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広辞苑の検索結果 (21)
あ‐ち【彼方】🔗⭐🔉
あ‐ち【彼方】
〔代〕
あちら。あっち。神楽歌、早歌「―の山せ山」↔こち
あち‐こち【彼方此方】🔗⭐🔉
あち‐こち【彼方此方】
①あちらとこちら。あちらこちら。方々。宇治拾遺物語3「この藁を、牛の、―ありき困じたるに、くはせよ」。「―頼んでまわる」
②あべこべ。反対。「話が―になる」
⇒彼方此方とする
あちこち・する【彼方此方する】🔗⭐🔉
あちこち・する【彼方此方する】
〔自サ変〕
①いくつかの場所を回る。
②順序が乱れる。「話が―・する」
○彼方此方とするあちこちとする
あちらへやったりこちらへやったりする。歌舞伎、勧善懲悪覗機関「両人金包を―」
⇒あち‐こち【彼方此方】
○彼方此方とするあちこちとする🔗⭐🔉
○彼方此方とするあちこちとする
あちらへやったりこちらへやったりする。歌舞伎、勧善懲悪覗機関「両人金包を―」
⇒あち‐こち【彼方此方】
あち‐の‐おみ【阿知使主】
応神天皇の時の渡来人。後漢の霊帝の曾孫ともいう。のち呉に使して織女・縫女を連れ帰ったと伝えられる。古代の最も有力な渡来人の一族、東漢直やまとのあやのあたいの祖という。
あ‐ちゃ【阿茶】
長崎で、唐人(中国人)に対する親称。「―さん」
あちゃらか
(「あちら(西洋)か(化)」の転という)ごく日常的なことを材料としながら、笑いを誘うような、ばかふざけをすること。「―芝居」
アチャラ‐づけ【阿茶羅漬】
(アチャラは、ペルシア語のāchārに由来するポルトガル語)蓮根・大根・筍たけのこ・蕪かぶなどを細かく刻んで、唐辛子を加えた酢・酒・醤油・砂糖などに漬けた食品。アジャラづけ。
あち‐ら【彼方】
〔代〕
➊自分や相手から遠い所を指す時の方向。むこうのほう。かなた。口語では「あっち」より丁寧な言い方。狂言、柿売「―向きやつす」。「―へ運んでください」
➋あちらの方向にある(と目する)もの。
①遠く離れた所。口語では「あそこ」より丁寧な言い方。特に、外国。欧米。「―帰り」
②遠くの方にある物。「―をお求めですか」
③やや丁寧な言い方として、遠く離れた所にいる第三者を指す語。あのかた。「―はどなたですか」
⇒あちら‐こちら【彼方此方】
⇒彼方を立てれば此方が立たぬ
あちら‐こちら【彼方此方】
①あちらとこちら。あちこち。「―に灯が見える」
②あべこべであるさま。逆。狂言、木六駄「それは―ぢや」
⇒あち‐ら【彼方】
あち‐ら【彼方】🔗⭐🔉
あち‐ら【彼方】
〔代〕
➊自分や相手から遠い所を指す時の方向。むこうのほう。かなた。口語では「あっち」より丁寧な言い方。狂言、柿売「―向きやつす」。「―へ運んでください」
➋あちらの方向にある(と目する)もの。
①遠く離れた所。口語では「あそこ」より丁寧な言い方。特に、外国。欧米。「―帰り」
②遠くの方にある物。「―をお求めですか」
③やや丁寧な言い方として、遠く離れた所にいる第三者を指す語。あのかた。「―はどなたですか」
⇒あちら‐こちら【彼方此方】
⇒彼方を立てれば此方が立たぬ
○彼方を立てれば此方が立たぬあちらをたてればこちらがたたぬ🔗⭐🔉
○彼方を立てれば此方が立たぬあちらをたてればこちらがたたぬ
一方によいようにすれば他方にはわるくなり、両方うまくはいかないものである。
⇒あち‐ら【彼方】
