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そう‐かい【藻海】サウ‥🔗🔉

そう‐かい藻海サウ‥ (Sargasso Sea)北大西洋中、アメリカ寄りの、広さ約500万平方キロメートルに及ぶ海域。アンティル海流とメキシコ湾流とに挟まれて流れがよどみ、海藻(ホンダワラの一種)が水面に漂流・繁茂する。

そう‐かん【藻翰】サウ‥🔗🔉

そう‐かん藻翰サウ‥ 美文の手紙。

そうへき‐もん【藻壁門】サウ‥🔗🔉

そうへき‐もん藻壁門サウ‥ 平安京大内裏の外郭十二門の一つ。宮城の西面、談天門の北、殷富門の南にある。西の中御門なかみかど。もと佐伯門さえきもんと称す。→大内裏(図)

そう‐るい【藻類】サウ‥🔗🔉

そう‐るい藻類サウ‥ ①水中で独立栄養の生活を営む植物の総称。主に海藻と淡水藻。海草・水草を含むこともある。藻。 ②酸素放出型の光合成を行う生物からコケ・シダ・種子植物を除いたもの。藍藻・原核緑藻・灰色藻・紅藻・クリプト藻・渦鞭毛藻・ハプト藻・黄金色藻・ラフィド藻・真正眼点藻・珪藻・黄緑藻・褐藻・ミドリムシ藻・クロララクニオン藻・プラシノ藻綱・アオサ藻・緑藻(狭義)・車軸藻(広義)など。系統学的には異質な分類群を含む。主な生活場所は水中で、海藻や植物プランクトンが多いが、樹皮・土壌・岩石・氷雪や大気中からもみつかる。地衣類・サンゴ類の体内に共生するものもある。

め‐かり【和布刈・藻刈】🔗🔉

め‐かり和布刈・藻刈】 和布わかめなど海藻を刈ること。 ⇒めかり‐の‐しんじ【和布刈の神事】 ⇒めかり‐ぶね【海藻刈舟】

も【藻】🔗🔉

】 水中に生ずる藻類・海草・水草などの称。神代紀「沖つ―は辺には寄れども」

も‐うお【藻魚】‥ウヲ🔗🔉

も‐うお藻魚‥ウヲ 沿海の藻の繁茂する所にすむ魚。メバル・ベラ・ハタ・カサゴなど。もいお。懐硯「風味なる―を食はず危うきふぐをくらふ」

も‐えび【藻蝦】🔗🔉

も‐えび藻蝦】 ①クルマエビ亜目クルマエビ科のエビ。体長約12センチメートル。体は淡緑色で、尾肢の先端は緑色。シバエビに似る。本州中部以南の内湾の砂泥底にすむ。 ②コエビ亜目モエビ科のエビの総称。体長2〜5センチメートルで、浅海の褐藻類やアマモの茂った中にすみ、褐色や緑色など体色の変異が著しい。アシナガモエビ・ツノモエビ・コシマガリモエビなど。

も‐かり【藻刈り】🔗🔉

も‐かり藻刈り】 湖沼や川に繁茂した藻を刈り取ること。〈[季]夏〉 ⇒もかり‐ぶね【藻刈舟】

もかり‐ぶね【藻刈舟】🔗🔉

もかり‐ぶね藻刈舟】 藻刈りに用いる小舟。めかりぶね。万葉集7「―沖漕ぎ来らし」 ⇒も‐かり【藻刈り】

も‐ぐさ【藻草】🔗🔉

も‐ぐさ藻草】 藻。海草・水草など。

も‐くず【藻屑】‥クヅ🔗🔉

も‐くず藻屑‥クヅ ①海の中の藻などの屑。源氏物語行幸「あまも尋ねぬ―とぞ見し」 ②海で死ぬことのたとえにいう。日葡辞書「カイテイノモクヅトナル」 ⇒もくず‐がに【藻屑蟹】 ⇒もくず‐び【藻屑火】

もくず‐がに【藻屑蟹】‥クヅ‥🔗🔉

もくず‐がに藻屑蟹‥クヅ‥ イワガニ科のカニ。背甲はほぼ四角形。体は帯緑褐色で、幅約6センチメートル。鋏はさみに長い軟毛が密生する。河口からかなり上流まで上る。食用とされるが、肺臓ジストマの中間宿主。日本各地に分布。もくぞうがに・つがに・けがに・ずかに等、地方名が多い。近縁種のチュウゴク‐モクズガニ(上海蟹)とは甲の側縁などの形状が異なる。 ⇒も‐くず【藻屑】

