複数辞典一括検索+
かきべ【部曲・民部】🔗⭐🔉
かきべ【部曲・民部】
大和時代の部べの一種で、豪族の私有民。蘇我部・大伴部などと豪族の氏うじに部の字を加えて名字とする。大化改新で廃止。かきのたみ。雄略紀「大連おおむらじ等―広く大きにして」→部民べみん
こ‐とり【部領】🔗⭐🔉
こ‐とり【部領】
(コトトリ(事執)の約)
①一部属の長。推古紀「粟田細目臣あわたのほそめのおみを前さきの―とす」
②(→)木鳥もくちょうに同じ。
③傀儡くぐつの長。遊女を率いる者。能因本枕草子とりもたるもの「くぐつの―」
⇒ことり‐づかい【部領使】
ことり‐づかい【部領使】‥ヅカヒ🔗⭐🔉
ことり‐づかい【部領使】‥ヅカヒ
①東国の防人さきもりが筑紫の守備に交替の時、国司の官人が命ぜられてこれを引率した使。万葉集20「相模国の防人の―の守かみ」
②古代、7月の相撲すまいの節会に、国々の力士を召し出すために、朝廷から諸国に遣わされた使者。夕顔の花をかざしにしたという。万葉集5「相撲の―に因りて」
⇒こ‐とり【部領】
ぶ【部】🔗⭐🔉
ぶ【部】
①分けること。分けた一区分。「昼の―」
②官庁・会社などの業務組織の区分の一つ。普通、課の上、局の下に位する。
③歳入歳出の予算または決算上の区分の一つ。部の下を款かん・項などに分ける。
④学校・会社などでの同好の者の集まり。「野球―」
⑤書物の数を表すのに用いる語。
㋐冊さつ。
㋑数冊合わせて完結する書籍をまとめて数える語。「1―、5冊」
ぶ‐あつ・い【分厚い・部厚い】🔗⭐🔉
ぶ‐あつ・い【分厚い・部厚い】
〔形〕
相当に厚みがある。「―・い本」
ぶ‐い【部位】‥ヰ🔗⭐🔉
ぶ‐い【部位】‥ヰ
全体に対する部分の位置。
ぶ‐いん【部員】‥ヰン🔗⭐🔉
ぶ‐いん【部員】‥ヰン
部を構成する一員。部に属する人。
ぶ‐か【部下】🔗⭐🔉
ぶ‐か【部下】
ある人の下に属し、その命令・指示を受けて行動する人。配下。てした。
ぶ‐がい【部外】‥グワイ🔗⭐🔉
ぶ‐がい【部外】‥グワイ
その団体や部署にかかわりのない立場。局外。「―者」「―秘」
○深い川は静かに流れるふかいかわはしずかにながれる
思慮深い人は無意味に騒ぎたてることなく、悠然と行動するというたとえ。
⇒ふか・い【深い】
ぶ‐かつ【部活】‥クワツ🔗⭐🔉
ぶ‐かつ【部活】‥クワツ
部活動の略。「―で遅くなる」
ぶ‐かつどう【部活動】‥クワツ‥🔗⭐🔉
ぶ‐かつどう【部活動】‥クワツ‥
文化・スポーツなどの特定の興味・関心を集団的に追究する児童・生徒の自治的な教科外活動。部活。クラブ活動。
ぶ‐きょく【部局】🔗⭐🔉
ぶ‐きょく【部局】
①官庁などの事務のある部分を受け持つ局。また、局や部・課の総称。
②一部分。局部。
ぶ‐ざい【部材】🔗⭐🔉
ぶ‐ざい【部材】
建築などで、構造の部分をなす材。構成材。
ぶ‐しつ【部室】🔗⭐🔉
ぶ‐しつ【部室】
部のための部屋。
ぶ‐しゅ【部首】🔗⭐🔉
ぶ‐しゅ【部首】
(漢字を分類した各部の冒頭の文字の意)漢字の字書において、漢字を字画構成の上から分類・配列する場合、その基準となる各部の共通する構成部分。「流」「浄」などの字は、部首「水」に属する類。
ぶ‐しゅ【部衆】🔗⭐🔉
ぶ‐しゅ【部衆】
部下のものども。ぶしゅう。浄瑠璃、聖徳太子絵伝記「馬は観音の―」
ぶ‐しょ【部署】🔗⭐🔉
ぶ‐しょ【部署】
役目を割り当てること。また、割り当てられた役目。持場。「―につく」
ぶ‐しょう【部将】‥シヤウ🔗⭐🔉
