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広辞苑の検索結果 (19)
い‐おう【以往・已往】‥ワウ🔗⭐🔉
い‐おう【以往・已往】‥ワウ
(本来「以往」はある時から後、「已往」はある時から前の意。日本で混用)
①ある時から後。以後。
②ある時から前。以前。太平記24「又以往には土御門院の御宇元久三年に」
い‐かん【以還・已還】‥クワン🔗⭐🔉
い‐かん【以還・已還】‥クワン
その後。このかた。以来。
い‐げ【以下・已下】🔗⭐🔉
い‐げ【以下・已下】
それより下。いか。
い‐こう【已講】‥カウ🔗⭐🔉
い‐こう【已講】‥カウ
〔仏〕
①三会さんえ已講師の略。奈良(南京)または天台(北京)の三会の講師を勤め終えた者の称。探題。→擬講。
②天台宗・浄土宗などの学階の一種。
い‐こう【以降・已降】‥カウ🔗⭐🔉
い‐こう【以降・已降】‥カウ
ある時から後。以後。「明治―」
い‐じょう【以上・已上】‥ジヤウ🔗⭐🔉
い‐じょう【以上・已上】‥ジヤウ
①程度・数量などについて、それより多い、または優れていること。法律・数学などでは、基準の数量を含みそれより上。「18歳―」「中級―」「予想―のでき」
②これまで続けてきたこと。今までに述べたこと。「―で報告を終わります」
③手紙・目録・箇条書などの末に記して、「これまでで終わる」という意を表す語。「太郎・次郎・三郎、―3名」
④高度の位置・技量などに達すること。至花道「是を集め、非を除のけて、―して時々上手の見する」
⑤御目見以上おめみえいじょうの略。
⑥(接続助詞のように)…からには。…の上は。「約束した―、必ず実行いたします」
↔以下
いぜん‐けい【已然形】🔗⭐🔉
いぜん‐けい【已然形】
文語活用形の一つ。確定条件を表す。主として、下に助詞の「ば」「ど」「ども」をうけ、また、「こそ」の係りの結びとなる。「落つれば」の「落つれ」の類。
すで‐に【既に・已に】🔗⭐🔉
すで‐に【既に・已に】
〔副〕
①以前に起こっている、または済んでいる意を表す。早くに。とっくに。万葉集17「君に因りわが名は―立田山」。「―述べたとおり」
②のこらず。あまねく。ことごとく。万葉集17「天の下―おほひて降る雪の」
③もはや。すんでのことに。古今著聞集10「ただ締めに締めまさりければ―沫を吹きて死なむとしけり」。日葡辞書「スデニシ(死)ナウトイタイタ」。「―手遅れだ」「―12月も半ば」
④まぎれもなく。平家物語2「この少将は、―かの大納言が嫡子なり」。「この一事で罪状は―明白だ」
⇒すでに‐して【既にして】
やま‐ない【止まない・已まない】🔗⭐🔉
やま‐ない【止まない・已まない】
(動詞連用形にテを添えた形に続けて)いつまでも…する。大いに…する。「期待して―」
や・む【止む・已む・罷む】🔗⭐🔉
や・む【止む・已む・罷む】
[一]〔自五〕
長く続いている現象や状態が自然にとまり消え失せる意。
①自然現象などが時が来て消え失せる。おしまいになる。万葉集4「浦吹く風の―・む時なかれ」。万葉集8「時待ちて降りし時雨の雨―・みぬ」。「嵐が―・む」
②続いていたものにきまりがつく。落着する。後が続かなくなる。万葉集15「わたつみの海に出でたる飾磨しかま川絶えむ日にこそあが恋ひ―・まめ」。源氏物語夕顔「心苦しきあやまちにても―・みぬべきを、いとねたく負けて―・みなむを心にかからぬ折なし」。大鏡良相「五位にて典薬助、主殿頭などいひていと浅くて―・み給ひにき」。日葡辞書「ナキヤム」。「倒れてのち―・む」「いくさが―・む」
③物事が中止になる。古今和歌集雑「斎院をかへんとしけるを、其の事―・みにければ」
④病気・気持などがおさまる。癒える。拾遺和歌集恋「我こそや見ぬ人恋ふる病すれあふ日ならでは―・む薬なし」。平家物語3「法皇御憤りいまだ―・まず」
[二]〔他四〕
①事を終りにする。源氏物語末摘花「負けては―・まじの御心さへ添ひて」
②中止する。徒然草「おのが分を知りて及ばざる時は、速やかに―・むを智と言ふべし」
[三]〔他下二〕
⇒やめる(下一)
やむ‐な・い【止むない・已むない】🔗⭐🔉
やむ‐な・い【止むない・已むない】
〔形〕[文]やむな・し(ク)
致し方がない。仕方がない。やむをえない。「悔やんでも―・いことながら」「廃業の―・きに到る」
やむ‐なく【止むなく・已むなく】🔗⭐🔉
