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な【那】🔗🔉

】 梵語の音訳字。

なか【那珂】(地名)🔗🔉

なか那珂】 ①茨城県北部、那珂川流域に位置する郡名。 ②茨城県中北部、那珂台地の中央に位置する市。稲作・野菜栽培が盛ん。住宅地化が進展。人口5万5千。

なか【那珂】(姓氏)🔗🔉

なか那珂】 姓氏の一つ。 ⇒なか‐みちよ【那珂通世】

なか‐がわ【那珂川】‥ガハ🔗🔉

なか‐がわ那珂川‥ガハ 関東地方北東部の川。栃木県北部の茶臼岳に発し、水戸平野を貫流して、茨城県ひたちなか市で太平洋に注ぐ。長さ150キロメートル。 那珂川 撮影:関戸 勇

なか‐がわ【那賀川】‥ガハ🔗🔉

なか‐がわ那賀川‥ガハ 徳島県南東部を流れる川。剣山に発源し、紀伊水道に注ぐ。長さ125キロメートル。

なか‐みちよ【那珂通世】🔗🔉

なか‐みちよ那珂通世】 東洋史学者。旧姓、藤村。盛岡生れ。日本・朝鮮・中国の古代史を研究、神武紀元の誤りを指摘し、また蒙古史を開拓。著「支那通史」「成吉思汗実録」「外交繹史」など。(1851〜1908) ⇒なか【那珂】

なかみなと【那珂湊】🔗🔉

なかみなと那珂湊「ひたちなか」参照。

なご‐じ【那古寺】🔗🔉

なご‐じ那古寺】 千葉県館山市にある真言宗の寺。717年(養老1)行基の創建と伝え、円仁の再興になるといわれる。坂東三十三所第33番の札所。なこでら。

なご‐の‐うみ【那古の海】🔗🔉

なご‐の‐うみ那古の海】 大阪市住吉区の、今は陸地となった海浜。(歌枕)

なす【那須】🔗🔉

なす那須】 栃木県北東端、那珂川上流域一帯の地域名。那須温泉郷があり、行楽地として塩原とともに名高い。保養地として発展。

なす‐かざんたい【那須火山帯】‥クワ‥🔗🔉

なす‐かざんたい那須火山帯‥クワ‥ 北海道駒ヶ岳に始まり、奥羽地方を貫いて長野県北東部の諸火山に至る火山帯をいった語。八甲田山・蔵王・磐梯山・赤城山などが属する。

なすからすやま【那須烏山】🔗🔉

なすからすやま那須烏山】 栃木県東部の市。那珂川が貫流する丘陵地帯で、自然・景観に恵まれる。「山あげ祭」は重要無形民俗文化財。人口3万1千。

なすこくぞう‐の‐ひ【那須国造碑】‥ザウ‥🔗🔉

なすこくぞう‐の‐ひ那須国造碑‥ザウ‥ 古代の三碑の一つ。栃木県大田原市の笠石神社にある。碑は頭上に1石を置き笠状。高さ1.2メートル、幅48センチメートル。碑文は隷書風の楷書。700年に没した那須国造韋提いでの頌徳の碑。なすのくにのみやつこのひ。

なすしおばら【那須塩原】‥シホ‥🔗🔉

なすしおばら那須塩原‥シホ‥ 栃木県北部の市。那須野ヶ原の北西一帯を占め、塩原温泉郷・板室温泉・那須黒磯温泉などがある。人口11万5千。

なす‐しちとう【那須七党】‥タウ🔗🔉

なす‐しちとう那須七党‥タウ 中世、下野国那須郡の武士団。那須氏を中心に、蘆野・千本・福原・伊王野・大関・大田原の七氏。那須七騎。那須衆。

なす‐だけ【那須岳】🔗🔉

なす‐だけ那須岳】 栃木県北部、福島県境に近い那須火山帯中の活火山。主峰の茶臼岳は複式成層火山で標高1915メートル。噴火口は2、ほかに多数の小孔がある。山麓には温泉が多い。那須山。 茶臼岳 提供:オフィス史朗

なすの【那須野】🔗🔉

なすの那須野】 ①(→)那須野ヶ原なすのがはらに同じ。 ②山田流箏曲。山田検校作曲。1807年(文化4)初演の歌舞伎「三国妖婦伝」の箏曲化。内容は、那須野で殺生石と化した玉藻前たまものまえの、在りし日の追憶。 ⇒なすの‐が‐はら【那須野ヶ原】 ⇒なすの‐がみ【那須野紙】

なすの‐が‐はら【那須野ヶ原】🔗🔉

なすの‐が‐はら那須野ヶ原】 栃木県北部、那須岳の南方、那珂川の上流および箒川沿岸の原野。明治中期以後開拓が行われ、現在は工業地化も進む。 ⇒なすの【那須野】

なすの‐がみ【那須野紙】🔗🔉

なすの‐がみ那須野紙】 那珂川流域の栃木県那須野の烏山(現、那須鳥山市)から産出する和紙。烏山紙。雨月物語2「―のいたう古びて文字もむら消して」 ⇒なすの【那須野】

