりひき【株式先物取引】
将来の一定の期間内の株式価格を対象とする先物取引。対象は、個別銘柄、複数銘柄のパッケージ、株価指数など多岐にわたる。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐しじょう【株式市場】‥ヂヤウ
株式の発行・売買の行われる市場。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐しょうきゃく【株式消却】‥セウ‥
会社が自社の発行した株式を取得し、消滅させること。強制消却・任意消却、有償消却・無償消却の別がある。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐とりひきじょ【株式取引所】
株式の売買をする取引所。証券取引所の旧称。→金融商品取引所。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐なかがいにん【株式仲買人】‥ガヒ‥
もと、株式取引所で株式の売買・取引をした仲買人。ストック‐ブローカー。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐はいとう【株式配当】‥タウ
株主への利益配当を新規発行の株式で行うこと。→株式分割。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐ぶんかつ【株式分割】
既発行の株式を分割して新株を発行し株主に交付すること。もと、無償で新株を株主に割り当てる無償増資と区別していたが、商法上は株式分割に一本化。利益配当や株式の流動性を高めるために行う。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶしき‐もちあい【株式持合】‥アヒ
会社同士が相互に相手の株式を保有すること。取引関係の緊密化や相互の経営権の安定をはかるために行う。
⇒かぶ‐しき【株式】
かぶ‐しろ【株代】
「乗代のりしろ」参照。
カフス【cuffs】
洋服、特にワイシャツやブラウス・ドレスの袖口布。ズボンの裾の折返しにもいう。
⇒カフス‐カバー【cuffs-cover】
⇒カフス‐ボタン【cuffs-button】
かぶす【臭橙】
ダイダイの一変種。実は酸味強く苦い。香味料として用いる。
かぶ・す【被す】
〔他下二〕
⇒かぶせる(下一)
かぶ・す【傾す】
〔自四〕
(カブは頭)傾く。うなだれる。古事記上「山処やまとの一本薄ひともとすすき項うな―・し汝なが泣かさまく」
カブ‐スカウト【Cub Scouts】
ボーイ‐スカウトの幼年部門。8〜10歳くらいの少年が参加。
カフス‐カバー【cuffs-cover】
執務する時、洋服の袖口から臂ひじのあたりまでおおう筒状の外被。
⇒カフス【cuffs】
か‐ふすべ【蚊燻】
蚊遣り。かいぶし。
カフス‐ボタン【cuffs-button】
カフスをとめる飾りボタン。カフ‐リンクス。
⇒カフス【cuffs】
かぶせ【被せ】
①かぶせること。物をおおうこと。また、そのもの。
②表面だけ繕って立派にみせること。特に、めっきをすること。また、そのもの。かぶせもの。
⇒かぶせ‐あみ【被せ網】
⇒かぶせ‐ぶた【被せ蓋】
⇒かぶせ‐ぼり【被せ彫り】
⇒かぶせ‐もの【被せ物】
か‐ぶせ【加布施】
一定の布施のほかに、たし加えて出す布施。
かぶせ‐あみ【被せ網】
水上から投下し魚類をおおって捕獲する網。投網とあみ・卸網おろしあみなどの類。
⇒かぶせ【被せ】
かぶせ‐ぶた【被せ蓋】
