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荷が重・い🔗🔉

荷が重・い 責任や負担が大きすぎる。荷が勝つ。

に【二】🔗🔉

に【二】 一の次、三の前の数。一の二倍の数。ふた。ふたつ。 証書などで金額を記す場合は間違いを防ぐために「弐」とも書く。 二番目。第二。 「━の句が継げない」 三味線で、一の糸より細く、三の糸より太い糸。二の糸。

に【尼】🔗🔉

に【尼】 仏門に入った女性。あま。 「━僧」 「禅━」 ◇「比丘尼びくに」の略。 尼僧の名の下にも添える。「阿仏━・蓮月れんげつ━」

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格助 動作・作用や状態の成立にかかわる物事を補う。物事の内容は、述部の意味により、()()のような種類に分かれる。 ()動作・作用の成立に深く関わる場所を表す。 存在の場所や所有する者を表す。 「机の上本がある」 「母は部屋いる」 「この公園砂場がない」 「彼は子供が三人いる」 「彼女は責任感が欠けている」 「道ばたに犬が死ぬ」「ベッドに男が眠ねむる」などは標準的な言い方ではなく、動詞だけでは「に」をとれないものだが、「ている」が付いたり連体修飾語になったりすると、「道ばたに犬が死んでいる」「ベッドに眠る男」のように、「そこにそういう状態である/いる」という意味を表す。 物事が生じる発生・出現・新設などの場所を表す。 「枝先芽が出る」 「スカートしわができる」 「庭小屋を建てる」 《移動や設置などを表す動詞とともに使って》移動先や設置の場所や方向を表す。 「成田着く」 「東京向かう」 「プール飛び込む」 「銃口を市民向ける」 「リボンは胸付けなさい」 「服泥が付く」 「南向いた窓」 ものの設置よりも、動きの方向性を重視するときは「へ」に言い換えられる。→へ(格助) ()動作・作用の向けられる先を表す。 動作の向けられる相手を表す。 「友達話す」 「家電話する」 「弟教えてやる」 「人飛びかかる」 精神作用の向けられる目標を表す。 「母甘える」 「スターあこがれる」 「幼馴染み恋する」 「スポーツ熱中する」 「勉強打ち込む」 ()動作・作用の結果、状態や目的などを表す。 《変化を表す表現とともに使って》変化の結果としてもたらされる、物事・立場・状態などを表す。 「新しい車変える」 「友達なる」 「王様ふんする」 「朱染まる」 「壁をブルー塗る」 変化の結果がモノからサマに傾くと、形容動詞や形容詞の連用形による表現と極めて近くなる。「美人になる(格助詞の例)」「きれいに/美しくなる」 資格や見立て、名目などを表す。…として。 「この作品をグランプリ選出する」 「有力者を候補者立てる」 「鈴木君を助手採用する」 「本を枕まくらする」 「おみやげ菓子をもらう」 「お礼ひとこと」 《下に移動を表す動詞を伴い、動詞連用形や動作性名詞に付いて》移動の目的を表す。 「映画を見行く」 「家まで忘れ物を取り帰る」 「町に買い物出る」 動作・作用のあり方や付帯的な状況を表す。 「一気飲み干す」 「振り向きざま矢を放つ」 「手を左右振る」 「言われた通り作る」 「何も考えず行動する」 「仕方なし元に戻す」 ()動作や作用、状態の基準を表す。 一方の状態を表すために、他方を基準として示す。 「このマンションは駅近い」 「無関心は賛成したの等しい」 「長女は母似ている」 「長女と母とは似ている」は両者を対等に表すのに対し、「長女は母と似ている」や「長女は母に似ている」は、一方を基準とした表現。「〜に」のほうが「〜と」よりも固定的な基準になる。 その状態が適切かどうかを判断するための、個別の基準を表す。 