なす‐の‐よいち【那須与一】🔗🔉

なす‐の‐よいち那須与一】 鎌倉初期の武士。下野那須の人。与市・余一・余市とも。名は宗高。1185年(元暦2)屋島の戦に、平家方の小舟に立てた扇の的を射落として名をあげた話で知られる。生没年未詳。

なた‐でら【那谷寺】🔗🔉

なた‐でら那谷寺】 石川県小松市にある真言宗の寺。717年(養老1)泰澄の創立と伝える。初め岩屋寺と称。那谷の観音。 那谷寺 撮影:新海良夫

なち【那智】🔗🔉

なち那智】 和歌山県東牟婁むろ郡那智勝浦町の一地区。那智の滝・熊野那智大社・青岸渡寺せいがんとじがある。吉野熊野国立公園の一部。

なち‐ぐろ【那智黒】🔗🔉

なち‐ぐろ那智黒】 (和歌山県那智地方に産出したからいう)黒色の特に硬質な粘板岩。試金石・碁石・硯石すずりいしに用い、浜の小石は庭の敷砂利とした。那智石。書言字考節用集「試金石、ツケイシ・ナチグロ」

なち‐の‐かんのん【那智の観音】‥クワンオン🔗🔉

なち‐の‐かんのん那智の観音‥クワンオン 青岸渡寺せいがんとじの俗称。

なち‐の‐たき【那智の滝】🔗🔉

なち‐の‐たき那智の滝】 和歌山県東牟婁むろ郡那智勝浦町、那智山南腹にある滝。那智四十八滝中の最大の滝で、那智の信仰・修行と観光の中心。那智川の上流、標高約300メートルの絶壁にかかり、落差約130メートル、幅9〜13メートル。 那智の滝と三重塔 撮影:山梨勝弘

な‐の‐おおつ【那大津】‥オホツ🔗🔉

な‐の‐おおつ那大津‥オホツ 博多はかたの古名。なのつ。

な‐の‐つ【那津】🔗🔉

な‐の‐つ那津】 博多はかたの古名。

なは【那覇】🔗🔉

なは那覇】 沖縄本島南西部、東シナ海に面する市。沖縄県の県庁所在地。太平洋戦争中に焦土と化し、戦後米軍の沖縄占領中は軍政府、のちに民政府・琉球政府がおかれた。市の東部、首里しゅりには再建した首里城など史跡が多い。人口31万2千。

な‐へん【那辺・奈辺】🔗🔉

な‐へん那辺・奈辺】 (「那」は疑問や不定の意を表す)どのへん。どのあたり。「問題は―にありや」

なも【南無・那謨】🔗🔉

なも南無・那謨(→)「なむ」に同じ。源氏物語夕顔「―当来導師とぞをがむなる」

なゆた【那由他・那由多】🔗🔉

なゆた那由他・那由多】 ①〔仏〕(梵語nayuta)古代インドの数の単位。極めて大きな数量。千万または千億に当たるなど、諸説がある。 ②数の単位。10の60乗。一説に10の72乗。(塵劫記)

ならえん【那羅延】🔗🔉

ならえん那羅延】 〔仏〕(梵語Nārāyaṇa)悪を排し善を守護する仏法の守護神。那羅延金剛ともいい、密迹みっしゃく金剛と共に二王(仁王)ともされる。元来、ヴィシュヌ神の異名。那羅延天。

ならんだ【那爛陀】🔗🔉

ならんだ那爛陀⇒ナーランダー

なわ‐かっしょ【那波活所】‥ハクワツ‥🔗🔉

なわ‐かっしょ那波活所‥ハクワツ‥ (姓はナバとも)江戸初期の儒学者。字は道円。播磨の富商の子。藤原惺窩せいかの門に入り、紀州藩儒となる。藤門四家とうもんしかの一人。著「人君明暗図説」「活所遺稿」など。(1595〜1648) ⇒なわ【那波】