あっ
〔感〕
①危急の時、または驚きや感動を表して発する声。あ。「―、あぶない」「―、お母さんだ」
②返事する声。はっ。
⇒あっと言う間に
⇒あっと言わせる
あつ【圧】
おしつける力。「―を加える」
あ・つ【当つ・充つ】
〔他下二〕
⇒あてる(下一)
あつ‐あげ【厚揚げ】
(→)生揚なまあげに同じ。
あつ‐あつ【厚厚】
大層厚いこと。厚ぼったいこと。こんもりしたさま。狂言、庵の梅「梅の花もあまり―とは咲きませぬ」
あつ‐あつ【熱熱】
①非常に熱いこと。
②ある事に熱中するさま。特に、男女間の熱愛にいう。「―の仲」
あつ・い【厚い・篤い】
〔形〕[文]あつ・し(ク)
①《厚》物体の一面から、その反対面までのへだたりが大きい。宇津保物語国譲下「布の襖あお、綿―・く入れて」。「―・い板」
②他者へのかかわり方の程度が、はなはだしい。深い。恩恵・情愛など、良い場合が多いが、悪い場合にもいう。続日本紀10「―・き広き徳めぐみを蒙かがふりて」。狂言、萩大名「―・く折檻なされまする」。「友情に―・い」「信仰が―・い」「―・く御礼申し上げます」
③《篤》重症である。危篤である。筑後風土記逸文「上妻かみつやめの県あがたに多く―・き疾やまいある」。「―・い病やまいの床に臥す」
④裕福だ。豊かである。東海道名所記「至つて―・き御身上の御方は如何侍らん」
⑤(「面つらの皮が厚い」から)恥を知らぬ。あつかましい。浄瑠璃、曾我会稽山「さつても兄貴―・いわろ、こちやならぬ」
あつ・い【暑い・熱い】
〔形〕[文]あつ・し(ク)
①空気や物の温度または体温が著しく高い状態、また、それに近づいたり触れたりした場合の感覚にいう。伊勢物語「時はみなづきのつごもりいと―・きころほひ」。宇津保物語嵯峨院「―・き火の中に住まふ心地して」。「―・い盛り」「―・いお茶」
②(「身が熱い」の形で)せっぱつまった状態になる。苦しい。浄瑠璃、生玉心中「必ず用心さつしやれ、身が―・ければどのよな事仕様も知れぬ」
③(主に「熱くなる」の形で)
㋐怒りで感情が激する。かっかする。東海道中膝栗毛3「北八水たまりの中へころげて、大きに―・くなり」。「―・くなりやすい性格」
㋑物事に打ち込んでいる。夢中である。無事志有意「吉原の女郎より毎日毎日の文。…客も―・くなつて行く」
㋒男女が非常に親密である。「お―・い仲」
④もえ立つように激しく強い。「―・い思い」「―・い視線」
◇「暑」は気温の場合に使い、「寒」に対する。他の場合は「熱」を使い、その対は「冷」。
⇒熱いものが込み上げる
⇒暑き日
あつ‐いた【厚板】
①分の厚い板。鋼板は厚さ3ミリメートル以上のものをいい、3〜6ミリメートルのものは中板ともいう。↔薄板。
②(もと中国から輸入された厚地の織物が厚い板を芯にして畳まれていたことによる)厚地の織物の総称。近世以降、平織の地に各種の彩糸や金銀糸を用いて文様を織り出し、経糸たていとで押さえた厚地の絹織物をいう。多く帯地とする。厚板織。
③能装束。2の生地を用いた小袖。男役・荒神鬼畜の着付きつけなどに広く用いる。
能装束・厚板
撮影:神田佳明(所蔵:彦根城博物館)
④〔植〕暖地に産するツルキジノオ科のシダ植物。根茎は横に這はい、葉柄は硬く褐色の鱗片を密生。葉は笹の葉形で革質、長さ10〜30センチメートル。冬、根茎に1枚の胞子葉をつける。アツイタシダ。
