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いろ‐くず【鱗】‥クヅ🔗🔉

いろ‐くず‥クヅ ①うろこ。いろこ。〈倭名類聚鈔19〉 ②転じて、魚。「うろくづ」とも。夫木和歌抄4「さしでの磯に散りかかる花をかづかぬ―ぞなき」

いろこ【鱗】🔗🔉

いろこ】 ①魚のうろこ。古事記「魚鱗いろこのごと造れる宮室みや」 ②魚。いろくず。 ③頭の、ふけ。形状がうろこに似るからいう。〈倭名類聚鈔2⇒いろこ‐がた【鱗形】

いろこ‐がた【鱗形】🔗🔉

いろこ‐がた鱗形(→)「うろこがた」に同じ。 ⇒いろこ【鱗】

うろ‐くず【鱗】‥クヅ🔗🔉

うろ‐くず‥クヅ ①うろこ。〈伊京集〉 ②魚。魚類。いろくず。栄華物語御裳着「宇治河の底にしづめる―を網ならねどもすくひつるかな」

うろこ【鱗】🔗🔉

うろこ】 (古くは「いろこ」) ①生物、特に魚類・爬虫類の体表面を覆う固い小薄片。その起源・形態はさまざまで、蝶の類の翅ではキチン質の分泌物、魚類では真皮より形成される皮骨、爬虫類以上の高等動物では真皮の上に角質となった表皮。〈日葡辞書〉 ②「うろこ形」の略。また、三角の符牒。浮世床「稽古本の所所へ、〇まるいものや△うろこや、いろいろな切つかけをして」 ③紋所の名。鱗形をかたどったもの。→三鱗みつうろこ。 ④頭のふけ。 ⑤(鱗形の模様の衣装をつけた鬼女に因む)妻の罵称。 ⇒うろこ‐いし【鱗石】 ⇒うろこ‐がた【鱗形】 ⇒うろこ‐くぎ【鱗釘】 ⇒うろこ‐ぐも【鱗雲】 ⇒うろこ‐そうば【鱗相場】

うろこ‐いし【鱗石】🔗🔉

うろこ‐いし鱗石】 三角形の敷石。 ⇒うろこ【鱗】

うろこ‐がた【鱗形】🔗🔉

うろこ‐がた鱗形】 三角形を配列した文様。能楽では多く鬼女などの衣装に用いる。 鱗形 ⇒うろこ【鱗】

うろこ‐くぎ【鱗釘】🔗🔉

うろこ‐くぎ鱗釘】 三角状の小さく薄い金属片。ガラス窓などに用いる。葉鋲はびょう⇒うろこ【鱗】

うろこ‐ぐも【鱗雲】🔗🔉

うろこ‐ぐも鱗雲(→)鰯雲いわしぐもに同じ。〈[季]秋〉 鱗雲 撮影:高橋健司 ⇒うろこ【鱗】

うろこ‐そうば【鱗相場】‥サウ‥🔗🔉

うろこ‐そうば鱗相場‥サウ‥ 江戸時代、大坂堂島米市場で行われた相場。 ⇒うろこ【鱗】

こけ【鱗】🔗🔉

こけ】 うろこ。こけら。誹風柳多留14「赤味噌に―が浮いててのめるなり」

こけ‐さなみ【鱗小波】🔗🔉

こけ‐さなみ鱗小波】 こまかに寄せるさざなみ。山家集「杣くだすまくにが奥の河上にたつきうつべし―よる」

こけ‐ひき【鱗引き】🔗🔉

こけ‐ひき鱗引き】 魚のうろこを取り除くための器具。うろこ引き。うろこ取り。

こけら【鱗】🔗🔉

こけら】 うろこ。こけ。

りん‐うん【鱗雲】🔗🔉

りん‐うん鱗雲】 うろこ状の雲。うろこぐも。いわしぐも。

りん‐が【鱗芽】🔗🔉

りん‐が鱗芽】 オニユリやヤマノイモなどにある腋芽で、養分を蓄えて肥厚し、地に落ちて発芽繁殖するもの。

りん‐かい【鱗介】🔗🔉

りん‐かい鱗介】 魚類と貝類。魚介。

りん‐けい【鱗形】🔗🔉

りん‐けい鱗形】 うろこに似た形。うろこがた。

りん‐けい【鱗茎】🔗🔉

りん‐けい鱗茎】 地下茎の一種。著しく短縮した茎の周囲に多量の養分を貯えて厚くなった葉が多数重なって、球形・楕円形または卵形をしたもの。ユリ根・タマネギの類。 ⇒りんけい‐さい【鱗茎菜】

