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いた・す【致す】🔗⭐🔉
いた・す【致す】
用例引き
A 敬語の「致す」
努力を致す所存です
・ほのかな香りが致します
・私がご案内いたします
B 古風で尊大な「致す」
何をぐずぐず致しておるか
・即刻、参上いたせ
C その他
祖国に思いを致す
・力を致す
・不徳の致すところ

動五

他
心がそこまで届くようにする。思いやる。
「遠い祖国に思いを━」
「よく心[意]を━・して事に当たるべし」
◇「至る」の他動詞形で、至らせるの意から。
できる限りのことをする。尽くす。
「力を━・して勉学に励め」
《「…の━ところ」の形で》それが原因となって、ある(よくない)結果を引き起こす。もたらす。招く。
「失敗は私の不徳[不明・浅慮]の━ところです」
他動詞「する」の丁重語。相手に対する改まった気持ちを表す。
「いっそうの努力を━所存でございます」
「私がお相手を━・しましょう」
「〔課長に向かって〕部長への報告は私が━・しました」
「致す」は相手(=聞き手・読み手)に対する敬語であるため、動作の及ぶ先が、高めるべき人物でない場合に使っても問題ない。「〔社長に向かって〕部下には私から説明を致します」
多く下に「ます」をつけて使う。
「致される」の形で使うのは誤り。「×
致されました→○
なさいました」
他動詞「する」の古風で尊大な言い方。
「何をぐずぐず━・しておるか」
「邪魔立てを━でないぞ」

自
自動詞「する」の丁重語。相手(=聞き手・読み手)に対する改まった気持ちを表す。
「ほのかな香りが━・します」
「あと五分も━・しますと大阪に着きます」

補動
《「お[ご]…致す」の形で、また、謙譲の意のサ変動詞語幹に付いて》謙譲+丁重
Aに…する、Aの事物を…するという動作について、Aを高めるとともに、相手(=聞き手・読み手)に改まった気持ちを表す。
「〔課長に向かって〕私がA部長をご案内━・します」
相手とAが同一人物であることもある。
「謹んでお受け━・します」
「よろしくお願い━・します」
「早速拝見━・しましょう」
◇「お[ご]…致す」の「…」には動詞連用形や漢語サ変動詞語幹が入る。→お・ご(御)
→
「させて下さい」「させていただく」を丁重にいう気持ちで「致させて下さい」「致させていただく」などと使うのは、慣用になじまない。「×
後でご報告致させていただきます」
「…する」の古風で尊大な言い方。
「即刻、参上━・せ」
《動詞・形容動詞の連用形、サ変動詞語幹、副詞などに付いて》「…する」の丁重語。相手(=聞き手・読み手)に対する改まった気持ちを表す。
「先日は失礼━・しました」
「本日休業━・します」
「少し静かに━・しましょう」
「さすがに私もびっくり━・しました」
◆→敬語解説


はかな書きも多い。
致せる
関連語
大分類‖行う‖おこなう
中分類‖する‖する


























































明鏡国語辞典 ページ 361 での【致す】単語。