ぶ‐しょう【部将】‥シヤウ
一部隊の将。
ぶ‐すう【部数】🔗⭐🔉
ぶ‐すう【部数】
書物・雑誌・新聞など、部で数えるものの数。「発行―」
ぶ‐ぞく【部族】🔗⭐🔉
ぶ‐ぞく【部族】
(tribe)人種・言語・文化などの特徴を共有し、一定の地域内に住んで同族意識をもつ集団。文明に属するとされる集団には使わず、未開とされる地域の集団に適用されてきたという点で偏見を含む用語。
ぶ‐ぞく【部属】🔗⭐🔉
ぶ‐ぞく【部属】
①部に分かれて、それに付属すること。
②手下。部下。
ぶ‐たい【部隊】🔗⭐🔉
ぶ‐たい【部隊】
①軍の一部をなす隊。指揮者に統率された軍人の集団。
②集団的な行動をとる人の集まり。「買出し―」
ぶ‐だて【部立】🔗⭐🔉
ぶ‐だて【部立】
部類あるいは部門に分けること。
ぶ‐ちょう【部長】‥チヤウ🔗⭐🔉
ぶ‐ちょう【部長】‥チヤウ
部の最高責任者。
ぶ‐ない【部内】🔗⭐🔉
ぶ‐ない【部内】
①その部のうち。ある関係者の間。
②令制での地方行政区画の内。
ぶは‐ぶっきょう【部派仏教】‥ケウ🔗⭐🔉
ぶは‐ぶっきょう【部派仏教】‥ケウ
仏滅後100年頃、仏教教団は進歩的な大衆だいしゅ部と保守的な上座部とに分裂し、その後数百年の間に約20派となった。これら諸派の仏教を部派仏教という。大乗の立場からは小乗として批判された。現在の南伝仏教は部派仏教の一つである上座部の流れを汲む。
ぶ‐ひん【部品】🔗⭐🔉
ぶ‐ひん【部品】
部分品の略。「自動車の―」
ぶ‐ぶん【部分】🔗⭐🔉
ぶ‐ぶん【部分】
①着目する全体の中を分けて考えた一つ。全体の中の一カ所。「この―を直せばよくなる」
②〔数〕全体の中に含まれているもの。全体それ自身も部分の一つと見る。特に全体それ自身を含まない場合には真部分という。
⇒ぶぶん‐おん【部分音】
⇒ぶぶん‐かんし【部分冠詞】
⇒ぶぶん‐しゅうごう【部分集合】
⇒ぶぶん‐しょく【部分食・部分蝕】
⇒ぶぶん‐てき【部分的】
⇒ぶぶんてき‐かくじっけん‐きんし‐じょうやく【部分的核実験禁止条約】
⇒ぶぶん‐ひてい【部分否定】
⇒ぶぶん‐ひん【部分品】
⇒ぶぶん‐ようゆう【部分溶融】
⇒ぶぶん‐りん【部分林】
⇒ぶぶん‐れんごう【部分連合】
ぶぶん‐おん【部分音】🔗⭐🔉
ぶぶん‐おん【部分音】
〔理〕(→)上音じょうおんに同じ。
⇒ぶ‐ぶん【部分】
ぶぶん‐かんし【部分冠詞】‥クワン‥🔗⭐🔉
ぶぶん‐かんし【部分冠詞】‥クワン‥
(article partitif フランス)冠詞の一つ。不可算名詞に付け、その名詞概念によって頭に浮かべたものの全体でなく、そこで具体的に問題となっている物事を表す。フランス語のdu, de laの類。
⇒ぶ‐ぶん【部分】
ぶぶん‐しゅうごう【部分集合】‥シフガフ🔗⭐🔉
ぶぶん‐しゅうごう【部分集合】‥シフガフ
〔数〕二つの集合A、Bにおいて、Bの要素がすべてAの要素であるとき、BはAの部分集合、あるいはBはAにふくまれるといい、A⊃Bと表す。
⇒ぶ‐ぶん【部分】
ぶぶん‐しょく【部分食・部分蝕】🔗⭐🔉
ぶぶん‐しょく【部分食・部分蝕】
日食・月食で、太陽または月の一部分だけ欠けて見える現象。分食。↔皆既食。
⇒ぶ‐ぶん【部分】
ぶぶん‐てき【部分的】🔗⭐🔉
ぶぶん‐てき【部分的】
全体の中の一部分に関するさま。「―に手を加える」
⇒ぶ‐ぶん【部分】
ぶぶんてき‐かくじっけん‐きんし‐じょうやく【部分的核実験禁止条約】‥デウ‥🔗⭐🔉
