【白狄】 ハクテキ 春秋時代の異族民の一つ。今の陝西センセイ省に住んでいた。白い服を着ていたので白狄といった。

【白兵】 ハクヘイ 刀剣の抜き身。

【白兵戦】 ハクヘイセン 刀剣・銃剣などを用いて敵味方が入り乱れて戦う戦闘。

【白雨】 ハクウ にわかあめ。「白雨跳珠乱入船＝白雨珠ヲ跳ラセ乱レテ船ニ入ル」〔→蘇軾〕

【白金】 ハッキン 銀のこと。しろがね。「黄金為上、白金為中、赤金為下＝黄金ハ上タリ、白金ハ中タリ、赤金ハ下タリ」〔→漢書〕銀と錫スズの合金。プラチナ。

【白虎】 ビャッコ 白いとら。四神の一つ。西方をつかさどる。〔→淮南子〕ハッコ とうふの別名。

【白衫】 ハクサン 白色のひとえの服。唐・宋ソウ代のふだん着。のち、喪服としてのみ用いた。

【白直】 ハクチョク 人民を管轄する当番。また、その任にあたる役人。「東州長官清、白直下村稀＝東州ノ長官ハ清クシテ、白直ノ村ニ下ルコト稀ナリ」〔→元好問〕

【白兔】 ハクト 白いうさぎ。しろうさぎ。「白兔擣薬成＝白兔薬ヲ擣キテ成ル」〔→李白〕月の別名。月の中にうさぎがいて、薬草をついているという伝説から。

【白波】 ハクハ 波がしらが白く見える波。しらなみ。「白波九道流雪山＝白波九道雪山ヲ流ス」〔→李白〕シラナミ〔国〕盗賊の別名。白浪シラナミ。

【白夜】 ハクヤ・ビャクヤ 北極・南極付近の地方で、日の出前や日没後、かなり長い時間にわたって薄明るい時間が続く現象。また、そういう夜。

【白屋】 ハクオク かやで屋根をふいた家。「白屋難久留＝白屋ハヒサシク留リ難シ」〔→杜甫〕そまつな家。庶民の家。

【白虹貫日】 ハッコウヒヲツラヌク 〈故事〉白色のにじが太陽をつきとおす。天が人の誠意によって感動してあらわす現象のこと。▽一説に「白虹」は兵、「日」は君主で、君主に危害の及ぶ徴候ともいう。〔→史記〕白眼が多いこと。しろめがち。〔→南斉書〕