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あやま・つ【過つ・誤つ】🔗🔉

あやま・つ【過つ・誤つ】 〔他タ四〕(「あやまる」に対する他動詞) 1 しそこなう。やり損じる。過失をする。まちがえる。*西大寺本金光明最勝王経平安初期点‐一〇「進と止とに謬(アヤマツ)こと無し」 2 他のものと見まちがえる。ひょっと見て感違いをする。*古今‐三四「やど近く梅の花うゑじあぢきなく待つ人のかにあやまたれけり」 3 とりきめなどにそむく。言われたとおりにしない。*竹取「此の御子に申し給ひし蓬莱の玉の枝を、ひとつの所あやまたずもちおはしませり」 4 道徳や法律に違反する。 (知らず知らず)道徳や宗教上のきまりなどにそむく。特に男女が過失をする。不義をする。宗教上の罪を犯す。*源氏‐須磨「帝の御妻さへあやまち給ひて、かくも騒がれ給ふなる人は」法律や規則にそむく。法的な罪を犯す。*今鏡‐二「重くあやまちたる者の」 5 そこなう。損害を与える。 健康をそこなう。*青表紙一本源氏‐夕霧「一夜の御山風にあやまち給へるなやましさななり」身を傷つけ、そこなう。殺傷する。殺す。*平家‐一〇「近づきけれどあやまつべきけしきもなくて」器物をそこなう。破損する。損壊する。*平家‐五「船をば、あやまたうどはするぞ」身を破滅させる。人の将来をだめにしてしまう。*徒然草‐一七二「身をあやまつことは、若き時のしわざなり」 ●過たず 1 …のとおりに。…にたがわず。→過つ3。 2 (副詞的に用いる)ねらったとおり正確に。ねらいたがわず。*平家‐一一「あやまたず扇のかなめぎは一寸ばかりをりて、ひいふっとぞ射切ったる」 3 (副詞的に用いる)予想、指示、気配どおりに物事が起こるさまにいう。そのとおりに。はたして。案の定。*徒然草‐八九「音に聞きし猫また、あやまたず足許へふと寄り来て」 ●過って改むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ (「論語‐学而」の「主忠信、無己者、過則勿改」による)過失を犯したらためらうことなく改めなければいけない。

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