④〔植〕暖地に産するツルキジノオ科のシダ植物。根茎は横に這はい、葉柄は硬く褐色の鱗片を密生。葉は笹の葉形で革質、長さ10〜30センチメートル。冬、根茎に1枚の胞子葉をつける。アツイタシダ。
あっ‐ち【彼方】🔗⭐🔉
あっ‐ち【彼方】
〔代〕
(アチの促音化)
①かなた。あちら。「―の水は苦いぞ」「―へ行け」
②外国。
③あの世。冥途。
⇒あっち‐おり【彼方織】
⇒あっち‐くに【彼方国】
⇒あっち‐もの【彼方物】
⇒あっち‐もの【彼方者】
あっち‐おり【彼方織】🔗⭐🔉
あっち‐おり【彼方織】
(「あっち」2から)舶来の織物。好色一代男2「―の中幅、前に結び」
⇒あっ‐ち【彼方】
あっち‐くに【彼方国】🔗⭐🔉
あっち‐くに【彼方国】
①外国。大矢数1「―飛びそこなひの胡蝶あり」
②死後行くべき国。あの世。
⇒あっ‐ち【彼方】
あっち‐もの【彼方物】🔗⭐🔉
あっち‐もの【彼方物】
舶来の品物。近世では特に、中国製のものをいう。
⇒あっ‐ち【彼方】
あっち‐もの【彼方者】🔗⭐🔉
あっち‐もの【彼方者】
①敵方の者。
②外国人。傾城色三味線「日本の地をはなれて―とぞなりけり」
③死ぬと定まった者。あの世の者。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「孫めが親と一所に、―に成り居らうかと悲しきに」
⇒あっ‐ち【彼方】
あなた【彼方】🔗⭐🔉
あなた【彼方】
〔代〕
①自分や相手から遠い所。あちら。
②ある所からむこう。あちら。源氏物語帚木「北の障子の―に」。日葡辞書「アナタコナタ」
③基準とする時からむこう。特に、以前。まえかた。源氏物語蓬生「―の年頃は」
⇒あなた‐おもて【彼方面】
⇒あなた‐がた【彼方方】
⇒あなた‐ざま【彼方方・彼方様】
あなた‐おもて【彼方面】🔗⭐🔉
あなた‐おもて【彼方面】
あちら側。むこう側。古今和歌集雑「月の隠るる山もとは―ぞ恋しかりける」
⇒あなた【彼方】
あなた‐がた【彼方方】🔗⭐🔉
あなた‐がた【彼方方】
むこう方。相手方。枕草子143「ただ―に言ひなして」
⇒あなた【彼方】
あなた‐ざま【彼方方・彼方様】🔗⭐🔉
あなた‐ざま【彼方方・彼方様】
あちらのほう。むこうのほう。源氏物語藤袴「―のたよりに」
⇒あなた【彼方】
お‐ち【遠・彼方】ヲチ🔗⭐🔉
お‐ち【遠・彼方】ヲチ
(コチ・ソチの対。ヲトトシのヲトと同源か。一説に、海の意を表すワタの母音交替によってできたとする)
①遠い所。遠方。おちかた。源氏物語椎本「川より―に」↔こち。
②それより以前。遠い昔。拾遺和歌集雑賀「きのふより―をば知らず」
③それ以後。以外。万葉集15「この頃は恋ひつつもあらむ玉くしげ明けて―よりすべなかるべし」
おち‐こち【遠近・彼方此方】ヲチ‥🔗⭐🔉
おち‐こち【遠近・彼方此方】ヲチ‥
①遠い所と近い所。あちらこちら。ここかしこ。万葉集17「若き子どもは―に騒き泣くらむ」
②将来と現在。万葉集4「ま玉つく―兼ねて言ことはいへど」
⇒おちこち‐びと【遠近人】
おと【彼方・遠】ヲト🔗⭐🔉
おと【彼方・遠】ヲト
(→)「おち(遠)」に同じ。古事記下「大宮の―つ鰭手はたで」。「―とい(一昨日)」
かなた【彼方】🔗⭐🔉
かなた【彼方】
〔代〕
遠くはなれた方。あちらのほう。あなた。むこう。万葉集9「処女墓おとめづかなかにつくりおき壮士墓おとこづかこなた―につくりおける」。「はるか海の―」
⇒かなた‐こなた【彼方此方】
