【江楓】 コウフウ 川のほとりのかえで。「江楓漁火、対愁眠＝江楓漁火、愁眠ニ対ス」〔→張継〕

【江路】 コウロ 舟で行く川の道すじ。〈類義語〉舟路。

【江楼】 コウロウ 川のほとりにある高殿。「日日江楼坐翠微＝日日江楼翠微ニ坐ス」〔→杜甫〕

【江滸】 コウコ 長江のほとり。また、川のほとり。「追而送之江之滸、飲食之＝追ヒテコレヲ江ノ滸ニ送リ、コレニ飲食セシム」〔→柳宗元〕

【江潭】 コウタン 川の、深い淵フチ。「屈原既放、游於江潭行吟沢畔＝屈原既ニ放タレテ、江潭ニ游ビユクユク沢畔ニ吟ズ」〔→屈原〕

【江頭】 コウトウ 長江のほとり。また、川のほとり。

【江濆】 コウフン 川のほとり。「百口偕行避地江濆＝百口偕ニ行キ地ヲ江濆ニ避ク」〔→韓愈〕

【江蘇】 コウソ 地名。中国東南部にある省。長江下流に位置する。

【江靄】 コウアイ 川の水面にたちこめるもや。『江煙コウエン』

【江妃】 コウヒ〈人名〉長江の神女。鄭交甫テイコウホという男に佩ハイを与えたという。

【汕】 6画　水部　 区点=6172　16進=5D68　シフトJIS=9F88 《音読み》　サン／セン〈shn〉 《意味》 ｛動・形｝魚が水上に浮かぶ。また、そのさま。「南有嘉魚、烝然汕汕＝南ニ嘉魚有リ、烝然トシテ汕汕タリ」〔→詩経〕 「汕頭スワトウ」とは、広東カントン省東部にある工業都市の名。天津テンシン条約で通商港となった。 《解字》 形声。「水＋音符山」。

【汝】 6画　水部　 区点=3882　16進=4672　シフトJIS=93F0 《音読み》　ジョ／ニョ〈r〉 《訓読み》　なんじ（なんぢ） 《意味》 ｛代｝なんじ（ナンヂ）。きみ。おまえ。おまえたち。〈対語〉→吾（われ）・→我。〈類義語〉→女ナンジ・→若ナンジ・→爾ナンジ。「汝我之間ジョガノアイダ（きみ、ぼくというほどの親しいつきあい）」「汝平水土＝汝水土ヲ平ラカニセヨ」〔→書経〕 ｛名｝川名。河南省の嵩スウ県から発して東流し、淮水ワイスイに注ぐ。汝水ジョスイ。▽臨汝リンジョ・汝陽ジョヨウなどはその沿岸の地名。 《解字》 形声。「水＋音符女」で、もと、汝水という川の名。昔の二人称代名詞の音に近い発音をもつ女（おんな）・汝・若（わかい）などの字を当てて二人称代名詞をあらわした。漢字の仮借（当て字）の用法の一つである。▽「書経」は汝を用い、「論語」は多く女を用いている。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語