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広辞苑の検索結果 (27)

こと【異・殊】🔗🔉

こと異・殊】 ①普通とは違っていること。同じでないこと。後撰和歌集「涙の色も―にぞありける」 ②すぐれていること。特別。枕草子152「―なる事なき男の」 ③ある語に冠して、「別の」「他の」の意を表す語。「―国」「―思ひ」 ⇒異にする

こと‐さら【殊更】🔗🔉

こと‐さら殊更】 [一]〔名〕 ①わざわざすること。あらためてすること。源氏物語少女「許すとも、―なるやうにもてなしてこそあらめ」 ②特にいちじるしいこと。特別であること。今昔物語集27「木幡の殿は―の事ありて、昨日立たせ給ひにき」 [二]〔副〕 ①わざわざ。わざと。故意に。「―意地悪をする」 ②とりわけ。別して。「今日は―上機嫌で」「―問題にするほどの事ではない」 ⇒ことさら・ぶ【殊更ぶ】 ⇒ことさら‐め・く【殊更めく】

ことさら・ぶ【殊更ぶ】🔗🔉

ことさら・ぶ殊更ぶ】 〔自上二〕 改まってする様子である。わざとらしい様子である。源氏物語帚木「さすがに忍びて笑ひなどするけはひ―・びたり」 ⇒こと‐さら【殊更】

ことさら‐め・く【殊更めく】🔗🔉

ことさら‐め・く殊更めく】 〔自五〕 ことさららしく見える。わざとらしく思われる。源氏物語夕顔「このましう―・きたる」 ⇒こと‐さら【殊更】

こと‐な・し【殊なし】🔗🔉

こと‐な・し殊なし】 〔形ク〕 ことのほかである。格別である。狂言、末広がり「―・い御悦びで御座らう」

こと‐に【殊に・異に】🔗🔉

こと‐に殊に・異に】 〔副〕 ①普通と違って。とりわけて。別して。別段に。古今和歌集「山里は秋こそ―わびしけれ」。「今朝は―冷えこみがきびしい」 ②その上に。なお。狂言、盗人連歌「さてさて忝ない、―お酌まで」 ○事に当たることにあたる ある事柄にたずさわる。 ⇒こと【事】 ○異にすることにする 別にする。異なっている。「幽明境を―」「待遇を―」「意見を―」 ⇒こと【異・殊】 ○事に触れてことにふれて 事あるごとに。何かにつけて。 ⇒こと【事】 ○事に依るとことによると 事柄の如何によっては。ひょっとすると。「―深刻な事態になるかもしれない」 ⇒こと【事】

こと‐の‐ほか【殊の外】🔗🔉

こと‐の‐ほか殊の外】 思いのほかのこと。意外。格別なこと。とりわけ。天草本伊曾保物語「ふたり乗りけるによつて、―くたびれたり」。「―の御立腹」

こと‐も【殊も】🔗🔉

こと‐も殊も】 〔副〕 たいへん。したたかに。狂言、文蔵「貴賤群集くんじゅは―おびただしいことでござつた」

しゅ‐おん【殊恩】🔗🔉

しゅ‐おん殊恩】 特別にうけた厚い恩義。

しゅ‐ぐう【殊遇】🔗🔉

しゅ‐ぐう殊遇】 特別のてあつい待遇。

しゅ‐くん【殊勲】🔗🔉

しゅ‐くん殊勲】 他よりきわだってすぐれた勲功。「―を立てる」「―賞」

しゅ‐けん【殊眷】🔗🔉

しゅ‐けん殊眷】 (「眷」は、いつくしむ意)特別に恩顧を与えひきたてること。殊遇。

しゅ‐こう【殊功】🔗🔉

しゅ‐こう殊功】 特にすぐれたてがら。殊勲。殊績。

しゅ‐さい【殊才】🔗🔉

しゅ‐さい殊才】 すぐれた才知。異才。

しゅ‐し【殊死】🔗🔉

しゅ‐し殊死】 ①死を決して行動すること。死にものぐるい。決死。必死。 ②死罪。

しゅ‐しょう【殊勝】🔗🔉

しゅ‐しょう殊勝】 ①ことにすぐれていること。最勝。今昔物語集2「我れ生々世々に福徳長命―にして」 ②(神社・仏閣や説教などに)心うたれること。敬虔けいけんな気持になること。狂言、福の神「いつ参つてもしんしんと致いた―なお前でござる」 ③けなげなさま。感心なこと。神妙。「―な心がけ」「―にも兄をかばう」 ⇒しゅしょう‐がお【殊勝顔】

