複数辞典一括検索+

広辞苑の検索結果 (15)

こう‐し【格子】カウ‥🔗🔉

こう‐し格子カウ‥ ①細い角材を縦横、あるいはそのどちらかの方向に間をすかして組んだもの。窓に付ける。また、それを組み込んだ建具。蔀しとみ。竹取物語「―どもも人はなくして開きぬ」 ②格子戸の略。 ③格子縞の略。 ④格子女郎の略。また、格子女郎のいる所。 ⑤〔電〕(→)グリッドに同じ。 ⑥〔理〕 ㋐(→)結晶格子の略。 ㋑(→)回折格子の略。 ⇒こうし‐いわい【格子祝】 ⇒こうし‐ぐわ【格子鍬】 ⇒こうし‐げた【格子桁】 ⇒こうし‐けっかん【格子欠陥】 ⇒こうし‐こ【格子子】 ⇒こうし‐じま【格子縞】 ⇒こうし‐じょろう【格子女郎】 ⇒こうし‐しんどう【格子振動】 ⇒こうし‐だゆう【格子太夫】 ⇒こうし‐づくり【格子造り】 ⇒こうし‐ていすう【格子定数】 ⇒こうし‐てん【格子点】 ⇒こうし‐ど【格子戸】 ⇒こうし‐まど【格子窓】

こうし‐いわい【格子祝】カウ‥イハヒ🔗🔉

こうし‐いわい格子祝カウ‥イハヒ 江戸時代、大坂の遊郭で、遊女が客の来ない時、近辺を散歩して客の来るまじないをすること。浄瑠璃、心中重井筒「あんまり余所が賑かさに、―に出ました」 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐ぐわ【格子鍬】カウ‥グハ🔗🔉

こうし‐ぐわ格子鍬カウ‥グハ すかし孔のある鍬。孔があるために軽く、粘土地の耕作に適する。窓鍬。 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐げた【格子桁】カウ‥🔗🔉

こうし‐げた格子桁カウ‥ 横方向の加重を分配するよう、格子状に組み立てた桁。 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐けっかん【格子欠陥】カウ‥🔗🔉

こうし‐けっかん格子欠陥カウ‥ 規則正しい結晶格子の中にある構造上の乱れ。不純物原子の混入による配列の乱れなど。 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐こ【格子子】カウ‥🔗🔉

こうし‐こ格子子カウ‥ 格子を組み立てる縦横の部材。 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐じま【格子縞】カウ‥🔗🔉

こうし‐じま格子縞カウ‥ 格子の目を表した縞。また、その縞織物。格子。チェック。→縞織物(図)⇒こう‐し【格子】

こうし‐じょろう【格子女郎】カウ‥ヂヨラウ🔗🔉

こうし‐じょろう格子女郎カウ‥ヂヨラウ (もと表通りに面した格子の中に控えていたからいう)太夫たゆうに次ぎ、局つぼね女郎の上に位した女郎。大坂の新町では天神職のものをいう。格子。 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐しんどう【格子振動】カウ‥🔗🔉

こうし‐しんどう格子振動カウ‥ 結晶格子を構成する原子が平衡位置付近で行う小振動。格子配列を乱し、電子などの結晶内を移動する粒子と相互作用を起こして金属では電気抵抗の原因になる。 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐だゆう【格子太夫】カウ‥ダイフ🔗🔉

こうし‐だゆう格子太夫カウ‥ダイフ 江戸吉原で、太夫の次、散茶女郎の上位の遊女。太夫格子。 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐づくり【格子造り】カウ‥🔗🔉

こうし‐づくり格子造りカウ‥ 表に格子を設けた家の造り。また、その家。歌舞伎、与話情浮名横櫛「―の囲ひ者」 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐ていすう【格子定数】カウ‥🔗🔉

こうし‐ていすう格子定数カウ‥ ①結晶格子において、単位格子の大きさと形を示すための基本となる定数。各稜の長さ(普通1億分の1センチメートル程度)およびその間の角。 ②回折格子において、隣り合うスリットの中心から中心までの長さ。 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐てん【格子点】カウ‥🔗🔉

