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広辞苑の検索結果 (1)
きこ・える【聞こえる】🔗⭐🔉
きこ・える【聞こえる】
〔自下一〕[文]きこ・ゆ(下二)
(聞カユの転)音・匂い・言葉などが自然に他の感覚に通じる意。
①聴覚に感じられる。音声が自然に耳にはいる。古事記下「鶴たずが音ねの―・えむ時は我が名問はさね」。「波の音が―・える」
②聞く事の内容がそのように理解される。受けとられる。源氏物語花宴「いと若うをかしげなる声のなべての人とは―・えぬ」。徒然草「口にまかせて言ひちらすは、やがてうきたることと―・ゆ」。「皮肉に―・える」「彼が言うともっともらしく―・える」
③噂にのぼる。世に知れわたる。評判になる。土佐日記「これ昔名高く―・えたる所なり」。日葡辞書「ヨニキコエタヒト」
④(多く打消の語を伴って)相手の言う一語一語がわかる。理解できる。徒然草「年老い袈裟かけたる法師の、小童の肩をおさへて―・えぬ事ども言ひつつよろめきたる、いとかはゆし」。日葡辞書「キコエヌコトヲイウ」
⑤嗅覚に感じる。かおる。におう。
→きこゆ(他下二)
大辞林の検索結果 (10)
きこえ【聞(こ)え】🔗⭐🔉
きこえ [0] 【聞(こ)え】
(1)音が聞こえること。
(2)うわさ。評判。「名医の―が高い」
(3)世間の思惑。外聞。「世間の―が悪い」
(4)交際。「ふるめかしき心なればにや,―たえむ事のいとあはれにおぼえて/和泉式部日記」
きこえ-あわ・す【聞こえ合はす】🔗⭐🔉
きこえ-あわ・す ―アハス 【聞こえ合はす】 (動サ下二)
「言い合わす」の謙譲語。お話し申し上げる。御相談申し上げる。「はかなき世の有様を―・せてなむ過ぐさまほしき/源氏(総角)」
きこえ-ご・つ【聞こえごつ】🔗⭐🔉
きこえ-ご・つ 【聞こえごつ】 (動タ四)
〔「聞こえ言(ゴト)」を活用させた語〕
言葉に出して申し上げる。「あしかめり。…,と―・つ人々もをかし/枕草子 104」
きこえ-さ・す【聞こえ止す】🔗⭐🔉
きこえ-さ・す 【聞こえ止す】 (動サ四)
「言い止す」の謙譲語。「人々まゐれば,―・しつ/源氏(玉鬘)」
きこえ-さ・す【聞こえさす】🔗⭐🔉
きこえ-さ・す 【聞こえさす】 (動サ下二)
〔「言う」の謙譲語「聞こゆ」に助動詞「さす」が付いて謙譲の意をさらに強めた語から〕
(1)「言う」の謙譲語。申し上げる。「いと切に―・すべきことありて/大和 171」
(2)「たよりをする」の意の謙譲語。(手紙などを)差し上げる。「御消息―・せむときこゆるを/源氏(若菜下)」
(3)「願う」の意の謙譲語。お願い申し上げる。「忍びて渡させ給ひてむやと―・せばや/源氏(宿木)」
(4)(補助動詞)
動詞の連用形に付いて,謙譲の意を添える。お…申し上げる。「世の人,しか思ひ―・するに/源氏(絵合)」
きこえ-た【聞(こ)えた】🔗⭐🔉
きこえ-た 【聞(こ)えた】 (連語)
広く知られた。有名な。評判の。「音(オト)に―書道の大家」「世に―名作」
きこえよ-がし【聞(こ)えよがし】🔗⭐🔉
きこえよ-がし [4][0] 【聞(こ)えよがし】
〔動詞「聞こえる」の命令形に接尾語「がし」が付いたもの〕
悪口や皮肉をわざと当人に聞こえるように言うこと。「―の悪口」
きこ・える【聞(こ)える】🔗⭐🔉
きこ・える [0] 【聞(こ)える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 きこ・ゆ
〔動詞「聞く」に自発の助動詞「ゆ」の付いた「聞かゆ」の転〕
(1)音や声が耳で感じられる。「雷鳴が―・える」「耳が―・えなくなる」
(2)広く知れわたる。評判になる。「名声世に―・える」「―・え候ふ名馬を見候はばや/平家 4」
→聞こえた
(3)話が,ある人にまで伝わる。「悪いうわさが親にまで―・える」
(4)ある意味に解釈される。理解される。「その言葉は私への皮肉に―・えた」
(5)お手紙を差し上げる。「御前より御消息―・え給へり/源氏(須磨)」
(6)名前あるいは地位などを…とお呼びする。…と申し上げる。「世の人光る君と―・ゆ/源氏(桐壺)」
→聞こゆ
きこえよがし【聞こえよがしに】(和英)🔗⭐🔉
きこえよがし【聞こえよがしに】
in a person's hearing.
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