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偏 ひとえに🔗⭐🔉
【偏】
11画 人部 [常用漢字]
区点=4248 16進=4A50 シフトJIS=95CE
《常用音訓》ヘン/かたよ…る
《音読み》 ヘン
〈pi
n〉
《訓読み》 かたよる/ひとえに(ひとへに)
《名付け》 つら・とも・ゆき
《意味》
ヘンス{動}かたよる。中心をそれて一方にかたよる。〈対語〉→正。「偏向」「雲髻半偏新睡覚=雲髻半バ偏シテ新睡覚ム」〔→白居易〕
ヘンナリ{形}中央からそれて片すみに寄っているさま。片いなかであるさま。「偏僻ヘンペキ」「心遠地自偏=心遠クシテ地自ラ偏ナリ」〔→陶潜〕
{副}ひとえに(ヒトヘニ)。水準を越えて一方にかたよるさま。いやが上にも。そればかり。〈類義語〉→頗ハ(すこぶる)。「台上偏宜酩酊帰=台上偏ニ酩酊シテ帰ルニ宜シ」〔→高適〕
{名}漢字の字形の構成要素で、左右にわけられる左側の部分。さんずい・にんべんなど。多くは、その字の意味する物事の種別をあらわす。▽右側の部分を傍という。〈同義語〉→扁。「偏傍(=扁旁)」
{副}〔俗〕あいにく。
《解字》
会意兼形声。扁は「戸(平らな板)+冊(薄いたんざく)」の会意文字で、薄く平らにのびたの意を含む。平らにのびれば行き渡る(→遍)、また、周辺に行き渡ると、周辺は中央から離れるの意を派生する。偏は「人+音符扁」で、おもに扁の派生義、つまり、中心から離れてかたよった意をあらわす。→扁
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語









壱 ひとえに🔗⭐🔉
【壱】
7画 士部 [常用漢字]
区点=1677 16進=306D シフトJIS=88EB
【壹】旧字旧字
12画 士部
区点=5269 16進=5465 シフトJIS=9AE3
《常用音訓》イチ
《音読み》 イチ
/イツ
〈y
〉
《訓読み》 ひとつ/ひとたび/ひとえに(ひとへに)
《名付け》 かず・さね・もろ
《意味》
{数}ひとつ。〈同義語〉→一。
{副}ひとたび。一度。いったん…すれば。〈同義語〉→一。
イツニ{副}ひとえに(ヒトヘニ)。まったく。「壱何壮也=壱ニナンゾ壮ナルヤ」〔→漢書〕
イツニ{副}ひたすら。「子卿壱聴陵言=子卿、壱ニ陵ノ言ヲ聴ケ」〔→漢書〕
《解字》
会意兼形声。吉キツは、結と同系で、口をかたく締めた意を含む。壹はもと「壺(つぼ)+音符吉」で、口を結んで締め、中にいっぱいにつめたつぼ。▽証文や契約書で、改竄カイザンや誤解をさけるために、「一」のかわりに、使うことがある。
《単語家族》
噎イツ・エツ(詰まる)
咽エツと同系。その音を借りて、数詞の一に当てる。あるいはこぶしを握りしめて数詞の一をあらわしたため、一は壹(いっぱいつめる)と同系と考えてよい。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語











単 ひとえ🔗⭐🔉
【単】
9画 ツ部 [四年]
区点=3517 16進=4331 シフトJIS=9250
【單】旧字人名に使える旧字
12画 口部
区点=5137 16進=5345 シフトJIS=9A64
《常用音訓》タン
《音読み》
タン
〈d
n〉/
ゼン
/セン
〈ch
n〉〈sh
n〉
《訓読み》 ひとえ(ひとへ)
《名付け》 いち・ただ
《意味》

タンナリ{名・形}ひとえ(ヒトヘ)。ひとえである。〈対語〉→複。「単衣(ひとえの着物)」「可憐身上衣正単=憐レムベシ身上ノ衣正ニ単ナリ」〔→白居易〕
タンナリ{形}それだけで付加物がないさま。ただ一つである。〈対語〉→複・→双。〈類義語〉→隻・→独。「単数」「簡単」「両世一身形単影隻=両世一身ニシテ、形ハ単ニ、影ハ隻ナリ」〔→韓愈〕
{形}ただ一枚で薄い。「単薄」
{名}薄い紙片。転じて、カード。札。「名単(名札)」
タンニ{副}ただそれだけ、の意をあらわすことば。ひとえに。▽「不単…」とは、「不但…」と同じで、「単に…のみならず」と訓読する。

{動}たいらげる。なくなる。つきる。▽殫セン・タンに当てた用法。「単用」
「単于ゼンウ」とは、匈奴キョウドの王の称号。▽匈奴語のtengrikoto(天のみ子)を略して音訳したもの。
「単父ゼンフ・ゼンホ」とは、中国の県の名。
《解字》
象形。籐トウのつるを編んでこしらえたはたきを描いたもの。はたきは両がわに耳があり、これでぱたぱたとたたき、ほこりを落としたり、鳥や小獣をたたき落としたりする。獸(=獣)の字に意符として含まれる。また、このはたきは薄く平らなので、一重であり薄い意を生じる。
《単語家族》
氈セン(薄く平らな敷物)と同系。また戦栗センリツの戦(平面が上下動する)や扇(薄く平らなとびらや、うちわ)とも縁が近い。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語






















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