かなた‐こなた【彼方此方】🔗⭐🔉
かなた‐こなた【彼方此方】
あちらこちら。
⇒かなた【彼方】
大辞林の検索結果 (22)
あ-ち【彼方】🔗⭐🔉
あ-ち 【彼方】 (代)
遠称の指示代名詞。あちら。あっち。「こち押し,―押し/宇治拾遺 11」
あち-こち【彼方此方】🔗⭐🔉
あち-こち [2][3] 【彼方此方】
■一■ (代)
指示代名詞。いろいろの場所・方向を指し示す。あちらこちら。あっちこっち。「―歩き回る」「―から花便りが届く」
■二■ (名)
(「あちこちになる」の形で)物事の前後左右や順序がくい違うこと。あちらこちら。「話が―になる」
→あちこちする
あちこち・する【彼方此方する】🔗⭐🔉
あちこち・する [2] 【彼方此方する】 (動サ変)
(1)あっちへ行ったりこっちへ行ったりする。
(2)順序・筋道が乱れる。「話の内容が―・する」
あち-ら【彼方】🔗⭐🔉
あち-ら [0] 【彼方】 (代)
(1)遠称の指示代名詞。「あっち」より丁寧な言い方。(ア)あの方角。むこう。「北は―です」「―に見えますお城が姫路城です」(イ)あそこにある物。「こちらよりは―の方がお似合いかと存じます」(ウ)あの場所。遠く離れた所,特に,外国・欧米をいう。「―じこみのスタイル」「―風のもてなし方」
(2)三人称。「あの人」「あの人々」「あの家」などを軽く敬っていう語。「―(さま)はどなたさまですか」「―からの御申しこみ」
あちら=立てれば此方(コチラ)が立たぬ🔗⭐🔉
――立てれば此方(コチラ)が立たぬ
一方によいようにすれば他方に悪く,両方一度にはうまくいかない。
あちら-こちら【彼方此方】🔗⭐🔉
あちら-こちら [4] 【彼方此方】
■一■ (代)
「あちこち{■一■}」に同じ。「―を見回す」
■二■ (形動)[文]ナリ
「あちこち{■二■}」に同じ。「―なる事を申して,さまざまに難儀させ/浮世草子・織留 6」
あっち【彼方】🔗⭐🔉
あっち [3] 【彼方】 (代)
〔「あち」の転〕
(1)遠称の指示代名詞。「あちら{(1)}」のくだけた言い方。「―へ行け」「―の方がいい」
(2)三人称。「あちら{(2)}」のくだけた言い方。「―の言い分ももっともだ」
あっち-おり【彼方織(り)】🔗⭐🔉
あっち-おり 【彼方織(り)】
舶来の織物。「―の中幅,前にむすび/浮世草子・一代男 2」
あっち-こっち【彼方此方】🔗⭐🔉
あっち-こっち [3][4] 【彼方此方】 (代)
〔「あちこち」の転〕
指示代名詞。「あちこち」に同じ。「―探しまわる」
あっち-もの【彼方者】🔗⭐🔉
あっち-もの 【彼方者】
(1)異国の人。また,別世界の者。「日本の地をはなれて,―とぞなりけり/浮世草子・色三味線」
(2)あの世の者。死者。また,瀕死(ヒンシ)の者。「―となられけんぞいとしき/浮世草子・好色万金丹」
あなた【貴方・彼方】🔗⭐🔉
あなた 【貴方・彼方】 (代)
(1) [2]
二人称。《貴方》(ア)「きみ」の軽い尊敬語。やや気がねのある場合に同輩または同輩以下の人に対して用いる。「―はどうなさいますか」(イ)親しい男女間で相手を呼ぶ語。特に,夫婦間で妻が夫を呼ぶ語。「―,ご飯ですよ」
〔相手が女性の場合「貴女」,男性の場合「貴男」とも書く〕
(2)三人称。「あの人」の尊敬語。あの方。《貴方》「―は番町さんといふおかただ/洒落本・遊子方言」
(3) [1][2]
