【至足】 シソク じゅうぶんみちたりて満足している。必要なすべてのものがそなわっている。〔→荀子〕

【至幸】 シコウ このうえないしあわせ。

【至性】 シセイ 非常にりっぱなうまれつきや、性質。

【至治】 シチ 世の中が非常によくおさまる。行き届いた政治。

【至宝】 シホウ 最高の宝。

【至明】 シメイ 非常に賢くて見通しがきく。また、そのような人。〔→荀子〕

【至急】 シキュウ 非常にいそぐこと。非常にさしせまっていて切実な事がら。

【至神】 シシン 非常に霊妙なこと。また、そのもの。「非天下之至神、其孰能与於此＝天下ノ至神ニアラザレバ、ソレタレカヨクコレニ与ラン」〔→易経〕

【至要】 シヨウ 非常にたいせつな要点。

【至剛】 シゴウ 非常に強くて正しい。

【至竟】 シキョウ 結局。とどのつまり。

【至教】 シキョウ 非常にすぐれた教え。〔→礼記〕

【至理】 シリ このうえなく正しい道理。行き届いてすぐれた政治。▽「理」は、治。「臣如忽至理、君豈棄此物＝臣ニシテモシ至理ヲ忽ニセバ、君ハアニ此ノ物ヲ棄テンヤ」〔→杜甫〕

【至敬無文】 シケイハブンナシ 最高の敬意にはかざりなどはいらない。〔→礼記〕

【至善】 シゼン 非常にすぐれた善。

【止於至善】 シゼンニトドマル 人は、最高の善にとどまってそれを保ちつづけるのが理想だ。「大学之道、在明明徳、在親民、在止於至善＝大学ノ道ハ明徳ヲ明ラカニスルニ在リ、民ヲ親シムニ在リ、至善ニ止マルニ在リ」〔→大学〕

【至尊】 シソン このうえなく尊いこと。また、そのようなもの。天子のこと。また、天子の位のこと。「独使至尊憂社稷＝独リ至尊ヲシテ社稷ヲ憂ヘシム」〔→杜甫〕

【至道】 シドウ まことの道。最上の生き方の指針。「雖有至道、弗学不知其善也＝至道有リトイヘドモ、学バザレバソノ善ヲ知ラザルナリ」〔→礼記〕