複数辞典一括検索+

広辞苑の検索結果 (4)

さ【然】🔗🔉

】 〔副〕 上の言葉をうけて、その事態を指し示す語。主に平安時代以後用いられた。そう。源氏物語紅葉賀「御修法みずほうなど、―とはなくて所々にせさせ給ふ」。源氏物語末摘花「さま殊に―ならぬ打解けわざもし給ひけり」。源氏物語夕顔「―おぼされむはいかがはせむ」

しか【然・爾】🔗🔉

しか然・爾】 〔副〕 (シはサと同義の副詞、カは接尾語) ①そのように。さように。さ。万葉集1「神代よりかくにあるらし古へも―にあれこそうつせみも妻を争ふらしき」 ②(相手の言葉を肯定して、感動詞的に)そう。その通り。(平安時代は漢文訓読語に用い、男性の言葉として使われることが多い)源氏物語末摘花「内裏うちよりかと宣へば、―、まかで侍るままなり」 ⇒然云う

ぜん【然】🔗🔉

ぜん】 (呉音はネン)状態を表す語をつくる助字。「紳士―」

[漢]然🔗🔉

 字形  筆順 〔火(灬)部8画/12画/教育/3319・4133〕 〔音〕ゼン(漢) ネン(呉) 〔訓〕しか・しかり・しからば・しかるに [意味] ①しかり。そのとおり。▶肯定・同意を表す語。 ㋐しかりとする。よろしい。「然否・然諾」 ㋑そのとおりになる。そのようである。「当然・必然・偶然・未然・本然・自然しぜん・じねん・天然てんねん」 ②様態を表す語をつくる助字。…のようである。「公然・断然・全然・毅然きぜん・黙然もくねん・欣欣きんきん然・紳士然」 ③接続の助字。 ㋐しからば。そうだとすれば。「然則人之性悪明矣=しからば則ち人の性悪なること明らかなり」〔荀子〕 ㋑しかし。しかるに。しかれども。「然今卒困於此=しかれども今卒ついにここに困くるしむ」〔史記〕 ④もやす。(同)燃。「然灯会ねんとうえ」 [解字] 会意。「月」(=肉)+「犬」+「火」。犬の肉を火の上でもやす意。④が原義。後に、もっぱら①〜③の意に用いられるようになったため、「火」を加えた「燃」の字が原義を示すようになった。 [下ツキ 啞然・暗然・黯然・依然・已然・隠然・鬱然・婉然・嫣然・宛然・慨然・蓋然性・画然・矍然・確然・愕然・果然・俄然・戛然・豁然・完然・敢然・間然・喟然・毅然・巍然・屹然・翕然・凝然・居然・欣然・偶然・瞿然・決然・蹶然・顕然・儼然・厳然・公然・昂然・浩然・傲然・轟然・忽然・渾然・索然・雑然・潸然・燦然・粲然・嶄然・自然・綽然・釈然・愁然・粛然・純然・蕭然・悚然・悄然・竦然・井然・整然・戚然・寂然・截然・全然・蒼然・騒然・卒然・率然・泰然・卓然・坦然・澹然・端然・断然・悵然・超然・適然・的然・恬然・天然・当然・陶然・同然・徒然・突然・沛然・漠然・判然・必然・飄然・憫然・憮然・怫然・奮然・憤然・紛然・平然・呆然・茫然・勃然・翻然・幡然・本然・漫然・未然・緬然・猛然・惘然・黙然・悠然・油然・融然・慄然・了然・瞭然・凜然・冷然・歴然 [難読] 然様さよう・然然しかじか

大辞林の検索結果 (3)

さ【然】🔗🔉

【然】 (副) 前に示されていることを受けて,その事態を示す語。そう。そのように。「―思(オボ)したり/源氏(桐壺)」 〔平安時代以後にみられる語〕 →さこそ →さのみ →さだに →さは →さばかり →さも →さらで

し-か【然・爾】🔗🔉

し-か 【然・爾】 (副) (1)そのように。そう。「このころは千年や行きも過ぎぬると我や―思ふ見まく欲りかも/万葉 686」 (2)感動詞的用法。相手の言葉を受けて,あいづちを打ったり,承諾の意を表すとき用いる。そうだ。はい。「生むこと奈何(イカニ)とのりたまへば,伊邪那美命,―善けむと答へたまひき/古事記(上訓)」「童,―,五六たびばかりは見奉りたり,と答ふ/今昔 20」

ぜん【然】🔗🔉

ぜん 【然】 (接尾) 名詞に付いて,いかにもそのようなさまの意を表す。「学者―としている」

広辞苑+大辞林で完全一致するの検索結果。