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ささら【簓】🔗🔉

ささら】 (さらさらと音がするからいう) ①日本の民俗楽器。20センチメートルほどの竹の先を細かく割って束ねたもの。田楽・説経・歌祭文や田植囃子などで、簓子ささらこ1とすり合わせたり、2本の簓を打ち合わせて調子を取ったりする。すりざさら。簓竹。撰集抄5「―をすりて心を澄まし」 簓 ②細かく割った竹を束ねたもの。飯器などを洗うのに用いる。 簓 撮影:薗部 澄(JCII蔵) ③物の端の細かに砕けわれたもの。また、だいなしになった物のたとえ。「身代を―にする」 ④「びんざさら」の略。 ⇒ささら‐おどり【簓踊】 ⇒ささら‐がい【簓貝】 ⇒ささら‐ぎ【簓木】 ⇒ささら‐げた【簓桁】 ⇒ささら‐こ【簓子】 ⇒ささらこ‐したみ【簓子下見】 ⇒ささらこ‐べい【簓子塀】 ⇒ささら‐さっぽう【簓先穂】 ⇒ささら‐さんぱち【簓三八】 ⇒ささら‐すり【簓摺】 ⇒ささら‐だに【簓蜱】 ⇒ささら‐ぶち【簓縁】 ⇒ささら‐め【簓目】

ささら‐おどり【簓踊】‥ヲドリ🔗🔉

ささら‐おどり簓踊‥ヲドリ 簓をすって拍子をとる踊り。 ⇒ささら【簓】

ささら‐がい【簓貝】‥ガヒ🔗🔉

ささら‐がい簓貝‥ガヒ ワスレガイの古称。 ⇒ささら【簓】

ささら‐ぎ【簓木】🔗🔉

ささら‐ぎ簓木(→)「びんざさら」に同じ。 ⇒ささら【簓】

ささら‐げた【簓桁】🔗🔉

ささら‐げた簓桁】 階段の段板を受け支えるための、左右にある登り桁。階段の形にぎざぎざに欠き込まれているからいう。 ⇒ささら【簓】

ささら‐こ【簓子】🔗🔉

ささら‐こ簓子】 ①田楽などで簓1を擦るのに用いる細い棒で、竹や木に鋸歯状の刻み目をつけたもの。ささらのこ。 ②横張り羽重ねの下見板を押さえるため縦に打った細い材。板に密着するように羽刻みをつける。簓縁ささらぶち⇒ささら【簓】

ささらこ‐したみ【簓子下見】🔗🔉

ささらこ‐したみ簓子下見】 下見板を羽重ねに張り、これを簓子2で押さえたもの。 簓子下見 ⇒ささら【簓】

ささらこ‐べい【簓子塀】🔗🔉

ささらこ‐べい簓子塀】 簓子2で押さえて仕上げた下見板張りの塀。 ⇒ささら【簓】

ささら‐さっぽう【簓先穂】🔗🔉

ささら‐さっぽう簓先穂】 (ささらの先端の意) ①〔植〕(形状が似るからいう)サボテンの異称。 ②財産のすりへったさま。めちゃくちゃになったさま。 ⇒ささら【簓】

ささら‐さんぱち【簓三八】🔗🔉

ささら‐さんぱち簓三八】 盛岡地方で、疫病・疱瘡ほうそうなどを防ぐために門戸に貼ったまじないの文句。簓三助宿やど⇒ささら【簓】

ささら‐すり【簓摺】🔗🔉

ささら‐すり簓摺】 田楽舞をまねて簓をする遊戯。また、簓をすりながら謡物・浄瑠璃・説経などを語って銭を乞い歩く門付かどづけ⇒ささら【簓】

ささら‐だに【簓蜱】🔗🔉

ささら‐だに簓蜱】 ダニ目ササラダニ亜目に属する節足動物の総称。体長0.1〜2.5ミリメートル。体は堅い甲に覆われ、前方に感覚毛が一対あり、その形が(→)簓1に似る。森の中の落葉や苔の下に生息し、腐りかけた植物質を食う。世界中に分布し、日本に約600種。 ⇒ささら【簓】

ささら‐ぶち【簓縁】🔗🔉

ささら‐ぶち簓縁(→)簓子ささらこ2に同じ。 ⇒ささら【簓】

ささら‐め【簓目】🔗🔉

ささら‐め簓目】 瓦の裏面にある横線。すべらないようにつけるもので、焼く前に簓2でこれをつける。土留め用櫛目。 ⇒ささら【簓】

[漢]簓🔗🔉

 字形 〔竹部11画/17画/6841・6449〕 (国字) 〔音〕セン 〔訓〕ささら [意味] 竹(の先)を細かく割ってたばねたもの。 ㋐田楽などの芸能に用いる楽器。 ㋑物を洗う道具。

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