なわ‐ろどう【那波魯堂】‥ハ‥ダウ🔗🔉

なわ‐ろどう那波魯堂‥ハ‥ダウ (姓はナバとも)江戸中期の儒学者。那波活所かっしょの後裔。姫路の人。京都の岡白駒おかはっくに古学を学び、のちに朱子学を信奉。晩年は徳島藩儒。著「学問源流」など。(1727〜1789) ⇒なわ【那波】 ○縄を入れるなわをいれる 田畑を測量するために縄張をする。縄入れをする。 ⇒なわ【縄】 ○縄を打つなわをうつ ①縄張をする。 ②縄入れをする。田畑を測量する。 ③縄を掛けてしばる。 ⇒なわ【縄】 ○縄を掛けるなわをかける ①縄でしばる。「積み荷に―」 ②罪人を捕らえる。捕縛ほばくする。お縄にする。 ⇒なわ【縄】 ○縄を結ぶなわをむすぶ ⇒けつじょう(結縄) ⇒なわ【縄】 ○名を揚げるなをあげる 名声を世にあらわす。有名になる。「身を立て―」 ⇒な【名】 ○名を埋むなをうずむ [漢書翟方進伝]名を知られないようにする。名を残さない。 ⇒な【名】 ○名を売るなをうる [後漢書逸民伝序]名が世間に知れ渡るようにする。虚名を世間にひろめる。売名。 ⇒な【名】 ○名を得るなをえる 名声を得る。有名になる。源氏物語紅葉賀「この世に名をえたる舞のをのこども」 ⇒な【名】 ○名を惜しむなをおしむ 名前や名声が汚れるのを残念に思う。万葉集12「名を惜しみ人に知らえず恋ひ渡るかも」 ⇒な【名】 ○名を折るなをおる なおれとなる。名誉をきずつける。名をけがす。堀河百首「いかにして名折るばかりにこらしめむ」 ⇒な【名】 ○名を借りるなをかりる ①他人の名義を用いる。 ②自分の行為を正当化するための口実とする。「視察に名を借りた慰安旅行」 ⇒な【名】 ○名を腐すなをくたす 名誉をけがす。評判をおとす。源氏物語絵合「業平が名をやくたすべき」 ⇒な【名】 ○名を汚すなをけがす 名誉・名声に反する行いをして、評判をおとす。「母校の―」 ⇒な【名】 ○名を沈むなをしずむ (→)「名を腐くたす」に同じ。源氏物語絵合「伊勢をの海士あまの名をや沈めむ」 ⇒な【名】 ○名を雪ぐなをすすぐ 汚名をすすぐ。名誉を回復する。「名をそそぐ」とも。 ⇒な【名】 ○名を捨てて実を取るなをすててじつをとる 名声よりも実利をえらぶ。体面や名目については譲っても実質を得る方がよいということ。 ⇒な【名】 ○名を正すなをただす ①正邪を判断する。源氏物語須磨「名をばただすの神にまかせて」 ②[論語子路]君臣・父子などの名分を正しくする。 ⇒な【名】 ○名を立てるなをたてる ①名声を揚げる。万葉集19「ますらをは名をし立つべし」 ②評判を立てる。源氏物語柏木「あるまじき名をも立ち、我も人も安からぬ乱れ出でくるやうも」 ⇒な【名】 ○名を保つなをたもつ 名声を保持する。千載和歌集釈教「嬉しくぞ―だに仇ならぬみのりの花に実を結びける」 ⇒な【名】 ○名を竹帛に垂るなをちくはくにたる [後漢書鄧禹伝](竹帛は書物、転じて歴史)名を史上に留めて永く後世に伝える。歴史に残るような功績を立てる。功名を竹帛に垂る。 ⇒な【名】 ○名を散らすなをちらす 名声を世に知らせる。また、浮き名を立てる。源氏物語紅梅「花もえならぬ名をや散らさむ」 ⇒な【名】 ○名を釣るなをつる [管子法法]名声を得ようとする。虚名を売る。新葉和歌集「代々の跡に名をのみ釣りてかひなきは」 ⇒な【名】 ○名を遂げるなをとげる 名声を十分にあげる。新撰六帖2「名を遂げてこそ入りこもるなれ」 ⇒な【名】 ○名を留めるなをとどめる (→)「名を残す」に同じ。新古今和歌集「名をだにもさは留めおきて」。「歴史に―」 ⇒な【名】 ○名を取るなをとる 評判を取る。有名になる。源氏物語明石「世に名を取れる人々」 ⇒な【名】 ○名を流すなをながす 名声を世に伝わらせる。評判を立てる。竹取物語「汝らが君の使と名を流しつ」 ⇒な【名】 ○名を成すなをなす [易経繋辞下]よい評判を立てられて有名になる。「画家として―」 ⇒な【名】 ○名を偸むなをぬすむ 実力がないのに、名声を得る。 ⇒な【名】 ○名を残すなをのこす 歴史に残るような功績を立てる。名をとどめる。源氏物語絵合「名を残しける古き心をいふに」。「末代に―」 ⇒な【名】 ○名を辱めるなをはずかしめる 名声をきずつける。「親の―」 ⇒な【名】 ○名を馳せるなをはせる 名が広く知られる。「画壇の奇才として名を馳せた」 ⇒な【名】 ○名を振るうなをふるう 名声をひびかせる。賀茂保憲女集「かしこき鷹と名をふるひ」 ⇒な【名】

ノヤン【noyan モンゴル・那顔】🔗🔉

ノヤンnoyan モンゴル・那顔】 モンゴル遊牧社会で部族長など上層部に属する者の呼称。「官人」「首領」などの意にも用いられたが、モンゴル帝国の成立後は貴族階級を指した。

[漢]那🔗🔉

 字形 〔阝(右)部4画/7画/人名/3865・4661〕 [] 字形 〔阝(右)部4画/7画〕 〔音〕ナ(呉) 〔訓〕いかん・なんぞ (名)とも・やす [意味] ①疑問・反語の助字。いかん。いかんぞ。なんぞ。「棄甲則那=甲を棄つれば則すなわちいかん」〔春秋左氏伝〕「那何いかん」 ②どれ。どの。「那辺」 ▷本字は。サンスクリットの音訳字としても用いる。「檀那だんな・旦那だんな・刹那せつな」。現代中国語では「あの」「あれ」の意。

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