【符水】 フスイ 神の守りふだと、神に供えた水。民間信仰で病気をなおすときに用いる。〔→後漢書〕

【符号】 フゴウ ほかのものと区別するためのしるし。記号。数字で、数の性質を示す、プラス（＋）・マイナス（−）のしるし。

【符合】 フゴウ 二つ以上の物事がぴったりとあう。〈類義語〉契合。

【符伝】 フデン 関所の通行証。道中手形。一方を天子が所有し、他方を出陣する将軍が所有して、天子の命令の証拠とする割り符。「兵符」とも。

【符応】 フオウ 天の意志をあらわすしるしがあらわれて、人間の行為に相応ずること。〔→漢書〕

【符命】 フメイ 天の神が、だれかを天子にしようとするとき、天子になるべき人にくだすしるし。〔→漢書〕文章の様式の一つ。天の神がくだしためでたいしるしなどを述べて、天子の徳をたたえるもの。司馬相如の封禅文、班固の典引など。

【符契】 フケイ 割り符。

【符運】 フウン 天の神がくだす予言。〈類義語〉天運。

【符瑞】 フズイ 天がくだすめでたいしるし。

【符節】 フセツ 官吏に任命するための割り符。広く、割り符。〔国〕「符節をあわせる」とは、両者をぴったりと一致させること。

【若合符節】 フセツヲガッスルガゴトシ〈故事〉割り符をあわせるようにぴったりとあうこと。〔→孟子〕

【符験】 フケン 命令・信任の証拠となる割り符。証拠。

【符璽】 フジ 天子の印。天子の印璽をつかさどる官。広く、印のこと。