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 「全部」はすべての部分という意味で、「すべて」の口語的表現と考えられるが、一部「みんな」の使い方と重複する部分があって紛らわしい。格助詞は普通「が・の・に・を・と・から🔗🔉

 「全部」はすべての部分という意味で、「すべて」の口語的表現と考えられるが、一部「みんな」の使い方と重複する部分があって紛らわしい。格助詞は普通「が・の・に・を・と・から・で」がついて事物を表し、人を表す場合は 「全部の人」を使い、「全部で」は人・物の総和に使える。「私たち全部で話し合いました」といった場合は動作にも使えるが、「すべて」には置き換わらない。「全部の生活・生活の全部」は「すべて」、「私たち全部」は「みんな」を意味する。事物を中心に表す点は「すべて」と同じだが、個々の総和ではなく、一つのまとまった個体という意味では「みんな」と同じになる。

 「全体」は「部分」に対応する名詞で、「すべて」と同様、部分の総和も、「みんな」のように、一つのまとまった個体も表すが、一つにまとまった統一体と考える方が自然。「全体の生🔗🔉

 「全体」は「部分」に対応する名詞で、「すべて」と同様、部分の総和も、「みんな」のように、一つのまとまった個体も表すが、一つにまとまった統一体と考える方が自然。「全体の生活〔仕事・考え・責任・利益・幸福〕・全体の意見を聞く」などは、「みんな・全員・各個人」に置き換わるが、「生活全体を見直す・日本語全体が乱れている・話全体が分からない」などは、「生活の全体」など、「の」を入れてから、「すべて・全部」に置き換えるのが自然。

 副詞として使われる場合は「こうなったのも全体お前が悪いからだ」など、現在の状況・事態に至った全体の経緯を考え、「そもそも・もともと・もとはと言えば」何が原因であったのか🔗🔉

 副詞として使われる場合は「こうなったのも全体お前が悪いからだ」など、現在の状況・事態に至った全体の経緯を考え、「そもそも・もともと・もとはと言えば」何が原因であったのかを指摘する場合に使うが、その原因が分からない場合は「全体何をしてこんな成績をとったのだ・こんなことをする意味が全体どこにあるんだ・一体全体彼は誰だ」など、主に疑問詞と一緒に使って、強い疑問・不審を表す。「一体全体」は強意表現で、単独では同じ意味の「一体」の方がよく使われる。「すこしも」「まるで」「もともと」を参照。 【例】

類義使分 ページ 708