「私は大きい」 「子供は無理だ」 優劣の判定や評価の対象となる側面や部門を表す。…の面[点]で。 「試合負ける」 「勝負勝つ」 「知力まさる」 「技術優れた企業」 「総合力劣る」 存在のあり方が問題にされる内容物や付帯物を表す。 「養分富む」 「責任感欠ける」 「想像力乏しい」 「やる気満ちあふれた態度」 「彼が責任感に欠ける」を、「彼に責任感が欠ける」のように言い換えると、()の意となる。 配分の基準となる単位を表す。…につき。 「一日三回食べる」 「お一人様一本ずつ、生ビールをサービスします」 ()動作や作用・状態のきっかけとなる物事を表す。 主体に働きかけて、ある状態をもたらす物事を表す。 「病やまい倒れる」 「日焼ける」 「風そよぐ」 「弟負ける」 対応や処置の動作・作用を起こすきっかけとなる物事を表す。…に対して。 「騒音抗議する」 「提案賛成する」 「議長案反論する」 「台風備える」 「呼びかけ応じる」 「音反応するセンサー」 感覚や感情が生じるきっかけとなる物事を表す。 「無責任な態度憤る」 「美しい音楽うっとりする」 「事故の善後策悩む」 「突然の訪問とまどう」 《使役や受身、やりもらいなどの表現とともに使って》もとの動作・作用の主体を表す。 《受身や授受の表現とともに使って》動作をしかけてくる側の物事を表す。 「友達(=から)もらう」 「先生(=から)教わる」 「警官(=から)助けてもらう」 「時間追われる」 「波飲まれる」 ものや精神作用などが向けられるときは「から」とも。→から(格助) 使役の動作を仕向けられる側の人を表す。 「太郎書かせる」 「息子習い事をさせる」 「子供を立たせる」など、もとの動詞が自動詞の場合は「を」とも。「赤ん坊×立たせる」など、仕向けられる側の自主性が弱い場合は「に」にならない。→を(格助) 時を表す。 《時点を表す名詞に付いて》出来事が起こる時点を表す。 「三時起きる」 「九時始める」 「月曜来る」 「今日」「翌日」「去年」「翌年」「来月」など、「に」の付かないものもある。 《「…までに」「…のうちに」「…の間に」「…以内に」などの形で、期間を表す語に付いて》期限を表す。 「あすまでやる」 「おれがいる間仕上げろ」 「一週間以内読んでおくこと」 〔文語的な言い方で〕動作・作用が行われる場や手段などを表す。…で。…にて。 動作・作用が行われる場を表す。 「駅前待つ」 「母校会す」 「会館昼食する」 手段を表す。…で。 「寒風を襟防ぐ」 原因を表す。…で。 「暴風雨落ちた果実」 《「には」「にも」などの形で》尊敬する人が主語であることを表す。 「先生はお元気でお過ごしの由よし」 「あなた様もお変わりないご様子」 取り合わせを表す。また、同類のものを並べ挙げるのに使う。 「梅ウグイス」 「割れ鍋なべじ蓋ぶた」 「東男京女」 「おせんキャラメル」 「国語算数理科社会」 《動詞連用形に付き、同じ動詞を続けて》意味を強める。 「泣き泣いた」 「飲み飲んだ」 「待ち待ったこの日」 《「AするにはAするが」の形で、同じ動詞を繰り返して》譲歩の気持ちを表す。 「読むは読んだが、よく理解できない」 「話すは話してみるが、いい返事は期待しないでくれ」 接助 《「…ようにも」「…まいに」などの形で》逆接を表す。 「進もうも風が強くて歩けない」 「そんなことはあるまい 《動詞連体形に付き、同じ動詞の可能打消の形を続けて》…したくてもできない意を表す。 「泣きたくも泣く泣けない」 「風雨が強く、行く行けない」 「越す越されぬ大井川」 「押す押されぬ名代の役者」 《「思うに」「考えるに」「要するに」などの形で》発言の前触れとして使う。 「思う、あなたは誤解している」 「私が考える、この案には問題がある」

明鏡国語辞典 ページ 4654