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いき【粋】🔗🔉

いき】 (「意気」から転じた語) ①気持や身なりのさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気をもっていること。歌舞伎、与話情浮名横櫛「その粋すいな多左衛門どのなればこそ、かうした―なお富さんを」。「―な着こなし」 ②人情の表裏に通じ、特に遊里・遊興に関して精通していること。また、遊里・遊興のこと。「―なはからい」「―筋」↔野暮やぼ→すい

いき‐が・る【粋がる】🔗🔉

いき‐が・る粋がる】 〔自五〕 自ら粋だと思ってほこる。粋だと自負する。粋らしくふるまう。

いき‐ごと【粋事】🔗🔉

いき‐ごと粋事】 粋いきなこと。男女間の情事。いろごと。

いき‐すじ【粋筋】‥スヂ🔗🔉

いき‐すじ粋筋‥スヂ ①男女の情事に関する事柄。 ②花柳界などの方面。 ○息筋張るいきすじはる 力いっぱい努力する。勢いこんで物事をする。 ⇒いき‐すじ【息筋】

いき‐づくり【粋作り】🔗🔉

いき‐づくり粋作り】 化粧・和服の着こなしなど粋によそおうこと。主に芸人や水商売の女性の場合にいう。

すい【粋】🔗🔉

すい】 ①すぐれたもの。「―を集める」 ②(「推」の字を当てる説、「すき(好)」の音便とする説などもある)人情に通じ、ものわかりのよいこと。特に、花柳界または芸人社会などの事情に通じて、挙止行動、自らその道にかなうこと。また、その人。いき。好色一代男6「―らしき男ははまらせ、初心なる人には泪こぼさせ」 ⇒粋が川へ陥る ⇒粋が身を食う ⇒粋をきかす

すい‐がお【粋顔】‥ガホ🔗🔉

すい‐がお粋顔‥ガホ 粋人ぶるかおつき。好色一代女1「頭かしらに―せらるるによつて」 ○粋が川へ陥るすいがかわへはまる 老巧な者がかえって失敗することのあるたとえ。傾城禁短気「此段は―といふ目前損者の教への如く」 ⇒すい【粋】

○粋が川へ陥るすいがかわへはまる🔗🔉

○粋が川へ陥るすいがかわへはまる 老巧な者がかえって失敗することのあるたとえ。傾城禁短気「此段は―といふ目前損者の教への如く」 ⇒すい【粋】 すい‐がき透垣】 (スキガキの音便) ⇒すいがい。詞花和歌集「本院の―に朝顔の花咲きかかりて」 すい‐かく水郭‥クワク 水のほとりの村。水郷。水村。 すい‐かく水閣】 水のほとりの楼閣。水楼。 すい‐かく推覈】 (「覈」は、しらべる意)推し究めてとりしらべること。 すい‐かく酔客】 酒に酔った人。酔人。 すい‐がさ透笠】 (スキガサの音便)編目を粗くすいた笠。 すいかしき‐ようしょく垂下式養殖‥ヤウ‥ 水産養殖法の一種。カキ・アコヤガイ・海藻など底生生物を、筏いかだなどから海中に吊り下げて養殖する。 ⇒すい‐か【垂下】 すいか‐しんとう垂加神道‥タウ 山崎闇斎の首唱した神道説。天道・人道一元の思想(天人唯一)を根本に、唯一神道・吉川神道など諸家の神道を集大成し、儒学上の造詣を加えて、陰陽五行の理を経とし、居敬窮理きょけいきゅうりの説を緯とし、その説の権威を日本書紀神代巻に求め、皇室守護を本旨とする。しでますしんとう。山崎神道。垂加流。 ⇒すいか【垂加】 すい‐かずら水鬘‥カヅラ 整髪料の一種。髪を結うとき油の代用品としたもの。材料は真葛さねかずらか。 すい‐かずら忍冬スヒカヅラ スイカズラ科の常緑蔓性木本。山野に自生し、ときに観賞用に栽培。全株に褐色の細軟毛を密生。初夏、芳香のある白色または淡紅色の唇形花を開き、のち黄色に変わる。黒色の液果を結ぶ。茎・葉を乾したものは漢方生薬の忍冬にんどうで、利尿・解毒・解熱薬、花を乾して吹出物などの洗浄用とする。葉が冬でもしぼまないので、忍冬の名がある。金銀花。〈[季]夏〉。〈本草和名〉 すいかずら スイカズラ(花) 撮影:関戸 勇 ⇒すいかずら‐か【忍冬科】 すいかずら‐か忍冬科スヒカヅラクワ 双子葉植物の一科。木本または多年草。葉は対生。花は管状をなし、両性。放射状または左右相称。萼・花冠は5裂。雄しべは5。子房は下位で2〜5の心皮から成る。果実は液果または核果。北半球の温帯を中心に10属余、約500種。ニワトコ・ガマズミ・タニウツギ・ハスカップなど。 ⇒すい‐かずら【忍冬】 すいがつ‐かんのん水月観音‥グワツクワンオン 三十三観音の一つ。月下の水上に浮かぶ一葉の蓮華の上に立つ姿などに表される。 すいか‐とう西瓜糖‥クワタウ 西瓜の果実汁のエキス。糖分のほか、カロテン・リンゴ酸を含み、利尿作用がある。 ⇒すい‐か【西瓜・水瓜】 すいか‐の‐せめ水火の責め‥クワ‥ ①水と火をまったく使わせない刑罰。平家物語4「検非違使二人をつけて、井にふたをし、火に水をかけ、―にをよぶ」 ②水や火を使ってする拷問。水責めと火責め。 ⇒すい‐か【水火】