中身をすっぽりおおうように作った蓋。
⇒かぶせ【被せ】
かぶせ‐ぼり【被せ彫り】
版本を重刊する場合、原版の刷紙を裏返して版木に貼りつけ、これを版下はんしたとして彫版・刊行すること。また、その版木。覆刻。
⇒かぶせ【被せ】
かぶせ‐もの【被せ物】
①表面を繕って本物のように見せるもの。にせもの。人情本、萩の枝折「狂言めきたる―にて人を侮り欺きし」
②だまして他の者におしつけた物。
⇒かぶせ【被せ】
かぶ・せる【被せる】
〔他下一〕[文]かぶ・す(下二)
①上におおう。かぶらせる。「かごを―・せる」
②上から浴びせる。「水を―・せる」
③罪・責任などを人に負わせる。相手に負担させる。「悪名を人に―・せる」
④歌舞伎囃子で、鳴物が一通りある所へ、更に他の鳴物を加えて鳴らす。
⑤前のことばにすぐ続けていう。
カプセル【Kapsel ドイツ】
①飲みにくい薬品を封入して飲みやすくする、ゼラチン製の小さい容器。膠嚢こうのう。
②宇宙飛行体などの気密容器。
⇒カプセル‐ホテル
カプセル‐ホテル
(和製語Kapsel hotel)ベッドだけの広さの気密容器状の小室を並べた簡易ホテル。
⇒カプセル【Kapsel ドイツ】
かふ‐そうぞく【寡婦相続】クワ‥サウ‥
人類学で、寡婦の処遇に関する慣行の一つ。夫が死んだ後、その妻が夫の兄弟と正式に再婚する制度。→レビレート
か‐ふそく【過不足】クワ‥
過ぎたことと足りないこと。多すぎることと足りないこと。過不及。「―なく説明する」
がふ‐だい【楽府題】
漢詩の楽府の題名。歌・行・引・曲・吟・篇など、歌謡であったことを示す字が末尾に付くものが多い。
カプタイン【Jacobus Cornelius Kapteyn】
オランダの天文学者。英国のジル(D. Gill1843〜1914)と協同で南天星表を完成。恒星の固有運動を研究。(1851〜1922)
かぶ‐だち【株立ち】
一つの根株から群がり生えた草木。株。
カフタン【caftan】
中東諸国など広くイスラム文化圏で着用される、長袖・丈長の前あきの服。
カプチーノ【cappuccino イタリア】
エスプレッソ‐コーヒーに、蒸気で温めて泡立てた牛乳を加えたもの。
かふちょう‐せい【家父長制】‥チヤウ‥
家父・家長の支配権を絶対とする家族形態。→家長権→家父
カプチン‐かい【カプチン会】‥クワイ
(Ordo Fratrum Minorum Capuccinorum ラテン)托鉢修道会の一つ。16世紀初頭フランシスコ会から刷新を目指して分派。名は修道士が長く尖った頭巾(カプッチョ)をかぶることに由来。
か‐ぶつ【下物】
酒の肴さかな。
か‐ぶつ【果物】クワ‥
くだもの。
か‐ぶつ【貨物】クワ‥
(ブツは「物」の漢音。明治期にはカモツよりカブツの方が普通であった)有形の財貨。また、品物。かもつ。
かぶっ‐きり【株っ切り】
カブキリの促音化。
がぶ‐つ・く
〔自五〕
流動体ががぶがぶ音を立てて動く。
かぶつち‐の‐たち【頭椎の大刀・頭槌の大刀】
古代の大刀の様式の一つ。柄頭つかがしらが卵形または槌状にふくらんでいる大刀。頭槌剣。くぶつちのたち。
頭椎の大刀
かぶと【兜・冑】
①頭部を保護するためのかぶりもの。平安中期以降、鎧よろいの発達とともに盛行した星兜がその代表。頭を入れる所を鉢はちといい、その背面に垂れて頸部をおおう所を
しころという。誤って甲よろいの字をあてることも多い。首甲。首鎧。大唐西域記長寛点「象は鞍を解おろさず、人は甲カブトを釈ぬがず」。倭名類聚鈔5「冑、首鎧也」。平治物語「―引よせ打着て」
兜
②舞楽の鳥兜とりかぶと。
③兜人形の略。
