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広辞苑の検索結果 (19)

よど【淀・澱】🔗🔉

よど淀・澱】 ①流水のよどむこと。また、よどんだ所。よどみ。万葉集5「松浦川七瀬の―はよどむとも」 ②〔建〕軒先の広小舞ひろこまいの上にある、幅約15センチメートル、厚さ4センチメートルほどの木。淀木よどぎ。淀貫よどぬき→広小舞(図)

よど【淀】(地名)🔗🔉

よど】 京都市伏見区の一地区。桂川・宇治川・木津川の合流点にあり、かつては水運の要地として栄えた。江戸時代には永井・松平・稲葉氏などの城下町。 淀 撮影:的場 啓

よど‐がわ【淀川】‥ガハ(地名)🔗🔉

よど‐がわ淀川‥ガハ 琵琶湖に発源し、京都盆地に出て、盆地西端で木津川・桂川を合わせ、大阪平野を北東から南西に流れて大阪湾に注ぐ川。長さ75キロメートル。上流を瀬田川、宇治市から淀までを宇治川という。

よどがわ【淀川】‥ガハ(作品名)🔗🔉

よどがわ淀川‥ガハ 松永貞徳の付句集。「新増犬筑波集」の下巻で、上巻の「油糟」とともに1巻をなす。「犬筑波」の2句付のものに自ら3句目を付けてその付け方を示し、俳諧における貞徳の主義・式目により「犬筑波」の付句の評論をなす。1643年(寛永20)刊。

よどがわ【淀川】‥ガハ(姓氏)🔗🔉

よどがわ淀川‥ガハ 姓氏の一つ。 ⇒よどがわ‐ながはる【淀川長治】

よどがわ‐ながはる【淀川長治】‥ガハ‥🔗🔉

よどがわ‐ながはる淀川長治‥ガハ‥ 映画評論家。神戸生れ。テレビの映画番組の解説者として大衆的な人気を博す。著書多数。(1909〜1998) 淀川長治(1998年) 提供:毎日新聞社 ⇒よどがわ【淀川】

よどぎみ【淀君】🔗🔉

よどぎみ淀君】 豊臣秀吉の側室の俗称。幼名、茶々。浅井長政の長女。母は信長の妹お市の方。柴田勝家滅亡後、山城の淀城に住み、秀頼を生む。秀吉没後は、秀頼を擁して大坂城に在り、その落城の際、城中に自刃。淀殿。( 〜1615)

よど‐ごい【淀鯉】‥ゴヒ🔗🔉

よど‐ごい淀鯉‥ゴヒ 淀川に産する鯉。美味とされた。庭訓往来四月「近江鮒・―」

よど‐せ【淀瀬】🔗🔉

よど‐せ淀瀬】 水のよどんでいる瀬。万葉集17「―には浮橋渡し」

よど‐ぬい【淀縫】‥ヌヒ🔗🔉

よど‐ぬい淀縫‥ヌヒ (山城の淀で作り出したからいう)革の裁ち余りの小片に模様などの縫取りをしたもの。タバコ入れ・巾着きんちゃくなどに用いる。

よどのかわせ【淀の川瀬】‥カハ‥🔗🔉

よどのかわせ淀の川瀬‥カハ‥ 端唄・うた沢。伏見と大坂とを結ぶ三十石船と沿岸の水車をうたう。上方舞の地にも用いる。

よどばし【淀橋】🔗🔉

よどばし淀橋】 ①もと東京都新宿区の一地区。東は新宿の繁華街に接し、青梅街道が東西に貫通。浄水場の跡地に都庁が移転。この地区を中心に新宿新都心と俗に呼ばれる超高層ビル群を形成。 淀橋浄水場(1952年撮影) 提供:東京都 ②もと東京市35区の一つ。

よど‐ぶね【淀舟】🔗🔉

よど‐ぶね淀舟】 淀川を通う舟。

よどみ【淀・澱】🔗🔉

よどみ淀・澱】 ①水が流れないでたまっていること。また、その所。源氏物語若紫「滝の―もまさりて、音高う聞ゆ」。方丈記「―に浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて」 ②事がすらすらと進まないこと。浄瑠璃、源氏烏帽子折「弁舌に―なくそれぞれに答へしは潔くこそ聞えけれ」 ③液体の下方に沈んでたまったもの。