もくず‐び【藻屑火】‥クヅ‥🔗🔉

もくず‐び藻屑火‥クヅ‥ 藻屑を焚く火。 ⇒も‐くず【藻屑】

も‐しお【藻塩】‥シホ🔗🔉

も‐しお藻塩‥シホ ①海草に潮水を注ぎかけて塩分を多く含ませ、これを焼いて水に溶かし、その上澄みを釜で煮つめて製した塩。万葉集6「夕なぎに―焼きつつ」 ②1を製するために汲む潮水。 ⇒もしお‐ぎ【藻塩木】 ⇒もしお‐ぐさ【藻塩草】 ⇒もしお‐び【藻塩火】

もしお‐ぎ【藻塩木】‥シホ‥🔗🔉

もしお‐ぎ藻塩木‥シホ‥ 藻塩を煮詰めるのに用いる薪。 ⇒も‐しお【藻塩】

もしお‐ぐさ【藻塩草】‥シホ‥🔗🔉

もしお‐ぐさ藻塩草‥シホ‥ ①藻塩をとる材料にする海草。アマモの類。掻き集めて潮水を注ぐことから、歌などに、多く「書き集む」にかけて用いる。源氏物語「かきつめて見るもかひなき―」 ②随筆・筆記類の異称。 ⇒も‐しお【藻塩】

もしお‐び【藻塩火】‥シホ‥🔗🔉

もしお‐び藻塩火‥シホ‥ 藻塩をたく火。後拾遺和歌集「蜑あまの―たくかとや見む」 ⇒も‐しお【藻塩】

も‐じゃこ【藻雑魚】🔗🔉

も‐じゃこ藻雑魚】 ブリの幼名。約7センチメートル以下の若魚は、流れ藻の下で群れを作って生活する。九州・四国沖では、黒潮に乗って移動するモジャコの群れを漁獲し、養殖用種苗とする。

も‐だま【藻玉】🔗🔉

も‐だま藻玉】 マメ科の蔓性木本。沖縄・小笠原・台湾などに自生。葉は羽状複葉で、往々頂に巻鬚まきひげがあり、小葉は楕円形。花は淡紅色で、早春開き、長さ1メートルに及ぶ莢さやを生ずる。種子は扁球形、直径約6センチメートル、暗褐色で甚だ堅く、印籠・楊枝入などに作る。モダマヅル。榼藤子こうとうし

も‐の‐はな【藻の花】🔗🔉

も‐の‐はな藻の花】 湖や沼に生ずる淡水藻の花。夏、水面に出て葉の間に淡黄緑や白色の小さい花をつける。〈[季]夏〉

も‐は【藻葉】🔗🔉

も‐は藻葉】 藻の古語。祝詞、祈年祭「沖つ―、辺つ―に至るまでに」

も‐ば【藻場】🔗🔉

も‐ば藻場】 海底にコンブ・ホンダワラ・アマモなどの藻が繁茂しているところ。ホンダワラが密生するガラモ場、アマモが密生するアマモ場がある。魚介類が集まる。→海中林

もふし‐つかふな【藻臥束鮒】🔗🔉

もふし‐つかふな藻臥束鮒】 藻の中にひそむ1束(握った拳の小指から人差指までの長さ、約2寸5分)の鮒。また、河内国藻伏産の鮒ともいう。万葉集4「吾が漁すなどれる―」

[漢]藻🔗🔉

 字形  筆順 〔艹部16画/19画/常用/3384・4174〕 〔音〕ソウ〈サウ〉(漢) 〔訓〕 [意味] ①水中に生える草。も。「藻類・海藻」 ②美しい模様。あや。かざり。「藻翰そうかん」。詩歌・文章の修辞の言葉。「文藻・詞藻」 ③しなさだめする。「品藻・藻鑑」 [解字] 形声。「艹」+音符「澡」(=表面を洗い流す。表面に浮かぶ)。水面に浮かぶ草の意。 [下ツキ 蘊藻・海藻・褐藻・珪藻・才藻・詞藻・水藻・品藻・文藻・緑藻

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