⇒かぶと‐あらため【兜改め】
⇒かぶと‐いわ【兜岩】
⇒かぶと‐えび【兜蝦】
⇒かぶと‐がい【兜貝】
⇒かぶと‐かけ【兜掛】
⇒かぶと‐がに【兜蟹・鱟魚】
⇒かぶと‐がね【兜金・甲金】
⇒かぶと‐ぎく【兜菊】
⇒かぶと‐くび【兜首】
⇒かぶと‐ごけ【兜苔】
⇒かぶと‐ずきん【兜頭巾】
⇒かぶと‐たて【兜立】
⇒かぶと‐に【兜煮】
⇒かぶと‐にんぎょう【兜人形】
⇒かぶと‐の‐お【兜の緒】
⇒かぶと‐の‐ざ【兜の座】
⇒かぶと‐の‐てさき【兜の手先】
⇒かぶと‐の‐ほし【兜の星】
⇒かぶと‐ばち【兜鉢】
⇒かぶと‐ばな【兜花】
⇒かぶと‐むし【兜虫・甲虫】
⇒かぶと‐やき【兜焼】
⇒兜の緒を締める
⇒兜を脱ぐ
かぶと‐あらため【兜改め】
①兜首の兜を検査して、その主の身分などを査定すること。
②浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」の大序の俗称。また、歌舞伎での同場面の通称。
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐いわ【兜岩】‥イハ
段々刻みになった、兜に似た形の岩。
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐えび【兜蝦】
カブトエビ目の甲殻類の総称で世界で4種のみ。体の前部は扁平で兜形の背甲に覆われ、円筒形の体は多数の体節から成り、40対以上の脚をもつ。後端に1対の長い尾鞭がある。体長約3センチメートル、全体が暗緑褐色。初夏に水田に繁殖し、1カ月ほどで死ぬ。卵は乾燥した後に孵化する。本州中部以南と北米に分布。日本には近縁のヨーロッパカブトエビ・アジアカブトエビも分布する。
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐がい【兜貝】‥ガヒ
ウニの別称。〈日葡辞書〉
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐かけ【兜掛】
(→)「かぶとたて」に同じ。
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐がに【兜蟹・鱟魚】
カブトガニ目(剣尾類)に属す節足動物。体は緑褐色で、前縁が丸い兜を伏せたような頭胸甲と、側縁に棘をもった腹甲から成り、後端に細長い尾剣がある。5対の胸脚はすべて鋏脚で腹肢は板状。中生代に栄えたが、現存しているのはカブトガニ・アジアカブトガニ・ミナミカブトガニ・アメリカカブトガニのみで生きた化石と呼ばれる。瀬戸内海・九州北西の浅海底にすむ。岡山県笠岡市の生江浜は繁殖地として天然記念物。ドンガメ。
かぶとがに
カブトガニ
提供:東京動物園協会
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐がね【兜金・甲金】
太刀拵たちごしらえのうち、柄頭つかがしらにつける金具。→太刀(図)。
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐ぎく【兜菊】
(→)トリカブト2の別称。
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐くび【兜首】
討ち取った首のうち、兜をつけた大将分の首。
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐ごけ【兜苔】
カブトゴケ属地衣類の総称。山地に生じ、裂片は不規則な葉状で地上・岩面・樹皮に付着、表面は帯黄緑褐色で凹凸がある。裸子器は皿状、下面に仮根塊を密生する。日本に約15種。
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐ずきん【兜頭巾】‥ヅ‥
火事装束。江戸時代に、火事などの時、騎馬の士がかぶった兜状の頭巾で、錏しころには羅紗ラシャを用いる。
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐たて【兜立】
兜を掛けておく具。戸外随従用の棹さお仕立てと室内安置用の土居つちい付きとがある。柱の中ほどに緒搦おがらみの横手よこてをつけ、頂上に鉢受はちうけがあり、これに兜をかける。兜掛。
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐ちょう【兜町】‥チヤウ
①東京都中央区日本橋の町名。東京証券取引所の所在地。通称、株屋町。
②転じて、東京証券取引所の俗称。
かぶと‐に【兜煮】
煮物の一種。鯛などの頭を兜に見立てて形のまま煮たもの。
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐にんぎょう【兜人形】‥ギヤウ
端午たんごの節句に飾る、兜をつけた武者人形。〈[季]夏〉
⇒かぶと【兜・冑】
かぶと‐の‐お【兜の緒】‥ヲ
(→)「忍しのびの緒」に同じ。→兜(図)。
⇒かぶと【兜・冑】





か‐らん【禍乱】クワ‥🔗⭐🔉
か‐らん【禍乱】クワ‥
世の乱れ。
まが【曲・禍】🔗⭐🔉
まが【曲・禍】
よこしまなこと。悪いこと。まがこと。わざわい。綏靖紀「―の心を苞かね蔵かくして」
まが‐かみ【禍神】🔗⭐🔉
まが‐かみ【禍神】
わざわいをなす神。邪神。悪神。
まが‐こと【禍言・禍事】🔗⭐🔉
まが‐こと【禍言・禍事】
縁起の悪いことば。不吉な言。わざわい。凶事。祝詞、御門祭「天のまがつひといふ神の言はむ悪事まがことにあひまじこり」↔吉言↔吉事よごと
まが‐つ‐ひ【禍霊】🔗⭐🔉
まが‐つ‐ひ【禍霊】
(「まがつひ」は災害・凶事を起こす霊力の意)「まがつひのかみ」の略。
⇒まがつひ‐の‐かみ【禍津日神】
まがつひ‐の‐かみ【禍津日神】🔗⭐🔉
まがつひ‐の‐かみ【禍津日神】
災害・凶事・汚穢おわいの神。伊弉諾尊いざなぎのみことのみそぎの時、黄泉よみの国の汚れから化生したという。古事記上「八十やそ―、次に大―」↔直日神なおびのかみ
⇒まが‐つ‐ひ【禍霊】
まが‐まがし・い【禍禍しい・曲曲しい】🔗⭐🔉
まが‐まがし・い【禍禍しい・曲曲しい】
〔形〕[文]まがまが・し(シク)
いまわしい。不吉な感じである。宇津保物語楼上上「いと―・しき事のたまはす」
わざわい【禍・災い】ワザハヒ🔗⭐🔉
わざわい【禍・災い】ワザハヒ
(ワザは鬼神のなす業わざ、ハヒはその状さまをあらわす)傷害・疾病・天変地異・難儀などをこうむること。悪いできごと。不幸なできごと。まがごと。災難。法華経(竜光院本)平安後期点「其の殃ワザハヒに罹かからむ」。「―を招く」「口は―の門」
⇒禍も三年
⇒禍を転じて福となす
○禍も三年わざわいもさんねん🔗⭐🔉
○禍も三年わざわいもさんねん
禍でも、時がたてば幸いの種となることがある。「わざわいも三年たてば福となる」「わざわいも三年おけば用に立つ」とも。
⇒わざわい【禍・災い】
○禍を転じて福となすわざわいをてんじてふくとなす🔗⭐🔉
○禍を転じて福となすわざわいをてんじてふくとなす
[戦国策燕策]身にふりかかった災難をうまく活用して、かえってしあわせになるよう取りはからう。
