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きつねものがたり【狐物語】🔗⭐🔉
きつねものがたり【狐物語】
(Roman de Renart フランス)12世紀晩期〜13世紀中葉、フランスに生まれた口誦の動物叙事詩群の総称。狐ルナールと狼イザングランの確執を主軸とし、各挿話(枝編)は独立の筋を有し、28編が現存。12世紀末よりヨーロッパ各地に類似の物語が輩出。日本では、ライネケ狐を主人公とするゲーテの同名の翻案叙事詩によって知られている。
じっけん‐しょうせつ【実験小説】‥セウ‥🔗⭐🔉
じっけん‐しょうせつ【実験小説】‥セウ‥
(roman expérimental フランス)
①作家が自然科学者のような態度で人生を観察し、その実験にまで及ぶことをめざした小説。ゾラが唱えた小説論で、日本には1889年(明治22)森鴎外が紹介。1902年頃の永井荷風・小栗風葉・小杉天外らの小説に影響を与えた。
②実験的かつ前衛的な手法を用いた現代小説。
⇒じっ‐けん【実験】
たいが‐しょうせつ【大河小説】‥セウ‥🔗⭐🔉
たいが‐しょうせつ【大河小説】‥セウ‥
(roman-fleuve フランス)一群の人々の歴史を、数世代にわたって、社会的背景から書いた小説。20世紀前半に続出した。マルタン=デュ=ガールの「チボー家の人々」など。
⇒たい‐が【大河】
ばらものがたり【薔薇物語】🔗⭐🔉
ばらものがたり【薔薇物語】
(Roman de la Rose フランス)中世フランスの韻文寓喩物語。1230年頃ギヨーム=ド=ロリス(Guillaume de Lorris1210〜20頃〜1240以後)作の前編は中世騎士の愛の道を説き、75年頃ジャン=ド=マン(Jean de Meung1240頃〜1305頃)作の後編は社会批評を主とする諷刺的百科全書の趣を持つ。
○腹も身の内はらもみのうち
腹も身体の一部であるから、暴飲暴食をつつしめという戒め。
⇒はら【腹・肚】
ヤコブソン【Roman Jakobson】🔗⭐🔉
ヤコブソン【Roman Jakobson】
言語学者。ロシア生れ。フォルマリズム詩学形成に努め、プラーグ言語学サークル創設に参画。1941年以降アメリカに移住。音韻論や記号論・詩学などの分野で貢献。(1896〜1982)
ルーマニア【Rumania; Romania・羅馬尼亜】🔗⭐🔉
ルーマニア【Rumania; Romania・羅馬尼亜】
(「ローマ人の住む地」の意)バルカン半島北東部にある国。14世紀ワラキア・モルダヴィア両公国が建設され、オスマン帝国の支配下にあったが、18世紀以降ロシアの勢力が進出、19世紀半ば両公国合併、ベルリン会議で独立が承認され、1881年ルーマニア王国が成立。第二次大戦でソ連に敗れ、1947年人民共和国、ついで65年社会主義共和国。東欧民主化のなかで、89年チャウシェスク独裁政権が崩壊、国名を「ルーマニア」と改め共和国となる。2007年EU加盟。農業国。言語はルーマニア語。面積23万8000平方キロメートル。人口2168万4千(2004)。首都ブカレスト。→ヨーロッパ(図)。
⇒ルーマニア‐ご【ルーマニア語】
ローマ‐カトリック‐きょうかい【ローマカトリック教会】‥ケウクワイ🔗⭐🔉
ローマ‐カトリック‐きょうかい【ローマカトリック教会】‥ケウクワイ
(Roman Catholic Church)ローマ教皇を最高統治者とし、全世界に信徒10億余を擁する世界最大のキリスト教会。日本での開教は1549年(天文18)。公教会。天主教会。→カトリック。
⇒ローマ【Roma・羅馬】
ローマきょうこう‐ちょう【ローマ教皇庁】‥ケウクワウチヤウ🔗⭐🔉
ローマきょうこう‐ちょう【ローマ教皇庁】‥ケウクワウチヤウ
(Roman Curia)教皇を中心に全世界のカトリック教会を統治し教導する、教会の中央最高機関。ヴァチカン市国にある。ローマ聖庁。法王庁。
⇒ローマ【Roma・羅馬】
ローマナイズ【romanize】🔗⭐🔉
ローマナイズ【romanize】
ローマ字で書き表すこと。ローマ字化。
ローマンス【romance】🔗⭐🔉
ローマンス【romance】
⇒ロマンス
ローマン‐たい【ローマン体】🔗⭐🔉
ローマン‐たい【ローマン体】
