【江神】 コウシン 長江の水神。「江神見怪驚我頑＝江神怪ヲ見ハシテ我ガ頑ヲ驚カシム」〔→蘇軾〕

【江亭】 コウテイ 川のほとりにあるあずまや。

【江南】 コウナン 長江中流・下流の南部の地方。今の江蘇コウソ・浙江セッコウ・安徽アンキ・江西省のあたり。唐代の道ドウの名。宋ソウ代の路の名。清シン代の省の名。

【江南橘化為枳】 コウナンノタチバナカシテカラタチトナル〈故事〉江南地方の橘を江北地方に移植すると、枳（からたち）になってしまう。人間はその住む環境によって変化するたとえ。〔→韓詩外伝〕

【江風】 コウフウ 川風。

【江皐】 コウコウ 川と、さわ。川べりの地。

【江浙】 コウセツ 江蘇コウソ省と、浙江セッコウ省。

【江浜】 コウヒン 川の岸。『江畔コウハン』

【江浦】 カウホ 長江の水ぎわ。長江のほとり。「江浦戈船赤幟稀＝江浦ノ戈船赤幟稀ナリ」〔→高啓〕

【江流】 コウリュウ 長江の流れ。また、川の流れ。

【江渚】 コウショ 川のほとり。『江汀コウテイ』「漁樵於江渚之上、侶魚鰕而友麋鹿＝江渚之上ニ漁樵シ、魚鰕ヲ侶トシ麋鹿ヲ友トス」〔→蘇軾〕

【江郷】 コウキョウ 川や湖のある村。『江村コウソン』「伝来消息満江郷＝消息ヲ伝ヘ来タリテ江郷ニ満ツ」〔→呉偉業〕

【江雪】 コウセツ 雪におおわれた川のけしき。〔→柳宗元〕

【江船】 コウセン 長江を上下する船。また、川を上下する船。「江船火独明＝江船火ハ独リ明ラカナリ」〔→杜甫〕

【江陵】 コウリョウ 地名。今の湖北省南部、長江北岸にある。一名、荊州ケイシュウ。

【江淮】 コウワイ 長江と淮水ワイスイ。地名。長江と淮水の流域にある、今の江蘇コウソ・安徽アンキ省地方。

【江湖】 コウコ 川と湖。「何不慮以為大樽而浮乎江湖＝何ゾモッテ大樽ト為シテ江湖ニ浮カブヲ慮ラザル」〔→荘子〕世間。世の中。「江湖多劇賊＝江湖ニ劇賊多シ」〔→後漢書〕朝廷に対して、民間・地方・いなかのこと。「処江湖之遠則憂其君＝江湖ノ遠キニ処リテハスナハチソノ君ヲ憂フ」〔→范仲淹〕長江と洞庭湖。〔俗〕旅芸人や、ばくちうち。