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おおき・い【大きい】オホキイ🔗🔉

おおき・い【大きい】オホキイ 用例引き A 面積・寸法などが大きい 彼は体が大きい B 数量が大きい 声が大きい・大きい方の兄・金額が大きい・苦労が大きい C 人の態度などが大きい 気が大きい・話が大きい・態度が大きい 〔視覚的にとらえて〕物体が空間を占める量が多く、面積・体積・寸法などが大である。 「彼は体が━」 「隣家の敷地は━(=広い)」 「この服は私には(サイズが)━」 「字を━・く書く」 「夕日は━・く見える」 音の量が多い。 「電話の声が━」 「テレビの音を━・くする」 年が上である。 「━方の兄さん(=長兄)にしかられた」 「若く見えるが伯母には━子供がいる」 「━・くなる」の形で、子供が成長する(成長して大人になる)意にも。「━・くなったら野球選手になりたい」 〔数量的にとらえて〕物事の規模や程度がはなはだしいさま。大である。 「5は3より数が━(=多い)」 「この会社は規模が━」 「金額が━・くて(=高くて)買えない」 「貧富の差が━」 「速度が━(=速い)」 「角度が━(=広い)」 〔数量を感覚的にとらえて〕その程度・可能性・傾向などがはなはだしいさま。特に、問題が軽視できないさま。 「苦労が━・ければ成功の喜びも━」 「山好きになったのは兄の影響が━(=強い)」 「この病気は再発する可能性が━(=高い)」 「放置すると騒ぎが━・くなる」 〔人の態度・性向・発言などについて、慣用句的に〕 度量や包容力がある。 「肝っ玉が━」 「酒を飲むと気が━・くなる」 「人物が━」 大げさである。 「話が━」 「━ことばかり言う」 分をわきまえずに偉そうにするさま。 「態度が━」 「お国のためとは━・く出たもんだ」 ◆⇔小さい 俗語的な語に「で(っ)かい」がある。 「大きな」は連体用法しかなく、「大きい/大きな木[人・家・会社・町…]」など、具象名詞では入れ替えが自由にきく。抽象度の高い「大きな事件が起こる」「大きな問題を抱える」「大きな成功を収める」「大きな感銘を受ける」では「大きな」が優勢。「小さい/小さな」の場合もほぼこれに同じ。慣用句的な「大きな態度[顔]をする」では、「大きな」のほうが圧倒的に優勢。「大きなお世話だ」のように「大きい」とは言えないものもある。「失敗の公算の大きい/大きな企画」のように述語としても働く場合は、「大きい」のほうが標準的。 ‐さ 関連語 大分類‖重い‖おもい 中分類‖重度‖じゅうど 大分類‖物事の性質‖ものごとのせいしつ 中分類‖大きい‖おおきい 「大きい」「小さい」を修飾する表現 大変[非常に/極めて/けた外れに/けた違いに/とてつもなく/恐ろしく/むやみに/やたらに/めっぽう/すこぶる/べらぼうに/(もの)すごく/ずば抜けて/驚くほど/あきれるほど/びっくりするほど]大きい小さい 目を見張るほど[見上げるほど/はみだすほど/計り知れないほど/抱えきれないほど/おわびしても許されないほど]大きい 目に見えないほど[頼りないほど/取るに足りないほど/無視できるほど/手で持てるほど/ポケットに入るほど/形がわからないほど/顕微鏡でも見えないほど]小さい 「大きい」「小さい」の比喩表現 〔大きい〕大男が山[岩]のように行く手を妨げる・象[クマ]のような大きな体でのし歩く・御殿[お城/シャトー]のような大邸宅に住む・山[ピラミッド/万里の長城]のように大きい建造物・海のように大きい心・一時代を画する[歴史に残る/世界を震撼しんかんさせる/天地を揺るがす]ような大事件 〔小さい〕芥子粒けしつぶ[粟粒あわつぶ/豆粒/米粒]のように小さい・遠目には豆粒[アリ/マッチ箱/おもちゃ/模型/箱庭/盆栽]のように小さく見える・生まれたばかりの赤ちゃん[子猫]のように小さい・マッチ箱[ウサギ小屋]のように小さな家に住む・毛穴のように小さな欠点をあげつらう・蚊の鳴くような[消え入りそうな]声で訴える・芥子粒[米粒/豆粒]ほどの思いやりもない・毛穴[針穴/針の目]ほどの信頼も寄せてくれない・親切心はノミのまなこ[ノミの卵/ノミの金玉/蚊のまつげ]ほどもない

明鏡国語辞典 ページ 783 での大きい単語。