(roman type)欧文活字基本書体の一つ。横線と右から左への斜線は細く、縦線と左から右への斜線は太い。→イタリック
ロマネスク【Romanesque】🔗⭐🔉
ロマネスク【Romanesque】
中世、11世紀から12世紀中葉にかけて南フランスをはじめ西ヨーロッパ諸国に行われた建築・彫刻・絵画の様式。ゴシック様式に先だち、教会建築を中心とし、古代ローマやゲルマンの諸要素と共に、東方趣味の影響をも受けている。
ロマン【roman フランス】🔗⭐🔉
ロマン【roman フランス】
①近代にロマンス語で書かれた、伝奇的要素の多い散文物語。
②一般に、長編小説。
③夢や冒険への憧れを満たす事柄。「男の―」
⇒ロマン‐しゅぎ【ロマン主義】
⇒ロマンは‐おんがく【ロマン派音楽】
ロマンシュ‐ご【ロマンシュ語】🔗⭐🔉
ロマンシュ‐ご【ロマンシュ語】
(Romansh)レト‐ロマン語の一つ。スイスの四つの公用語のうちの一つで、グラウビュンデン州で話される。
ロマンス【romance】🔗⭐🔉
ロマンス【romance】
(もとロマンス語で書かれた伝奇物語の意)
①恋物語。恋愛譚。また、恋愛事件。ローマンス。「二人の間の―」
②中世スペイン起源の物語的・抒情的な定型詩、およびその歌曲。放浪楽人によって伝承され、ルネサンス時代に創作歌曲として流行。
③18〜19世紀にフランス・ドイツなどで流行した抒情的・感傷的な物語を歌う有節詩と歌曲。オペラにも採り入れられ、器楽小品としても作られた。
⇒ロマンス‐カー
⇒ロマンス‐グレー
⇒ロマンス‐ご【ロマンス語】
⇒ロマンス‐シート
ロマンス‐カー🔗⭐🔉
ロマンス‐カー
(和製語romance car)ロマンス‐シートを設けた列車やバス。
⇒ロマンス【romance】
ロマンス‐グレー🔗⭐🔉
ロマンス‐グレー
(和製語romance grey)魅力的な中年男性の白髪まじりの頭髪。また、その髪の男性。
⇒ロマンス【romance】
ロマンス‐シート🔗⭐🔉
ロマンス‐シート
(和製語romance seat)劇場・乗物などで、男女二人が並んで腰かけるように作った座席。
⇒ロマンス【romance】
ロマンチシスト【romanticist】🔗⭐🔉
ロマンチシスト【romanticist】
①ロマンチシズムを奉ずる人。浪漫主義者。浪漫派。
②空想家。夢想家。
ロマンチシズム【romanticism】🔗⭐🔉
ロマンチシズム【romanticism】
①フランス大革命後19世紀初めにヨーロッパに展開された文学上・芸術上の思潮。ブルジョアの俗物性の支配する社会に反抗して、異郷や過去にユートピアを求め、個性・空想・形式の自由を強調した。文学ではスタール夫人・シャトーブリアン・バイロン・シェリー・ノヴァーリス・シュレーゲル兄弟、絵画ではドラクロア、音楽ではシューマン・ショパン・ベルリオーズらがその代表。日本では明治中期の「文学界」・明星派・スバル派などに展開。浪漫主義。
②夢や空想の世界にあこがれ、現実を逃避し、甘い情緒や感傷を好む傾向。
ロマンチック【romantic】🔗⭐🔉
ロマンチック【romantic】
①伝奇的。空想的。浪漫的。「―な物語」
②雰囲気などの甘美なさま。「―な夜」
⇒ロマンチック‐かいどう【ロマンチック街道】
ロマンチック‐かいどう【ロマンチック街道】‥ダウ🔗⭐🔉
ロマンチック‐かいどう【ロマンチック街道】‥ダウ
(Romantische Strasse ドイツ)ドイツ南部、ヴュルツブルクからアウクスブルクを経てフュッセンに至る道路。長さ約350キロメートル。沿道にローテンブルク・ディンケルスビュール・ネルトリンゲンなど、古いたたずまいを残す町が連なり、多くの観光客が訪れる。
ローテンブルク
撮影:小松義夫
ヴュルツブルク
撮影:小松義夫
⇒ロマンチック【romantic】
ヴュルツブルク
撮影:小松義夫
⇒ロマンチック【romantic】
ロマンは‐おんがく【ロマン派音楽】🔗⭐🔉
ロマンは‐おんがく【ロマン派音楽】
(romantic music)1820年代〜20世紀初頭の西洋芸術音楽。狭義にはドイツ・オーストリアのドイツ‐ロマン主義の音楽や、その影響下に生まれた各国のロマン主義音楽をいう。
⇒ロマン【roman フランス】
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