こうし‐てん格子点カウ‥ 「空間格子」参照。 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐ど【格子戸】カウ‥🔗🔉

こうし‐ど格子戸カウ‥ 格子を組み込んだ戸。 ⇒こう‐し【格子】

こうし‐まど【格子窓】カウ‥🔗🔉

こうし‐まど格子窓カウ‥ 格子を取り付けた窓。 ⇒こう‐し【格子】

大辞林の検索結果 (14)

こう-し【格子】🔗🔉

こう-し カウ― [0] 【格子】 〔「かくし」の転〕 (1)細い角材や竹などをたてよこにすき間をあけて組んだもの。建具・天井・手すりなどに用いる。また,転じて碁盤の目状になっているもの。 (2)「格子縞(ジマ)」の略。 (3)〔物〕(ア)「結晶(ケツシヨウ)格子」のこと。(イ)「回折(カイセツ)格子」のこと。 (4)〔電〕 グリッドに同じ。 (5)寝殿造りの建具の一。「蔀(シトミ)」に同じ。「―どもも人はなくしてあきぬ/竹取」 (6)〔表通りに面した格子をはめた部屋で,客を待ったところから〕 遊女。また,その位。吉原では太夫(タユウ)の次の位。格子女郎。また,格子女郎のいる所。「いはれざる太夫・―の望みなり/浮世草子・置土産 4」

こうし-ぐわ【格子鍬】🔗🔉

こうし-ぐわ カウ―グハ [3][0] 【格子鍬】 刃に一つから三つの長楕円形の穴のあるくわ。窓鍬(マドグワ)。

こうし-けっかん【格子欠陥】🔗🔉

こうし-けっかん カウ― [4] 【格子欠陥】 結晶格子における原子の欠除や不純物原子の混入などによる格子配列の乱れ。この乱れは結晶の物理・化学的性質に大きな影響を与える。

こうし-こ【格子子】🔗🔉

こうし-こ カウ― [3] 【格子子】 格子を組み立てている,たてよこの細い部材。

こうし-じま【格子縞】🔗🔉

こうし-じま カウ― [0] 【格子縞】 縦縞と横縞を組み合わせた模様。チェック。格子。 格子縞 [図]

こうし-じょろう【格子女郎】🔗🔉

こうし-じょろう カウ―ヂヨラウ 【格子女郎】 「格子(コウシ){(6)}」に同じ。「―衆の手前もあり/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」

こうし-しんどう【格子振動】🔗🔉

こうし-しんどう カウ― [4] 【格子振動】 結晶格子を構成する原子が,それぞれの平衡位置の周りに行う振動。固体の熱運動の一種。格子振動を基準振動に分解し,量子化を行うことによって,格子振動は量子力学的にはフォノンの集まりとして扱われる。

こうし-づくり【格子造り】🔗🔉

こうし-づくり カウ― [4] 【格子造り】 表に格子を設けた住居の造り。また,その家。

こうし-ていすう【格子定数】🔗🔉

こうし-ていすう カウ― [4] 【格子定数】 (1)結晶の単位格子を形づくる辺の長さと,それらが互いになす角。 (2)回折格子において,一つの溝の中央から隣の溝の中央までの長さ。

こうし-てん【格子点】🔗🔉

こうし-てん カウ― [3] 【格子点】 空間格子をつくるそれぞれの点。

こうし-ど【格子戸】🔗🔉

こうし-ど カウ― [3] 【格子戸】 格子を組み込んである戸。

こうし-ぶんこうき【格子分光器】🔗🔉

こうし-ぶんこうき カウ―ブンクワウ― [6] 【格子分光器】 回折格子を使って光のスペクトルを得る装置。

こうし-まど【格子窓】🔗🔉

こうし-まど カウ― [4] 【格子窓】 格子をはめこんだ窓。

こうし【格子】(和英)🔗🔉

こうし【格子】 a lattice (戸の);→英和 a grating (鉄の).→英和 ‖格子縞 cross stripes;checks;plaid.格子造り latticework.格子戸(窓) a lattice door (window).

広辞苑+大辞林格子で始まるの検索結果。