よど・む【淀む・澱む】🔗🔉

よど・む淀む・澱む】 〔自五〕 ①流れる水がとどこおってとまる。万葉集7「絶えず行く明日香の川の―・めらば故しもあるごと人の見まくに」 ②事がすらすらと進まない。万葉集11「玉藻刈る井堤いでの柵しがらみ薄みかも恋の―・める吾が心かも」。「言葉が―・む」 ③ためらう。万葉集5「松浦川七瀬の淀はよどむとも我は―・まず君をし待たむ」 ④水底に沈んでたまる。沈殿する。「水あかが―・む」 ⑤とまって動かない。「空気が―・んでいる」

よどや【淀屋】🔗🔉

よどや淀屋】 江戸時代の大坂の豪商。本姓、岡本。初め材木商、のちに糸割符いとわっぷの権利を獲得し、諸大名の蔵元となる。 ⇒よどや‐がわ【淀屋革】 ⇒よどや‐たつごろう【淀屋辰五郎】

よどや‐がわ【淀屋革】‥ガハ🔗🔉

よどや‐がわ淀屋革‥ガハ (淀屋2代言当个庵こあん(1576〜1643)が舶来の品を珍蔵したからいう)苔のように青漆で紋を摺った革。極印で模様を打ち出し、黒漆で括染くくりぞめにしたもの。 ⇒よどや【淀屋】

よどや‐たつごろう【淀屋辰五郎】‥ラウ🔗🔉

よどや‐たつごろう淀屋辰五郎‥ラウ 江戸中期の大坂の豪商。淀屋5代広当。通称、三郎右衛門。豪奢を極め、茨木屋の遊女玉菊(一説に吾妻)のために家産を傾け、1705年(宝永2)闕所けっしょ(財産没収・追放)の処分を受けたという。小説・浄瑠璃・歌舞伎などの素材となる。( 〜1717) ⇒よどや【淀屋】

[漢]淀🔗🔉

 字形 〔水(氵・氺)部8画/11画/4568・4D64〕 〔音〕デン(呉) 〔訓〕よど・よどむ [意味] 水がとどこおって動かない(所)。泥土が水底にしずみたまる。よどむ。 ▷「澱」の簡体字。

大辞林の検索結果 (17)

よど【淀・澱】🔗🔉

よど [1] 【淀・澱】 (1)水が流れずたまったところ。よどみ。 (2)軒先の広小舞の上にある厚さ4センチメートルほどの平たい横木。淀貫(ヨドヌキ)。

よど【淀】🔗🔉

よど 【淀】 京都市伏見区の一地区。宇治・桂・木津の三川の合流点付近にあり,淀川水運の要港として栄えた。淀城址が残る。近世は稲葉氏の城下町。古来,薦(コモ)やあやめなどを景物として和歌に詠まれた。((歌枕))「山城の―の若薦かりにだに/古今(恋五)」

よど-がわ【淀川】🔗🔉

よど-がわ ―ガハ 【淀川】 滋賀県の琵琶湖を水源とし,京都盆地南部を西流,盆地西端で桂川と木津川を合わせ,大阪平野を南西流して大阪湾に注ぐ川。長さ75キロメートル。上流を瀬田川・宇治川といい,狭義では桂川・木津川との合流点から下流をさす。((歌枕))「さみだれは近くなるらし―のあやめの草もみくさおひにけり/拾遺(夏)」

よどがわ-つつじ【淀川躑躅】🔗🔉

よどがわ-つつじ ―ガハ― [5][6] 【淀川躑躅】 ツツジ科の落葉低木。朝鮮・対馬に自生するチョウセンヤマツツジの八重咲き種で,古くから観賞用に栽培される。五月頃,枝先に淡紅紫色で濃紫点のある径約5センチメートルの花を二,三個ずつ開く。

