【兵刃】 ヘイジン 戦いに使う刃物。武器。〔→孟子〕いくさ。戦争。「兵刃与水火、尽可違之去＝兵刃ト水火ハ、尽クコレヲ違ケテ去ル可シ」〔→白居易〕

【兵火】 ヘイカ 戦争のためにおこる火事。『兵燹ヘイセン』▽「燹」は、野火。転じて、戦争。

【兵戈】 ヘイカ ほこ。戦争。〈類義語〉干戈カンカ。「兵戈阻絶老江辺＝兵戈阻絶シテ江辺ニ老ユ」〔→杜甫〕

【兵甲】 ヘイコウ 武器と甲冑カッチュウ（よろいかぶと）。『兵革ヘイカク』「今南方已定、兵甲已足＝今南方スデニ定マリ、兵甲スデニ足ル」〔→諸葛亮〕転じて戦争。「兵革既未息＝兵革既ニ未ダ息マズ」〔→杜甫〕兵士。

【兵仗】 ヘイジョウ 戦争に用いる道具。『兵器ヘイキ・兵械ヘイカイ』ヒョウジョウ〔国〕昔、随身の持った護衛の武器。昔、上皇・摂関・大臣など、身分の高い人の外出のとき護衛にあたった武官。随身。

【兵気】 ヘイキ いくさのきざし。戦争のおこりそうな気配。「兵気天上合、鼓声隴底聞＝兵気天上ニ合シ、鼓声隴底ニ聞コユ」〔→李白〕兵士の元気。士気。

【兵伍】 ヘイゴ 軍隊を編制するときの最下級の組。▽「伍」は兵士五人をいう。

【兵戎】 ヘイジュウ 兵士。武器。戦争。

【兵役】 ヘイエキ 兵士となって軍務に服すること。戦争。

【兵児帯】 ヘコオビ〔国〕男のしごき帯。▽「兵児」は鹿児島県地方の方言で、若者の意。

【兵車】 ヘイシャ 戦争に使う車。戦車。「桓公九合諸侯、不以兵車、管仲之力也＝桓公諸侯ヲ九合スルニ、兵車ヲモッテセザルハ、管仲ノ力ナリ」〔→論語〕

【兵車之会】 ヘイシャノカイ〈故事〉兵車をひきいて武力を示しながら行う会合。春秋時代、諸侯が行った。〈対語〉乗車之会・衣冠之会。