遠称の指示代名詞。《彼方》(ア)遠くの方・場所をさす。あちらのほう。むこう。かなた。「山の―」「―の岸に車引立てて/更級」(イ)今より以前の時を表す。「さる方にありつきたりし―の年ごろは/源氏(蓬生)」
〔(3)(ア)が原義で(2)の語義が生まれ,江戸中期以降,(1)の用法が生じた〕
あなた-おもて【彼方面】🔗⭐🔉
あなた-おもて 【彼方面】
むこう側。あちら側。「あかずして月のかくるる山もとは―ぞ恋しかりける/古今(雑上)」
あなた-がた【貴方方・彼方方】🔗⭐🔉
あなた-がた [4][0] 【貴方方・彼方方】 (代)
(1)二人称。「あなた」の複数。《貴方方》「―はどちらの学校ですか」
(2)三人称。あのかたたち。「―のおかげで/滑稽本・膝栗毛(初)」
(3)指示代名詞。あちらの方。相手方。「宮の辺にはただ―にいひなして/枕草子 143」
あなた-こなた【彼方此方】🔗⭐🔉
あなた-こなた [4] 【彼方此方】 (代)
指示代名詞。あちらこちら。あちこち。「三々五々―に群処せり/浮城物語(竜渓)」
あなた-ざま【彼方様】🔗⭐🔉
あなた-ざま 【彼方様】
むこうのほう。あちらのほう。「―の物は,皆かの宮に運びわたし/源氏(鈴虫)」
あなた-まかせ【貴方任せ・彼方任せ】🔗⭐🔉
あなた-まかせ [4] 【貴方任せ・彼方任せ】 (名・形動)
(1)他人に頼って,すべてその人の言うとおりにすること。なりゆきにまかせること。「万事―の無責任な男」
(2)阿弥陀の誓願にまかせること。《彼方任》
おち【遠・彼方】🔗⭐🔉
おち ヲチ 【遠・彼方】 (代)
遠称の指示代名詞。
(1)多く隔たっている場所を指す。ある地点より向こうの場所をもいう。「白雲の八重に重なる―にても思はむ人に心へだつな/古今(離別)」「知り給ふ所は川より―にいと広く/源氏(椎本)」
(2)遠く隔たっている時を指す。ある時を中心として,それ以前とそれ以後と両方がある。「ま玉つく―をしかねて思へこそ一重の衣ひとり着て寝(ヌ)れ/万葉 2853」「昨日より―をば知らず百年の/拾遺(雑賀)」
おち-こち【遠近・彼方此方】🔗⭐🔉
おち-こち ヲチ― [3][2] 【遠近・彼方此方】 (代)
場所・時を示す指示代名詞。
(1)あちらこちら。ここかしこ。「妹(イモ)も兄(セ)も若き子どもは―に騒き泣くらむ/万葉 3962」
(2)未来と現在。「ま玉つく―かねて結びつる/万葉 2973」
おと【遠・彼方】🔗⭐🔉
おと ヲト 【遠・彼方】
〔「おち(遠)」の転〕
時間的また空間的に遠いこと。遠方。おち。「大宮の―つ鰭手(ハタデ)/古事記(下)」「―つ日も昨日も今日も/万葉 3924」
〔現代語では「 おとつい」「おととし」などの語形に残存する〕
かなた【彼方】🔗⭐🔉
かなた [1] 【彼方】 (代)
遠称の指示代名詞。
(1)あるものを越して,話し手から遠く離れた先の方,またはその場所をさす。むこう。あなた。「海の―の国」「二万光年の―の星」
(2)現在から遠く隔たった過去および未来をさす。「歴史の―」
かなた-こなた【彼方此方】🔗⭐🔉
かなた-こなた [1]-[1][4] 【彼方此方】 (代)
指示代名詞。いろいろの方向・地点をさす。あちらこちら。「―で奏し出す折からの音楽(バンド)につれて/あめりか物語(荷風)」
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