【親戚】 シンセキ 『親族シンゾク・親類シンルイ・親親シンシン』血縁関係のある人と、結婚で縁続きになった人との総称。「悦親戚之情話＝親戚ノ情話ヲ悦ブ」〔→陶潜〕父母。おや。

【親族】 シンゾク 「親戚」と同じ。〔国〕法律で、六親等内の血族と、配偶者と、三親等内の姻族のこと。

【親密】 シンミツ したしくてへだてがない。非常に仲がよいこと。人にしたしく接する。

【親裁】 シンサイ 天子が自分で物事を裁決すること。

【親善】 シンゼン したしみ仲よくする。国・団体などが互いに交際し、仲よくすること。

【親疎】 シンソ ＝親疏。したしいことと、うといこと。また、したしい人と、間がらの遠い人。

【親属】 シンゾク 父方・母方の親類。

【親等】 シントウ〔国〕親族間の関係の遠近を示す等級。父・母・子を一親等とし、六親等まである。

【親睦】 シンボク したしく仲がよい。また、したしくして仲よくする。「疾病相扶持、則百姓親睦＝疾病ニモアヒ扶持セバ、スナハチ百姓ハ親睦セン」〔→孟子〕

【親権】 シンケン〔国〕未成年の子や独立の生計のたてられない子に対して、父・母が、監督・教育し、財産の管理をする権利・義務。

【親衛】 シンエイ 官名。隋ズイ代以後明ミン代までおかれた。宮中にひかえて天子を護衛する。国家の元首を護衛すること。〔国〕左右の近衛府コノエフの唐名。

【親親】 シンシン シンヲシタシム親・兄弟など身近な血縁関係にある者をしたしく愛する。「仁者人也、親親為大＝仁ハ人ナリ、親ヲ親シムヲ大ナリト為ス」〔→中庸〕「親戚」と同じ。〔→世説〕

【親藩】 シンパン〔国〕江戸時代、徳川家の近親の大名。

【親識】 シンシキ 臣下が天子に見知られること。したしい人。「奚覚無一人、親識豈相思＝ナンゾ覚ラン一人ノ無ケシヲ、親識モアニアヒ思ハンヤ」〔→陶潜〕