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きこ・える【聞こえる】🔗⭐🔉
きこ・える【聞こえる】
〔自下一〕[文]きこ・ゆ(下二)
(聞カユの転)音・匂い・言葉などが自然に他の感覚に通じる意。
①聴覚に感じられる。音声が自然に耳にはいる。古事記下「鶴たずが音ねの―・えむ時は我が名問はさね」。「波の音が―・える」
②聞く事の内容がそのように理解される。受けとられる。源氏物語花宴「いと若うをかしげなる声のなべての人とは―・えぬ」。徒然草「口にまかせて言ひちらすは、やがてうきたることと―・ゆ」。「皮肉に―・える」「彼が言うともっともらしく―・える」
③噂にのぼる。世に知れわたる。評判になる。土佐日記「これ昔名高く―・えたる所なり」。日葡辞書「ヨニキコエタヒト」
④(多く打消の語を伴って)相手の言う一語一語がわかる。理解できる。徒然草「年老い袈裟かけたる法師の、小童の肩をおさへて―・えぬ事ども言ひつつよろめきたる、いとかはゆし」。日葡辞書「キコエヌコトヲイウ」
⑤嗅覚に感じる。かおる。におう。
→きこゆ(他下二)
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