やむ‐なく【止むなく・已むなく】
〔副〕
仕方なく。やむを得ず。
やむ‐に‐やまれぬ【止むに止まれぬ・已むに已まれぬ】🔗⭐🔉
やむ‐に‐やまれぬ【止むに止まれぬ・已むに已まれぬ】
止めようとしても止められない。そうするよりほかない。「―思い」
やむ‐を‐えず【止むを得ず・已むを得ず】🔗⭐🔉
やむ‐を‐えず【止むを得ず・已むを得ず】
〔副〕
仕方なく。やむなく。「―中止する」
やむ‐を‐えない【止むを得ない・已むを得ない】🔗⭐🔉
やむ‐を‐えない【止むを得ない・已むを得ない】
ほかにどうすることもできない。仕方がない。「―用事で欠席する」「中止も―」
やめ【止め・已め】🔗⭐🔉
やめ【止め・已め】
やめること。停止。中止。「―にする」
や・める【止める・已める・辞める・罷める】🔗⭐🔉
や・める【止める・已める・辞める・罷める】
〔他下一〕[文]や・む(下二)
①続いていた動作・状態に決まりをつけさせる。絶やす。停止する。万葉集12「梓弓末の中ごろよどめりし君にはあひぬ嘆きは―・めむ」。後撰和歌集秋「暮れ果てば月も待つべし女郎花雨―・めてとは思はざらなむ」。日葡辞書「トガヲヤムル」。「煙草を―・める」
②就いていた職・地位などを退く。「会社を―・める」「委員長を―・める」
③しようとしていたことを思いとどまる。平家物語6「いさめ申ししかば、殿にいるる事を―・められける」。「外出を―・める」
④病気・癖などをなおす。源氏物語帚木「さがなさも―・めむと思ひて」。源氏物語手習「今はかばかりにていたはり―・め奉り給へ」
⑤雨などが降りやむのを待つ。歌舞伎、与話情浮名横櫛「もう今にやみませう。御遠慮なしに少し―・めてお出でなされませ」
◇「辞める」は2に使う。「罷める」も普通は2に使う。
やんぬる‐かな【已んぬる哉】🔗⭐🔉
やんぬる‐かな【已んぬる哉】
(ヤミヌルカナの音便。「已矣」「已矣乎」「已矣哉」などの訓読)もうおしまいだ。今となってはどうにもしかたがない。
[漢]已🔗⭐🔉
已 字形
〔己部0画/3画/5465・5661〕
〔音〕イ(呉)(漢)
〔訓〕やむ・すでに・のみ
[意味]
①やむ。中止する。終わる。「死して後已やむ」〔論語〕「生滅しょうめつ滅已」
②すでに。もう…してしまった。(対)未。「已然形・已往」
③…より。「已上・已下・已後」▶「以」に通じ用いる。
④はなはだ。▶「已甚」の形で用いることが多い。「是皆已甚=これ皆はなはだし」〔孟子〕
⑤文末につけて強く言いきる、限定・断定の助字。のみ。「可謂好学也已=学を好むと謂いうべきのみ」〔論語〕▶「而已」の形で用いることが多い。
〔己部0画/3画/5465・5661〕
〔音〕イ(呉)(漢)
〔訓〕やむ・すでに・のみ
[意味]
①やむ。中止する。終わる。「死して後已やむ」〔論語〕「生滅しょうめつ滅已」
②すでに。もう…してしまった。(対)未。「已然形・已往」
③…より。「已上・已下・已後」▶「以」に通じ用いる。
④はなはだ。▶「已甚」の形で用いることが多い。「是皆已甚=これ皆はなはだし」〔孟子〕
⑤文末につけて強く言いきる、限定・断定の助字。のみ。「可謂好学也已=学を好むと謂いうべきのみ」〔論語〕▶「而已」の形で用いることが多い。
大辞林の検索結果 (20)
い-おう【已往】🔗⭐🔉
い-おう ―ワウ [0] 【已往】
ある時点よりも前。以前。
い-か【以下・已下】🔗⭐🔉
い-げ【以下・已下】🔗⭐🔉
い-げ 【以下・已下】
それより下。いか。「不参の人々…大納言隆季卿―十余人/平家 3」
い-ご【以後・已後】🔗⭐🔉
い-ご [1] 【以後・已後】
(1)これから先のこと。今後。「―気をつけなさい」
(2)(基準の時を含んで)ある時よりものちのこと。「一〇時―の外出を禁止する」「あれ―彼に会っていない」
⇔以前
い-こう【已講】🔗⭐🔉
い-こう ―カウ [0] 【已講】
〔「三会已講師(サンエイコウシ)」の略〕
(1)僧の役職名。平安初期以降の南都諸大寺の僧で,宮中の御斎会・興福寺維摩会(ユイマエ)・薬師寺最勝会の三法会の講師を勤め上げた者。
(2)近世,浄土宗西山派・天台宗などで僧の学問上の階位の一つ。
い-こう【以降・已降】🔗⭐🔉
い-こう ―カウ [1] 【以降・已降】
ある時よりあと,ずっと。「一〇時―は外出を禁止する」
い-こ-み-き【已己巳己】🔗⭐🔉