しゅしょう‐がお【殊勝顔】‥ガホ🔗🔉

しゅしょう‐がお殊勝顔‥ガホ 殊勝らしい顔つき。神妙な顔つき。醒睡笑「―して居らるる坊主」 ⇒しゅ‐しょう【殊勝】

しゅ‐しょく【殊色】🔗🔉

しゅ‐しょく殊色】 すぐれて美しい容貌。

しゅ‐せき【殊績】🔗🔉

しゅ‐せき殊績】 特にすぐれた功績。殊功。殊勲。

しゅ‐ぜつ【殊絶】🔗🔉

しゅ‐ぜつ殊絶】 かけはなれてすぐれていること。

しゅ‐ぞく【殊俗】🔗🔉

しゅ‐ぞく殊俗】 風俗を異にすること。特殊な風俗。また、異国。

しゅ‐ちょう【殊寵】🔗🔉

しゅ‐ちょう殊寵】 特別にかわいがること。

しゅ‐とう【殊闘】🔗🔉

しゅ‐とう殊闘】 必死の覚悟でたたかうこと。命がけでたたかうこと。

しゅ‐るい【殊類】🔗🔉

しゅ‐るい殊類】 特殊な種類。異類。

たつず‐まい【殊儛】タツヅマヒ🔗🔉

たつず‐まい殊儛タツヅマヒ (タツヅはタツイヅ(立出)の約。タツツマイとも) ①上代の舞踊。立ったりすわったりして舞うものという。〈顕宗紀訓注〉 ②(→)田舞たまいに同じ。

たつつ‐まい【殊儛】‥マヒ🔗🔉

たつつ‐まい殊儛‥マヒ ⇒たつずまい

[漢]殊🔗🔉

 字形  筆順 〔歹部6画/10画/常用/2876・3C6C〕 〔音〕シュ(漢) ジュ(呉) 〔訓〕こと [意味] ①普通とちがっている。なみはずれている。「特殊・殊俗・殊域」 ②特にすぐれている。すぐれて。ことに。「殊勲・殊遇・殊勝」 [解字] 形声。「歹」(=死ぬ)+音符「朱」(=木を切断したあとの切りかぶ)。人を切断して殺す(普通とはちがった)極刑の意。転じて、特異である、の意。 [下ツキ 特殊・文殊

大辞林の検索結果 (25)

けなり-げ【殊なり気】🔗🔉

けなり-げ 【殊なり気】 (形動ナリ) 〔形容詞「けなりい」の語幹に接尾語「げ」の付いたもの〕 (1)態度がしっかりしているさま。頼もしいさま。「やせて候へども此の犬は―に見え候へば/沙石 7」 (2)丈夫なさま。「たけたに宮の御方御―にわたらせまして/御湯殿上(文明一六)」

こと-さら【殊更・故】🔗🔉

こと-さら [0] 【殊更・故】 ■一■ (副) (1)故意に。わざと。わざわざ。「―つらくあたる」 (2)とりたてて。とりわけ。特に。格別。「―難しそうな問題を選ぶ」 ■二■ (形動)[文]ナリ (1)故意にそうするさま。わざわざそうするさま。「―に明るく振る舞う」「―な準備は不要だ」 (2)特別であるさま。「仏,神力を以て―に棺の蓋を自然(オノズカラ)に開かしめて/今昔 3」

ことさら・ぶ【殊更ぶ】🔗🔉

ことさら・ぶ 【殊更ぶ】 (動バ上二) わざとらしい。ことさらめく。多くは悪い意味で使う。「今は思ふにはいと軽がるしく―・びたる事なり/源氏(帚木)」

ことさら-め・く【殊更めく】🔗🔉

ことさら-め・く [5] 【殊更めく】 (動カ五[四]) わざとらしく思われる。大げさに見える。「―・いてかえっておかしい」

こと-な・し【殊無し】🔗🔉

こと-な・し 【殊無し】 (形ク) この上ない。格別である。「力つき,容貌なども―・きうちにも/宇津保(初秋)」

こと-に【殊に】🔗🔉

こと-に [1] 【殊に】 (副) 〔形容動詞「異(コト)」の連用形「異に」から〕 (1)とりわけ。特別。「この子は―甘いものが好きだ」「今年は作柄が―よくない」 (2)(打ち消しの語を伴って)とりたてて。たいして。あまり。「―変わったところもない」 (3)その上。加えて。「この御政道正しい御世に,―見れば御人体でござるが/狂言・雁礫(虎寛本)」

