さざ‐なみ【細波・小波・漣】 (古くは清音) ①細かに立つ波。さざれなみ。比喩的に、小さな争いごとなどにもいう。「両国間に―が立つ」 ②琵琶湖の南西岸地方、また近江国の古名。細浪。楽浪。 ⇒さざなみ‐の【細波の】 ⇒さざなみ‐や【細波や】

れん‐い【漣漪】 細かく立つ波。さざなみ。

れん‐おん【漣音】 〔音〕モルデントの訳語。

れん‐こん【漣痕】 ①湖岸や海岸の地層、特に砂岩の地層面に、波または水流の運動によって印された波状の痕_あと。 ②砂上または積雪上に、風によってつくられた波状のでこぼこ。

れん‐れん【漣漣】 涙のとめどなく流れるさま。

漣　字形 〔水（氵・氺）部11画／14画／4690・4E7A〕 〔音〕レン(呉)(漢) 〔訓〕さざなみ [意味] さざなみ。さざなみが立つ。「細漣」

さざ-なみ [0] 【細波・小波・漣】 〔古くは「ささなみ」〕 （１）水面に一面にできるこまかい波。「―が立つ」 （２）小さな心のゆれや争いごとのたとえ。 （３）琵琶湖南西部沿岸地の古地名。「―の国つ御神のうらさびて/万葉 33」

れん-おん [0] 【漣音】 ⇒モルデント

れん-れん [0] 【漣漣】 (ト|タル)[文]形動タリ 涙がとめどなく流れるさま。「汪々―として涙の溢れたり/天うつ浪（露伴）」