【金炉】 キンロ ＝金鑪。黄金製の香炉。「玉釜煎錬金炉焚＝玉釜ニ煎錬シ金炉ニ焚ク」〔→白居易〕

【金屋】 キンオク 黄金で飾った家。また、美しくりっぱな家屋のこと。『金殿キンデン』「金屋粧成嬌侍夜＝金屋ニ粧成ツテ嬌カニ夜ニ侍ル」〔→白居易〕

【金科玉条】 キンカギョクジョウ〈故事〉金玉のように尊ぶべき、貴重ですぐれた法律。〔→揚雄〕その人が、非常に貴重なものと考えて守っている信念やきまり。

【金界】 キンカイ・コンガイ 金色の世界。仏教の寺院のこと。

【金革】 キンカク 人を切る金属製の刀剣の類と、それを防ぐ革製のよろい・かぶとの類。兵器の総称。「衽金革、死而不厭、北方之強也＝金革ヲ衽トシ、死シテ厭ハザルハ、北方ノ強ナリ」〔→中庸〕戦争。〈類義語〉兵革。〔→礼記〕

【金柑】 キンカン 木の名。みかんの一変種。果実はみかんの形をした小さいもので、食用にする。ひめたちばな。『金橘キンキツ』

【金城】 キンジョウ きわめて堅固な城。また、きわめて堅固なことのたとえ。「金城千里（きわめて堅固でしかも広さが千里四方もある国）」〔→史記〕「人臣垂拱於金城之内＝人臣ハ金城ノ内ニ垂拱ス」〔→韓非〕

【金城湯池】 キンジョウトウチ〈故事〉『金湯キントウ』敵が近よることもできない、堅固な城。▽「湯池」は、熱湯の沸きたつ池。〔→漢書〕「莫取金湯固、長令宇宙新＝金湯ノ固メニ取ルコトナク、長ク宇宙ヲシテ新タナラシメヨ」〔→杜甫〕

【金城鉄壁】 キンジョウテッペキ 金や鉄でつくったような、堅固な城。

【金星】 キンセイ 星の名。太陽から二番めに近い惑星。惑星ちゅう最も明るい。明け方、東の空に見えるときは、明けの明星といい、夕方、西の空に見えるときは、宵の明星という。太白星。

【金柝】 キンタク 軍隊で夜警のために使う、どらとひょうし木。「朔気伝金柝＝朔気金柝ヲ伝フ」〔古楽府〕