○粋が身を食うすいがみをくう🔗🔉

○粋が身を食うすいがみをくう 花柳界や芸人社会の事情に通じて粋いきがることは、ついにはその道に溺れて、身を滅ぼすこととなる。 ⇒すい【粋】

すい‐きょう【酔狂・粋狂】‥キヤウ🔗🔉

すい‐きょう酔狂・粋狂‥キヤウ ①酒に酔って常軌を逸すること。好色一代男6「大じんわざと―して」 ②好奇心からかわった物事を好むこと。ものずき。好事こうず。酔興。浮世草子、艶道通鑑「楽天李白が―を悔ませ」。「―な奴だ」「伊達だてや―じゃない」「―にも程がある」

すい‐ごかし【粋倒し・帥ごかし】🔗🔉

すい‐ごかし粋倒し・帥ごかし】 (「ごかし」は接尾語)相手を粋人としておだてあげて、利を得ること。世間胸算用2「案山子を―にあはせける」

すい‐さま【粋様】🔗🔉

すい‐さま粋様】 遊里などで、粋人すいじんのことをいう語。粋なお方。好色五人女1「またあるまじき―なり」

すい‐し【粋士】🔗🔉

すい‐し粋士】 いきな男。粋人。

すい‐しゃ【粋者】🔗🔉

すい‐しゃ粋者】 通人。粋人。

すい‐じん【粋人】🔗🔉

すい‐じん粋人】 ①風雅を好む人。 ②世態・人情に通じた人。さばけた人。通人。 ③花柳界・芸人社会などのことに通じ、行動がおのずからその道にかなっているような人。粋士。粋者。

すい‐ぜん【粋然】🔗🔉

すい‐ぜん粋然】 まじりけがない。純粋である。

すい‐だて【粋立て】🔗🔉

すい‐だて粋立て】 いきがること。通つうらしくふるまおうとすること。また、その人。傾城禁短気「初会の―はふらるるもとい」

すい‐び【粋美】🔗🔉

すい‐び粋美】 まじりけなく美しいこと。

すい‐ほう【粋方】‥ハウ🔗🔉

すい‐ほう粋方‥ハウ ①粋人。通人。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「おのれはもと宿なし団七といふて、―仲間の小あるき」 ②男達おとこだて。侠客。歌舞伎、韓人漢文手管始「おりや博多の又治といふて、隠れのない―」

