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広辞苑の検索結果 (9)

ちゅう‐しょう【抽象】チウシヤウ🔗🔉

ちゅう‐しょう抽象チウシヤウ (abstraction)事物または表象の或る側面・性質を抽き離して把握する心的作用。その際おのずから他の側面・性質を排除する作用を伴うが、これを捨象という。一般概念は多数の事物・表象間の共通の側面・性質を抽象して構成される。〈哲学字彙〉↔具象↔具体。→限定⇒ちゅうしょう‐が【抽象画】 ⇒ちゅうしょう‐がいねん【抽象概念】 ⇒ちゅうしょう‐げいじゅつ【抽象芸術】 ⇒ちゅうしょう‐だいすうがく【抽象代数学】 ⇒ちゅうしょう‐てき【抽象的】 ⇒ちゅうしょうひょうげん‐しゅぎ【抽象表現主義】 ⇒ちゅうしょう‐めいし【抽象名詞】 ⇒ちゅうしょう‐ろん【抽象論】

ちゅうしょう‐が【抽象画】チウシヤウグワ🔗🔉

ちゅうしょう‐が抽象画チウシヤウグワ 対象の再現ではなく、幾何学的・有機的形態を用い、形と色を自律的に扱って、自然界とは別個の効果を表そうとする絵画。1910年代初めにカンディンスキー・モンドリアン・マレーヴィチらが創始。 ⇒ちゅう‐しょう【抽象】

ちゅうしょう‐がいねん【抽象概念】チウシヤウ‥🔗🔉

ちゅうしょう‐がいねん抽象概念チウシヤウ‥ (abstract concept)具体的な個物ではなく、その個物に属しはするが、それから分離して考えられうる性質や関係を指す概念。 ①ある属性を対象から分離してとらえた概念(例えば人間性)。 ②直接に知覚できないものの概念(例えば正義)。 ③全体から切り離して一面的にとらえた物や性質の概念(例えば青)。 ④意識が構成した概念(例えば義務・ペガサス)。↔具体概念。 ⇒ちゅう‐しょう【抽象】

ちゅうしょう‐げいじゅつ【抽象芸術】チウシヤウ‥🔗🔉

ちゅうしょう‐げいじゅつ抽象芸術チウシヤウ‥ 自然や現実の再現を離れ、線・形・色などの造形要素によって制作される芸術の総称。原始以来の芸術の基本傾向の一つで、今日まで多様な展開を見せる。 ⇒ちゅう‐しょう【抽象】

ちゅうしょう‐だいすうがく【抽象代数学】チウシヤウ‥🔗🔉

ちゅうしょう‐だいすうがく抽象代数学チウシヤウ‥ 公理主義の上にたつ代数学。群・環・体などを公理主義的に研究する。 ⇒ちゅう‐しょう【抽象】

ちゅうしょう‐てき【抽象的】チウシヤウ‥🔗🔉

ちゅうしょう‐てき抽象的チウシヤウ‥ ①抽象して事物の一般性をとらえるさま。 ②現実から離れて具体性を欠いているさま。「―な議論」↔具体的。 ⇒ちゅう‐しょう【抽象】

ちゅうしょうひょうげん‐しゅぎ【抽象表現主義】チウシヤウヘウ‥🔗🔉

ちゅうしょうひょうげん‐しゅぎ抽象表現主義チウシヤウヘウ‥ (abstract expressionism)第二次大戦後に興った新しい抽象芸術の傾向。奔放に流動する筆触や絵具の滴りによって空間を現出する。アメリカのポロック・デ=クーニング・マザーウェルらに代表されるが、ヨーロッパのアンフォルメルもこれに含まれる。 ⇒ちゅう‐しょう【抽象】

ちゅうしょう‐めいし【抽象名詞】チウシヤウ‥🔗🔉

ちゅうしょう‐めいし抽象名詞チウシヤウ‥ (abstract noun)具体的な事物ではなく抽象概念を表す名詞。「運動」「健康」「愛情」など。↔具象名詞。 ⇒ちゅう‐しょう【抽象】

