【坦牀】 タンショウ〈故事〉『坦婿タンセイ』むすめの夫。むこ。▽むこ選びの使者が来たとき、晋シンの王羲之オウギシが長椅子イスに腹ばいになって食事をしていて、とりつくろったようすがなかったので、むこに選ばれた故事から。〔→晋書〕

【坦坦】 タンタン 広くたいらなさま。「履道坦坦＝道ヲ履ムコト坦坦タリ」〔→易経〕平凡なさま。普通であるさま。

【坦途】 タント ＝坦塗。でこぼこのないたいらな道。「太行之路能摧車、若比人心是坦途＝太行ノ路ハヨク車ヲ摧クモ、モシ人ノ心ニ比スレバコレ坦途ナリ」〔→白居易〕『坦路タンロ』

【坦率】 タンソツ・タンシュツ 心がさっぱりしていること。

【坦然】 タンゼン 心が安らかで、あっさりしたさま。平らかなさま。平穏なさま。

【坦腹】 タンプク 腹ばいになって寝ころぶ。「坦腹江亭暖＝坦腹スレバ江亭暖カナリ」〔→杜甫〕

【坦懐】 タンカイ あっさりしたおおらかな気持ち。「虚心坦懐」

【坡】 8画　土部　 区点=5219　16進=5433　シフトJIS=9AB1 【陂】異体字異体字 8画　阜部 区点=7988　16進=6F78　シフトJIS=E898 《音読み》　ハ〈p〉 《訓読み》　さか／つつみ 《意味》 ｛名｝さか。傾斜したさか。〈類義語〉→坂・→阪。「馬嵬坡下泥土中＝馬嵬坡ノ下、泥土ノ中」〔→白居易〕 ｛名｝庭園の中の斜面。 ｛名｝つつみ。土を盛って型に築いたつつみ。▽地名で、…坡とあるのは堤防沿いの村の名。 《解字》 会意兼形声。皮は「布または、動物のかわ＋手」の会意文字で、柔らかい布や皮を斜めにかぶるさまを示し、そり返る、傾斜するなどの意を含む。坡は「土＋音符皮」で、傾斜した地のこと。 《単語家族》 波（傾斜した水面→なみ）と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名