い-こ-み-き [1]-[1][0] 【已己巳己】
〔字形が似ているところから〕
互いに似ているもののたとえ。
い-こん-とう【已今当】🔗⭐🔉
い-こん-とう ―タウ [2] 【已今当】
〔仏〕 過去(已)・現在(今)・未来(当)の三世。
い-じょう【以上・已上】🔗⭐🔉
い-じょう ―ジヤウ [1] 【以上・已上】
■一■ (名)
(1)数量・程度などを表す名詞の下に付けて,それより多いこと,また,優れていることを表す。数量を表す用法では,その基準点を含む。「予想―の好成績」「もうこれ―待てない」「三歳―は有料」
→以下
(2)そこまでに述べたこと,それまでに挙げた事柄を表す。
⇔以下
「―五名を合格とする」「―現状を分析してみた」
(3)文書・目録などの末尾に記して,「終わり」の意を表す。
(4)(接続助詞的に用いて)…するからには。…したからは。「出場する―優勝をねらう」「引受けた―は,責任をもつ」
(5)(接続詞的あるいは副詞的に用いて)上に述べたことの結果として。結局。要するに。「親類みな梟(キヤウ)せられ,―義朝一人にまかりなり候へば/平治(上・古活字本)」
(6)「御目見(オメミエ)以上」の略。
⇔以下
「検校の娘―へやる気なり/柳多留 6」
■二■ (副)
どうしても。絶対に。「貴方が然う酷(ヒド)く有仰(オツシヤ)れば,―還りません/金色夜叉(紅葉)」
い-ぜん【已然】🔗⭐🔉
い-ぜん [0] 【已然】
「已然形」の略称。
いぜん-けい【已然形】🔗⭐🔉
いぜん-けい [0] 【已然形】
文語の用言・助動詞の活用形の一。六活用形のうち,第五番目に置かれる。係り結びで「こそ」の結びとなり,「ば」「ど」「ども」などの助詞を伴って,順接・逆接の確定条件を表す。口語では,その用法のちがいから仮定形とよばれる。
いぜん-げん【已然言】🔗⭐🔉
いぜん-げん 【已然言】
江戸時代の国学者東条義門の名づけた活用形の名称。現在の已然形にあたる。
い-ぜん【以前・已前】🔗⭐🔉
い-ぜん [1] 【以前・已前】
(1)ある時点よりも前。
⇔以後
「明治―」「第二次大戦―」
(2)ある段階・レベルまでまだ至っていないこと。「常識―の問題」
(3)今よりもだいぶ前。昔。「―訪問した土地」
すで-に【既に・已に】🔗⭐🔉
すで-に [1] 【既に・已に】 (副)
(1)ある動作が早くも終わっているということを表す。以前に。もう。「会は―終わった」「―見たとおり」
(2)早くもそういう状態になっているということを表す。「―春である」
(3)動作や状態が確定し,確かにそうなっていることを表す。(ア)すっかり。全く。「天の下―覆ひて降る雪の光を見れば/万葉 3923」(イ)すんでのことで。あぶなく。今にも。「東国へ―門出でと聞こえしが,入道相国違例の御心地とてとどまり給ひぬ/平家 6」(ウ)現に。まちがいもなく。「この少将は―かの大納言が嫡子なり/平家 3」
やむ-な・い【止む無い・已む無い】🔗⭐🔉
やむ-な・い [3] 【止む無い・已む無い】 (形)[文]ク やむな・し
やむをえない。仕方がない。「退却したのも―・いことであった」「―・く承諾する」「中止も―・し」
〔(1)現代語では,連用形「やむなく」を副詞的に用いることが多い。(2)文語の連体形「やむなき」を口語文の中で名詞的に用いることがある。「雨で延期のやむなきに至る」〕
やむ-な・し【止む無し・已む無し】🔗⭐🔉
やむ-な・し [3] 【止む無し・已む無し】 (形ク)
⇒やむない
やめ【止め・已め】🔗⭐🔉
やめ [0] 【止め・已め】
やめること。中止。とりやめ。「きりのよいところで―にする」
や・める【止める・已める】🔗⭐🔉
や・める [0] 【止める・已める】 (動マ下一)[文]マ下二 や・む
(1)続けてきたことを,終わりにする。「タバコを―・める」
(2)しようとしていたことを,しないことにする。「雨なら外出は―・めよう」
(3)病気をなおす。「かい拭ひたるやうに―・め奉りたりしかば/枕草子 259」
〔「止む」に対する他動詞〕
やんぬる-かな【已んぬる哉】🔗⭐🔉
やんぬる-かな 【已んぬる哉】 (連語)
〔「やみぬるかな」の転。漢文訓読調の語〕
もうおしまいだ。どうしようもない。
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