○粋をきかすすいをきかす🔗🔉

○粋をきかすすいをきかす (人情の表裏に通じていて)情愛に関する事柄などを、ものわかりよく、とりなす。 ⇒すい【粋】 スイングswing】 ①振り動かすこと。大きく揺れ動くこと。 ②野球でバットを、ゴルフでクラブを振ること。 ③ボクシングで、腕を伸ばして大きく半円を描くように横なぐりをする攻撃法。 ④〔音〕ジャズ演奏における躍動的調子やリズム感。狭義には1930年代のベニー=グッドマンらの演奏様式を指す。 ⑤旋盤の切削し得る最大直径。旋盤の大きさ、また、その加工能力を示す代表値の一つ。振り。 ⇒スイング‐ドア【swing door】 ⇒スイング‐バイ【swing-by】 スイング‐ドアswing door】 押し引きどちらの方向にも開けられる開き戸。一般にはばね付きで手を離すと自然に閉まる。 ⇒スイング【swing】 スイング‐バイswing-by】 惑星あるいは衛星の重力を利用して、惑星間飛行中の探査機の軌道や速度を制御する方法。 ⇒スイング【swing】 スインバーンA. C. Swinburne⇒スウィンバーン すう】 (慣用音。漢音はス) ➊物の多少に相当する観念。かず。 ①かず。「―に明るい」 ②(特に「量」と対比して使うことがある)物が幾つあるかを表す観念。 ㋐沢山であること。「―珠じゅず」 ㋑少ない数を漠然と示す語。「―日のうちに」 ③〔数〕狭義には自然数のこと。これを拡張して零、正負の整数・分数を併せて有理数と称し、さらに無理数を併せて実数という。また、さらに負の実数の平方根を表すための虚数を導入し複素数にまで拡張して、これらのすべてを数と総称。→実数→複素数。 ➋事の成行き。運命。「勝敗の―ここに定まる」 ⇒数が知れる すう】 中国、春秋時代の邾ちゅ国。のち鄒と改める。楚に滅ぼされた。今の山東省鄒城市。孟子の生地。 スー】 中国語の四スーsou フランス】 フランスの旧銅貨。5サンチームに当たる。 スーSioux】 北アメリカ先住民の一部族。ダコタ族としても知られる。 す・う吸うスフ 〔他五〕 ①気体や液体を鼻や口を通して体内へ引き入れる。日葡辞書「シルヲスウ」。「タバコを―・う」 ②水気を他から吸収する。日葡辞書「クモ(雲)ハミヅヲスイアゲテアメトナス」。「湿気を―・う」 ③引きよせる。引きつける。〈日本霊異記訓釈〉 す・う据う】 〔他下二〕 ⇒すえる(下一) スヴァSuva】 フィジー諸島共和国の首都。ヴィティ‐レヴ島東部に位置する。南太平洋地域の交通の要地。人口6万9千(1986)。 スー‐アンコー四暗刻】 (中国語)マージャンの役満貫やくマンガンの一つ。同じ牌パイ3個を4組、手の内で揃えて和了ホーラしたもの。 スウィージーPaul M. Sweezy】 アメリカのマルクス経済学者。独占資本主義の構造と成長の独自な分析で著名。「マンスリー‐レヴュー」の編集者。著「資本主義発展の理論」「歴史としての現代」など。(1910〜2004) スウィートsweet⇒スイート スウィートHenry Sweet】 イギリスの言語学者。英語音声学や英語史に造詣が深く、口語・音声中心の言語教育を主張。著「新英文法」「音声学提要」「アングロ‐サクソン辞典」など。(1845〜1912) スウィッチswitch⇒スイッチ スウィフトJonathan Swift】 イギリスの作家。辛辣な諷刺で文壇・政界に活躍したが、のち、アイルランドに退いて聖パトリック教会の首席司祭になる。諷刺文学の傑作「ガリヴァー旅行記」のほか「書物合戦」「桶物語」、また猥雑な詩がある。(1667〜1745) スウィングswing⇒スイング スウィンバーンAlgernon Charles Swinburne】 イギリスの詩人・評論家。当時としては官能的な詩を書いた。劇詩「アタランタ」、詩集「詩と民謡」など。(1837〜1909) スウェーsway】 ボクシングで、上体を揺らせて、相手の攻撃を避けること。スウェーイング。スウェー‐バック。 ズヴェーヴォItalo Svevo】 イタリアの小説家。トリエステの実業家であったが、文学に執着。初めて精神分析の手法を取り入れた「ゼーノの意識」を友人ジョイスが推挙し、声価を得た。ほかに「トリエステの謝肉祭」。(1861〜1928) スウェーデンSweden・瑞典】 北ヨーロッパ、スカンディナヴィア半島の東部を占める立憲王国。1523年デンマークから独立。1814年ノルウェーを合併、1905年分離。社会保障制度が発達。面積45万平方キロメートル。人口899万4千(2004)。国民のほとんどは新教徒(ルター派)。首都ストックホルム。→ヨーロッパ(図)。 ストックホルム 撮影:田沼武能 ⇒スウェーデン‐ご【スウェーデン語】 ⇒スウェーデン‐ししゅう【スウェーデン刺繍】 ⇒スウェーデン‐たいそう【スウェーデン体操】 ⇒スウェーデン‐リレー【Swedish relay】 スウェーデン‐ごスウェーデン語】 (Swedish)スウェーデンで用いられる言語。フィンランドでも公用語の一つ。インド‐ヨーロッパ語族のゲルマン語派北ゲルマン語群に属する。 ⇒スウェーデン【Sweden・瑞典】 スウェーデン‐ししゅうスウェーデン刺繍‥シウ 区限刺繍の一種。布の織目をすくって幾何学模様を表す刺繍。古来スウェーデンで行われた技法。布目数え刺繍。 ⇒スウェーデン【Sweden・瑞典】 スウェーデン‐たいそうスウェーデン体操‥サウ スウェーデン人リング(P. H. Ring1776〜1839)の案出した体操。解剖学・生理学を基礎とし、年齢・能力に応じて身体各部・各機能の均整した発達を図るもの。日本の学校体操の基本をなした。→ドイツ体操⇒スウェーデン【Sweden・瑞典】 スヴェーデンボリEmanuel Swedenborg】 スウェーデンの神秘思想家。霊界との交流を信じ、多くの信奉者があったが、カントに夢想的形而上学の実例として批判された。スウェーデンボルグ。(1688〜1772) スウェーデン‐リレーSwedish relay】 陸上競技のリレー種目の一つ。1チーム4人の走者が、100・200・300・400メートルを継走する。 ⇒スウェーデン【Sweden・瑞典】 スヴェードベリTheodor Svedberg】 スウェーデンの物理化学者。コロイド化学の研究に貢献。超遠心機を製作し、蛋白質などの分子量を決定。ノーベル賞。(1884〜1971) スウェットsweat】 ①汗の意。 ②スウェット‐シャツ・スウェット‐パンツの略。 ⇒スウェット‐シャツ【sweat shirt】 ⇒スウェット‐スーツ【sweat suits】 ⇒スウェット‐パンツ【sweat pants】 スウェット‐シャツsweat shirt】 運動着として汗取り・保温のために着る、ゆったりとした長袖のセーター。裏起毛した綿ジャージー製。今では日常着としても用いる。トレーナー。 ⇒スウェット【sweat】 スウェット‐スーツsweat suits(→)トレーニング‐ウェアに同じ。 ⇒スウェット【sweat】 スウェット‐パンツsweat pants】 汗取り・保温用のズボン。裏起毛した綿ジャージー製。足首とウェストにゴムが入ったゆったりとしたもの。 ⇒スウェット【sweat】 スウェルswell】 パイプ‐オルガン・リード‐オルガン・電子オルガンなどに付けてある増音装置。膝で押すレバーやペダルなどで操作する。 スヴェルドロフスクSverdlovsk】 エカテリンブルグの旧称。 すう‐えん陬遠‥ヱン (「陬」は、すみの意)都から遠く離れたへんぴな土地。 すうえん騶衍・鄒衍】 中国、戦国時代の斉の人。儒家の九州を超える大九州世界の存在と、五行(五徳)の消長による王朝の交替を説いたとされる。(前305〜前240) すう‐が趨賀】 参上して祝うこと。 すう‐かい数回‥クワイ 少ない回数を漠然という語。 すう‐がく数学】 ①(mathematics)数量および空間に関して研究する学問。代数学・幾何学・解析学(微分学・積分学およびその他の諸分科)、ならびにそれらの応用などを含む。泉鏡花、三之巻「強ゐてまた―教うる私塾に塾生とはなれりしかど」 ②数についての学問。すなわち今の算術(arithmetic)。中国の「数学啓蒙」(1853年刊)以来、日本でも明治10年代まで、この意味に用いたことが多い。 ⇒すうがく‐オリンピック【数学オリンピック】 ⇒すうがく‐きそろん【数学基礎論】 ⇒すうがくてき‐きのうほう【数学的帰納法】 ⇒すうがくてき‐ろんりがく【数学的論理学】 すうがく‐オリンピック数学オリンピック】 世界各国の数学の得意な中学・高校生が集まり、その能力を競うとともに国際交流を促進する大会。1959年から毎年行われ、日本は90年から参加。 ⇒すう‐がく【数学】 すうがく‐きそろん数学基礎論】 数学の論理的構造を究明する科学。集合論から派生した逆理を解決するために発生し、記号論理学的方法を採る。 ⇒すう‐がく【数学】 すうがくてき‐きのうほう数学的帰納法‥ナフハフ 〔数〕ある自然数に関する命題が、⑴n=1について成立し、⑵任意の自然数について、その命題が成立すると仮定すれば、k+1についても成立すること、以上二つが証明されるならば、その命題はどんな自然数についても成立するという原理を用いた証明法。 ⇒すう‐がく【数学】 すうがくてき‐ろんりがく数学的論理学(→)記号論理学に同じ。 ⇒すう‐がく【数学】

[漢]粋🔗🔉

 字形  筆順 〔米部4画/10画/常用/3172・3F68〕 [粹] 字形 〔米部8画/14画/6879・646F〕 〔音〕スイ(呉)(漢) 〔訓〕いき [意味] ①まじりけがない。「科学の粋を集める」「純粋・精粋・国粋」 ②人情に通じていて物わかりがいい。気がきいていて風流である(人)。いき。「粋をきかす」「粋は身を食う」「粋人・不粋ぶすい」 [解字] 形声。「米」+音符「卒」(=こまかい)。よくついた小つぶの米の意。転じて、まじりけがない意。 [下ツキ 国粋・純粋・精粋・抜粋・不粋・無粋・生粋きっすい

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