けっしょう【結晶】 (１)原子あるいは原子団・イオンが空間的に規則正しく配列した固体。 (２)努力などの結果として生み出されたもの。「汗の―」

けっしょうかがく【結晶化学】 結晶の化学的性質を扱う化学の一部門。結晶構造の解析，結晶の物性と構造との関係，結晶の関与する化学反応などについて研究する。

けっしょうがく【結晶学】 結晶の形態・構造に関する学問。X 線による結晶解析なども含まれる。

けっしょうけい【結晶系】 結晶を，結晶軸の数・長さ，各軸相互間の角度によって分類したもの。立方（等軸）・正方・斜方・単斜・三斜・三方・六方の 7 晶系がある。晶系。

けっしょうこうがく【結晶光学】 結晶内の光の伝播について研究する学問。複屈折・偏光・旋光性などが対象。

けっしょうこうし【結晶格子】 結晶内部で，原子・原子団・分子・イオンが正しく周期的につくる格子状の配列。

けっしょうこうぞう【結晶構造】 結晶を構成している原子・分子・イオンなどの種類および空間的配列状態。

けっしょうじく【結晶軸】 結晶面や回転に対する対称性などを系統的に示すために結晶内に想定する座標軸。

けっしょうしつ【結晶質】 結晶状態にあること。物質を構成する原子・原子団・イオンが規則正しく配列し，融点などが明確な値を示すこと。また，そのような物質。⇔非晶質

けっしょうすい【結晶水】 結晶中に一定の割合で含まれている水。化学結合により結晶中で特定の位置を占め，結晶構造を安定に保つ。

けっしょうぶんかさよう【結晶分化作用】 マグマの冷却に伴い，鉱物の晶出・分離によって残ったマグマの化学組成が変化し，種々の火成岩ができる過程。また，その作用。晶出分化作用。

けっしょうへんがん【結晶片岩】 広域変成作用でできた変成岩の一。再結晶し，片理がある。平行に薄く割れやすい。緑泥片岩や石墨片岩など。片岩。

けっしょうめん【結晶面】 結晶の外形をつくる面。結晶格子の規則性により，一定の幾何学的法則を持っている。