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広辞苑の検索結果 (1)

らゆ🔗🔉

らゆ 〔助動〕 (活用は下二段型。[活用]らえ/らえ/らゆ/らゆる/らゆれ/(らえよ))(奈良時代の助動詞。用例は少なくほとんど「寝らえぬに」に限られる。平安時代以後の「らる」に相当したと考えられ、四段・ナ変・ラ変活用以外の動詞の未然形に付いたものか)可能を表す。万葉集15「妹を思ひ眠の寝らえぬに秋の野にさ男鹿鳴きつ妻思ひかねて」→ゆ(助動)

大辞林の検索結果 (1)

らゆ🔗🔉

らゆ (助動)(らえ・○・○・○・○・○) 上代の可能の助動詞。下二段活用の動詞の未然形に接続する。否定の表現を伴って,不可能の意を表す。「我が背子がかく恋ふれこそぬばたまの夢(イメ)に見えつつ寝(イ)ね〈らえ〉ずけれ/万葉 639」「夜を長み眠(イ)の寝〈らえ〉ぬにあしひきの山彦とよめさ雄鹿鳴くも/万葉 3680」 〔(1)「ゆ」とともに,中古以降の「る」「らる」に対応する。(2)活用は,「ゆ」との関連から下二段活用型と考えられるが,上代には未然形「らえ」の用例だけが見られる。なお,中古の訓読文には,連体形「らゆる」の例が見られる。「若しは諸の有情の種種に希求し憂苦に逼切せ〈らゆる〉が/地蔵十輪経(元慶点)」(3)「る」「らる」の接続のしかたに準じて考えると,「ゆ」は四段・ナ変・ラ変の動詞の未然形に(実際には,ナ変に接続した例は見られない),「らゆ」はその他の活用の動詞の未然形に付くということになるが,上代には,ナ行下二段活用の動詞「寝(ヌ)」「寝(イ)ぬ」に接続した例しか見られない〕 →ゆ(助動) →らる(助動)

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