ぶぶんてき‐かくじっけん‐きんし‐じょうやく【部分的核実験禁止条約】‥デウ‥
(Partial Test Ban Treaty)大気圏内・宇宙空間・水中での核兵器実験を禁止する条約。1963年米・英・ソ連が調印。地下実験は禁止しない。PTBT→包括的核実験禁止条約。
⇒ぶ‐ぶん【部分】
ぶぶん‐ひてい【部分否定】🔗⭐🔉
ぶぶん‐ひてい【部分否定】
〔言〕陳述内容や対象の全体ではなく、その一部に関する否定。「必ずしも…ない」「すべてが…ではない」の類。
⇒ぶ‐ぶん【部分】
ぶぶん‐ひん【部分品】🔗⭐🔉
ぶぶん‐ひん【部分品】
機械の或る部分を構成する品。部品。
⇒ぶ‐ぶん【部分】
ぶぶん‐ようゆう【部分溶融】🔗⭐🔉
ぶぶん‐ようゆう【部分溶融】
岩石のような多種物質の混合体で、全部溶融する温度より低い温度で、ある種の物質だけが溶融している状態。部分融解。
⇒ぶ‐ぶん【部分】
ぶぶん‐りん【部分林】🔗⭐🔉
ぶぶん‐れんごう【部分連合】‥ガフ🔗⭐🔉
ぶぶん‐れんごう【部分連合】‥ガフ
単独で過半数の議席を有しない政権党が、政策課題ごとに野党の協力を得ること。
⇒ぶ‐ぶん【部分】
ぶ‐べつ【部別】🔗⭐🔉
ぶ‐べつ【部別】
幾つかの部に分類すること。ぶわけ。
ぶ‐めん【部面】🔗⭐🔉
ぶ‐めん【部面】
事物のある部分が持つ面。局面。「経済の―から分析する」
ぶ‐もん【部門】🔗⭐🔉
ぶ‐もん【部門】
全体を区分けしたおのおのの部分。「人文科学の各―」「―別ランキング」
ぶ‐らく【部落】🔗⭐🔉
ぶ‐らく【部落】
①比較的少数の家を構成要素とする地縁団体。共同体としてまとまりをもった民家の一群。村の一部。
②身分的・社会的に強い差別待遇を受けてきた人々が集団的に住む地域。江戸時代に形成され、その住民は1871年(明治4)法制上は身分を解放されたが、社会的差別は現在なお完全には根絶されていない。未解放部落。被差別部落。
⇒ぶらく‐かいほう‐うんどう【部落解放運動】
ぶらく‐かいほう‐うんどう【部落解放運動】‥ハウ‥🔗⭐🔉
ぶらく‐かいほう‐うんどう【部落解放運動】‥ハウ‥
部落2出身の人々に対する差別待遇の撤廃を目的とする社会運動。第二次大戦前には全国水平社をその組織母体とし、水平運動といった。
⇒ぶ‐らく【部落】
ぶ‐るい【部類】🔗⭐🔉
ぶ‐るい【部類】
①種類によって区分けすること。また、その区分け。部わけ。「和歌の―」「秀才の―に入る」
②仲間。狂言、釣狐「某が―眷属を残らず釣り取つて」
⇒ぶるい‐き【部類記】
ぶるい‐き【部類記】🔗⭐🔉
ぶるい‐き【部類記】
宮中での年中行事等、特定の内容の記事を古記録などから抜き出し部類分けしたもの。元服・御産・行幸などさまざまの部類記がある。
⇒ぶ‐るい【部類】
ぶ‐わけ【部分け】🔗⭐🔉
ぶ‐わけ【部分け】
雑多のものをいくつかの同類のものに分けること。部類分け。部別ぶべつ。
べ【部】🔗⭐🔉
べ【部】
大和政権下における人民支配の一方式。人民を居住地や職業によって新たな集団に編成して支配し、これを部と呼んだが、従来の支配方式である伴ともも、やがて部の一種と見られるに至った。大化改新で廃止。とも(部)。→部民べみん
へ‐きり【部切り】🔗⭐🔉
へ‐きり【部切り】
間をしきること。また、そのしきりの板。間仕切り。へりきり。日葡辞書「ヘキリヲスル」。浄瑠璃、博多小女郎波枕「間あいの―を小楯にて」
べ‐の‐たみ【部民】🔗⭐🔉
べ‐みん【部民】🔗⭐🔉
べ‐みん【部民】
