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 ほとんどの用言の連用形につく「〜過ぎる」も、「このごろ食べすぎるきらいがある・路線の本数が少なすぎると込んでしまう・部屋はきれいすぎると落ち着かない」など、度を超してい🔗🔉

 ほとんどの用言の連用形につく「〜過ぎる」も、「このごろ食べすぎるきらいがある・路線の本数が少なすぎると込んでしまう・部屋はきれいすぎると落ち着かない」など、度を超している場合に、日常語として使われるが、一般的な状態・状況を表し、「飲み過ぎて気分が悪い・遊びすぎて叱られる・高すぎて買えない・生真面目すぎて損をする」など、度を超した原因を表す場合でも、当然といったニュアンスの結果と呼応する。感情を表す言葉に使うと、不自然になる場合が多い。「きる」「ずいぶん」を参照。

 また「数量詞+あまり」は「数量詞+近く」に対応し、「十日あまり・1 万円あまり」など、その数量を少し上回る程度を表す。以上は「大して」とは置き換わらない。「あたり」「あま🔗🔉

 また「数量詞+あまり」は「数量詞+近く」に対応し、「十日あまり・1 万円あまり」など、その数量を少し上回る程度を表す。以上は「大して」とは置き換わらない。「あたり」「あまる」を参照。

 「あまり」が否定の形式と呼応する場合は、このままで用言を修飾し、「映画にはあまり行かない・あまり面白くない・数学はあまり得意でない・お金をあまり使わずにすんだ・あまり読🔗🔉

 「あまり」が否定の形式と呼応する場合は、このままで用言を修飾し、「映画にはあまり行かない・あまり面白くない・数学はあまり得意でない・お金をあまり使わずにすんだ・あまり読みたくない・あまり安そうでもない」など、数量や回数などの場合は「少し」、程度の場合は「殊更言うほどではない」という客観性を表し、「大して」に置き換わり、くだけた表現になるが話し手の感情が込められ、自分のことに使うと、やや自信に裏づけされた謙虚さのニュアンス、他人のことに使うと、相手をばかにしたニュアンスが出る。

 「大して」は「大したものだ・大した人だ」など、取り立てて言わなければならないほど、水準よりかけ離れた特別な・すばらしい・すごい人物・事柄を表すプラス評価の「大した」が、🔗🔉

 「大して」は「大したものだ・大した人だ」など、取り立てて言わなければならないほど、水準よりかけ離れた特別な・すばらしい・すごい人物・事柄を表すプラス評価の「大した」が、否定語と呼応して副詞的に使われているので、つまらない・くだらない・そうする価値がないといった意味になる。

 「この本はあまり読みたくない」は興味がわかないからといった感じだが、「大して」に置き換えると、こんな本はくだらなくて、読むに値しないからといった感じになる。「その話はあ🔗🔉

 「この本はあまり読みたくない」は興味がわかないからといった感じだが、「大して」に置き換えると、こんな本はくだらなくて、読むに値しないからといった感じになる。「その話はあまりしたくない」を「大して」に置き換えると、自分の意見や考えを、自分で軽蔑することになるので、不自然になるが、「あんな奴とは大して話もしたくない」は無理に取り立てて、相手と口をきく気などしないといったニュアンスになるので、不自然ではない。

類義使分 ページ 198