【哀矜】 アイキョウ 同情する。ふびんに思う。▽「矜」は、あわれむ。「如得其情、則哀矜而勿喜＝モシソノ情ヲ得レバ、スナハチ哀矜シテ喜ブナカレ」〔→論語〕

【哀哭】 アイコク かなしんで泣く。

【哀婉】 アイエン あわれっぽくて、たおやかである。『哀艶アイエン』

【哀情】 アイジョウ かなしい気持ち。「歓楽極兮哀情多＝歓楽極マリテ哀情多シ」〔漢武帝〕

【哀惜】 アイセキ 人の死をかなしみ惜しむ。

【哀戚】 アイセキ 人の死をかなしみ嘆く。「哀戚之情」

【哀詔】 アイショウ 天子の死を、後継者が国じゅうに知らせるみことのり。

【哀訴】 アイソ 嘆き訴える。なきつく。

【哀湍】 アイタン ものがなしげな音をたてて流れる急流。「迴首哀湍未覚＝首ヲ迴ラセバ哀湍イマダカナルヲ覚エズ」〔→王安石〕

【哀毀骨立】 アイキコツリツ 父母の喪などで、なげきかなしんで、やせおとろえる。〔→世説〕

【哀辞】 アイジ かなしみの気持ちをよみあらわして、死者をとむらう文。韻文を用いる。『哀詞アイシ』

【哀愁】 アイシュウ ものがなしい気持ち・感じ。憂い。

【哀傷】 アイショウ 人の死をかなしむ。『哀悼アイトウ・哀楚アイソ・哀惻アイソク・哀怛アイタン・哀痛アイツウ・哀恫アイトウ』「自古有羇旅、我何苦哀傷＝古ヨリ羇旅有リ、我ナンゾハナハダシク哀傷セン」〔→杜甫〕

【哀嘆】 アイタン ＝哀歎。かなしんで嘆く。『哀慟アイドウ』

【哀楽】 アイラク かなしむことと楽しむこと。また、かなしいことと楽しいこと。

【哀歌】 アイカ かなしげに歌う。また、その歌。かなしみをこめて歌う。また、その歌。

【哀鳴】 アイメイ かなしみ鳴く。鳥のかなしげな鳴き声。