大化改新以前における私有民の総称。朝廷全体に隷属するものを品部しなべ、天皇が皇族のために設定したものを子代こしろ・名代なしろ、諸豪族に隷属するものを部曲かきべという。大化改新ですべて廃止されることになったが、品部の一部は律令制官庁に配属されて残り、部曲は律令貴族の給与の一部である封戸ふこに変質した。べのたみ。ぶみん。
へ‐や【部屋】🔗⭐🔉
へ‐や【部屋】
①家の内で定まった人の用にあてる室。曹司ぞうし。曲房。宇津保物語祭使「冬は雪をつみて―につどへたること年重なりぬ」
②座敷。間ま。室。
③民家の寝室。ねま。
④物を入れる所。なんど。物置。落窪物語1「くるる戸の廂ひさし二間ある―の、酢・酒・魚などまさなくしたる―の」。「炭―」
⑤殿中の女中の居間。つぼね。
⑥江戸時代、諸大名の江戸屋敷で、小者こもの・人足などの詰所。
⑦召使女が妾となって室を賜ったもの。「お―様」
⑧相撲で、年寄(親方)が弟子を養成する所。力士はいずれかの部屋に分属する。
へや‐おや【部屋親】🔗⭐🔉
へや‐おや【部屋親】
江戸時代、部屋子を召し使う奥女中。
へや‐がしら【部屋頭】🔗⭐🔉
へや‐がしら【部屋頭】
江戸時代、諸大名の江戸屋敷の小者または人足などの親方。
へや‐がた【部屋方】🔗⭐🔉
へや‐がた【部屋方】
江戸時代、大名屋敷の奥女中に仕えた召使。浮世風呂3「いはねどしるき―風俗」
へや‐ぎ【部屋着】🔗⭐🔉
へや‐ぎ【部屋着】
室内でくつろいだ時に着る衣服。
へや‐ご【部屋子】🔗⭐🔉
へや‐ご【部屋子】
①部屋住みの子。親がかりの人。曹司ぞうし。
②江戸時代、奥女中に召し使われた小間使。部屋方がた。
③武家屋敷の奉公人の部屋にいる食客。
へや‐しゅう【部屋衆】🔗⭐🔉
へや‐しゅう【部屋衆】
室町時代、将軍の信任を得て近侍した武将で、毎夜順次に将軍の寝所で宿直した役。
へや‐ずみ【部屋住み】🔗⭐🔉
へや‐ずみ【部屋住み】
嫡男のまだ家督を相続しない間の身分。また、次男以下で分家・独立せず親や兄の家に在る者。曹司ぞうし住み。
へや‐もち【部屋持】🔗⭐🔉
へや‐もち【部屋持】
部屋持女郎の略。吉原で、自分の部屋を持っている遊女。部屋を持たない新造女郎の進級したもの。座敷持の下位。
へや‐わり【部屋割り】🔗⭐🔉
へや‐わり【部屋割り】
宿泊者などの、部屋の割当てを決めること。
[漢]部🔗⭐🔉
部 字形
筆順
〔阝(右)部8画/11画/教育/4184・4974〕
〔音〕ブ(呉) ホウ(漢)
〔訓〕べ
[意味]
①いくつかに分けたそれぞれ。「昼の部」「上の部の成績」「部分・部署・部隊・局部・全部・二部授業」
②官庁・会社などの業務組織の一区分。「本部・支部・人事部・運動部・吏部りぶ・りほう・部課長」
③書物のひとまとまり。「部数」「一部五巻」「大部の書」
▷大和朝廷時代、朝廷や豪族の支配下にある世襲の職能別集団を「部べ」という。「品部しなべ・語部かたりべ・部民べみん」
[解字]
形声。「阝」(=むらざと)+音符「
」(=剖。二つに分ける)。区分された地域の意。[
]は異体字。
[下ツキ
鞍部・一部・陰部・外部・学部・下部・患部・幹部・基部・胸部・刑部・局部・軍部・郡部・警部・頸部・後部・細部・残部・三部作・式部・市部・支部・主部・上部・深部・全部・前部・膳部・大部・恥部・臀部・頭部・内部・入部・背部・腹部・本部・民部・面部・腰部・吏部・両部・六十六部・六部
[難読]
部曲かきべ・部屋へや




広辞苑に「部」で始まるの検索結果 1-66。