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べし【可し】🔗🔉

べし【可し】 助動 形型文語べから‐べく・べかり‐べし‐べき・べかる‐べけれ‐○ 当然の成り行きと見なされる、確信を持って推量できる意を表す。…はずだ。 「ついに来るべき時が来た」 「女房はお初といいて二十八か九にもなる━一葉」 「推して知る━」 そうするのが当然だと義務づける意を表す。…なければならない。 「絶対に守るべき規律」 「後生畏おそる━論語」 →べきだ 打ち消しの形では禁止や警告の意を表す。→べきではないべからず 《終止形「べし」を文末に使って》命令を表す。 「潔く辞職す━」 「直ちに出頭す━」 可能である、または実現が見込まれる意を表す。 「予測すべからざる事態」 「真相を確かめるべく(=確かめるために)現地に赴いた」 意志を表す。…しよう。 「必ず成し遂げる━と意気込む」 ◆ 動詞および動詞型活用の助動詞の終止形に付く。ただしラ変型動詞、ラ変型の助動詞、形容詞、形容動詞には連体形に付く。未然形「べから」は打ち消しの助動詞「ず」を伴う用法、連用形「べく」は中止用法と直接用言にかかる用法に限られる。 上に来る動詞は口語形をとることも多い。「汝、努力すべし/努力するべし」「教えるべきことはもはや何もない」→「べきだ」の語法 かな書きが一般的。

明鏡国語辞典 ページ 5546 での可し単語。