よどがわ-の【淀川の】🔗🔉

よどがわ-の ―ガハ― 【淀川の】 (枕詞) 同音の「よどむ」にかかる。「―よどむと人は見るらめど流れて深き心ある物を/古今(恋四)」

よど-ぎみ【淀君】🔗🔉

よど-ぎみ 【淀君】 (1567-1615) 豊臣秀吉の側室。名は茶茶。淀殿とも。浅井長政の長女。母は織田信長の妹お市の方。母の再嫁先柴田勝家滅亡後,秀吉の側室となった。鶴松・秀頼の二子を産み権勢を誇ったが,大坂夏の陣で自刃。

よど-せ【淀瀬】🔗🔉

よど-せ 【淀瀬】 水の淀んでいる瀬。「―には浮き橋渡し/万葉 3907」

よどのかわせ【淀の川瀬】🔗🔉

よどのかわせ ヨドノカハセ 【淀の川瀬】 上方端歌・端唄・うた沢の一。二上(ニアガ)り。京都と大坂を結ぶ三十石船が淀川を上る情景をうたったもの。

よどばし【淀橋】🔗🔉

よどばし 【淀橋】 東京都新宿区西部を占める地区。旧区名。かつて淀橋浄水場があり,その跡地を中心に高層ビル群が建ち並び,新宿副都心が形成された。

よど-ぶね【淀舟】🔗🔉

よど-ぶね [2] 【淀舟】 淀川を往来する舟。特に,淀を中心に淀川水系において貨客輸送に従事した川船。淀上荷船。

よどみ【淀み・澱み】🔗🔉

よどみ [0] 【淀み・澱み】 (1)水が流れずにたまっていること。また,その所。「―に浮かぶうたかたは/方丈記」 (2)話がつかえて,すらすらと進まないこと。「―ない弁舌」 (3)液体の下方に沈みたまったもの。

よど・む【淀む・澱む】🔗🔉

よど・む [2][0] 【淀む・澱む】 (動マ五[四]) (1)流れがとどこおって水がたまる。「流レガ―・ム/ヘボン」 (2)物事が順調に進まない。ためらう。「言葉が―・む」「言い―・む」「人言の繁きによりて―・むころかも/万葉 3109」 (3)水の底に沈んでたまる。沈殿する。「水槽の底に泥が―・んでいる」 (4)空気が入れ替わらず,息苦しい感じである。「窓を閉め切ったままなので空気が―・んでいる」 (5)沈滞して,活気がなくなる。「社内の―・んだ空気を一掃する」

よどや【淀屋】🔗🔉

よどや 【淀屋】 江戸前期から中期の大坂の豪商。材木商から始まり,諸藩の蔵元をつとめ巨富を積み,大坂総年寄を兼ねたが,五代辰五郎(三郎右衛門)に至り,1705年,闕所(ケツシヨ)処分をうけて断絶した。

よどや-たつごろう【淀屋辰五郎】🔗🔉

よどや-たつごろう ―タツゴラウ 【淀屋辰五郎】 元禄(1688-1704)頃の大坂の豪商。幕府の奢侈禁止政策にふれ,1705年闕所(ケツシヨ)処分をうけた。浄瑠璃「淀鯉出世滝徳(ヨドゴイシユツセノタキノボリ)」,歌舞伎「傾城楊柳桜(ケイセイヤナギサクラ)」などに脚色される。生没年未詳。

よどや-ばし【淀屋橋】🔗🔉

よどや-ばし 【淀屋橋】 〔淀屋がかけたことからいう〕 大阪市北区中之島と中央区北浜を結ぶ,土佐堀川にかかる御堂筋の橋。

よどみ【淀み】(和英)🔗🔉

よどみ【淀み】 stagnation (停滞);a deposit (沈殿物);→英和 hesitation (口ごもり).〜なくfluently[without hesitation].→英和

よどむ【淀む】(和英)🔗🔉

よどむ【淀む】 [停滞]be stagnant;stagnate;→英和 [沈殿]settle;→英和 [言いよどむ]hesitate;→英和 falter.→英和

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