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【中道】🔗🔉

【中道】 チュウドウ 偏らない正しいやり方。中庸の道。〔→孟子完成させるべき物事の途中。「力不足者、中道而廃=力足ラザル者ハ、中道ニシテ廃ス」〔→論語道の中央。

【中葉】🔗🔉

【中葉】 チュウヨウ ある時代の中ごろ。▽「葉」は、時代。ある王朝の中ごろ。

【中歳】🔗🔉

【中歳】 チュウサイ 農作物などで、平年の作。中年の年ごろ。「中歳頗好道=中歳頗ル道ヲ好ム」〔→王維

【中傷】🔗🔉

【中傷】 チュウショウ 悪口をいって人の名誉を傷つけること。

【中腸】🔗🔉

【中腸】 チュウチョウ はらわたの中。また、心の中。「訪旧半為鬼、驚呼熱中腸=旧ヲ訪ヘバ半バハ鬼ト為ル、驚呼スレバ中腸熱ス」〔→杜甫

【中腹】🔗🔉

【中腹】 チュウフク 山の頂上と、ふもとの中間の地帯。

【中廚】🔗🔉

【中廚】 チュウチュウ 調理場。

【中懐】🔗🔉

【中懐】 チュウカイ 心の中。考え・気持ちのこと。

【中興】🔗🔉

【中興】 チュウコウ 一度衰え退歩したものが中ごろで盛んになること。「新数中興年=新タニ中興ノ年ヲ数ヘン」〔→杜甫

【中饋】🔗🔉

【中饋】 チュウキ 婦人が家庭で炊事などをすること。〔→易経婦人。また、妻。

【雖不中不遠矣】🔗🔉

【雖不中不遠矣】 アタラズトイエドモトオカラズ〈故事〉正しくあたっていなくても、たいした違いはない。「心誠求之、雖不中不遠矣=心誠ニコレヲ求ムレバ、中タラズト雖モ遠カラズ」〔→大学

【中庸】🔗🔉

【中庸】 チュウヨウ〈書物〉二巻。戦国末から漢初の間に、儒家のうちの子思学派の人々によって編まれたものか。人間の本性とは何かを論じた人性論の書。『中庸』では、まず人間の本性が天与のものであるとし、それを「誠」という語で表して「誠とは天の道なり、これを誠にするは人の道なり」とのべる。その本性(誠)が具体的に人間においてどう現れるか。「喜怒哀楽の未発の状態」が「中」である。片寄った感情に走る以前の充実した直感を「中」というのであろう。『中庸』はもと『礼記ライキ』のうちの一編であったが、礼とは関係のない論説であるから、早くから注目を引いた。宋ソウ学がおこってからは、とくに士大夫の修養の原理を示すものとして重んじられ、朱子『中庸章句』に至っては原文を三三章に区切って整理し、「四書」の一つとしてとりあげた。

漢字源 ページ 88