【分光】 ブンコウ 光をわけ与える。恩恵をほどこすこと。プリズムを通して、光をスペクトルにわけること。フンコウ ごく短い時間のこと。

【分陰】 フンイン きわめて短い時間。▽「陰」は、時間。〈類義語〉寸陰。

【分毫】 フンゴウ きわめてわずか。ほんの少し。▽「毫」は、細い毛筋。わずかなことのたとえ。〈類義語〉寸毫スンゴウ。

【分暁】 ブンギョウ・フンギョウ 夜が明ける。また、夜明け。はっきりと明らかなこと。

【刎頸之交】 フンケイノマジワリ〈故事〉頸クビを切られても心をかえないほどの真実の親しい交わり。〔→史記〕

【吻合】 フンゴウ 上下のくちびるのように、ぴったりとあうこと。

【噴火】 フンカ 火をふき出す。火山が活動して、溶岩・火山灰などをふき出すこと。

【噴煙】 フンエン 煙をふき出す。ふき出ている煙。

【噴激】 フンゲキ 激しくふきあげる。＝憤激。激しく、腹をたてる。

【墳衍】 フンエン 水ぎわの土手と低地。〔→周礼〕

【墳塋】 フンエイ 墓場。『墳陵フンリョウ』祖先の墓のある故郷のこと。

【奮起】 フンキ 奮いたつ。勇みたつ。『奮発フンパツ』

【奮然】 フンゼン 奮いたつさま。気力を奮いたたせるさま。『奮乎フンコ』

【奮撃】 フンゲキ 力を奮って敵を攻撃する。「奮撃百万、戦車千乗」〔→史記〕

【奮激】 フンゲキ 激しく奮いたつ。激しく怒る。

【憤恨】 フンコン いかりくやしがること。『憤怨フンエン・憤毒フンドク』「発其愧恥憤恨之心＝ソノ愧恥憤恨ノ心ヲ発ス」〔→王陽明〕

【憤怒】 フンド・フンヌ かっと、怒る。『憤恚フンイ』〈同義語〉忿怒。

【憤起】 フンキ 奮いたつ。〈同義語〉奮起。「宣王憤起揮天戈＝宣王憤起シテ天戈ヲ揮フ」〔→韓愈〕

【憤慨】 フンガイ 怒りが、胸いっぱいになる。非常に怒ること。

【憤激】 フンゲキ ＝噴激。怒って心が激しくいきりたつ。激しく怒ること。

【氛気】 フンキ 大気中にただよう雲や、もや。悪い気。災いの気。〔→漢書〕

【氛囲気】 フンイキ ＝雰囲気。空気。大気。人・場所・事がらなどに満ちている気配。

【氛埃】 フンアイ 大気中に飛散するちり。『氛垢フンコウ』「絶氛埃而淑郵兮、終不反其故都＝氛埃ヲ絶チテ淑郵シ、ツヒニソノ故都ニ反ラズ」〔→楚辞〕「新晴原野曠、極目無氛垢＝新晴原野曠ク、極目氛垢無シ」〔→王維〕

【氛翳】 フンエイ 邪気。不吉な気配。

【焚劫】 フンキョウ 家をやき、家財をぬすむ。

【焚券】 フンケン 恩恵をあたえるために、借金の証文（＝券）を焼きすてて、借金を帳消しにする。

【粉香】 フンコウ おしろいのにおい。女性の色香。

【粉絵】 フンカイ 彩りをつけて絵をえがく。また、彩色画。

【紛争】 フンソウ ＝紛諍。入りみだれて争うこと。もめごと『紛競フンキョウ』

【紛更】 フンコウ 約束事などをかきみだして改める。〔→史記〕

【紛郁】 フンイク 咲きみだれるさま。ぷんぷんと香りが散っていくさま。香気の盛んなさま。

【紛衍】 フンエン 草や木がみだれはびこる。

【紛糾】 フンキュウ 複雑にみだれもつれる。物事などの解決の糸口が見いだせず混乱におちいること。『紛淆フンコウ』「夫解雑乱紛糾者不控捲＝ソレ雑乱紛糾ヲ解ク者ハ控捲セズ」〔→史記〕

【紛紜】 フンウン ＝紛云。複雑に入りまじるさま。「用諸葛孔明治国之才、而当紛紜征伐之衝、則非将也＝諸葛孔明ノ治国之才ヲ用テ、紛紜征伐ノ衝ニ当タラシムルハ、スナハチ将ニアラザルナリ」〔→蘇轍〕盛んなさま。

【紛華】 フンカ はでで美しいこと。人が多く、にぎやかで混雑していること。

【紛起】 フンキ あちこちにみだれおこる。「諸説紛起」

【紛訌】 フンコウ うちわもめ。〈類義語〉内訌ナイコウ。

【紛喧】 フンケン ＝紛諠。やかましい。かまびすしい。『紛呶フンド』

【紛劇】 フンゲキ 仕事がわずらわしく、忙しいこと。

【紛譁】 フンカ みだれて、さわがしいこと。

【紛議】 フンギ 混乱した議論。もつれてまとまった結論の出ない議論。

【紛囂】 フンゴウ・フンキョウ みだれてやかましい。

【芬芳】 フンポウ よいかおり。りっぱな名声。また、それがある人。『芬馨フンケイ』「晩有弟子伝芬芳＝晩ニ弟子有リテ芬芳ヲ伝フ」〔→杜甫〕

【芬郁】 フンイク ぷんぷんとよいかおりがたちこめるさま。かおりが高いさま。『芬馥フンプク』

【芬香】 フンコウ よいかおり。

【芬華】 フンカ はなやかな美しさ。華美。はなやかに飾りたてる。

【雰囲気】 フンイキ 地球をとりまく大気。その場の一般的な気分・状態。〈類義語〉気雰。

【雰虹】 フンコウ にじ。