⇒わざわい【禍・災い】
わさ‐わさ
①生き生きしているさま。てきぱきしたさま。また、あっさりしたさま。三道「―軽々と謡ひ止むべし」
②陽気なさま。にぎやかなさま。日葡辞書「ワサワサトシタザシキ」。浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「悲しい顔を見せまいと、わざとにこにこ―と」
③心が落ちつかないさま。そわそわ。浄瑠璃、卯月潤色「芙蓉の目もと―と」
わざ‐わざ【態態】
〔副〕
①その事だけのために、特に行うさま。特別に。とりたてて。狂言、老武者「御盃を戴きたうて―来た程に」。「―お越しいただき恐縮です」
②ことさらに。故意に。わざと。狂言、水掛聟「私はまことのけがで掛けましたに、こなたは―掛けさせられたの」
わざ‐わざ・し【態態し】
〔形シク〕
わざとらしい。ことさらするようである。大鏡序「―・しくことごとしく聞ゆれど」
わ‐さん【和産・倭産】
日本の産出。また、その物。
わ‐さん【和算】
日本古来の数学。江戸時代に関孝和その他の俊才を生み、方程式論に相当するもの、円周率、曲線図形の面積や曲面に囲まれた立体の体積を求めることなどに独自の発達を示したが、明治になって輸入された西洋数学に圧倒された。和算の名称は、この頃に洋算に対して作られたもの。
⇒わさん‐か【和算家】
わ‐さん【和讃】
仏・菩薩、教法、先徳などを和語で讃嘆した歌。讃歎さんだんに起こり、平安時代から江戸時代にかけて行われ、七五調風に句を重ね、親鸞しんらんは4句1章とした。源信の「極楽六時讃」「来迎讃」、親鸞の「三帖和讃」などが有名。→漢讃→梵讃
わ‐ざん【和讒】
①一方でやわらぎ親しんで、他方でそしり陥れること。わんざん。讒言ざんげん。保元物語「是は清盛が―にてぞあるらむ物を」
②讒言のために不和となった時、実情を述べて再びやわらぎ親しむこと。また、実情を述べて弁明すること。
③仲介すること。とりなすこと。
④密語すること。内談すること。
わさん‐か【和算家】
和算をよくする人。和算の専門家。
⇒わ‐さん【和算】
わ‐さんぼん【和三盆】
結晶の細かい上質の砂糖。白下しろした糖を圧搾し、繰り返し揉もんで白くし、乾燥させてふるったもの。和菓子の材料として用いる。香川・徳島の名産。→三盆
わし【鷲】
タカ目タカ科の鳥のうち、タカとの対比で大形のものの総称。嘴くちばし・爪はともに曲がり、両眼は鋭く、翼は長大。勇猛で、鳥獣を捕食。イヌワシ・オジロワシなど。〈[季]冬〉。万葉集14「筑波嶺にかか鳴く―の」
オオワシ
撮影:小宮輝之
ヘビクイワシ
撮影:小宮輝之
イヌワシ
撮影:小宮輝之
わ‐し【和市】
平安時代、強市ごうしすなわち無理な売買に対し、市で合意のうえに売買が円滑に行われることをいう。「あまないかう」とも。中世では転じて相場の意となり、江戸時代には「替」「代」の意に用いた。
わ‐し【和糸】
国産の生糸。「―問屋」
わ‐し【和紙】
日本特有の紙。古来の手漉すきによるものと、機械漉きによるものとがある。前者は、コウゾ・ミツマタ・ガンピなどの靱皮じんぴ繊維を主原料とするもので、半紙・美濃紙・杉原紙・吉野紙・奉書・鳥の子など種類が多い。後者は、古紙・木材パルプ・ぼろ・マニラ麻などの繊維を主原料とするもので、ちり紙などの家庭用薄葉うすよう紙のほか、障子紙・書道用紙・仙花紙などの種類がある。↔洋紙
わ‐し【倭詩・和詩】
①漢詩に対して、和歌。やまとうた。万葉集17「兼ねて―を垂れ」
②日本人の作った漢詩。
③江戸時代、漢詩の形式を踏襲し、その韻にならった仮名の詩。俳諧的な情趣を持つ。仮名詩。