りんけい‐さい【鱗茎菜】🔗🔉

りんけい‐さい鱗茎菜】 鱗茎を食用とする野菜。食用ユリ・タマネギ・ラッキョウなど。 ⇒りん‐けい【鱗茎】

りん‐けいせき【鱗珪石】🔗🔉

りん‐けいせき鱗珪石】 二酸化ケイ素からなる単斜晶系の鉱物。白色ないし無色透明、六角鱗片状結晶。火山岩中に多く産出。石英の多形の一つ。

りん‐じ【鱗次】🔗🔉

りん‐じ鱗次】 鱗うろこのように並びつづくこと。

りん‐じょう【鱗状】‥ジヤウ🔗🔉

りん‐じょう鱗状‥ジヤウ うろこのような形状。

りんし‐るい【鱗翅類】🔗🔉

りんし‐るい鱗翅類】 チョウ目のこと。翅はねと体とは鱗粉で被われる。

りん‐せつ【鱗屑】🔗🔉

りん‐せつ鱗屑】 白癬・乾癬などにより、皮膚表面の角質細胞が糠ぬか状にはがれ落ちるもの。

りん‐ぞく【鱗族】🔗🔉

りん‐ぞく鱗族】 うろこのある一族、即ち魚類。魚族。

りん‐ちゅう【鱗虫】🔗🔉

りん‐ちゅう鱗虫】 うろこのある虫。へびなどの称。

りん‐ぴ【鱗被】🔗🔉

りん‐ぴ鱗被】 イネ科植物の花にあり、雄しべと互生する小鱗片。花被に相当し、二つまたは三つある。小鱗。

りん‐ぷん【鱗粉】🔗🔉

りん‐ぷん鱗粉】 チョウ・ガの翅はねなどにある微小な鱗うろこ状の付属物。毛が変形したものとされる。

りん‐ぺん【鱗片】🔗🔉

りん‐ぺん鱗片】 鱗うろこの細片。鱗状をした細片。 ⇒りんぺん‐よう【鱗片葉】

りんぺん‐よう【鱗片葉】‥エフ🔗🔉

りんぺん‐よう鱗片葉‥エフ ①鱗片状の葉。ユリ・タマネギなどの鱗茎をつくる多肉の葉。鱗葉。 ②(→)芽鱗がりんに同じ。 ⇒りん‐ぺん【鱗片】

りん‐ぼく【鱗木】🔗🔉

りん‐ぼく鱗木】 ヒカゲノカズラ類の化石シダ植物。石炭紀の巨大森林樹の代表種の一つで、高さ数十メートル。幹には菱形の模様が並び、鱗うろこで覆われたように見える。世界の良質石炭のもとになった主要な植物の一つ。レピドデンドロン。 鱗木 撮影:冨田幸光

りん‐もう【鱗毛】🔗🔉

りん‐もう鱗毛】 多数の細胞から成り、楯状・鱗うろこ状をなし、茎・葉などの面を蔽いこれを保護する小毛。グミの葉、シダなどに生じる。

りん‐よう【鱗葉】‥エフ🔗🔉

りん‐よう鱗葉‥エフ (→)鱗片葉1に同じ。

りん‐よく【鱗翼】🔗🔉

りん‐よく鱗翼】 魚類と鳥類。〈日葡辞書〉

[漢]鱗🔗🔉

 字形 〔魚部12画/23画/4658・4E5A〕 〔音〕リン(呉)(漢) 〔訓〕うろこ [意味] ①魚などの体をおおう、うすくてかたい外皮。うろこ。こけら。「魚鱗・銀鱗・逆鱗げきりん・鱗翅りんし・片鱗」 ②魚類。うろくず。「鱗介」 ▷は異体字。

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