【形役】 ケイエキ 精神が肉体に支配され使役される。精神的な安楽を求めないで、肉体的（物質的）な満足を求めること。〔→陶潜〕

【形似】 ケイジ 形が似ること。「論画以形似、見、与児童隣＝画ヲ論ズルニ形似ヲモツテスルハ、見、児童ト隣ス」〔→蘇軾〕

【形状】 ケイジョウ 形。姿。ありさま。状態。『形象ケイショウ』

【形声】 ケイセイ 形と音声。六書リクショの一つ。

【形体】 ケイタイ 身体。精神に対して、肉体のこと。形。ありさま。

【形相】 ケイソウ 顔かたち。また、姿。▽ギョウソウとも読む。〔→荀子〕アリストテレスの哲学で、質料（素材）とともに、存在の根本となる実体を形づくる形式。ギョウソウ〔国〕顔かたち。姿。

【形単影隻】 ケイタンエイセキ からだも一つ、影も一つ。ひとり身で、身寄りのないこと。〔→韓愈〕

【形容】 ケイヨウ 顔かたち。姿かたち。容貌ヨウボウ。「顔色憔悴、形容枯槁＝顔色憔悴シ、形容枯槁セリ」〔→楚辞〕物事のありさま・状態。物・物事の形・性質・状態をいいあらわすこと。

【形勝】 ケイショウ 風景がすぐれている土地。景勝。「余杭形勝四方無＝余杭ノ形勝ハ四方ニ無シ」〔→白居易〕地勢がすぐれている所。要害の地。

【形勢】 ケイセイ 物事のようす・なり行き。「誓欲随君去、形勢反蒼黄＝誓ヒテ君ニ随ヒテ去カント欲スルモ、形勢反ツテ蒼黄タリ」〔→杜甫〕土地のありさま。地形。

【形跡】 ケイセキ ＝形迹。態度・行為など、外にあらわれて、残ったもの。昔、物事があったあとかた。

【形態】 ケイタイ 形。ありさま。心理学で、部分の寄せ集めとしては別に、全体をひとまとまりとしたときの対象の形・ありさま。ゲシュタルト。