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に‐おう【仁王・二王】(‥ワウ)🔗🔉

に‐おう【仁王・二王】(‥ワウ) 仏法守護のため、寺門または須弥壇前面の左右両脇に安置した一対の神像。ふつう、口を開いた阿形を金剛、口を閉じた吽(うん)形を力士と呼び、また、左を密迹(みっしゃく)金剛、右を那羅延(ならえん)金剛とも称する。いずれも勇猛な忿怒の形相をなす。健康の象徴とされ、口中でかんだ紙片を投げつけて自分の患部または発達を願う部分に相当する箇所にはりつけば、願いがかなうという俗信がある。また、健脚の神ともされ、大きな草鞋(わらじ)などが奉納される。仁王尊。仁王天。金剛力士。二天。 (仁王)狂言。各流。博打に負けて国にいられなくなった男が、日ごろ世話になっている人の助けで仁王になりすまし供え物を得るが、参詣人に体をなでられ、こらえきれずに逃げ出す。

におう‐だち【仁王立】(ニワウ‥)🔗🔉

におう‐だち【仁王立】(ニワウ‥) 仁王の像のように力強く、また、いかめしく立つこと。

におう‐もん【仁王門】(ニワウ‥)🔗🔉

におう‐もん【仁王門】(ニワウ‥) 仁王の像を左右に安置してある社寺の門。

におう‐りき【仁王力】(ニワウ‥)🔗🔉

におう‐りき【仁王力】(ニワウ‥) 仁王が発揮するような大力。金剛力。

にん‐おう【仁王】(‥ワウ)🔗🔉

にん‐おう【仁王】(‥ワウ) ⇒にんのう(仁王)

にん‐のう【人皇・仁王・人王】(‥ワウ)🔗🔉

にん‐のう【人皇・仁王・人王】(‥ワウ) (「にんおう」の連声)神代に対して、人代となってからの天皇。神武天皇以下歴代の天皇。じんこう。また、人界の帝王。

にん‐のう【仁王】(‥ワウ)🔗🔉

にん‐のう【仁王】(‥ワウ) (「にんおう」の連声) 1 人民をいつくしむ徳のたかい王。仁徳の王。 2 ⇒にんのう(人皇) 推古天皇三一年(六二三)から五年間、または、一二年間に当てられた私年号。 ⇒におう(仁王)

にんのう‐え【仁王会】(ニンワウヱ)🔗🔉

にんのう‐え【仁王会】(ニンワウヱ) 鎮護国家のため百高座を設けて仁王経を講讚し、災難をはらう法会。わが国では斉明天皇六年(六六〇)に行われたのが初例で、以後奈良・平安時代に流行し、年中行事化した。普通二月または三月と、七月または八月の吉日に恒例として行われる春秋二季仁王会と、攘災のために臨時に行われる臨時仁王会とがある。また、このほか、一代一度の仁王会がある。百座会とも。におうえ。《季・春》

にんのう‐きょう【仁王経】(ニンワウキャウ)🔗🔉

にんのう‐きょう【仁王経】(ニンワウキャウ) =にんのうはんにゃきょう(仁王般若経)

にんのう‐こう【仁王講】(ニンワウ‥)🔗🔉

にんのう‐こう【仁王講】(ニンワウ‥) 「仁王般若経」を読誦する法会。鎮護国家、万民豊楽を願って行われる。《季・春》

にんのう‐はんにゃきょう【仁王般若経】(ニンワウハンニャキャウ)🔗🔉

にんのう‐はんにゃきょう【仁王般若経】(ニンワウハンニャキャウ) 大乗仏教の経典。二巻。後秦の鳩摩羅什訳の「仁王般若波羅蜜経」と唐の不空訳の「仁王護国般若波羅蜜多経」とがある。この経を受持することによって、災害をはらい、福をもたらすと信ぜられ、法華経・金光明経とともに護国三部経として尊ばれた。仁王経。

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