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広辞苑の検索結果 (11)
か‐ち【価値・価直】🔗⭐🔉
か‐ち【価値・価直】
(value イギリス・Wert ドイツ)
①物事の役に立つ性質・程度。経済学では商品は使用価値と交換価値とをもつとされる。ねうち。効用。「貨幣―」「その本は読む―がない」
②〔哲〕「よい」といわれる性質。「わるい」といわれる性質は反価値。広義では価値と反価値とを含めて価値という。
㋐人間の好悪の対象になる性質。
㋑個人の好悪とは無関係に、誰もが「よい」として承認すべき普遍的な性質。真・善・美など。
かち‐がくせつ【価値学説】🔗⭐🔉
かち‐がくせつ【価値学説】
経済価値の本質ならびにその決定を説明する学説。客観価値説(労働価値説)と主観価値説(効用価値説)とがある。前者は古典学派・マルクス学派の主張で、財の価値はそれを生産するのに要する労働の量によって決まるとし、後者はオーストリア学派の主張で、財の価値はその財を消費することによって得られる満足の大きさ、すなわち効用によって決まると説く。
かち‐かん【価値観】‥クワン🔗⭐🔉
かち‐かん【価値観】‥クワン
何に価値を認めるかという考え方。善悪・好悪などの価値を判断するとき、その根幹をなす物事の見方。
かち‐たいけい【価値体系】🔗⭐🔉
かち‐たいけい【価値体系】
〔哲〕何かを評価するための規準となる諸価値を、優劣の階層的序列によって整理した全体。
かち‐づ・ける【価値付ける】🔗⭐🔉
かち‐づ・ける【価値付ける】
〔他下一〕
どれくらいの値打ちがあるかをきめる。評価する。「高く―・ける」
かち‐てつがく【価値哲学】🔗⭐🔉
かち‐てつがく【価値哲学】
①哲学的認識の対象は事実の問題ではなく、当為または普遍妥当的価値の探究・確立にあるとする立場。西南ドイツ学派およびG.E.ムーアの直覚主義がこれを代表。
②(→)価値論1に同じ。
かち‐はんだん【価値判断】🔗⭐🔉
かち‐はんだん【価値判断】
①ある物事のねうちをきめること。
②〔哲〕対象に対する主観の評価に基づいて是認または否認を言い表す規範的な判断。「この花は美しい」「盗みは悪い」などがその例。事柄が目的に対する手段として役立つか否かを言明するものと、事柄自体の内在的価値に関するものとがある。↔事実判断
かち‐ほうそく【価値法則】‥ハフ‥🔗⭐🔉
かち‐ほうそく【価値法則】‥ハフ‥
(Wertgesetz ドイツ)商品の価値の大きさが社会的必要労働時間によって決定され、これを基礎にして商品が交換されること。
か‐ちょく【価値・価直】🔗⭐🔉
か‐ちょく【価値・価直】
⇒かち
かち‐りんりがく【価値倫理学】🔗⭐🔉
かち‐りんりがく【価値倫理学】
(Wertethik ドイツ)倫理学を倫理的価値を解明する学と考える立場。新カント学派(ウィンデルバント・リッカート)は形式的・普遍的当為(ゾルレン)を、現象学派(シェーラー・N.ハルトマン)は先天的で実質的内容を持つ客観的徳を、それぞれ価値としている。
かち‐ろん【価値論】🔗⭐🔉
かち‐ろん【価値論】
①(axiology)価値とはなにか、どのようにして認識されるか、価値と事実との関係、価値の体系などについて研究する哲学の分野。
②商品の価値、特に交換価値の本質・増殖過程などを取り扱う経済学の領域。
大辞林の検索結果 (10)
か-ち【価値】🔗⭐🔉
か-ち [1] 【価値】
(1)物がもっている,何らかの目的実現に役立つ性質や程度。値打ち。有用性。「―ある品物」「―を損なう」「言及する―もない」
〔幕末までは「価直(カチヨク)」が用いられた〕
(2)〔哲〕 善きもの・望ましいものとして認め,その実現を期待するもの。内在的なもの・手段的なものなどにわかれるが,特に,真・善・美など,普遍妥当性をもった理想的・絶対的価値をいう。
(3)〔経〕 商品の価格の背後にあって,それを規定しているもの。その本質・源泉のとらえ方によって客観価値説(労働価値説)と主観価値説(効用価値説)とが対立する。
かち-かん【価値観】🔗⭐🔉
かち-かん ―クワン [3][2] 【価値観】
いかなる物事に価値を認めるかという個人個人の評価的判断。「―の相違」
かち-じゆう【価値自由】🔗⭐🔉
かち-じゆう ―ジイウ [4] 【価値自由】
〔(ドイツ) Wertfreiheit〕
マックス=ウェーバーの学問論の立場。経験科学は価値判断に立ち入ってはならないとする。実証主義をめぐる今日の論争において,しばしば批判される。没価値性。
かち-てつがく【価値哲学】🔗⭐🔉
かち-てつがく [4][3] 【価値哲学】
⇒価値論(1)
かち-はんだん【価値判断】🔗⭐🔉
かち-はんだん [3] 【価値判断】
ある事柄について,主観の評価による是認あるいは否認を言明する判断。「この鳥は青い」は事実判断だが,「この鳥は美しい」は価値判断。
かち-ぶんせき【価値分析】🔗⭐🔉
かち-ぶんせき [3] 【価値分析】
〔value analysis; value engineering〕
製品や部品の本質的機能を得るための最小原価を求める手法。この本質的機能には使用上の機能だけではなく,顧客の要求する外観・魅力なども含まれる。価値工学( VE )。VA 。
かち-ほうそく【価値法則】🔗⭐🔉
かち-ほうそく ―ハフソク [3] 【価値法則】
商品生産の基本的経済法則。商品の価値はその生産のために必要な労働の量によって決まり,この価値にしたがって商品が交換されるというもの。
かち-りんりがく【価値倫理学】🔗⭐🔉
かち-りんりがく [5] 【価値倫理学】
価値論の観点から構想された倫理学。新カント派の文化価値の倫理学,現象学派の実質的価値倫理学など。
かち-ろん【価値論】🔗⭐🔉
かち-ろん [2] 【価値論】
(1)〔axiology〕
倫理的・美的・宗教的価値についての研究。価値判断に立ち入って普通妥当的価値などを定立する規範的立場と,価値に関する概念や命題を分析するメタ規範的立場とがある。価値哲学。
(2)商品の価値の本質,価値の形態,価値形成過程など,価値をめぐるマルクス経済学上の理論。
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