こと-の-ほか【殊の外】🔗🔉

こと-の-ほか [0][5] 【殊の外】 ■一■ (副) (1)予想に反して。思いのほか。「―(に)手間取る」「―簡単だった」 (2)格別。はなはだ。「今夜は―(に)寒い」「―の御立腹」 ■二■ (名・形動ナリ) 思いのほかであるさま。意外。「山里は世の憂きよりも住みわびぬ―なる峰の嵐に/新古今(雑中)」

こと-はえ【事栄え・殊栄え】🔗🔉

こと-はえ 【事栄え・殊栄え】 特別華やかで立派なこと。ことさら面目をほどこすこと。「初めものし給ふだに―もなかむめるに/宇津保(国譲上)」

しゅ-いき【殊域】🔗🔉

しゅ-いきキ [0] 【殊域】 よその世界。よその国。「これを読んで私(ヒソ)かに―同嗜(ドウシ)の人を獲たと思つた/渋江抽斎(鴎外)」

しゅ-おん【殊恩】🔗🔉

しゅ-おん [0] 【殊恩】 特別の厚い恩恵。「―に浴して拝謝する者あると同時に/福翁百話(諭吉)」

しゅ-ぐう【殊遇】🔗🔉

しゅ-ぐう [0] 【殊遇】 特に手厚いもてなし。

しゅ-くん【殊勲】🔗🔉

しゅ-くん [2][0] 【殊勲】 きわだってすぐれた手柄・功績。「―賞」「―をたてる」

しゅ-こう【殊功】🔗🔉

しゅ-こう [0] 【殊功】 人なみすぐれた手柄。殊勲。

しゅ-し【殊死】🔗🔉

しゅ-し [1] 【殊死】 (名)スル 死を覚悟して戦うこと。「―シテ戦ウ/ヘボン(三版)」

しゅ-しょう【殊勝】🔗🔉

しゅ-しょう [0] 【殊勝】 (名・形動)[文]ナリ (1)けなげなこと。感心なこと。また,そのさま。「―な心がけ」 (2)もっともらしい様子で,神妙にしている・こと(さま)。「―な顔をしてかしこまっている」 (3)特にすぐれていること。「いかに殿原,―の事は御覧じとがめずや/徒然 236」 (4)心うたれるさま。神々しいさま。「さていつ参つてもしんしんと致いて,―なお前ではござらぬか/狂言・福の神(虎寛本)」

しゅ-ぜつ【殊絶】🔗🔉

しゅ-ぜつ [0] 【殊絶】 非常にすぐれていること。秀絶。

しゅ-ぞく【殊俗】🔗🔉

しゅ-ぞく [1][0] 【殊俗】 変わった風俗や習慣。また,その国。

しゅ-ち【殊智】🔗🔉

しゅ-ち [1] 【殊智】 すぐれた知恵。「采采(サイサイ)たる麗容,咬咬(コウコウ)たる好音,…固より―にして異心なり/佳人之奇遇(散士)」

しゅ-ちょう【殊寵】🔗🔉

しゅ-ちょう [0] 【殊寵】 特別の寵愛。

ことさら【殊更(に)】(和英)🔗🔉

ことさら【殊更(に)】 especially (特に);→英和 [故意に]on purpose;deliberately.→英和

ことに【殊に】(和英)🔗🔉

ことに【殊に】 especially;→英和 above all (things).

ことのほか【殊の外】(和英)🔗🔉

ことのほか【殊の外】 exceedingly (非常に);→英和 unusually;→英和 exceptionally.→英和

しゅぐう【殊遇を受ける】(和英)🔗🔉

しゅぐう【殊遇を受ける】 enjoy[receive]a person's special favor.

しゅくん【殊勲】(和英)🔗🔉

しゅくん【殊勲】 distinguished services.〜をたてる render distinguished services.‖殊勲賞 a distinguished achievement award.殊勲打《野》a winning hit.最高殊勲選手 the most valuable player.

しゅしょう【殊勝な】(和英)🔗🔉

しゅしょう【殊勝な】 praiseworthy;→英和 admirable.→英和

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