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 「乏しい」は「〜が〔に〕乏しい」と使うが、「豊かだ・豊富だ」に対応し、物質面でも精神面でも、必要に十分応えられるだけのものがないという絶対評価で、主観的なマイナス評価が🔗🔉

 「乏しい」は「〜が〔に〕乏しい」と使うが、「豊かだ・豊富だ」に対応し、物質面でも精神面でも、必要に十分応えられるだけのものがないという絶対評価で、主観的なマイナス評価が加えられる。「豊かだ」の例のうち、必要性とは関係のない「生活・心・胸」は、「乏しい」で表すことができない。「〜に乏しい」は「〜が乏しい」より硬い文章語。日常語は「〜が足りない」などが使われる。「くわえる」「せまい」を参照。

 「不足する」は連体詞としても働き、「食糧〔睡眠・栄養・認識〕不足・小遣いが不足する・準備をするのに不足している物はないか・会議を開くにはデータの不足が目立つ・不足分を買🔗🔉

 「不足する」は連体詞としても働き、「食糧〔睡眠・栄養・認識〕不足・小遣いが不足する・準備をするのに不足している物はないか・会議を開くにはデータの不足が目立つ・不足分を買い足す・不足な物を補う・不足を言う」など、「足りない」の漢語的表現で文章語。マイナス評価ではあるが、一般的な標準・ほかの場合と比較した上での相対評価なので、補うことができるという心のゆとりがある。「欠乏する」は「ビタミン欠乏症で死亡する場合がある・食料の欠乏に苦しむ・組織は人材が欠乏すると発展は望めない」など、不可欠なものが不足するという絶対的マイナス評価を表す漢語的表現で硬い文章語。

 「欠く」は「茶わん〔ナイフの刃〕を欠く」など、完全なものの一部を壊す・損じる・なくすといった意味を表し、比喩的に「常識・良識・礼儀・配慮・誠実さ・判断力・指導力・説得力🔗🔉

 「欠く」は「茶わん〔ナイフの刃〕を欠く」など、完全なものの一部を壊す・損じる・なくすといった意味を表し、比喩的に「常識・良識・礼儀・配慮・誠実さ・判断力・指導力・説得力・度量・厳しさ・見通し・柔軟性・積極性・決め手・迫力・精彩・意欲・気力・バランス」などに使われ、また「暮らしには事欠かない・必要欠くべからず」など、必要とするものが備わっていない状態を表し、完全なゼロなのか不十分なのかは、前後の関係を見ないことには分からないが、普通は絶対的なゼロ評価の婉曲的な表現として使われる文章語。ほかに「注意〔義理・礼〕を欠く」などは「怠る」を意味する場合がある。

類義使分 ページ 340