ちゅうしょう‐ろん【抽象論】チウシヤウ‥🔗🔉

ちゅうしょう‐ろん抽象論チウシヤウ‥ 現実を離れた、頭の中だけで考えた理論。具体的な手段・方法を欠いた考え。 ⇒ちゅう‐しょう【抽象】

大辞林の検索結果 (11)

ちゅう-しょう【抽象】🔗🔉

ちゅう-しょう チウシヤウ [0] 【抽象】 (名)スル 〔abstraction〕 事物や表象を,ある性質・共通性・本質に着目し,それを抽(ヒ)き出して把握すること。その際,他の不要な性質を排除する作用(=捨象)をも伴うので,抽象と捨象とは同一作用の二側面を形づくる。 ⇔具象(グシヨウ) ⇔具体 「意味或は判断の中に現はれたる者は原経験より―せられたるその一部であつて/善の研究(幾多郎)」 →捨象

ちゅうしょう-か【抽象化】🔗🔉

ちゅうしょう-か チウシヤウクワ [0] 【抽象化】 (名)スル 抽象的にすること。 ⇔具体化 「女性の姿を―した図案」

ちゅうしょう-がいねん【抽象概念】🔗🔉

ちゅうしょう-がいねん チウシヤウ― [5] 【抽象概念】 〔哲〕 ある性質や関係を,その基体である個々の事物から離れてそれ自体として指示する概念。例えば,人間性・大・正直など。抽象名辞。 ⇔具体概念

ちゅうしょう-げいじゅつ【抽象芸術】🔗🔉

ちゅうしょう-げいじゅつ チウシヤウ― [5] 【抽象芸術】 ⇒アブストラクト-アート

ちゅうしょう-せい【抽象性】🔗🔉

ちゅうしょう-せい チウシヤウ― [0] 【抽象性】 〔哲〕 ありのままの事物を抽象することによって得られる一般的・観念的な性質。 ⇔具体性

ちゅうしょう-だいすうがく【抽象代数学】🔗🔉

ちゅうしょう-だいすうがく チウシヤウ― [7] 【抽象代数学】 古典的な代数学を抽象化し,代数系,すなわち要素間の結合が定義された集合を研究する学問。例えば群・環・体などの理論。

ちゅうしょう-てき【抽象的】🔗🔉

ちゅうしょう-てき チウシヤウ― [0] 【抽象的】 (形動) 〔abstract〕 (1)概念的で一般的なさま。「現象を―にとらえる」 (2)事物を観念によって一面的にとらえ,実際の有り様から遠ざかっているさま。「―な説明に終始する」 ⇔具象的 ⇔具体的

ちゅうしょう-ひょうげん-しゅぎ【抽象表現主義】🔗🔉

ちゅうしょう-ひょうげん-しゅぎ チウシヤウヘウゲン― [9] 【抽象表現主義】 あらゆる定形を否定し力動感を表現する非幾何学的な抽象絵画。第二次大戦後,アメリカにおこったアクション-ペインティング,フランスのアンフォルメルなどの総称。

ちゅうしょう-めいし【抽象名詞】🔗🔉

ちゅうしょう-めいし チウシヤウ― [5] 【抽象名詞】 名詞の一類。抽象概念を表す名詞。「平和」「思考」「娯楽」など。

ちゅうしょう-ろん【抽象論】🔗🔉

ちゅうしょう-ろん チウシヤウ― [3] 【抽象論】 具体的な手段や方法の裏付けのない理論。

ちゅうしょう【抽象】(和英)🔗🔉

ちゅうしょう【抽象】 abstraction.→英和 〜的(に) abstract(ly).→英和 ‖抽象芸術 abstract art.抽象名詞《文》an abstract noun.抽象論(に陥る) (fall into) an abstract argument.

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