わし【私】
〔代〕
(一人称。ワタシの約)わたくし。近世、主として女性が用いた。現在では目下に対して年輩の男性が用いる。「儂」または「俺」と書くこともある。人情本、春色辰巳園「―がなじみは三重の帯」
わし
〔感〕
囃子はやしに用いる感動詞。よいしょ。万葉集16「新羅斧しらきおの落し入れ―」
わ‐じ【和字】
①日本の文字。かな。
②日本で作った漢字。「辻」「榊」の類。国字。↔漢字
ワジ【wādī アラビア】
乾燥気候の地方にある、降雨時または雨季にのみ水の流れる谷。涸谷かれだに。
わじが【和爾雅】
辞書。貝原好古よしふる(1664〜1700)著。8巻。1694年(元禄7)刊。「爾雅」にならって作ったもので、天文・地理など24門に分類して漢語を挙げ、意味・用法を注した。
わ‐しき【和式】
日本流の方式。日本式。
わし‐ぐち【鷲口】
和船の舵床かじどこの中央にある、舵の身木みきをはめ込む半円形または円形の凹み。丸口。〈日葡辞書〉
わし‐ざ【鷲座】
(Aquila ラテン)北天の星座。日本では晩夏の夕暮に南中し、天の川の東岸にあって琴座と相対する。首星はアルタイル(牽牛けんぎゅう星)。
鷲座
わじしょうらんしょう【和字正濫鈔】‥シヤウ‥セウ
語学書。契沖著。5巻。1695年(元禄8)刊。古典の仮名遣約2000を蒐集・整理、平安初期以前の文献にはア・ヤ・ワ・ハ4行その他の仮名遣に混乱のない事実を発見して、従来の「定家仮名遣」の誤りを正し、歴史的仮名遣を初めて基礎づけた。→古言梯こげんてい
わし・す【走す】
〔他下二〕
(ワシルの他動詞形)走らせる。古事記下「山田を作り山高み下樋したびを―・せ」
わじたいかんしょう【和字大観抄】‥クワンセウ
語学書。文雄もんのう著。2巻。1754年(宝暦4)刊。片仮名・平仮名とそれに関する事項(五十音図・いろは歌・仮名遣など)を説明したもの。
わしたか‐るい【鷲鷹類】
鳥綱タカ目の別称。肉食性で上嘴の先は鋭く曲がり、爪も長くて丈夫。眼の上部に1条の骨隆起がある。フクロウ目とともに猛禽類と呼ばれる。
わ‐しつ【和室】
和風に作った部屋。日本間。↔洋室
わしづ【鷲津】
姓氏の一つ。
⇒わしづ‐きどう【鷲津毅堂】
わ‐じつ【和実】
歌舞伎の役柄。和事わごとと実事じつごととを折衷したような役柄。
わし‐づかみ【鷲掴み】
①鷲が物をつかむように、あらあらしく物をつかむこと。「―にする」
②漁具の一種。海底にある貝類を捕獲するのに用いる。柄の先に鉄製の鋏はさみ状のものをつけたもの。
わしづ‐きどう【鷲津毅堂】‥ダウ
幕末・明治の漢詩人。尾張の人。永井荷風の外祖父。昌平黌に学ぶ。尾張藩の儒者を経て、明治新政府に出仕。著「親灯余影」など。(1825〜1882)
⇒わしづ【鷲津】
わしづくり‐の‐たち【鷲造りの太刀】
柄頭つかがしらの金具を鷲の頭の形に造った太刀。また、鞘さやの蒔絵や金具に鷲の図柄ずがらのある太刀。




[漢]禍🔗⭐🔉
禍 字形
筆順
〔示(礻)部9画/13画/常用/1850・3252〕
[
] 字形
〔示(礻)部9画/14画〕
〔音〕カ〈クヮ〉(漢)
〔訓〕わざわい・まが=
[意味]
不幸な出来事。わざわい。(対)福。「禍わざわいを転じて福と為なす」「禍根・戦禍・筆禍・惨禍」
[解字]
形声。「示」(=神)+音符「咼」(=まるくくぼんだ穴)。神のたたりをこうむって落とし穴にはまる意。[
][
]は異体字。
[下ツキ
奇禍・黄禍・災禍・惨禍・水禍・赤禍・舌禍・戦禍・筆禍・輪禍






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