くび【首・頸】 (１)頭と胴とをつなぐ，やや細くなっている部分。頸部。 (２)_(１)を含めて，そこから上の部分。「―を垂れる」 (３)物の，_(１)と似て細くくびれた部分。「つぼの―」 (４)〔首を斬（き）られる意から〕 職を失うこと。解雇。「―になる」「―を切る」 (５)地位。「―があぶない」 (６)（「領」「襟」と書く）衣服のくびのまわりの部分。えり。

くびかざり【首飾り・頸飾り】 宝石・貴金属などをつないで輪にし，首にかけて飾りとするもの。首輪。ネックレス。

くびかせ【首枷・頸枷】 (１)罪人の首にかけ，自由を束縛する木や鉄などの刑具。 (２)行動の自由をさまたげるもの。くびっかせ。「子は三界の―」

くびき【軛・頸木・衡】 (１)車の轅（ながえ）の先端につけて，車を引く牛馬の頸の後ろにかける横木。 (２)（比喩的に）自由を束縛するもの。「国家の―から脱する」

くびきゆでん【頸城油田】 新潟県南部，高田平野北部にある油田・ガス田。一部は日本海の海底にのびる。

くびすじ【首筋・頸筋】 首の後ろ側。えりくび。くびねっこ。

くびっかせ【頸っ枷】 くびかせ。

けいけんわんしょうこうぐん【頸肩腕症候群】 首筋から肩・腕にかけて痛みやしびれを起こす症状。頸腕症候群。

けいこつ【頸骨】 首の骨。

けいじょうみゃく【頸静脈】 頭部・頸部の血液を集めて心臓に送る，頸部の太い静脈。

けいしょく【頸飾】 くびかざり。

けいつい【頸椎】 脊椎動物の頸部（けいぶ）の脊椎。7 個の椎骨からなる。

けいどうみゃく【頸動脈】 大動脈の分岐で，頭頸部に血液を送る左右の太い動脈。深い部分を灌流する内頸動脈と，浅い部分に分布する外頸動脈に分かれる。総頸動脈。

けいぶ【頸部】 首の部分。

けいぶせきついしょう【頸部脊椎症】 頸椎の変形のため脊髄や神経根が圧迫され，くび・肩・腕の痛みやしびれ，運動時の痛みなどの症状が表れる状態。脊髄の圧迫による上・下肢の麻痺，膀胱（ぼうこう）・直腸などに障害が表れる場合もある。

けいぶリンパせつけっかく【頸部リンパ節結核】 ⇒瘰癧（るいれき）

けいれん【頸聯】 漢詩で，律詩の第 5・6 句のこと。後聯。

けいわんしょうこうぐん【頸腕症候群】 ⇒頸肩腕症候群

【頸】 〔画　数〕16画 〔区 点〕8084〔ＪＩＳ〕7074〔シフトJIS〕E8F2 〔異体字〕頚 〔音 訓〕ケイ・くび 〔熟語一覧〕 →青首・青頸（あおくび） →足首・足頸（あしくび） →菊花章頸飾（きくかしょうけいしょく） →首・頸（くび） →首飾り・頸飾り（くびかざり） →首枷・頸枷（くびかせ） →軛・頸木・衡（くびき） →頸城油田（くびきゆでん） →首筋・頸筋（くびすじ） →頸っ枷（くびっかせ） →頸肩腕症候群（けいけんわんしょうこうぐん） →頸骨（けいこつ） →頸静脈（けいじょうみゃく） →頸飾（けいしょく） →頸椎（けいつい） →頸動脈（けいどうみゃく） →頸部（けいぶ） →頸部脊椎症（けいぶせきついしょう） →頸部リンパ節結核（けいぶリンパせつけっかく） →頸聯（けいれん） →頸腕症候群（けいわんしょうこうぐん） →子宮頸管（しきゅうけいかん） →子宮頸癌（しきゅうけいがん） →斜頸（しゃけい） →鶴頸・鶴首（つるくび） →手首・手頸（てくび） →喉頸（のどくび） →刎頸（ふんけい）